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2 新たな魔王……?
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それにしても、あの一太刀が引き起こした余波は、二人が想像を絶するほど大きいものとなった。
それもそのはず。一太刀で森のほとんどを切り裂き、分厚く硬いトロルの肉を綺麗に両断したのだ。だが、その一撃を目にした者はどこにもいない。当事者であるティオとシルフィア以外は——
けれど、そこに確かに刻まれている大地の裂け目や、トロルの無残な肉片は、疑いようのない証拠として人々の目に焼きついていた。
「——まさか、新たな魔王が生まれたのではないか」
悪事千里を走るという言葉の通り、人々の想像の中で生まれたけしてありもしない幻想の魔王の存在。根も葉もないそのような噂が、王都まで届くまでにはそれほど時間を要しなかった。
噂を聞いた王国は、ただちに調査団を派遣し、現場周辺の住民に聞き込みを行って周った。森の周辺に住む多くの住民を呼び出しては、アテが外れる日々を繰り返す。調査団もやきもきしていたそんな時期だった。ティオが働いていた鶏小屋の主人が呼び出されたのだ。
小屋の主人はこれまで散々ティオをこき使い、怒鳴りつけていた。小柄で死んだ魚のような眼差しでぼんやりとしている彼が手を止めただけで、激しく殴りつけたこともあった。
仕事自体はそれなりに真面目にこなしていたようであったが、あの事件を境にティオは消えた。とはいえ、非力なティオがトロルたちを倒したとはとてもじゃないけれど思わなかった主人は、おそらくあの事件で森の中で運悪く一太刀とともに切り裂かれ死んだのだろうと考えていた。
「……その日、小屋で働いていたのは誰だ?」
だからこそ、調査官の鋭い問いに対しても、主人は特に臆することもなく即答した。
「掃除を任せていたのは、ティオという小僧です。ただ、あの日からティオは出勤しておらず……おそらく一太刀に巻き込まれ、死んだのだろうと……」
「なぜ、そのことを早く言わなかったのだ! その少年がこの事件に関連している可能性が……」
主人がその言葉を鼻で笑った。
「いいえ、そんなことはあり得ません。奴はとても非力で、背も低い。能力もない。とてもじゃないが、あんな人たちを起こすことができるわけがない……!」
こうして、しばらく身を潜めていたティオはいとも簡単に調査団に手配され、王都へ召喚されることとなった。もっとも、魔王の力があるという余計な噂があったせいで、ティオは両腕両足を縄で縛りあげられ、身動きもできないような状態であったのだが。
「……っ」
ティオは、縛りのとかれた冷たい自身の身体をさすりながら、ゆっくりと立ち上がった。膝ががくがくと震えるが、それでも「立て」と言われるので、震えながら立ち上がる。
真っ赤なカーペットと鉄と石でできた騎士団の訓練場。太陽が燦燦とティオに降り注ぐ。武具が並び立つ石畳の中央に、ティオは立たされていた。周囲を囲む騎士たちの視線は冷ややかで、まるで罪人を眺めるようだ。
ティオが今ここで素晴らしい魔力を見せたのであれば、彼が魔王側の人間なのか、それとも王国側の人間なのかを激しく問い詰められることになるのだろう。だが、残念なことに自分にはそんな能力がない。
「剣を振ってみろ」
一際、体格の大きな隊長格の男がティオに命じた。分厚い鉄の剣が、ティオの足元に投げ出された。
彼はゴクリと喉を鳴らし、剣に手を伸ばそうとした。その瞬間だった。
「待ってください隊長!」
声が割り込んだ。人垣をかき分けて出てきたのは、若き見習い騎士だった。凛とした眼差しのその男。整った鎧姿に、傲慢な笑みを浮かべている。ティオは息を呑んだ。
「……お前は」
「よお、久しぶりだな。……万年落ちこぼれ」
周囲がざわりと揺れた。
彼は、かつてティオが学院で共に学んだ同期生だった。才能のなさを理由に退学した後、彼は順調に昇進し、今では王国の騎士団に籍を置いているようだ。同期生がふんと鼻で笑った。
「試すまでもありませんよ」
彼は隊長に向かって肩をすくめた。
「こいつは剣すら持ち上げられない。学院にいた頃から有名でした」
周囲にくすくすと笑い声が広がる。ティオの耳に、その一つ一つが針のように突き刺さった。
「……やめてよ」
震えるかすれた声で絞り出すが、誰も聞こうとはしない。
それでも隊長は首を振った。
「いや、噂だけで判断するわけにはいかん。いいから試して見せろ」
ティオは大きく深呼吸し、震える手で剣を握った。どうか神様——と願う。これまでの人生、すべてがすべて如何しようも無いものだった。だから、今日くらいは——ほんの少し、目の前の同期生を見返すくらいはさせてくれないだろうか。
だが、腕に力を込めても刃は地面から一寸も持ち上がらない。背筋に笑い声が走る。
「ほら見ろ、何度言いましたか」
見習い騎士が嘲るように言い放つ。
ティオはうつむき、唇を噛んだ——そうだ。自分は何もできない。夢見た勇者の姿には、永遠に届かないのだ。涙もこぼれない。すでに枯れてしまった。ただ、小さくうつむき、すべてに絶望をした。
家に戻ったティオは、藁の上に崩れるように座り込んだ。
頭の中で笑い声が何度も反響する。学院での屈辱の日々、才能のなさを突きつけられ、夢を諦めさせられた記憶。
「……俺は、なんで生きてんだろう」
拳を握る。血がにじむほど爪を立てても、心の虚しさは埋まらなかった。
翌朝。空腹に耐えかねて食べ物を探しに出たティオは、見覚えのある後ろ姿を目にした。
陽光に淡く光る銀髪。小柄な背中に背負った剣。――シルフィアだ。
「……!」
思わず足が彼女を追っていた。
人里離れた空き地。シルフィアは一人、剣を振っていた。だが、その動きには苛立ちが滲んでいる。
「どうして……どうして、あの時みたいに振るえないの!」
空を裂くように振られる刃。だが、結果はただの風切り音だけ。
ティオは物陰から姿を現した。彼女の瞳が激しく揺れる。
「なあ……あの森を切り裂いた秘密、知りたくないか?」
「っ!?」
シルフィアは驚き、剣をめちゃくちゃに振り回す。
「な、何者なの!? 私は……私は何も知らない!」
「俺も知らない……けど」
ティオは声を張った。胸の奥の叫びをぶつけるように。
「でも俺は、確かに見たんだ! お前にバフをかけた時、常識じゃあり得ない力が出た。俺も……知りたいんだ、その正体を!」
シルフィアの瞳が揺れる。剣を下ろし、やがて小さく息を吐いた。
「……私も、わからないの」
彼女はぽつりぽつりと語り始めた。
剣士の名門に生まれながら、誰よりも才能に恵まれなかったこと。幼い頃から病弱で、両親に見放されそうになったこと——そして、ただ一人祖父だけが彼女を認めてくれたこと。
「この剣もね、祖父が作ってくれたの。三歳の子供でも振れるくらい軽い剣。普通の剣は、私には重すぎて持ち上げられないから」
シルフィアは苦笑し、剣を掲げて見せた。
「私は技しかないの。型は綺麗にできる。でも、力がまるで足りない。……だから、あの時の出来事は、私にとっても奇跡だった」
ティオは真剣に頷いた。
「……じゃあ、俺たち二人で確かめよう」
「二人で……?」
「俺たちなら、この世界をひっくり返せるかもしれない」
ティオの瞳に宿るのは、学院で踏みにじられた夢の残り火だった。だが今、それは再び炎を上げ始めていた。
シルフィアはしばし沈黙し、それから小さく笑った。
「……変な奴。でも、いいわ。私も知りたい。その“奇跡”が本物なのか」
二人の瞳が交わる。
誰にも認められなかった者同士。諦めて、すべてに絶望した瞳の色。だが、二人が合わさった時、世界の理を揺るがす力が生まれる。新たな色が生まれる——その予感だけが、どうしてだろう、確かにあったのだ。
それもそのはず。一太刀で森のほとんどを切り裂き、分厚く硬いトロルの肉を綺麗に両断したのだ。だが、その一撃を目にした者はどこにもいない。当事者であるティオとシルフィア以外は——
けれど、そこに確かに刻まれている大地の裂け目や、トロルの無残な肉片は、疑いようのない証拠として人々の目に焼きついていた。
「——まさか、新たな魔王が生まれたのではないか」
悪事千里を走るという言葉の通り、人々の想像の中で生まれたけしてありもしない幻想の魔王の存在。根も葉もないそのような噂が、王都まで届くまでにはそれほど時間を要しなかった。
噂を聞いた王国は、ただちに調査団を派遣し、現場周辺の住民に聞き込みを行って周った。森の周辺に住む多くの住民を呼び出しては、アテが外れる日々を繰り返す。調査団もやきもきしていたそんな時期だった。ティオが働いていた鶏小屋の主人が呼び出されたのだ。
小屋の主人はこれまで散々ティオをこき使い、怒鳴りつけていた。小柄で死んだ魚のような眼差しでぼんやりとしている彼が手を止めただけで、激しく殴りつけたこともあった。
仕事自体はそれなりに真面目にこなしていたようであったが、あの事件を境にティオは消えた。とはいえ、非力なティオがトロルたちを倒したとはとてもじゃないけれど思わなかった主人は、おそらくあの事件で森の中で運悪く一太刀とともに切り裂かれ死んだのだろうと考えていた。
「……その日、小屋で働いていたのは誰だ?」
だからこそ、調査官の鋭い問いに対しても、主人は特に臆することもなく即答した。
「掃除を任せていたのは、ティオという小僧です。ただ、あの日からティオは出勤しておらず……おそらく一太刀に巻き込まれ、死んだのだろうと……」
「なぜ、そのことを早く言わなかったのだ! その少年がこの事件に関連している可能性が……」
主人がその言葉を鼻で笑った。
「いいえ、そんなことはあり得ません。奴はとても非力で、背も低い。能力もない。とてもじゃないが、あんな人たちを起こすことができるわけがない……!」
こうして、しばらく身を潜めていたティオはいとも簡単に調査団に手配され、王都へ召喚されることとなった。もっとも、魔王の力があるという余計な噂があったせいで、ティオは両腕両足を縄で縛りあげられ、身動きもできないような状態であったのだが。
「……っ」
ティオは、縛りのとかれた冷たい自身の身体をさすりながら、ゆっくりと立ち上がった。膝ががくがくと震えるが、それでも「立て」と言われるので、震えながら立ち上がる。
真っ赤なカーペットと鉄と石でできた騎士団の訓練場。太陽が燦燦とティオに降り注ぐ。武具が並び立つ石畳の中央に、ティオは立たされていた。周囲を囲む騎士たちの視線は冷ややかで、まるで罪人を眺めるようだ。
ティオが今ここで素晴らしい魔力を見せたのであれば、彼が魔王側の人間なのか、それとも王国側の人間なのかを激しく問い詰められることになるのだろう。だが、残念なことに自分にはそんな能力がない。
「剣を振ってみろ」
一際、体格の大きな隊長格の男がティオに命じた。分厚い鉄の剣が、ティオの足元に投げ出された。
彼はゴクリと喉を鳴らし、剣に手を伸ばそうとした。その瞬間だった。
「待ってください隊長!」
声が割り込んだ。人垣をかき分けて出てきたのは、若き見習い騎士だった。凛とした眼差しのその男。整った鎧姿に、傲慢な笑みを浮かべている。ティオは息を呑んだ。
「……お前は」
「よお、久しぶりだな。……万年落ちこぼれ」
周囲がざわりと揺れた。
彼は、かつてティオが学院で共に学んだ同期生だった。才能のなさを理由に退学した後、彼は順調に昇進し、今では王国の騎士団に籍を置いているようだ。同期生がふんと鼻で笑った。
「試すまでもありませんよ」
彼は隊長に向かって肩をすくめた。
「こいつは剣すら持ち上げられない。学院にいた頃から有名でした」
周囲にくすくすと笑い声が広がる。ティオの耳に、その一つ一つが針のように突き刺さった。
「……やめてよ」
震えるかすれた声で絞り出すが、誰も聞こうとはしない。
それでも隊長は首を振った。
「いや、噂だけで判断するわけにはいかん。いいから試して見せろ」
ティオは大きく深呼吸し、震える手で剣を握った。どうか神様——と願う。これまでの人生、すべてがすべて如何しようも無いものだった。だから、今日くらいは——ほんの少し、目の前の同期生を見返すくらいはさせてくれないだろうか。
だが、腕に力を込めても刃は地面から一寸も持ち上がらない。背筋に笑い声が走る。
「ほら見ろ、何度言いましたか」
見習い騎士が嘲るように言い放つ。
ティオはうつむき、唇を噛んだ——そうだ。自分は何もできない。夢見た勇者の姿には、永遠に届かないのだ。涙もこぼれない。すでに枯れてしまった。ただ、小さくうつむき、すべてに絶望をした。
家に戻ったティオは、藁の上に崩れるように座り込んだ。
頭の中で笑い声が何度も反響する。学院での屈辱の日々、才能のなさを突きつけられ、夢を諦めさせられた記憶。
「……俺は、なんで生きてんだろう」
拳を握る。血がにじむほど爪を立てても、心の虚しさは埋まらなかった。
翌朝。空腹に耐えかねて食べ物を探しに出たティオは、見覚えのある後ろ姿を目にした。
陽光に淡く光る銀髪。小柄な背中に背負った剣。――シルフィアだ。
「……!」
思わず足が彼女を追っていた。
人里離れた空き地。シルフィアは一人、剣を振っていた。だが、その動きには苛立ちが滲んでいる。
「どうして……どうして、あの時みたいに振るえないの!」
空を裂くように振られる刃。だが、結果はただの風切り音だけ。
ティオは物陰から姿を現した。彼女の瞳が激しく揺れる。
「なあ……あの森を切り裂いた秘密、知りたくないか?」
「っ!?」
シルフィアは驚き、剣をめちゃくちゃに振り回す。
「な、何者なの!? 私は……私は何も知らない!」
「俺も知らない……けど」
ティオは声を張った。胸の奥の叫びをぶつけるように。
「でも俺は、確かに見たんだ! お前にバフをかけた時、常識じゃあり得ない力が出た。俺も……知りたいんだ、その正体を!」
シルフィアの瞳が揺れる。剣を下ろし、やがて小さく息を吐いた。
「……私も、わからないの」
彼女はぽつりぽつりと語り始めた。
剣士の名門に生まれながら、誰よりも才能に恵まれなかったこと。幼い頃から病弱で、両親に見放されそうになったこと——そして、ただ一人祖父だけが彼女を認めてくれたこと。
「この剣もね、祖父が作ってくれたの。三歳の子供でも振れるくらい軽い剣。普通の剣は、私には重すぎて持ち上げられないから」
シルフィアは苦笑し、剣を掲げて見せた。
「私は技しかないの。型は綺麗にできる。でも、力がまるで足りない。……だから、あの時の出来事は、私にとっても奇跡だった」
ティオは真剣に頷いた。
「……じゃあ、俺たち二人で確かめよう」
「二人で……?」
「俺たちなら、この世界をひっくり返せるかもしれない」
ティオの瞳に宿るのは、学院で踏みにじられた夢の残り火だった。だが今、それは再び炎を上げ始めていた。
シルフィアはしばし沈黙し、それから小さく笑った。
「……変な奴。でも、いいわ。私も知りたい。その“奇跡”が本物なのか」
二人の瞳が交わる。
誰にも認められなかった者同士。諦めて、すべてに絶望した瞳の色。だが、二人が合わさった時、世界の理を揺るがす力が生まれる。新たな色が生まれる——その予感だけが、どうしてだろう、確かにあったのだ。
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