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ナーオ・ロウ国編Ⅱ
問いかけとその結果
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息子や孫、宰相との茶会をした夕方、仕事を終えた先代宰相を私が住んでいる離宮の応接室まで、呼びだした。
「お呼びにより、参上致しました。」
茶を3人分、淹れて、席に座るように促した。
先代宰相が席に着いたので、話を切り出す。
「未来視をする者から連絡が来たのだ。「王太后様の妹が、産まれた孫が半年になる頃に、祝いを持ってきたと言って油断させてから、3人共、刃物と魔法で殺してしまいます。早い決断をしないと、宰相家が断絶します。」とな。
子を守ろうとして、孫と孫嫁をも巻き込むそうだ。そのせいで、子が産めない状態にされる程の怪我や、もしかすると、孫夫婦がひ孫と一緒に殺されてしまうのかもしれん。
先代当主として、そなたがどうするかを聞きたくて、呼びだした。
聞かせてもらおうか。」
「少し、話を飲み込む時間が欲しいです。」
「カッツェはこの話を聞いて、どう思う?」
私の後ろの控室から、宰相であるカッツェが出て来て、席に着いた。
カッツェの分の茶は既に淹れておいてあるのだし、昼と今とので2回、この話を聞いたのだ。2回目は私の後ろで控えて聞いていたのだから、結論は出ているだろう。さぁ、答えてもらおうか。
「私は昔、幼少の頃に母が吐いた暴言で、己の出自を知っていたので、今までその事で母に負い目を感じていたし、息子として罪悪感を持っていたので、母を妻よりも優先してきました。
ですが、息子夫婦と産まれたばかりの孫の5人、もしかすると妻もその事に巻き込まれて6人の人の命を母のせいで失うのでしたら、アノような強欲で自分以外は人でない扱いをするような人は必要ありません。
私自身の手にかけて処分しても構いませんが、父であり夫である方の意見を聞いてみたくて、王太后様に呼びだして頂きました。」
「わたしも、人工授精の為に自分の腹を貸したのだ。当事者として聞いてもいいだろう?」
暫くは茶を飲んだり、菓子を摘まんだりとしていたが、先代宰相も覚悟を決めたのだろう。口を開いた。
「ひ孫が産まれてから、1カ月経って、王城に届けを出されたのと、私だけに知らせがひっそりと嫁から来た事で知ったのでしょう。
私に知らせが来た内容を聞いてきましたが、私が危機感を感じて答えなかったのですが、「ひ孫が産まれたのは本当か?」と聞かれました。
私も観念して、そうだと答えると、妻の第一声が「あの嫁の血をひくのは要らない者だ。私が処分するわ!」と叫んだのです。
ですから、私も領地から出て、仕事の手伝いと称してこちらまで出て来たのです。毎日、王都の屋敷へ帰って、ひ孫たちの無事を確認する毎日でした…。」
「父が私の手伝いをすると出て来たので、不思議に思っていましたが、そういう事でしたか。」
「リンクスにショウ、隠れていないで出て来なさい。イッチェンも突っ立ていないで、席に着きなさい。」
「「はい。王太后様。」」「母上、何かあるかと思っていましたが、そういう事ですか。」
男だけだと話が進まないから、仕方ないのです。私が姉として、妹を処分しなくてはならないのですもの。
「イッチェンは知らない事を聞いて、ショックかもしれませんが、次期当主としての判断を聞きます。リンクスとショウは、その立ち会いとして聞いて下さい。」
「はい。当主である父と同じ意見です。未来を、家を、次代を継ぐ者を無くす事は出来ません。
祖母を処分する事に賛成します。」
「私も、妻である者を処分する意向に反対するつもりはありませんが、宰相と言う立場の弱点になるので、離婚をしてからの処分を願います。
離婚する手続きをすぐにでもしますので、処分をするのを1日だけ待って頂けないでしょうか。明日は朝一番にに手続きを終わらせ、昼から、宰相家の男は休暇をとります。
妻の様子では、すぐにでも領地から出て来そうだったのですが、明日朝一で領地を出ても、昼を過ぎないと王都の屋敷に着かないので、昼には屋敷に居たいのです。」
「王の権限で、今すぐ離婚の許可を出す。今から先代宰相の離婚の手続きをしろ、いいな、カッツェ宰相。」
「今すぐに出来る様にと、書類はここにございます。」
カッツェが出した書類に署名を済ませたので、現当主であるカッツェ宰相が私の妹に替わり、離婚に不備はない事を添え書きをした。リンクスも公的書類だと了承の署名をしたので、これで手続きが済んだ。
私は大きな声を出して聞いてみた。
「先代宰相夫人は何処にいる?」と。
王家の影の長を務める息子の姿は見えないが、その声が私の訊いた事に答えた。
「今はもう領地を出ています。夕方に出たので、今日の夜中には王都の屋敷へ到着します。悩んでいる猶予はありません。」
「では、あの子の姉として、途中で病死した事に出来る様に、処分を頼むだけだ。
怪しい所持品はこちらへ持ち帰ってくれ。魔力の痕跡を追いたいからな。何をしているか分からない。」
「遺体はいかが致しますか?」
「王城のこちらの部屋の奥に。一族を処分すると決めて移動していたのなら、何を自身や周りに施しているか分かりません。その乗っていた馬車や物、人をも此処の中庭まで全て連れて来なさい。」
「すぐに向かいます。」
私は、産まれて2月も経っていない妹のひ孫を殺されなくて済んだのだろうが、妹を陰に処分を託した時点で、亡くしたのだろう。嘆くのも悲しむのも一人になってからだ。まずは、宰相家を救わねば。
「一家惨殺の危機でもありましたし、宰相と次期宰相を失う訳にはいかなかったので、王家の影を使いました。」
私が王太后として言葉を発したのが分かったのでしょう。何も言いませんでした。
「カッツェ、イッチェン、先代宰相殿、代々宰相を務める大事な家を失う様な愚行をこの国の王として赦す訳にはいかない。
王としても、母の行いを正しい事として支持する。その上で、3人はここで待機。検分に立ち会ってもらう。」
王家の影を使ったので、2時間後には馬車の中の遺体ごと、そのままで離宮の中庭に届けられたのだった。
呪いや魔道具で何か仕掛けられていないか、馬車を操縦していた御者に何かを仕込んでいないかを眠り薬で眠らせた御者を検査したりしたが、何も出て来なかった。
御者も、ずっとその仕事をしている者で、身元も経歴もハッキリしていたし、問題が無かった。
妹も思いついて、発作的に領地を飛び出しただけのようで、領地の屋敷に調べに言っていた影も、惨殺する決意を書いた日記と、殺すと走り書きした嫁宛の手紙だけが出て来たのみであった。
遺体は眠っているようにしか見えない程、穏やかな顔であった。苦しまないで逝けたようだ。
そうして、立っていただけの私の近くに、陰を務めている息子が貴族の子息に見える衣装でやって来ました。私だけに聞こえるように話しかけて来たのですが、弟が来た事に気付いたリンクスも私の傍に寄ってきました。ショウも私の近くへ来ているようです。
「馬車を止めて知り合いだと御者に話しかけると、「姉様の使いでしょう。少し馬車内で話したいわ。久しぶりに顔を見せて欲しいわ。」と言われたので、馬車の中で話しました。
私の事も、「最後の時に、甥に会えて嬉しいわ。私が狂気に支配されきる前に姉が処分してくれるって解っていたわ。人間らしいうちに私を消して欲しいと甥に頼みます。
姉様に、人であるうちに死ねる様にしてくれてありがとうって伝えて欲しい。」と言っていました。その後は、私の渡した飲み物を飲んだので、私は挨拶が済んだのでと御者に伝えてから、馬車から降りました。
そこから1時間後、御者に体調不良だから馬車を止めて欲しいと馬車の中から頼んだ所で、馬車の中で数分後に、眠るように息を引き取りました。」
「本当に嫌な子。ここぞという時は外さないんだから。」
勝手に出て来た涙が止まりません。涙が勝手に出るので、そのままにしていました。
わがままで甘えたがりの妹でしたが、宰相夫人をしていて、悪意にさらされ過ぎて狂ってしまったのでしょうか。
相変わらず、私に甘えて、自分の処分を頼むなんて。最後を迎える時に、私の息子である、あの子の甥に会わせたのは、私が妹に甘かった証拠。最後だけは静かに送りたかったからと、息子には嫌な事を押し付けてしまったわ。
「母様は、叔母様を私に見送らせたかったのですね。他人には任せたくなかったのですか。」
「母上は、存外優しいからな。」
勝手な事を息子達が言っていますが、それに答える余裕が無いのです。ショウは泣いている私を支えてくれました。孫は出来た子です。息子達は繊細さがないですね。
宰相家の男性陣3人も、私が聞いていた事が聞こえたのでしょう。口々に「ありがとうございます。」と礼を言ってきましたが、検証していた影の者が馬車内から、大きな剣と斧が出て来た物を見せた所で、無言になりました。その後には、眠りを深くする香炉と香も出て来ました。
一族惨殺一歩手前であった証拠が出て来たので、妹は急病での病死扱いになりました。
葬儀も身内だけで、密葬で行ったそうです。私は、死後すぐに妹の姿を見ているので、葬儀には行きませんでした。
宰相夫人には、妹が病死したその夜に、先代宰相とカッツェとイッチェンから話をしたそうですが、子を産んだばかりのカーナ殿には刺激が強過ぎると、何年かは内緒にすろ事にしたそうです。
先代宰相も、王都の屋敷に移り住んで、ひ孫に囲まれて宰相の仕事の手伝いをする事になり、穏やかな日々を過ごせるようになったそうです。
「お呼びにより、参上致しました。」
茶を3人分、淹れて、席に座るように促した。
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「未来視をする者から連絡が来たのだ。「王太后様の妹が、産まれた孫が半年になる頃に、祝いを持ってきたと言って油断させてから、3人共、刃物と魔法で殺してしまいます。早い決断をしないと、宰相家が断絶します。」とな。
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聞かせてもらおうか。」
「少し、話を飲み込む時間が欲しいです。」
「カッツェはこの話を聞いて、どう思う?」
私の後ろの控室から、宰相であるカッツェが出て来て、席に着いた。
カッツェの分の茶は既に淹れておいてあるのだし、昼と今とので2回、この話を聞いたのだ。2回目は私の後ろで控えて聞いていたのだから、結論は出ているだろう。さぁ、答えてもらおうか。
「私は昔、幼少の頃に母が吐いた暴言で、己の出自を知っていたので、今までその事で母に負い目を感じていたし、息子として罪悪感を持っていたので、母を妻よりも優先してきました。
ですが、息子夫婦と産まれたばかりの孫の5人、もしかすると妻もその事に巻き込まれて6人の人の命を母のせいで失うのでしたら、アノような強欲で自分以外は人でない扱いをするような人は必要ありません。
私自身の手にかけて処分しても構いませんが、父であり夫である方の意見を聞いてみたくて、王太后様に呼びだして頂きました。」
「わたしも、人工授精の為に自分の腹を貸したのだ。当事者として聞いてもいいだろう?」
暫くは茶を飲んだり、菓子を摘まんだりとしていたが、先代宰相も覚悟を決めたのだろう。口を開いた。
「ひ孫が産まれてから、1カ月経って、王城に届けを出されたのと、私だけに知らせがひっそりと嫁から来た事で知ったのでしょう。
私に知らせが来た内容を聞いてきましたが、私が危機感を感じて答えなかったのですが、「ひ孫が産まれたのは本当か?」と聞かれました。
私も観念して、そうだと答えると、妻の第一声が「あの嫁の血をひくのは要らない者だ。私が処分するわ!」と叫んだのです。
ですから、私も領地から出て、仕事の手伝いと称してこちらまで出て来たのです。毎日、王都の屋敷へ帰って、ひ孫たちの無事を確認する毎日でした…。」
「父が私の手伝いをすると出て来たので、不思議に思っていましたが、そういう事でしたか。」
「リンクスにショウ、隠れていないで出て来なさい。イッチェンも突っ立ていないで、席に着きなさい。」
「「はい。王太后様。」」「母上、何かあるかと思っていましたが、そういう事ですか。」
男だけだと話が進まないから、仕方ないのです。私が姉として、妹を処分しなくてはならないのですもの。
「イッチェンは知らない事を聞いて、ショックかもしれませんが、次期当主としての判断を聞きます。リンクスとショウは、その立ち会いとして聞いて下さい。」
「はい。当主である父と同じ意見です。未来を、家を、次代を継ぐ者を無くす事は出来ません。
祖母を処分する事に賛成します。」
「私も、妻である者を処分する意向に反対するつもりはありませんが、宰相と言う立場の弱点になるので、離婚をしてからの処分を願います。
離婚する手続きをすぐにでもしますので、処分をするのを1日だけ待って頂けないでしょうか。明日は朝一番にに手続きを終わらせ、昼から、宰相家の男は休暇をとります。
妻の様子では、すぐにでも領地から出て来そうだったのですが、明日朝一で領地を出ても、昼を過ぎないと王都の屋敷に着かないので、昼には屋敷に居たいのです。」
「王の権限で、今すぐ離婚の許可を出す。今から先代宰相の離婚の手続きをしろ、いいな、カッツェ宰相。」
「今すぐに出来る様にと、書類はここにございます。」
カッツェが出した書類に署名を済ませたので、現当主であるカッツェ宰相が私の妹に替わり、離婚に不備はない事を添え書きをした。リンクスも公的書類だと了承の署名をしたので、これで手続きが済んだ。
私は大きな声を出して聞いてみた。
「先代宰相夫人は何処にいる?」と。
王家の影の長を務める息子の姿は見えないが、その声が私の訊いた事に答えた。
「今はもう領地を出ています。夕方に出たので、今日の夜中には王都の屋敷へ到着します。悩んでいる猶予はありません。」
「では、あの子の姉として、途中で病死した事に出来る様に、処分を頼むだけだ。
怪しい所持品はこちらへ持ち帰ってくれ。魔力の痕跡を追いたいからな。何をしているか分からない。」
「遺体はいかが致しますか?」
「王城のこちらの部屋の奥に。一族を処分すると決めて移動していたのなら、何を自身や周りに施しているか分かりません。その乗っていた馬車や物、人をも此処の中庭まで全て連れて来なさい。」
「すぐに向かいます。」
私は、産まれて2月も経っていない妹のひ孫を殺されなくて済んだのだろうが、妹を陰に処分を託した時点で、亡くしたのだろう。嘆くのも悲しむのも一人になってからだ。まずは、宰相家を救わねば。
「一家惨殺の危機でもありましたし、宰相と次期宰相を失う訳にはいかなかったので、王家の影を使いました。」
私が王太后として言葉を発したのが分かったのでしょう。何も言いませんでした。
「カッツェ、イッチェン、先代宰相殿、代々宰相を務める大事な家を失う様な愚行をこの国の王として赦す訳にはいかない。
王としても、母の行いを正しい事として支持する。その上で、3人はここで待機。検分に立ち会ってもらう。」
王家の影を使ったので、2時間後には馬車の中の遺体ごと、そのままで離宮の中庭に届けられたのだった。
呪いや魔道具で何か仕掛けられていないか、馬車を操縦していた御者に何かを仕込んでいないかを眠り薬で眠らせた御者を検査したりしたが、何も出て来なかった。
御者も、ずっとその仕事をしている者で、身元も経歴もハッキリしていたし、問題が無かった。
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遺体は眠っているようにしか見えない程、穏やかな顔であった。苦しまないで逝けたようだ。
そうして、立っていただけの私の近くに、陰を務めている息子が貴族の子息に見える衣装でやって来ました。私だけに聞こえるように話しかけて来たのですが、弟が来た事に気付いたリンクスも私の傍に寄ってきました。ショウも私の近くへ来ているようです。
「馬車を止めて知り合いだと御者に話しかけると、「姉様の使いでしょう。少し馬車内で話したいわ。久しぶりに顔を見せて欲しいわ。」と言われたので、馬車の中で話しました。
私の事も、「最後の時に、甥に会えて嬉しいわ。私が狂気に支配されきる前に姉が処分してくれるって解っていたわ。人間らしいうちに私を消して欲しいと甥に頼みます。
姉様に、人であるうちに死ねる様にしてくれてありがとうって伝えて欲しい。」と言っていました。その後は、私の渡した飲み物を飲んだので、私は挨拶が済んだのでと御者に伝えてから、馬車から降りました。
そこから1時間後、御者に体調不良だから馬車を止めて欲しいと馬車の中から頼んだ所で、馬車の中で数分後に、眠るように息を引き取りました。」
「本当に嫌な子。ここぞという時は外さないんだから。」
勝手に出て来た涙が止まりません。涙が勝手に出るので、そのままにしていました。
わがままで甘えたがりの妹でしたが、宰相夫人をしていて、悪意にさらされ過ぎて狂ってしまったのでしょうか。
相変わらず、私に甘えて、自分の処分を頼むなんて。最後を迎える時に、私の息子である、あの子の甥に会わせたのは、私が妹に甘かった証拠。最後だけは静かに送りたかったからと、息子には嫌な事を押し付けてしまったわ。
「母様は、叔母様を私に見送らせたかったのですね。他人には任せたくなかったのですか。」
「母上は、存外優しいからな。」
勝手な事を息子達が言っていますが、それに答える余裕が無いのです。ショウは泣いている私を支えてくれました。孫は出来た子です。息子達は繊細さがないですね。
宰相家の男性陣3人も、私が聞いていた事が聞こえたのでしょう。口々に「ありがとうございます。」と礼を言ってきましたが、検証していた影の者が馬車内から、大きな剣と斧が出て来た物を見せた所で、無言になりました。その後には、眠りを深くする香炉と香も出て来ました。
一族惨殺一歩手前であった証拠が出て来たので、妹は急病での病死扱いになりました。
葬儀も身内だけで、密葬で行ったそうです。私は、死後すぐに妹の姿を見ているので、葬儀には行きませんでした。
宰相夫人には、妹が病死したその夜に、先代宰相とカッツェとイッチェンから話をしたそうですが、子を産んだばかりのカーナ殿には刺激が強過ぎると、何年かは内緒にすろ事にしたそうです。
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