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第1話:「先輩、浮いています(物理的に)」
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上地陽飛、16歳、幽霊・オカルトそんなことについて考えて生きて来なかったが、俺の目の前で今不思議なことが起こっている。バスケの推薦で入学を決めた私立 旗手高校、大きいし広い高校でいわゆるマンモス校だ友人の和泉 潮ともやっと合流出来たが、男女の比率も半々というところだろうか、男子の方がちょっと多いか?と思いながら俺たちはオリエンテーションが終わって教室へ向かっている途中、生徒数が多くて人数制限があったのか上級生は少なかった印象があったが、その中で違和感のある先輩を見かけた。俺は目を疑った。
その先輩は皆や俺たちと同じように地面に足をつけて歩いているように見えたが、背が高いこともあってなのか少しふわふわしている気がして隣にいた潮に声をかける「潮、あのさぁ」「何、陽飛」俺は自分の目を信じることが出来ずにバレないようにその存在を指さす。潮は俺の肩越しにその存在を見ると、「別におかしくなくね?お前また寝不足とかなんじゃねぇの」と俺を小突き鼻で笑う、俺は本当におかしくなったのかと思い廊下の角で曲がり切る時を見計らってその先輩のことをちゃんと見ようと思った。先生が何か言っているが何せ生徒が多くてあまり聞こえない、いい機会だと思って自分の目が正しいことを願っているとついにその時がきた、曲がり角とあの先輩がよく見えるところが来ていた、俺はしっかりと見てやると思いながらふわふわしている先輩がホンモノだったことを思い知った。
俺たちと同じ学ランを着て、女みたいに髪が長い上にきちんと切りそろえられている黒髪とその狭間で揺れるような綺麗な月色の目に惹き付けられたのは勿論だが、彼は地面から数cm、浮いていたのだ。呆気にとられたようになった俺の様子がおかしいと思ったのか潮もまた俺の肩越しに同じ対象を見たはずなのだが、潮には響かなかったようだ。
その日はそのままオリエンテーションだけして終わり、だったのだが体育会系部活の強豪校 旗手に入ったのだからと中学時代の功績のおかげなのかバスケ部から招待状みたいなのが来ていたが無視して潮と遊びに行くことにした。
校門出る前までに何回も部活の勧誘と女子の連絡先交換に付き合ったか分からない、広い敷地内を抜けるまでずーっと似たような景色が俺の目の前で広がっていた。女子は俺なりに適当にあしらうときゃーと姦しい声を上げるし、男子もそれなりに声をかけてきて連絡先を交換したり色々していたが。
俺の勘が(またあの人がいる)と告げる、どこにいるかは分からなかったが俺はなるべく目線だけであの時見た人の気配を探す、その人は人気の無い旧校舎に向かう途中だったのだろう外廊下を歩いて……いや、浮いて移動していた。
あまりにもおかしな光景だったから俺は目線だけで追うのは難しくて上半身ごとその先輩のことを追っていた、先輩は涼しいような寂しさがあるような顔をして一度こちらを見たような気がした。「ねー、ね、聞いてる?」女子生徒の1人の声で俺は現実に引き戻された。「あー、ごめん聞いてなかったなんだっけ」「嘘ー、連絡先交換しよって話してたんだけど」「あ、あーじゃあオンスタで」「ん、いいよ」そんな会話をして俺たちはやっと学校を抜け出せた。
潮とも別れて家に帰りながら、コンビニで買ったホットスナックを食べながら今日見た先輩を思い出しながら歩いていたが、(やっぱり……おかしいよな)と思い俺は完全に道のド真ん中で止まってしまった。あの先輩に誰も浮いていることを指摘していないし。
というか、俺しかあの先輩のことを気にする素振りはなかった、それがどうも引っかかるし気になってしまう、魚の小骨が喉に刺さったみたいにムズムズして俺はオンスタのメッセージを送れそうな人を探していた(バスケ部の先輩に聞いてみっかな)バスケ辞めたのに休みの日にも俺のことを誘う先輩にあの先輩のことについて送ってみた。
その先輩は皆や俺たちと同じように地面に足をつけて歩いているように見えたが、背が高いこともあってなのか少しふわふわしている気がして隣にいた潮に声をかける「潮、あのさぁ」「何、陽飛」俺は自分の目を信じることが出来ずにバレないようにその存在を指さす。潮は俺の肩越しにその存在を見ると、「別におかしくなくね?お前また寝不足とかなんじゃねぇの」と俺を小突き鼻で笑う、俺は本当におかしくなったのかと思い廊下の角で曲がり切る時を見計らってその先輩のことをちゃんと見ようと思った。先生が何か言っているが何せ生徒が多くてあまり聞こえない、いい機会だと思って自分の目が正しいことを願っているとついにその時がきた、曲がり角とあの先輩がよく見えるところが来ていた、俺はしっかりと見てやると思いながらふわふわしている先輩がホンモノだったことを思い知った。
俺たちと同じ学ランを着て、女みたいに髪が長い上にきちんと切りそろえられている黒髪とその狭間で揺れるような綺麗な月色の目に惹き付けられたのは勿論だが、彼は地面から数cm、浮いていたのだ。呆気にとられたようになった俺の様子がおかしいと思ったのか潮もまた俺の肩越しに同じ対象を見たはずなのだが、潮には響かなかったようだ。
その日はそのままオリエンテーションだけして終わり、だったのだが体育会系部活の強豪校 旗手に入ったのだからと中学時代の功績のおかげなのかバスケ部から招待状みたいなのが来ていたが無視して潮と遊びに行くことにした。
校門出る前までに何回も部活の勧誘と女子の連絡先交換に付き合ったか分からない、広い敷地内を抜けるまでずーっと似たような景色が俺の目の前で広がっていた。女子は俺なりに適当にあしらうときゃーと姦しい声を上げるし、男子もそれなりに声をかけてきて連絡先を交換したり色々していたが。
俺の勘が(またあの人がいる)と告げる、どこにいるかは分からなかったが俺はなるべく目線だけであの時見た人の気配を探す、その人は人気の無い旧校舎に向かう途中だったのだろう外廊下を歩いて……いや、浮いて移動していた。
あまりにもおかしな光景だったから俺は目線だけで追うのは難しくて上半身ごとその先輩のことを追っていた、先輩は涼しいような寂しさがあるような顔をして一度こちらを見たような気がした。「ねー、ね、聞いてる?」女子生徒の1人の声で俺は現実に引き戻された。「あー、ごめん聞いてなかったなんだっけ」「嘘ー、連絡先交換しよって話してたんだけど」「あ、あーじゃあオンスタで」「ん、いいよ」そんな会話をして俺たちはやっと学校を抜け出せた。
潮とも別れて家に帰りながら、コンビニで買ったホットスナックを食べながら今日見た先輩を思い出しながら歩いていたが、(やっぱり……おかしいよな)と思い俺は完全に道のド真ん中で止まってしまった。あの先輩に誰も浮いていることを指摘していないし。
というか、俺しかあの先輩のことを気にする素振りはなかった、それがどうも引っかかるし気になってしまう、魚の小骨が喉に刺さったみたいにムズムズして俺はオンスタのメッセージを送れそうな人を探していた(バスケ部の先輩に聞いてみっかな)バスケ辞めたのに休みの日にも俺のことを誘う先輩にあの先輩のことについて送ってみた。
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