喜んで婚約破棄しますわ-婚約破棄して自由に生きたいと思います。邪魔する奴は悪魔ですらぶっ殺しますわよ-

はるぽんず

文字の大きさ
10 / 37
第一章 喜んで婚約破棄させて頂きますわ

勿論、演出もバッチリです

しおりを挟む
そして、本日にの婚約破棄に至ります。

端折り過ぎじゃ無いかと突っ込まれる方がいらっしゃるかも知れませんが、私は兎に角頑張りましたよ。

愚妹と馬鹿ボンボンを両思いにさせるのは案外簡単でした。
元々愚妹は見た目だけで馬鹿ボンボンの事を好きになっていたのを利用して、二人が真実の愛に目覚める様に誘導しました。
愚妹も見た目だけはそこそこ良いので馬鹿ボンボンもあの愚妹に言い寄られたら満更でも無いでしょう。

勿論、演出もバッチリです!
前世の趣味である乙女ゲームを廃人寸前になるまでやり尽くしたラブマスター(死語)である私が乙女ゲームさながらの素敵な演出をして二人の気持ちも真実の愛に気付かせてあげました。


屋敷に来る日は必ず合わせたし、街中で偶然出会う様に仕掛けたり、愚妹を唆し、馬鹿ボンボンの好きなお菓子を教えて手作りお菓子(作:使用人さん)を贈らせてみたり、馬鹿ボンボンが私宛に贈られた花束を『クルシュ宛で届いているわよ』と渡してみたり、二人が丘でピクニックデートしている最中に大きな熊(ウィルソンの従魔)を消しかけて追い払う様な仕草をさせてみたりといろいろ私は頑張りました。
仮面舞踏会では偶然を装って、二人をダンスさせたのはなかなか骨が折れましたわ。
従業員総出で当たり障りなく二人にぶつかったり、周りでこけたりしてダンスの過程で少しずつ二人を近づかせて、運命に導かれるまま二人は出会ったと勘違いさせるように誘導させました。
中庭でのキスシーンはあまりにも私の画策通りにいってしまい笑うしかありませんでしたわね。
最後の一押しでやっと婚約破棄を決意したらしいです。

今回の婚約破棄は私たちルーチェ商会の絶え間ない努力の結果…やっとな事で馬鹿ボンボンは私の画策にハマり、二人は真実の愛に目覚め、私は無事婚約破棄を突きつけられました。
もう少し早く婚約破棄を求めてくれると思っていたが思ったよりも家の事を真面目に考えていたのか、何も考えていないのかは分かりませんが婚約破棄して貰えるのに10年掛かりました…やっと私の努力が身を結びます。

本当はラノベっぽく社交会とかで断罪イベントからの婚約破棄とかをするべきなのでしょうが私がそんな面倒事をするはずがありません。
傷物令嬢になるのは構いませんが、周りの大勢に馬鹿にされたり、冷たい目をされるのは苦痛です。
それに愚妹を淑女にする為の調教はしましたが虐めてはいません。
私が淑女教育を施せたからこそ馬鹿ボンボンは愚妹に好意を抱けたのですから寧ろ感謝をして頂きたいものです。

これで晴れて私は自由の身になりますわ。
でも、まだ問題はこれからです。
馬鹿ボンボンよりももっと厄介な人物とこれから私は対峙しなければなりません。
そう、馬鹿ボンボンの父親、マイスタン公爵様。
彼は本当に厄介な人物です。
先程、店でも問題を起こした様に常に私に対して嫌がらせをしてきます。
元々は親同士は仲が良く、この婚姻も家同士の繋がりを強くする為に行った物ですがある日を境に私への態度が変わってしまいました。

そう、私がルーチェ紹介で現人気商品【マヨネーズ】が大ヒットを果たし
他にも【うどん】【プリン】【チョコレート】【シャンプー】【化粧水】など多くの人気商品を開発に一役をかっているとバレてしまったから。
中でも美容関係の商品は飛ぶ様に売れて、今じゃ聖王国王妃殿下までご利用頂いている上【王妃殿下御用達】の看板を出してもいい許可まで頂いた商会にまで大きくなりました。
そんな利益のある店を持ってるのなら新たに家族になるのならそのよしみで利益を貰えないだろうか、あわよくば店そのものを自分の所有物に出来ないだろうかと企み始めました。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

よかった、わたくしは貴女みたいに美人じゃなくて

碧井 汐桜香
ファンタジー
美しくないが優秀な第一王子妃に嫌味ばかり言う国王。 美しい王妃と王子たちが守るものの、国の最高権力者だから咎めることはできない。 第二王子が美しい妃を嫁に迎えると、国王は第二王子妃を娘のように甘やかし、第二王子妃は第一王子妃を蔑むのだった。

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす

yukataka
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。

婚約破棄を申し入れたのは、父です ― 王子様、あなたの企みはお見通しです!

みかぼう。
恋愛
公爵令嬢クラリッサ・エインズワースは、王太子ルーファスの婚約者。 幼い日に「共に国を守ろう」と誓い合ったはずの彼は、 いま、別の令嬢マリアンヌに微笑んでいた。 そして――年末の舞踏会の夜。 「――この婚約、我らエインズワース家の名において、破棄させていただきます!」 エインズワース公爵が力強く宣言した瞬間、 王国の均衡は揺らぎ始める。 誇りを捨てず、誠実を貫く娘。 政の闇に挑む父。 陰謀を暴かんと手を伸ばす宰相の子。 そして――再び立ち上がる若き王女。 ――沈黙は逃げではなく、力の証。 公爵令嬢の誇りが、王国の未来を変える。 ――荘厳で静謐な政略ロマンス。 (本作品は小説家になろうにも掲載中です)

婚約破棄するから結婚しようと言われても『俺』は男だし婚約破棄を告げてる相手は兄だしあなたの婚約者は姉なんですが?腹抱えて爆笑していですか?

ラットピア
ファンタジー
「レナスティア・フィオネス!今日この場で!貴様との婚約破棄を宣言する!」 よく通る声によりそう告げられた瞬間その場は凍りついたように静寂が支配した 「そして、ここにいるアナスティアと私は婚約する!」 続いて言われたことにどよめきが広がる 「王太子殿下、、いきなり何を?」 とうのレナスティアと呼ばれた者とアナスティアは震えていた、、、。 彼女、、いや彼らを支配したのは歓喜でも怯えでもなく、、 腹筋が攣るのではないかとゆうほどの笑いであった 兄「王太子殿下、言う相手を間違えておりますよw、、んん、失礼」 姉「何ふざけたことを抜かしてらっしゃるの?コイツ、、あ、失礼、つい本音が、、」 弟「腹割れるまで爆笑していい?、、だめ?」 はてさて、王太子にこんなふうに発言できるこの三人は一体誰だろうね☺️ 一話完結、後日談の希望があれば書きます。まぁBL要素が入るかもなので別シリーズになる可能性大ですが、、

婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します

けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」 婚約者として五年間尽くしたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。 他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。 だが、彼らは知らなかった――。 ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。 そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。 「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」 逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。 「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」 ブチギレるお兄様。 貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!? 「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!? 果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか? 「私の未来は、私が決めます!」 皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

処理中です...