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【14】星羅雲布~わたしの星の王子様
大親友がやって来た
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多留人からのメッセージで、バス停に到着した連絡が入った。
多留人が来るには福岡から新幹線、そして在来線に乗り継ぎ、そこから更にバスを使わないとならない。
バス停を使うなら学校の正面玄関と呼ばれる場所より裏のほうが判りやすいので、幾久はそこを指定していた。
夏に久坂が女子に捕まった場所で、そこからすぐ商店街に出られる。
スマホがあったので迷わなかったらしく、多留人はすでに鳥居の横に立っていた。
黒のミリタリージャケットにグレーのパーカートレーナー、デニムのジーンズパンツ、スニーカーにショルダーという多留人らしいファッションだ。
「多留人!」
「幾久!ここだ!」
二人はぎゅっと抱きしめあった。
「ひっさしぶり!幾久、ちょっと背が伸びた?」
「伸びたけど……」
幾久は多留人を見上げる。
再会した時もずいぶん伸びていたけれど、夏に会ったときより更に伸びている気がする。
幾久の視線に気づいた多留人がにやりと笑った。
「わかるか?まだまだ伸びてんの」
「なんだよオレおいてけぼりじゃん」
折角少しは背が伸びて、ちょっとはおいつけるかと思ったのにこれでは差は縮まらないどころか逆に開いていそうだ。
「でも伸びてんだろ?気にすんなって」
「はー、落ち込む」
「そんなんよか制服かっけえじゃん!マジパイロットみたいなのな」
似合ってるぞ、と言われれば悪い気はしない。
「あ、そうかな。これ軍服がモデルなんだって」
「軍服!かっけえ!」
多留人はまじまじと制服を見つめた。
「言われたら確かにそうだな。どこの?」
「イギリスの海軍がモデルなんだって」
「校章もガンダムみてーだな」
「先輩も言ってた」
アニメおたくの山縣は、この制服がとても好きらしく、高杉のおかげで俺の人生はバラ色だと言って嫌がられていた。いつものことだが。
「それよか出店行こうぜ!もう食えるんだろ?俺めちゃくちゃ腹減っててさあ」
「あ、だったら昨日食ってうまかったのあるよ!食いに行こう!」
「たのしみ!あと、モウリーニョ!見せてくれ」
「うん。っていうか、多分すぐ見つかるよ。SPでウロウロしてるし」
「SP?」
なんだそれ、と多留人が食いついてきたので幾久はシステムを説明した。
「お前んとこの学校、ほんっと面白れーのな」
「変だよ、変」
「まー確かにな」
そう言って二人は校内に入って行った。
校内は出店が山ほどあり、どこも凄い活気だった。
「お化け屋敷とかあんの?」
多留人が尋ねると幾久は首を横に振った。
「うちの学校、お化け屋敷と女装はダメなんだって」
「なんで」
どっちも男子校なら絶対にありそうなものなのに。
「そういやお前もジュリエット、女装じゃねーもんな」
「うちの部はそういう伝統なんだって。昔から全部男子でする事で、脚本を変えたり応用力をつける勉強になるからって」
「へー、なんか進学校っぽいな」
「いろいろジェンダーの事は煩いよ、うち」
だからほら、と幾久が示した。
生徒たちが常に女子をエスコートしていたり、困ってそうな雰囲気の女子にさっと声をかけている。
しかも近づかず、やや遠くからだ。
「女子にスゲー優しくしろって、上から命令出てるくらいだし」
「命令!」
多留人は驚いた。
「そんなんあるんか」
「モテるのを研究してる部活とかあるよ」
「は?マジで?俺入る!」
「めんどくさいらしいけど」
俗称、モテ部、正しくはジェントルメンズ・クラブといって立派な部活だ。
今回、地球部に兼任で参加してくれている先輩も居た。
「モテとは何か、っていうのを大真面目に研究してる」
「変な学校だな」
「オレもそう思う」
最初はなんてところだと思ったけど、知ってしまえば面白いことだらけで退屈することがない。
問題はいろいろあったりするけど、それでも面白い方が上だ。
多留人と一緒に校内を歩き、昨日食べておすすめだった瓦やきそばを食べ、品川の買ったリンゴ飴を売っている場所で多留人は好物のイチゴに飴がかかったイチゴ飴を三つも買った。
「うめえ!これうめーな!来年も俺来る!」
「気が早いなあ」
東京時代の親友が、幾久の学校で楽しんでくれているのは嬉しい。
「幾久がこっちのユースに所属してたら俺間違いなくここ来たわ」
「人生をイチゴ飴で選ぶなよ」
もー、と幾久が笑っていると丁度お待ちかねの毛利が向かいから歩いてきた。
「多留人、モウリーニョ!」
「マジで?」
多留人が顔を上げると、真正面からスーツにサングラス、水鉄砲をもって時折生徒を威嚇する、あぶなげな男が歩いてきた。
「おうボーズじゃねえか。楽しんでるか?」
「はいっす」
いつもの毛利だ。
毛利は幾久の隣に立っている多留人をじっと見た。
「うちの生徒じゃねえな。誰コイツ」
「東京ん時の幼馴染っす。いま福岡の学校に来てて、桜柳祭に遊びに来てくれたんす」
「あ、徳川っす」
ぺこりと多留人が頭を下げると、毛利も「いらっしゃいませ」とぺこりと頭を下げた。
「それよか先生、感じ悪いんでサングラス外してくれません?」
真っ黒なサングラスのままじゃ、どのくらいモウリーニョに似ているか多留人には判らないのでそう言うと、毛利はサングラスを外した。
「なんだお前感じ悪いって」
文句を言いつつも、毛利はなんだかんだ言う事を聞いてくれる。
毛利がサングラスを外した瞬間、多留人は一瞬吹き出しかけたが、堪えて答えた。
「先生、イケメンっすね」
「よく言われるわ」
そう言うと、サングラスを再びかけた。
「じゃーなボーズども、楽しめ!」
毛利は軽く手を上げると、のしのしと歩き始めた。
毛利を見送った後、多留人はぶーっとこらえきれずに噴き出して爆笑した。
「なにアレ!外見も雰囲気も髭もまんまモウリーニョじゃん!うける!」
「経歴もそれっぽいよ。元ヤンだし」
「ほんとにサッカーしてねえの?あの先生」
「してないんだよ」
「したらいいのに!」
そういって二人はしばらくサッカーネタで盛り上がって喋りながら、店を回った。
校内を一通り歩いたのでぼちぼち外も見てみようか、という事になった。
校舎から出ようとすると、丁度そこで知った人にばったり会った。
「あれれ?いっくんじゃーん」
「トッキ―先輩、わこ先輩も」
時山は制服だが、杷子は私服だ。
ギャザーの入ったアイボリーのタートルネック、裾に大きな花の模様があるグリーンの膝丈スカート、リボンのついたやわらかそうなキャメルのショートブーツでかわいらしい格好だ。
首からは本格的なカメラを提げているのだが、上に羽織っているのがなぜかスタジャンでそこはバランスが悪そうなのだが。
幾久の視線に気づいた時山が答えた。
「わこちゃんがナンパされたら大変だから!これおいらのジャケット」
「ソウデスカ」
相変わらずこちらはラブラブカップルのようだ。
「それよりいっくん、その子は?」
杷子が尋ねると幾久が答えた。
「あ、こいつオレの幼馴染なんす。東京でサッカーやってたんすけど、いま福岡の全寮制の学校に行ってて」
「ドモ」
多留人が頭を下げると、時山も杷子も、頭を軽く下げた。
「ってことは、いっくんの舞台、見に来たんだ?」
杷子が言うと、多留人が頷いた。
「そうっす」
あれ?と時山が首を突っ込んだ。
「だったら、いっくん舞台の時どーすんの?一人?」
「そうっすね」
多留人が頷くと、時山と杷子は顔を見合わせた。
「じゃあさ、舞台一緒に見ようよ!」
「え?」
「だっていっくん舞台だったらさ、なんかあったら頼れないっしょ?来たのはタクシー?バス?」
「あ、バスと在来線と、新幹線ッス。小倉まで新幹線で」
杷子が言う。
「だったら、うちらがバス停まで送るよ!」
えっと幾久と多留人が首を横に振った。
「いいっすよ、そんなん悪いっス」
「来る時も多留人一人で来てたし」
だが、時山と杷子は引き下がらなかった。
「一人じゃ迷子になったらわけわからないでしょ?うちらが一緒のほうがいっくん安心していられると思うけど」
杷子が言うと、それは確かに、と幾久も思う。
「そうそう、おいらたちどーせいっくんの舞台見るし、その後わこちんは友達と合流すっから、おいらバス停まで送るのヨユーだし。いっくんどうせ舞台の前に準備あるだろ?」
「そうっすけど」
「じゃあそのほうがよくない?」
杷子の言葉に、確かにそのほうがありがたい、と思う。
「いいんスか?」
多留人が尋ねると、時山も杷子も頷いた。
「いーってことよ!おいらどうせラブラブ……ぶらぶらするだけだったし」
わざとらしく言い間違えたが、杷子が続けて言った。
「そうそう。今から外見るんでしょ?だったらいっくんと別れる前にさ、うちらと合流したらいいんじゃない?」
ねえ、と顔を見合わせる二人に、幾久も多留人もその方がいいな、と思い始めた。
「だったら、お願いします」
「いーってことよ。じゃ、メッセージ交換しとこー」
「うす」
さすが、交流が得意なだけあって多留人と時山は互いにIDを交換した。
「じゃ、後からいっくんに連絡入れるから、その後合流しよ」
「判ったッス」
幾久も頷き、舞台の準備に入る前に時山と合流する約束をして、一端別れた。
多留人が来るには福岡から新幹線、そして在来線に乗り継ぎ、そこから更にバスを使わないとならない。
バス停を使うなら学校の正面玄関と呼ばれる場所より裏のほうが判りやすいので、幾久はそこを指定していた。
夏に久坂が女子に捕まった場所で、そこからすぐ商店街に出られる。
スマホがあったので迷わなかったらしく、多留人はすでに鳥居の横に立っていた。
黒のミリタリージャケットにグレーのパーカートレーナー、デニムのジーンズパンツ、スニーカーにショルダーという多留人らしいファッションだ。
「多留人!」
「幾久!ここだ!」
二人はぎゅっと抱きしめあった。
「ひっさしぶり!幾久、ちょっと背が伸びた?」
「伸びたけど……」
幾久は多留人を見上げる。
再会した時もずいぶん伸びていたけれど、夏に会ったときより更に伸びている気がする。
幾久の視線に気づいた多留人がにやりと笑った。
「わかるか?まだまだ伸びてんの」
「なんだよオレおいてけぼりじゃん」
折角少しは背が伸びて、ちょっとはおいつけるかと思ったのにこれでは差は縮まらないどころか逆に開いていそうだ。
「でも伸びてんだろ?気にすんなって」
「はー、落ち込む」
「そんなんよか制服かっけえじゃん!マジパイロットみたいなのな」
似合ってるぞ、と言われれば悪い気はしない。
「あ、そうかな。これ軍服がモデルなんだって」
「軍服!かっけえ!」
多留人はまじまじと制服を見つめた。
「言われたら確かにそうだな。どこの?」
「イギリスの海軍がモデルなんだって」
「校章もガンダムみてーだな」
「先輩も言ってた」
アニメおたくの山縣は、この制服がとても好きらしく、高杉のおかげで俺の人生はバラ色だと言って嫌がられていた。いつものことだが。
「それよか出店行こうぜ!もう食えるんだろ?俺めちゃくちゃ腹減っててさあ」
「あ、だったら昨日食ってうまかったのあるよ!食いに行こう!」
「たのしみ!あと、モウリーニョ!見せてくれ」
「うん。っていうか、多分すぐ見つかるよ。SPでウロウロしてるし」
「SP?」
なんだそれ、と多留人が食いついてきたので幾久はシステムを説明した。
「お前んとこの学校、ほんっと面白れーのな」
「変だよ、変」
「まー確かにな」
そう言って二人は校内に入って行った。
校内は出店が山ほどあり、どこも凄い活気だった。
「お化け屋敷とかあんの?」
多留人が尋ねると幾久は首を横に振った。
「うちの学校、お化け屋敷と女装はダメなんだって」
「なんで」
どっちも男子校なら絶対にありそうなものなのに。
「そういやお前もジュリエット、女装じゃねーもんな」
「うちの部はそういう伝統なんだって。昔から全部男子でする事で、脚本を変えたり応用力をつける勉強になるからって」
「へー、なんか進学校っぽいな」
「いろいろジェンダーの事は煩いよ、うち」
だからほら、と幾久が示した。
生徒たちが常に女子をエスコートしていたり、困ってそうな雰囲気の女子にさっと声をかけている。
しかも近づかず、やや遠くからだ。
「女子にスゲー優しくしろって、上から命令出てるくらいだし」
「命令!」
多留人は驚いた。
「そんなんあるんか」
「モテるのを研究してる部活とかあるよ」
「は?マジで?俺入る!」
「めんどくさいらしいけど」
俗称、モテ部、正しくはジェントルメンズ・クラブといって立派な部活だ。
今回、地球部に兼任で参加してくれている先輩も居た。
「モテとは何か、っていうのを大真面目に研究してる」
「変な学校だな」
「オレもそう思う」
最初はなんてところだと思ったけど、知ってしまえば面白いことだらけで退屈することがない。
問題はいろいろあったりするけど、それでも面白い方が上だ。
多留人と一緒に校内を歩き、昨日食べておすすめだった瓦やきそばを食べ、品川の買ったリンゴ飴を売っている場所で多留人は好物のイチゴに飴がかかったイチゴ飴を三つも買った。
「うめえ!これうめーな!来年も俺来る!」
「気が早いなあ」
東京時代の親友が、幾久の学校で楽しんでくれているのは嬉しい。
「幾久がこっちのユースに所属してたら俺間違いなくここ来たわ」
「人生をイチゴ飴で選ぶなよ」
もー、と幾久が笑っていると丁度お待ちかねの毛利が向かいから歩いてきた。
「多留人、モウリーニョ!」
「マジで?」
多留人が顔を上げると、真正面からスーツにサングラス、水鉄砲をもって時折生徒を威嚇する、あぶなげな男が歩いてきた。
「おうボーズじゃねえか。楽しんでるか?」
「はいっす」
いつもの毛利だ。
毛利は幾久の隣に立っている多留人をじっと見た。
「うちの生徒じゃねえな。誰コイツ」
「東京ん時の幼馴染っす。いま福岡の学校に来てて、桜柳祭に遊びに来てくれたんす」
「あ、徳川っす」
ぺこりと多留人が頭を下げると、毛利も「いらっしゃいませ」とぺこりと頭を下げた。
「それよか先生、感じ悪いんでサングラス外してくれません?」
真っ黒なサングラスのままじゃ、どのくらいモウリーニョに似ているか多留人には判らないのでそう言うと、毛利はサングラスを外した。
「なんだお前感じ悪いって」
文句を言いつつも、毛利はなんだかんだ言う事を聞いてくれる。
毛利がサングラスを外した瞬間、多留人は一瞬吹き出しかけたが、堪えて答えた。
「先生、イケメンっすね」
「よく言われるわ」
そう言うと、サングラスを再びかけた。
「じゃーなボーズども、楽しめ!」
毛利は軽く手を上げると、のしのしと歩き始めた。
毛利を見送った後、多留人はぶーっとこらえきれずに噴き出して爆笑した。
「なにアレ!外見も雰囲気も髭もまんまモウリーニョじゃん!うける!」
「経歴もそれっぽいよ。元ヤンだし」
「ほんとにサッカーしてねえの?あの先生」
「してないんだよ」
「したらいいのに!」
そういって二人はしばらくサッカーネタで盛り上がって喋りながら、店を回った。
校内を一通り歩いたのでぼちぼち外も見てみようか、という事になった。
校舎から出ようとすると、丁度そこで知った人にばったり会った。
「あれれ?いっくんじゃーん」
「トッキ―先輩、わこ先輩も」
時山は制服だが、杷子は私服だ。
ギャザーの入ったアイボリーのタートルネック、裾に大きな花の模様があるグリーンの膝丈スカート、リボンのついたやわらかそうなキャメルのショートブーツでかわいらしい格好だ。
首からは本格的なカメラを提げているのだが、上に羽織っているのがなぜかスタジャンでそこはバランスが悪そうなのだが。
幾久の視線に気づいた時山が答えた。
「わこちゃんがナンパされたら大変だから!これおいらのジャケット」
「ソウデスカ」
相変わらずこちらはラブラブカップルのようだ。
「それよりいっくん、その子は?」
杷子が尋ねると幾久が答えた。
「あ、こいつオレの幼馴染なんす。東京でサッカーやってたんすけど、いま福岡の全寮制の学校に行ってて」
「ドモ」
多留人が頭を下げると、時山も杷子も、頭を軽く下げた。
「ってことは、いっくんの舞台、見に来たんだ?」
杷子が言うと、多留人が頷いた。
「そうっす」
あれ?と時山が首を突っ込んだ。
「だったら、いっくん舞台の時どーすんの?一人?」
「そうっすね」
多留人が頷くと、時山と杷子は顔を見合わせた。
「じゃあさ、舞台一緒に見ようよ!」
「え?」
「だっていっくん舞台だったらさ、なんかあったら頼れないっしょ?来たのはタクシー?バス?」
「あ、バスと在来線と、新幹線ッス。小倉まで新幹線で」
杷子が言う。
「だったら、うちらがバス停まで送るよ!」
えっと幾久と多留人が首を横に振った。
「いいっすよ、そんなん悪いっス」
「来る時も多留人一人で来てたし」
だが、時山と杷子は引き下がらなかった。
「一人じゃ迷子になったらわけわからないでしょ?うちらが一緒のほうがいっくん安心していられると思うけど」
杷子が言うと、それは確かに、と幾久も思う。
「そうそう、おいらたちどーせいっくんの舞台見るし、その後わこちんは友達と合流すっから、おいらバス停まで送るのヨユーだし。いっくんどうせ舞台の前に準備あるだろ?」
「そうっすけど」
「じゃあそのほうがよくない?」
杷子の言葉に、確かにそのほうがありがたい、と思う。
「いいんスか?」
多留人が尋ねると、時山も杷子も頷いた。
「いーってことよ!おいらどうせラブラブ……ぶらぶらするだけだったし」
わざとらしく言い間違えたが、杷子が続けて言った。
「そうそう。今から外見るんでしょ?だったらいっくんと別れる前にさ、うちらと合流したらいいんじゃない?」
ねえ、と顔を見合わせる二人に、幾久も多留人もその方がいいな、と思い始めた。
「だったら、お願いします」
「いーってことよ。じゃ、メッセージ交換しとこー」
「うす」
さすが、交流が得意なだけあって多留人と時山は互いにIDを交換した。
「じゃ、後からいっくんに連絡入れるから、その後合流しよ」
「判ったッス」
幾久も頷き、舞台の準備に入る前に時山と合流する約束をして、一端別れた。
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