【R18】会社シリーズ

いびつなきのこ

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総務部編

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 オフィスで働き始める様になってからは、自分のチームの事以外も考え無くてはならなくなった。

 理由は簡単だ。利益や業績に直結している仕事をより多くこなす為には、それだけ時間を作る必要がある。そんな中うちの会社位の規模にもなれば、さまざまなルールに縛られて行くのだ。

 だが、ルールが増えて行くばかりでは本来の仕事が出来なくなっていく。それを補助しでもらうために一部の仕事を『総務部そうむぶ』に頼む形で解決していかなくてはならない。

「すみません、サーバーが一台増えたのですが」
「わかりました。台帳に記入しておきますので型番と管理番号を送ってもらえますか?」

 そう。備品のかんりや来客の対応などは、総務事務の女の子がしてくれている。会社の顔にもなる彼女達は皆、気遣いのできる可愛い子が多い。

 その中でも玉木奈留たまきなるは、社内で別格の人気を誇っていた。

「奈留さん、来客準備もありがとう」
「西村さん、社外の方が来られる事が多いですからね!」
「取引先がどうしてもオフィスに来る事になってしまうからね……」

 俺の部署は、サービスの軸となるシステムの設計をしている。基本的には営業部が纏めた内容に合わせる事がメインになるのだが、細かい修正になった場合技術者と最終打ち合わせになる事がある。

「来客も仕事のうちですから気にしないで下さい」
「そう言って貰えると助かるよ」
「あと、別件なのですけど……」

 総務部は、普段の業務以外にも社内のイベントを管轄している。そのせいもあってイベントでの協力を頼まれたりもする。

「えっと、うちの実績データだっけ?」
「はい、懇親会でつかうので、半期の分を頂きたいです」
「わかった、用意しておくよ」
「ありがとうございます!」

 こんな感じで、奈留さんは様々な部署とやり取りをしていた。だけど最近、その事で少しトラブルがあったのだと聞いた。

「西村さん、良かったら今日空いてますか?」
「もしかして、あの話?」
「はい……」
「今日は空いているから、俺でよかったら聞くよ」

 彼女の悩みは、ある程度検討はついていた。最近営業三課の課長になった村野むらのからセクハラとも言えるほどアプローチを受けているという事だ。

 しかし彼女はコンプライアンスを司る総務部に居る。本来なら簡単に解決出来るはずなのに、何故か今回ばかりは長引いている様子だった。

 仕事が終わり、待ち合わせの店に向かうと奈留さんともう一人、総務事務の長岡美咲ながおかみさきが待っていた。

「お疲れ様です!」
「西村さん待ってましたよー!」
「すみません、忙しいのに……」
「いやいや、総務の美女二人と飲めるなら徹夜明けでもきますよ!」
「またまたぁー」

 美咲ちゃんは入社一年目の新人だ。とはいえ中途入社なので一つ下で年は近い。同じ年の奈留さんとも気が合うみたいだった。

 俺たちはビールとレモン酎ハイを頼み、乾杯をすませると奈留さんは話を切り出した。

「それで……」
「村野の件だろ? 噂程度だけどきいたよ?」
「はい。村野課長にしつこく誘われてまして」
「でもまぁ、総務の仕事もあるしたまに飲みに付き合う位で流すしかないかもなぁ……」

 すると美咲ちゃんが体を乗り出した。

「西村さん分かってないです! そんなくらいで奈留さんが困るわけ無いじゃ無いですか!」
「そうなの? 俺はてっきり村野の件かと……」
「ちゃんと話を聞かないとモテませんよー!」
「……ごめんなさい」

 確かに、奈留さんがモテているのは今に始まった事では無い。しつこいアプローチにも平然と対応出来るくらいには慣れているはずなのだ。

「村野課長は無理矢理飲ませようとしてくるんです。こないだも美咲がいなかったらどうなっていた事かわかりません……」
「奈留さん別に弱くは無いけど、酒豪って訳ではないもんね」
「その点わたしはいくらでもカモンです!」

 美咲は鋼というかダイヤモンドくらいの肝臓の持ち主だ。以前の飲み会でボトルを一気飲みしても酔っているかも分からなかった。

「大分わたしを帰そうとしてましたからね」
「なるほど……」
「それだけじゃないんです。帰り道に捕まってホテルに連れ込まれそうになりましたし、街中で土下座して頼まれた事もあります……」
「それはヤバすぎるだろう。流石によく逃げられだなと思うわ」

 内容は思っていたより遥かに酷いものだった。村野は同期で面識もあるから、一言言ってやりたいが回避能力を知っているだけにそこまで効果が出せるとは思えない。

「でも、二人とも総務だよね? 竹中たけなか部長に言えば処分できるんじゃないのか?」
「それが……取り合って貰えないんです」
「竹中さん、村野課長の事がお気に入りなんです」

 竹中部長は40代半ばの女部長だ。村野は上手く取り入り彼女を手懐けているのかもしれない。

「問題は部長の方か……そうなってくると、中々俺も手が出しづらい状況だなぁ」
「ですよね……西村さんの立場もありますから」
「処分まではされないだろうけど、あの人敵に回すと厄介だからなぁ」

 奈留さんの力にはなって上げたいのだが、打つ手が全く思い浮かばない。

「わたしは奈留さんが彼氏作るしか無いと思うんです!」
「まぁ確かにそうなれば村野も諦めるだろうな。でも奈留さんが彼氏いた話聞いた事無いんだけど?」
「いた事はありますよ……中学生の時に」
「いやそれ何年前だよ? いつでも彼氏作れそうなのに勿体ないよな!」

 以前から不思議に思っていた。ただでさえレベルの高い部署で一番可愛い彼女がずっと彼氏がいないというのは何かあるのかも知れない。

「このままだと、そのうち根負けしてしまうかもしれないよな……」
「それは嫌です!」

 そう、彼女は意外と自分の意思をはっきりと伝えるタイプなのだ。だから、人気がある中でもどこか高嶺の花というか、憧れるけど手に入れる事の出来ない存在として常に人気がある状態を維持する事が出来ている。

 おかげで村野の様に、力と押しでどうにかしようとする奴が出てきてしまうのだ。

「どうにか出来ないですかねー?」
「うーん」

 やはり奈留さんに彼氏が出来るというのが最善の手というしか無い。竹中部長も村野がお気に入りなのであるなら、付き合っては貰いたくは無いだろう。

 いや、まてよ。竹中部長は村野が気に入っているのでは無く奈留さんを疎ましく思っているだけなんじゃ無いだろうか?

 今でこそ、いわゆるオバさん枠になっている彼女も古株社員からは人気が高い。それまでの仕事の出来る男が多かった総務部を『会社の顔』として確立してきたのは紛れもなく彼女なのだ。

「もしかして、竹中部長は村野がお気に入りなんじゃなくて、奈留さんに嫉妬しているんじゃ無いかな?」
「まさかー」
「……」
「やっぱり奈留さん、心当たりがあったりする?」
「そうなんですかー?」

 奈留さんはゆっくりと頷いた。

「だとしたら、村野をどうにかする事が出来るかもしれない!」
「どういう事ですか?」
「奈留さんの被害じゃなくて、村野の失態として竹中部長に報告すればいいんだよ」
「でも、彼がお気に入りなんじゃ?」
「彼女は部長だ。自部署ならともかく、他部署間の話として報告をあげられたら対応するしか無いさ!」

 次の日、準備をして俺は早速行動に出た。

「竹中部長。ちょっといいですか?」
「あら、西村くん。どうしたの?」

 俺は会議室を押さえ、あくまで報告として話をする場を作る。もちろん、彼女の仕事でもあるから何の抵抗もなく受けてくれた。

「それで、深刻な顔してるけど何かあったの?」
「営業部の後輩から村野の話を聞いて、ちょっと相談させて頂こうかと……」
「あら、村野くん?」

 流石というか、彼女はさも初めて聞いた様な口ぶりで聞き返した。

「はい、女の子を無理矢理ホテルに連れて行こうとして土下座していたらしいんですよ。ある程度はプライベートなので自分もとやかくは言いたく無いですけど流石に会社のイメージ的な問題になるかと」

 俺がそう切り出すと、彼女は表情を曇らせた。

「具体的に教えてくれない? 西村くんは話を聞いただけなのよね、だとしたら彼が嵌められた可能性もあるし証人としては弱いわね……」
「その件含め、別件含めて社内に証人になって貰える人が居るので声かけておきましょうか?」
「……そうね。私の方からも村野くんにヒヤリングしてみるけど、内容とかを纏めて貰えたら会議までの話は早いから助かるわ」

 よし、これで準備は整った。美咲ちゃんが他にも見ていた人を教えてくれ、あらかじめ俺の方から連絡を取り話をつけていた。

 彼らも上司だったり、他部署の人のプライベートでの事だったので正直どうすればいいかはわからなかったらしい。

 結局その月の会議で村野は懲戒処分をくらいべつの部署へ降転職となった。初めは抵抗していた村野も、証人が多く事実だった事もあって渋々それを受け入れる事になったらしい。

 早速、処分が決まると奈留さんにお礼がしたいと言われまた飲みに行く事になった。

「あれ? 美咲ちゃんは?」
「今日は予定があるみたいで……」

 プライベートで彼氏の居る美咲ちゃんは、ご飯に行く約束があったらしい。前回飲みに来たときより表情が明るくなった奈留さんがいつも以上に可愛いくて輝いている。

「西村さん、本当にありがとうございました」
「いやいや、俺は報告を纏めただけだよ」
「それでも動いて貰えなかったら私は多分辞めていたと思います……」
「それは困る! 奈留さんが辞めたら俺の幸せ値とモチベーションが下がってしまう!」
「ふふふ、何ですかそれ?」

 相変わらず、恐ろしくなるくらいに可愛い。誘惑に負けて誘ってしまった日には俺も村野コースを歩んでしまう事になる。だからあくまで奈留さんは奈留さんとして憧れ枠で接して行かなくてはならないのだ。

 しかし、理由はあるにせよ奈留さんとサシ飲みになるとは思わなかった。社内の男共に知られるとさぞ羨ましがられるに違いない。

「西村さんってあんまり私に興味ないですよね」
「いやむしろ興味しか無いんだけど?」
「またまたぁ。同僚としては興味持ってるかも知れないですけど……」

 奈留さんは普段より、少しペースが早い様に感じる。サシ飲みで少し緊張しているのかも知れない。

「私が誘ったら来てくれますか?」
「そりゃもちろん。現に来てるじゃん!」
「そうじゃ無くて女の子として……です」
「奈留さんに誘われて行かない人は居ないよ!」

 すると彼女は俺の腕に手を添えた。

「誘ってますよ?」

 彼女の顔が少し赤いのはお酒のせいだろうか。可愛らしいその笑顔と仕草に今すぐにでも抱き付きたい気分になる。

「奈留さん、酔ってます?」
「ほら、そうやってはぐらかす。普段可愛いーとか癒されるとか天使とか言ってる癖に本当は私になんて興味ないんですよ」
「やっぱり酔ってるよね? 水頼んどくね?」
「私は優しい人でも、いい人でも無いんです。狡猾で計算高い悪女なんですよっ!」
「まぁ俺は奈留さんのそういう変な所好きだけどね。いい印象あたえながらも意外と意図的にアプローチ躱している所とかね」

 奈留さんは泣き上戸に入ったのか目を潤ませ涙を流し始めた。

「だけど、ちゃんと私を見てくれる人は好きになってはくれないんです」
「そんな事無いって」
「西村さんがそうじゃないですか!」
「俺はだから奈留さん大好きだって!」

 そう言うと、彼女は服をつかんで顔を寄せる。頭の中で欲望と理性が葛藤し始める。

「じゃあ、手を出してみろ。抱きしめてみろ、唇奪ってみろ! どうせ出来ないじゃん!」
「奈留さん……ちょっと飲み過ぎだよ」
「飲まないと好きって言えないじゃないですか」
「……誰に?」
「もちろん、西村さんにですよ」
「ん? マジで?」
「マジです!」

 俺の中の時間が、止まった様な気がした。あの奈留さんが俺を好き? まさか?
 俺は奈留さんの頬をつねり伸ばした。

「あの、夢か確認しゅるなら自分のでやってふれまへんか?」
「ごめん。つい……嬉しくて」
「へ?」

 不意を突かれたように目を丸くして俺を見つめている。彼女がここまで言ってくれている、これ以上は俺から言うべきなのだと流石に分かっている。

「えっと、奈留さん」
「はい」
「良かったら付き合ってくれませんか?」
「はいっ!」

 頭の中で感動的なBGMが爆音で鳴っている様な、まるでここがお洒落なレストランにでもなったような気分だ。

 俺たちはすぐに会計を済ませて店をでた。別にどこかに行きたいわけじゃない、ただ二人だけの場所が欲しいと言葉にせずとも通じ合っていた。

 暗い街、いつもと変わらないはずの会社帰りの居酒屋の前。酔っ払って挨拶を交わすサラリーマンの横を二人で抜ける。

「どこに行くんですか?」
「なんとなく外が見たいと思ったんだ」
「私もです!」

 駅を繋ぐ高架の上で、俺は足を止める。まだオフィスの明かりが残る背景に奈留さんの顔がはっきりと見えた。

「なんか不思議ですよね」
「まだ、仕事している奴もいるんだよな」
「そうじゃなくて。三年もまえから出会っていたのにこうして手を繋いでいるのは初めてです」

 入社した時、初々しい彼女の事を可愛いと思った。だけど、部署も違いほとんど話す事すらない俺は高嶺の花どころかオフィスの可愛い人と位置付け、一生関わる事のない人だと思っていた。

「長かったよね」
「いつから気になってました?」
「俺は、入社した時には可愛い、付き合えたらいいなと思ってたよ」
「本当に? 私はオフィスで話すようになってからですね」
「今さっきまで付き合えるとは思って無かったからね」

 そう言うと、俺は彼女を抱き寄せ顔を見た。ゆっくり目を瞑る奈留さんがまだドラマの中にいる様な気がしてキスをして確かめた。

 柔らかく暖かい感触が脳に響く。きっとこれから夢の様な毎日が続くのだと思った。


 それから俺は、なるべく会社にバレない様に彼女との時間を作る事に勤しんだ。別にバレたく無いわけではない、なんなら結婚とかまで話が飛躍したとしても後悔はしない。

 ただ、問題が起きたばかりのタイミングという事でセットで覚えられるのが嫌だった。

「お待たせ!」
「おつかれ、今日はどうする?」

 付き合って一週間。まるで高校生みたいに恋愛しているのだと実感する。それもあの日、キスをしてからそれ以上の事には至っていないからだ。

 俺はそれでもいいと思っていた。したく無いと言えば嘘になるのだけど、「今だ」と言うタイミングで進めたいと思っていた。

 だが、彼女の一言でそのタイミングはもしかしたら今日かも知れないと思った。

「今日は家に行っていい?」
「俺の家? いいけど、散らかっているよ?」

 付き合ってからなるべく掃除をするようにはしていたが、いざ来ると言われると自信がない。

「いいよ、そこも見てみたいから」
「じゃあ、行く?」

 少しだけ恥ずかしそうに笑う奈留さん。心なしかいつもより可愛い服を着ている様にも見える。

 電車に乗り、家が近づいてくるにつれ彼女は本当に来るのだろうかとドキドキしてくる。意識しないはずもない、彼女だって何かある可能性位は考えているはずだ……と思う。

「何~? やましいものでもあるの?」
「いや、奈留さんと以前より自然に話せる様になったなって思っただけ」
「ええっ、自然に話せてなかった?」
「やっぱり、会社での関係だとどこか気を使って居たんだと思う」

 最寄り駅を降りて、近くのコンビニで適当に飲み物とお菓子を買う。普段よく使う道のはずなのに、いつもと景色が変わって見えた。

「あれ? 結構綺麗な所だね」
「その分会社からも駅からも遠いけどね……」

 2DKの俺の部屋は一人暮らしには少し広い。けれども奈留さんが来る事になって、広い部屋にしておいて良かったと思う。

「広い部屋だけど、くつろいで行ってよ」
「普通は狭い部屋っていうよね? まぁ、思っていたよりは広いけど……」

 お菓子と飲み物を広げて、リビングで映画を見ることにする。けれども隣に彼女が居る事が気になり映画の内容はほとんど頭には入ってこない。画面を見ている横顔が綺麗で見惚れていると、目が合うのが分かった。

「えっどうしたの?」

 驚いた顔に俺はそのまま抱きついた。

「まだ、映画は終わってないよ?」
「女優より奈留さんのほうが見ていたい」
「えぇーっ」

 ソファの上で押し倒す。申し訳程度に抵抗する手は最も簡単に抱きしめる手に変わっていた。彼女のいい匂いが記憶に刷り込まれていく。

 ボタンに手を掛けると、レースのフリルがついたピンク色の下着が見える。そのままシャツを外すと形のいい胸とスッキリとした柔らかそうなお腹が現れた。

「もう脱がすの?」
「ダメ?」
「ダメじゃないけど」

 緊張しているのか、慣れていないのか奈留さんは目を泳がせている。そう言えば、中学生の時から彼氏は居ないとか言ってたよな。

 過去に彼氏が居ようがこの歳になって気にするつもりはない。だが、その時に最後までしていなかったのなら、彼女は初めてという事になる。

 もしそうなのだとしたら、この反応も頷けてしまう。ブラジャーのホックを外すとそれを手で押さえ顔を赤らめて俯いた。

「……えっち」

 小さくそう呟いた声に、たまらず顔を埋める。少しづつ遮る手と下着をずらすと、ピンク色のソレを口に含んだ。

「んっ……だめっ」

 だけど俺は止めてあげない。何度も舌を這わせ甘噛みする。そのままズボンを下げると中に手をゆっくりとねじ込む。指先に感じる柔らかい曲線とスベスベの生地が俺をこれでもかと焦らし始めた。

 少し急ぎすぎたか?
 だが、彼女も腰を浮かせると、ボタンの外れたズボンを少し下げる。ギリギリ割れ目に触れていた指は吸い込まれるように中に沈んで行く。

 暖かい滑りのある液体が纏わりつく様に指先を包んで行くのが分かった。

 奈留さんの中に入っている。小さな突起をなぞる度に呼吸が細かくミュートする。左手で足を持ち上げズボンを下着を脱がせた。

 カチャリという音の後でテレビが消え、外からの明かりだけになるとさらに五感を刺激した。

「はぁ……はぁ……んんっ」

 小さいはずの呼吸と声がはっきりと聞こえる。俺はそのまま開いた太ももから内側へと舌を這わせていく。呼吸は高鳴りいやらしい匂いの中に舌を入れるとはっきりと喘ぐ声が響いた。

「き、汚いよ?」

 彼女の言葉を無視しし、口をつけ女の子の部分をじっくりと刺激する。奈留さんが女の子で良かったと思い知らせてやろうと思った。

「あっあっ……ねぇ、挿れて?」

 我慢できず、小刻みに腰を震わせ始めている。彼女は喘ぎながら頭を抑えると俺の身体に触れ始めた。堪らず口を離し指を入れる。彼女は身体を起こすと股間を摩る様に触れた。

 奈留さんに触られている。ズボンとパンツを脱ぎ、彼女の手で直接触れる様に握らせた。

「大きくなってるよ?」
「うん、奈留さんの中に入りたがっているよ」
「挿れちゃうの?」
「奈留さんが壊れるくらい挿入する」

 俺はヌルヌルになっている彼女の中にゆっくりと奥まで挿れた。彼女の中がギュッと締め付けてくるのが分かる。そのまま腰を振り漏れ出る声をキスで塞ぐ。

 何度も繰り返し、彼女の上に溜まっていた液を出す。

「沢山でてる」

 細かく出続けると俺は出し尽くした。ティッシュで拭くと少し血が混じっているのが分かり、これは俺の中だけの秘密にしておこうと誓った。
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