【完結】口は災いの元って本当だわ

kana

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早朝から騎士団に混じって鍛練に参加するのは日課だ。

俺も王子教育は一通り学んだ。
王子教育には諸外国の言葉の他に文化や歴史も含まれる。
マナーやダンスも徹底的に教えこまれている。


兄上が卒業すると正式に立太子の発表がされる。

もう王太子としての執務を任されている兄上は補佐に決まっているレオンと次々に書類を捌いている。
優秀な兄上とレオンの横で俺にも与えられている仕事をこなしていく。
いずれは俺も兄上の補佐をするようになる。

遊んで暮らしているばかりではない。
贅沢な暮らしも民あってのものだ。
王族、貴族の義務は与えられた恩恵に甘えるだけでは国そのものが崩壊する。
求められることは多い。
俺たちは民の生活や幸せを第一に考えなければならない。
善政を行うのは兄上の仕事だ。
裏の仕事は俺がやっていく覚悟は既にできている。
それは、ライアンもダンゼルも同じだ。綺麗ごとだけじゃこの国はでは世界を相手に生き抜けない。



つい最近、兄上に婚約者が決まった。
才女だと噂の侯爵令嬢だ。
政略結婚だが、兄上の性格なら相手を尊重して仲良くやれると思う。


俺だって本当は分かっているんだ。
国の為なら俺の気持ちは優先されるべきではないと。
ティア以外の女と政略結婚する可能性の方が高いことも。

だがティアは公爵令嬢だ。
身分も教養もマナーも申し分ない。
ティアが婚約者になっても王族に娘を嫁がせたい貴族以外からは反対もされないだろう。

ただティアの気持ちも考えずに、父上やアスパルト公爵に頼むことはしたくない。

だからお願いだ。
ティアにも俺を好きになって欲しい。
ティアの気持ちを貰えるなら、なんだってする、そのための努力は惜しまない。

だから俺を好きになって、ティア。
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