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序章
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「これじゃない、これじゃない……」
物書きは髪を掻き乱す。辺りには自分の思いついた設定の綴られた付箋やメモ用紙が散らばっていた。考えついた設定を書き込みし、後に文字へと移そうとしていたもの達だ。
その中で物書きはあるひとつの書き込みを探していた。付箋に書いてあるのか、メモ用紙に書いてあるのか、それすらも思い出せない。
探し物が終盤に差し掛かった頃、探し求めていた書き込みの書かれたメモ用紙を物書きはやっとこさ見つけあげることが出来た。
「よっしゃっっっっ!」
嬉しさの余り、深夜であることを忘れ歓喜の声を上げる。すぐに気がついて声量を下げれたからいいものの、すぐに気がつけなかったらどうなっていただろうか。物書きはそう考えて、すぐに辞めた。お得意の妄想が命取りになった。物書きの頭の中はネガティヴな考えに支配される。
支配されて、やっと思い出した。自分は物語を書こうとしていたんだ……と。馬鹿にも程があるだろうが、恐怖や苦しみといった感情に一度支配されてしまうと今までの事を全て忘れてしまう。それがこの物書きにとって普通なのだ。思い出せたことに感謝し、ノートを開いた。
物書きはタイトルをつける。――明晰夢のような――と。
物書きは髪を掻き乱す。辺りには自分の思いついた設定の綴られた付箋やメモ用紙が散らばっていた。考えついた設定を書き込みし、後に文字へと移そうとしていたもの達だ。
その中で物書きはあるひとつの書き込みを探していた。付箋に書いてあるのか、メモ用紙に書いてあるのか、それすらも思い出せない。
探し物が終盤に差し掛かった頃、探し求めていた書き込みの書かれたメモ用紙を物書きはやっとこさ見つけあげることが出来た。
「よっしゃっっっっ!」
嬉しさの余り、深夜であることを忘れ歓喜の声を上げる。すぐに気がついて声量を下げれたからいいものの、すぐに気がつけなかったらどうなっていただろうか。物書きはそう考えて、すぐに辞めた。お得意の妄想が命取りになった。物書きの頭の中はネガティヴな考えに支配される。
支配されて、やっと思い出した。自分は物語を書こうとしていたんだ……と。馬鹿にも程があるだろうが、恐怖や苦しみといった感情に一度支配されてしまうと今までの事を全て忘れてしまう。それがこの物書きにとって普通なのだ。思い出せたことに感謝し、ノートを開いた。
物書きはタイトルをつける。――明晰夢のような――と。
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