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虎の国、小国群編
グレイルは頑張っています
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グレイルと白花は、ショウ王太子とユーイ王太子妃を出迎える準備を整えている最中に、小国群界隈でも有名な女たらしの自称王子が、国と名乗っている土地へ戻ってきたのだと自国の密使からの報告でその事を知らされたのだ。
ガオン・ロード国へずぅーーーーーーーーーっと留学していればよかったのに!なんで、今になって帰ってきたんだ?との疑問を持ったけれど、次の報告を待たねばと思い直した…。
続けてすぐ、ショウから詳細な連絡が入って、全体像を把握したが、白花にも話をしなくては!!大事な白花にも用心をしてもらわねば!!
それにしても、またか、またかよ!何度目だよ!またアノ男が王族にまで手を出そうとしたのは…。懲りてないな。
王族から自称王子が次期王妃としてどこかの国から姫を迎えれば、そのどこかの国が、姫のために、あの場所を国だと認めてしまうだろうな。そうすれば、女神さまも渋々、あの場所を国と認めるだろうという流れになるんだろう。
まったく、熊も抜け目がない。おっとりしているように見せかけて出し抜くんだからな。
ショウ達に面倒な奴を押し付けて国から排除したのだから。
熊の国の姫は一人しかいないし、その番も違う国の王子だからな。国交するのにも大事だろう。それを永久の別離をされる寸前にされたのだから、番である王子の面目も潰すし、相手の国も黙っていないだろう。
姫が成人していて、あの自称王子様の毒牙にかかっていたら、他の者には嫁げなかったんだろうな。熊の姫が未成人であのガオン・ロード国も番の王子の国も助かったって所か。
ショウも気が気でなかっただろうな。同じ魔馬車内に危険人物がいたのだから。俺だったら、乗せなかった。
ま、ナーオ・ロウ国では小国群ほどの自称王子様の悪どさの詳細が伝わっていなかったんだろうと予想出来たけどね。俺は、これから白花にも父や母にも話をしなければ!父も気が気でないだろう。何ていったって、母が毒牙に掛かりそうだった過去があるんだから。
白花も一緒に連れて行こう。一度で話が済むし、ね。
側近や近衛達には「アノ男がいつもいた場所に帰還した事と、いつものように異性達には厳戒令を促す様にと書簡をし、ガオン・ロード国で起こった事の詳細を語れるようにした急使と一緒に周辺各国へ送れ!できるだけ早くにな!」と命令した。
その後すぐに、私は父である王と母である王妃のもとへ急いで向かった。
同じく王や王妃のもとへ向かっていた白花と途中で合流したので、白花をエスコートしながら、王の居る執務室へ向かった。
父の居る執務室へ入ると、母が一人用のソファでゆっくりと茶を飲んでいた。
これは多分、いつも仕事をしている父の手伝いと称して、母を膝の上に乗せながら、父が母と相談しながら仕事をしていたのだろうと思った。
だが、白花には良い子ぶって、王妃らしく見せているのだ。「王妃様、素敵です!」と初対面の日に言われてからな。
そのベタベタな夫婦愛を見せないように注意しつつ、父は父で「陛下って、威厳があってカッコいいです。」と義娘に言ってもらいたい言葉があるのだとかで、父も王らしく見えるように張り切っている最中なのだから。
息子としては、ただただ恥ずかしい限りなのだが、姉達に言わせると「可愛い義娘に見栄を張りたいだけなのよ。私達じゃ、儚い可愛さなんて無かったから、あっはっは!!」と大笑いをしていたのだ。やれやれ。
こほん!父や母の様な仕事の仕方のこういう所は、父がしているような事、主に膝上に乗せる部分を真似したい!!うぉほん!色々と見習って、私も王太子の執務室で真似をしたいのだが、白花が寝込んで起き上がれなかったので、今までは出来なかったのだ。
主に、自分のせいで(白花を連日のように抱き潰していたので)。
はっ!それよりも、王や王妃に伝えなければ。
「陛下と王妃様に大まかに伝令が先にお伝えしましたように、例のアレが帰還したのです。」
「それは本当か?」
「はい。白花の義兄弟であるショウ王太子の魔馬車に同乗するようにガオン・ロード国が策略を廻らし、乗せるように仕向けたそうです。その上で、先程、アノ男が帰るのに一番近い場所で魔馬車から下車をさせたとの情報を提供していただきました。」
「ガオン・ロードの思惑とは?」
「未成年の末姫の非公式の恋人として城内を闊歩し、末姫の侍女達を食い散らかしていたそうでございます。
末姫は未成年だったので、まだ手を出されていなかったのですが、それも後は時間の問題だったような証言が侍女達から取れていたようです。
「番との永久の別離寸前だったのだと考えると、それを回避する為に、ショウ王太子の居る魔馬車にアノ男を乗せるようにガオン・ロード国は必死だったのではないかと思われる。」との見解をナーオ・ロウ国側の方ではしているそうです。」
「ガオン・ロードも国として随分と下手な手を打ったな。ナーオ・ロウ国の方がこのまま黙っている訳がないだろうに、馬鹿な事よ。
グレイル、私達の国の方は何があっても、縁あって義娘となった白花の母国の味方と、その母国である国の見解を支持する。という正式な書簡をナーオ・ロウ国とその周辺国に出す。
私はその仕事にすぐにとりかかろう。小国群には帰還した旨とその事情を伝える使者をグレイルが手配して送るようにしたとの知らせが入ったのだから、いいだろう。
白花にも我が国の事情とアノ男に関する詳細な事実を白花に説明する仕事をグレイルに与えようぞ。明日の朝まで説明をするのだ。グレイルよ、いいな。」
「はっ!その旨と事情を伝える役目を他の者ではできないし、させるつもりもありません。私にお任せください。」
「白花、グレイルに詳細を聞いて頂戴ね。義母としても、あなたがとても心配なの。
グレイル、可愛いからって攫われるようなことは無いようにね…!」
「王妃様の言う事、もっともであります。私の番を私が守る事に何の不都合もありません。では、御前失礼いたします。」
父と母の前から退き、王太子夫妻の自室へ戻った。ショウたちを迎える準備は、大体が終わっていたので、側近達に後の事を任せたのだ。
さて、アノ男の事を白花にこれから伝えなければ。
大まかには白花に伝えたけれど、各国で出回っている噂だけでは伝えきれなかった事とかを伝えておかねば。
ガオン・ロード国へずぅーーーーーーーーーっと留学していればよかったのに!なんで、今になって帰ってきたんだ?との疑問を持ったけれど、次の報告を待たねばと思い直した…。
続けてすぐ、ショウから詳細な連絡が入って、全体像を把握したが、白花にも話をしなくては!!大事な白花にも用心をしてもらわねば!!
それにしても、またか、またかよ!何度目だよ!またアノ男が王族にまで手を出そうとしたのは…。懲りてないな。
王族から自称王子が次期王妃としてどこかの国から姫を迎えれば、そのどこかの国が、姫のために、あの場所を国だと認めてしまうだろうな。そうすれば、女神さまも渋々、あの場所を国と認めるだろうという流れになるんだろう。
まったく、熊も抜け目がない。おっとりしているように見せかけて出し抜くんだからな。
ショウ達に面倒な奴を押し付けて国から排除したのだから。
熊の国の姫は一人しかいないし、その番も違う国の王子だからな。国交するのにも大事だろう。それを永久の別離をされる寸前にされたのだから、番である王子の面目も潰すし、相手の国も黙っていないだろう。
姫が成人していて、あの自称王子様の毒牙にかかっていたら、他の者には嫁げなかったんだろうな。熊の姫が未成人であのガオン・ロード国も番の王子の国も助かったって所か。
ショウも気が気でなかっただろうな。同じ魔馬車内に危険人物がいたのだから。俺だったら、乗せなかった。
ま、ナーオ・ロウ国では小国群ほどの自称王子様の悪どさの詳細が伝わっていなかったんだろうと予想出来たけどね。俺は、これから白花にも父や母にも話をしなければ!父も気が気でないだろう。何ていったって、母が毒牙に掛かりそうだった過去があるんだから。
白花も一緒に連れて行こう。一度で話が済むし、ね。
側近や近衛達には「アノ男がいつもいた場所に帰還した事と、いつものように異性達には厳戒令を促す様にと書簡をし、ガオン・ロード国で起こった事の詳細を語れるようにした急使と一緒に周辺各国へ送れ!できるだけ早くにな!」と命令した。
その後すぐに、私は父である王と母である王妃のもとへ急いで向かった。
同じく王や王妃のもとへ向かっていた白花と途中で合流したので、白花をエスコートしながら、王の居る執務室へ向かった。
父の居る執務室へ入ると、母が一人用のソファでゆっくりと茶を飲んでいた。
これは多分、いつも仕事をしている父の手伝いと称して、母を膝の上に乗せながら、父が母と相談しながら仕事をしていたのだろうと思った。
だが、白花には良い子ぶって、王妃らしく見せているのだ。「王妃様、素敵です!」と初対面の日に言われてからな。
そのベタベタな夫婦愛を見せないように注意しつつ、父は父で「陛下って、威厳があってカッコいいです。」と義娘に言ってもらいたい言葉があるのだとかで、父も王らしく見えるように張り切っている最中なのだから。
息子としては、ただただ恥ずかしい限りなのだが、姉達に言わせると「可愛い義娘に見栄を張りたいだけなのよ。私達じゃ、儚い可愛さなんて無かったから、あっはっは!!」と大笑いをしていたのだ。やれやれ。
こほん!父や母の様な仕事の仕方のこういう所は、父がしているような事、主に膝上に乗せる部分を真似したい!!うぉほん!色々と見習って、私も王太子の執務室で真似をしたいのだが、白花が寝込んで起き上がれなかったので、今までは出来なかったのだ。
主に、自分のせいで(白花を連日のように抱き潰していたので)。
はっ!それよりも、王や王妃に伝えなければ。
「陛下と王妃様に大まかに伝令が先にお伝えしましたように、例のアレが帰還したのです。」
「それは本当か?」
「はい。白花の義兄弟であるショウ王太子の魔馬車に同乗するようにガオン・ロード国が策略を廻らし、乗せるように仕向けたそうです。その上で、先程、アノ男が帰るのに一番近い場所で魔馬車から下車をさせたとの情報を提供していただきました。」
「ガオン・ロードの思惑とは?」
「未成年の末姫の非公式の恋人として城内を闊歩し、末姫の侍女達を食い散らかしていたそうでございます。
末姫は未成年だったので、まだ手を出されていなかったのですが、それも後は時間の問題だったような証言が侍女達から取れていたようです。
「番との永久の別離寸前だったのだと考えると、それを回避する為に、ショウ王太子の居る魔馬車にアノ男を乗せるようにガオン・ロード国は必死だったのではないかと思われる。」との見解をナーオ・ロウ国側の方ではしているそうです。」
「ガオン・ロードも国として随分と下手な手を打ったな。ナーオ・ロウ国の方がこのまま黙っている訳がないだろうに、馬鹿な事よ。
グレイル、私達の国の方は何があっても、縁あって義娘となった白花の母国の味方と、その母国である国の見解を支持する。という正式な書簡をナーオ・ロウ国とその周辺国に出す。
私はその仕事にすぐにとりかかろう。小国群には帰還した旨とその事情を伝える使者をグレイルが手配して送るようにしたとの知らせが入ったのだから、いいだろう。
白花にも我が国の事情とアノ男に関する詳細な事実を白花に説明する仕事をグレイルに与えようぞ。明日の朝まで説明をするのだ。グレイルよ、いいな。」
「はっ!その旨と事情を伝える役目を他の者ではできないし、させるつもりもありません。私にお任せください。」
「白花、グレイルに詳細を聞いて頂戴ね。義母としても、あなたがとても心配なの。
グレイル、可愛いからって攫われるようなことは無いようにね…!」
「王妃様の言う事、もっともであります。私の番を私が守る事に何の不都合もありません。では、御前失礼いたします。」
父と母の前から退き、王太子夫妻の自室へ戻った。ショウたちを迎える準備は、大体が終わっていたので、側近達に後の事を任せたのだ。
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