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ウインティア王国編
67
鍵の開く音が聞こえた。
いよいよだと身構える。
心臓が早鐘を打つ。
入ってきのは私とレイをここに攫った黒い布で顔を隠した内の2人の男だった。
「お前には手を出さないから安心しな。雇い主から傷つけるなと命令されているからな。その代わりそっちの女は殺さなければ多少の怪我はいいと許可されている」
「で、まだ気絶したままなのか」
「いいじゃないか。泣き叫ぶ女の顔を見ながらするのもいいが、入れている最中に目を覚ますさ!」
「やめて!彼女に触らないで!お金なら雇い主の2倍、いいえ3倍は出すわ!」
「魅力的な話だが、俺たちは雇い主にお前を引き渡した後はこの国を出るんだよ。金なら十分貰っている」
「今すぐ金を用意できるなら考えてやるが、どうせ準備に時間がかかるんだろ?諦めな!」
そう言って男がレイを抱えようとしゃがんだ瞬間力なく崩れ落ちた。
何が起きたの?
レイに駆け寄ろうとした私に見えたのは、レイが短い剣をもう1人の男の喉に押し当てているところだった。
脳裏には瞬間移動の文字が浮かんだ。
「あなた達誰を攫ったのか分かる?」
「お、俺たちは雇われただけだ。け、剣を下げてくれ」
「分からないなら教えてあげる。彼女はこの国の次期王妃よ」
「し、知らない!本当だ!そんなこと聞いていない!」
「だから今、わたしがあなたを殺したとしても許されるのよ」
そう言ってレイが剣を振り上げると男は失神した。
「ビビって失神するなんてこの根性無しが!!」
あの可愛いレイが男を蹴り飛ばしそんな言葉を吐くなんて・・・呆然とする私に「エリー先に縛るものを探して!」
レイの指示で少しだけ冷静になれた。
部屋のタンスを次々に開けていく。
下着まであったが、驚くものを見つけた。
ロープにムチ・・・そして何本も瓶に入った液体・・・この部屋を準備した雇い主は私に一体何をするつもりだったの・・・怖すぎる。
縛り上げるのもテキパキとレイがやってくれた。
そして、二人の男の口を塞いでレイと一緒に転がしながら浴室に押し込んだ。
今度は中から部屋に鍵をかけて開かないようにドアノブを固定した。
それからソファに座ってようやく少し落ち着いた。
それでも意外なレイのカッコ良さに質問攻めにしてしまった。
レイは5歳から王子妃教育が始まり、元婚約者が鍛錬から逃げ回っていたせいで、なぜかレイが代わりに鍛錬を受けさせられていたらしい。
元々才能があったのか、鍛錬するのが5歳と早かったからなのかメキメキと実力が伸びて男のひとりやふたりなら簡単に倒せるようになったと。
今回のことも、アランと予測していたと。
そんな状況に追い込まれた時は必ずエリーを優先するとアランと最初から決めていたと教えてくれた。
だから、最初から気絶などしていなかったのよ。と笑って見せるレイ。
何も知らなかった。
2人が私を守ろうとしてくれていたことを。
レイだって目の前でアランが血を流して倒れるのを見たはずなのに、駆け寄りたかったはずなのに・・・なんでそこまで私を?
泣きながら訴える私に、「わたしとアランの幸せはエリーなしでは叶えられなかったから。それにアランなら大丈夫よ。例え私の体に傷がついていたとしても彼なら受け入れてくれるわ」
笑ってそう断言するレイに2人の強い絆を感じた。
でも他の男たちが残っている。
まだ安心するのは早い。
私の固くなった顔を見てレイがお茶を入れてくれた。
「エリーお茶でも飲んでゆっくり迎えを待ちましょう?」
呑気にそう言うレイを横目に今さらながら喉の乾きに気づいた。
レイの入れてくれた美味しいお茶をゆっくりと喉に流し込む。
張り詰めいていた緊張がやっと解けた気がする。
部屋に備え付けられた時計は1時過ぎを指していた。
家を出てから5時間近くも経っている。
「あら?思っていたより早かったわね」
レイがそう言ったと同時に上から騒がしい音が聞こえてきた。
『ワン!ワンワンワン!』
ランの吠える声が聞こえた。
レイが頷いている。
すぐにドアを激しく叩く音。
「エリー!エリー無事か?俺だ!」
ルフランの切羽詰まった声も聞こえる。
「ルフラン私は大丈夫!待ってて今開けるわ」
レイが固定していたロープを外して鍵を開けてくれた。
部屋に飛び込んできたのはランの方が早かった。
勢いよく私に飛びつくランをよろけながらも抱きとめた。
出遅れたルフランがランと一緒に私を抱きしめる。
「エリーエリーエリー・・・」何度も名前を呼ぶルフランの腕から彼が震えているのが伝わってくる。
「ルフラン大丈夫よ安心して。何もされていないし、怪我もしていないわ」
ルフランを抱きしめ返したいのに間にランがいるから背中まで手が届かない。
それに目の前にはランのドアップが!
私の顔中を舐めるからベトベトになっている。
困った私と目が合ったレイが「ランこっちにいらっしゃい」1度は無視したランだったが、キツめのレイの「ラン来なさい」の一言に従ってとぼとぼとレイのところまで歩いて行った。
あれ?ランの主人は私なんだけど?
そんなことを思っていたら、ルフランがキツく抱きしめてくる。
「エリーを失うかと思った。エリーの顔を見るまで生きた心地がしなかった」
まだ震えの止まらないルフラン。
やっと彼を抱きしめられる。
「心配かけてごめんね。でもレイが守ってくれたの。レイは強かったのよ!」
まだ私を抱きしめて離れないルフランが肩口に顔を埋めて話すからちょっと擽ったい。
「ああ、レイが強いことには気付いていたよ」
マジ?
「アランは当然だが、ガルザークや側近候補の2人も気付いていると思うぞ」
え?気付いてないの私だけ??
「そんな事よりこれから犯人をどう追い詰めるの?」
私の肩から顔を上げたルフランは優しく私の額にキスを落としてからレイに向かって「殺す」と一言・・・
「気持ちは分かるけどちょっと冷静になって!」
レイが慌てて止めようとするが「絶対に殺す!」と譲らないルフラン。
ルフランの手を握ってソファへ誘導する。
そこへウォルシュ家の護衛が一味をすべて拘束したと伝えに来た。
我が家の護衛も私の顔を見ると優しい顔で頷いている。
彼らにも心配をかけちゃったわね。
レイがついでだからと浴室に閉じ込めている男2人も連行してもらった。
部屋には私とレイとルフランの3人だけになった。
ランは私の膝に顔を乗せて寛いでいる。
そこでレイが作戦を提案してきた。
その作戦を反対するルフラン。
しばらく言い合う2人だがレイが「二度と犯人をエリーに近付けないためよ」と言うと渋々納得したルフラン。
レイがランを連れて部屋から退室して、一味の持っていた鍵で外から鍵をかけるとルフランと2人きりになる。
すぐに抱きしめて私にキスをしようとするルフランを止めた。
「ランに舐められて顔がベタベタだからダメ!」
「俺は気にしない」
「私は気にするの!」
キスをしたがるルフランに負けて洗面所で顔を洗ってきた。
待ち構えていたルフランは私の手を引いてソファへ押し倒してきた。
上から私を見下ろすルフランが辛そうな?苦しそうな?目をしているのを見て安心したのに、攫われた時の恐怖を思い出し震えてきた。
「本当は怖かったの。負けないと自分に言い聞かせても怖かったの」
「ああ」
「傷物にされてルフランに相応しくなくなる事が一番怖かったの」
「たとえそうなっていたとしても俺はエリーから離れないし、エリーを手放さない」
そう言って私の瞼にキスを落とす。
ペロリと舐められて「エリーの涙もしょっぱいんだな。口付けのように甘いのかと思っていた」
私の大好きなルフランの口の端が上がるのを見て手が伸びた。
最初からハードなキス。
どんどん深くなる昨日よりも激しいキス。
もっと、もっと、もっと、深く・・・ルフランが欲しい。
私を見下ろすルフランの目に情欲が見える。きっと私も同じ目をしている。
それでも昨日の約束を守ろうと我慢するルフランが愛しい。
起き上がってルフランの胸のボタンを2つだけ外して鎖骨に吸い付いた。
くっきりとルフランの白い肌に私の付けた独占欲の赤。
「誰にも見せないでね2人だけの秘密よ。鏡でこの印を見たら私を思い出してね」
ルフランの耳に囁いて耳たぶを舐めた。
びくりとしたルフランが俺もエリーに付けたいと言い出した。
見えないところ・・・私も自分でボタンを2つだけ外した。
「ここに付けて」
ルフランは吸い込まれるように私の指定した胸に吸い付いた。
・・・・・・・ちょっと長くない?
「ルフランもう付いてるわよ」
「まだだ!消えない跡を残さないと」
馬鹿なことを言うルフランに、すぅーと熱が冷めて冷静になれた。
今の私たちただのバカップルじゃない!
「はい!お終いよルフラン!」
「嫌だ」
唇はもう吸い付いていないけれど、胸に顔を埋めて首を振るルフラン・・・
コイツ・・・確信犯だ。
ルフランの頭に拳骨を落とそうとした時、外からレイの犯人到着の合図が聞こえた。
慌てて離れてちょっとはだけた服装を直す。
ルフランは扉の陰に隠れ、私はソファに座り直して犯人を待つ。
ノックの音の後に入ってきたのは満面の笑みのを浮かべた男だった。
いよいよだと身構える。
心臓が早鐘を打つ。
入ってきのは私とレイをここに攫った黒い布で顔を隠した内の2人の男だった。
「お前には手を出さないから安心しな。雇い主から傷つけるなと命令されているからな。その代わりそっちの女は殺さなければ多少の怪我はいいと許可されている」
「で、まだ気絶したままなのか」
「いいじゃないか。泣き叫ぶ女の顔を見ながらするのもいいが、入れている最中に目を覚ますさ!」
「やめて!彼女に触らないで!お金なら雇い主の2倍、いいえ3倍は出すわ!」
「魅力的な話だが、俺たちは雇い主にお前を引き渡した後はこの国を出るんだよ。金なら十分貰っている」
「今すぐ金を用意できるなら考えてやるが、どうせ準備に時間がかかるんだろ?諦めな!」
そう言って男がレイを抱えようとしゃがんだ瞬間力なく崩れ落ちた。
何が起きたの?
レイに駆け寄ろうとした私に見えたのは、レイが短い剣をもう1人の男の喉に押し当てているところだった。
脳裏には瞬間移動の文字が浮かんだ。
「あなた達誰を攫ったのか分かる?」
「お、俺たちは雇われただけだ。け、剣を下げてくれ」
「分からないなら教えてあげる。彼女はこの国の次期王妃よ」
「し、知らない!本当だ!そんなこと聞いていない!」
「だから今、わたしがあなたを殺したとしても許されるのよ」
そう言ってレイが剣を振り上げると男は失神した。
「ビビって失神するなんてこの根性無しが!!」
あの可愛いレイが男を蹴り飛ばしそんな言葉を吐くなんて・・・呆然とする私に「エリー先に縛るものを探して!」
レイの指示で少しだけ冷静になれた。
部屋のタンスを次々に開けていく。
下着まであったが、驚くものを見つけた。
ロープにムチ・・・そして何本も瓶に入った液体・・・この部屋を準備した雇い主は私に一体何をするつもりだったの・・・怖すぎる。
縛り上げるのもテキパキとレイがやってくれた。
そして、二人の男の口を塞いでレイと一緒に転がしながら浴室に押し込んだ。
今度は中から部屋に鍵をかけて開かないようにドアノブを固定した。
それからソファに座ってようやく少し落ち着いた。
それでも意外なレイのカッコ良さに質問攻めにしてしまった。
レイは5歳から王子妃教育が始まり、元婚約者が鍛錬から逃げ回っていたせいで、なぜかレイが代わりに鍛錬を受けさせられていたらしい。
元々才能があったのか、鍛錬するのが5歳と早かったからなのかメキメキと実力が伸びて男のひとりやふたりなら簡単に倒せるようになったと。
今回のことも、アランと予測していたと。
そんな状況に追い込まれた時は必ずエリーを優先するとアランと最初から決めていたと教えてくれた。
だから、最初から気絶などしていなかったのよ。と笑って見せるレイ。
何も知らなかった。
2人が私を守ろうとしてくれていたことを。
レイだって目の前でアランが血を流して倒れるのを見たはずなのに、駆け寄りたかったはずなのに・・・なんでそこまで私を?
泣きながら訴える私に、「わたしとアランの幸せはエリーなしでは叶えられなかったから。それにアランなら大丈夫よ。例え私の体に傷がついていたとしても彼なら受け入れてくれるわ」
笑ってそう断言するレイに2人の強い絆を感じた。
でも他の男たちが残っている。
まだ安心するのは早い。
私の固くなった顔を見てレイがお茶を入れてくれた。
「エリーお茶でも飲んでゆっくり迎えを待ちましょう?」
呑気にそう言うレイを横目に今さらながら喉の乾きに気づいた。
レイの入れてくれた美味しいお茶をゆっくりと喉に流し込む。
張り詰めいていた緊張がやっと解けた気がする。
部屋に備え付けられた時計は1時過ぎを指していた。
家を出てから5時間近くも経っている。
「あら?思っていたより早かったわね」
レイがそう言ったと同時に上から騒がしい音が聞こえてきた。
『ワン!ワンワンワン!』
ランの吠える声が聞こえた。
レイが頷いている。
すぐにドアを激しく叩く音。
「エリー!エリー無事か?俺だ!」
ルフランの切羽詰まった声も聞こえる。
「ルフラン私は大丈夫!待ってて今開けるわ」
レイが固定していたロープを外して鍵を開けてくれた。
部屋に飛び込んできたのはランの方が早かった。
勢いよく私に飛びつくランをよろけながらも抱きとめた。
出遅れたルフランがランと一緒に私を抱きしめる。
「エリーエリーエリー・・・」何度も名前を呼ぶルフランの腕から彼が震えているのが伝わってくる。
「ルフラン大丈夫よ安心して。何もされていないし、怪我もしていないわ」
ルフランを抱きしめ返したいのに間にランがいるから背中まで手が届かない。
それに目の前にはランのドアップが!
私の顔中を舐めるからベトベトになっている。
困った私と目が合ったレイが「ランこっちにいらっしゃい」1度は無視したランだったが、キツめのレイの「ラン来なさい」の一言に従ってとぼとぼとレイのところまで歩いて行った。
あれ?ランの主人は私なんだけど?
そんなことを思っていたら、ルフランがキツく抱きしめてくる。
「エリーを失うかと思った。エリーの顔を見るまで生きた心地がしなかった」
まだ震えの止まらないルフラン。
やっと彼を抱きしめられる。
「心配かけてごめんね。でもレイが守ってくれたの。レイは強かったのよ!」
まだ私を抱きしめて離れないルフランが肩口に顔を埋めて話すからちょっと擽ったい。
「ああ、レイが強いことには気付いていたよ」
マジ?
「アランは当然だが、ガルザークや側近候補の2人も気付いていると思うぞ」
え?気付いてないの私だけ??
「そんな事よりこれから犯人をどう追い詰めるの?」
私の肩から顔を上げたルフランは優しく私の額にキスを落としてからレイに向かって「殺す」と一言・・・
「気持ちは分かるけどちょっと冷静になって!」
レイが慌てて止めようとするが「絶対に殺す!」と譲らないルフラン。
ルフランの手を握ってソファへ誘導する。
そこへウォルシュ家の護衛が一味をすべて拘束したと伝えに来た。
我が家の護衛も私の顔を見ると優しい顔で頷いている。
彼らにも心配をかけちゃったわね。
レイがついでだからと浴室に閉じ込めている男2人も連行してもらった。
部屋には私とレイとルフランの3人だけになった。
ランは私の膝に顔を乗せて寛いでいる。
そこでレイが作戦を提案してきた。
その作戦を反対するルフラン。
しばらく言い合う2人だがレイが「二度と犯人をエリーに近付けないためよ」と言うと渋々納得したルフラン。
レイがランを連れて部屋から退室して、一味の持っていた鍵で外から鍵をかけるとルフランと2人きりになる。
すぐに抱きしめて私にキスをしようとするルフランを止めた。
「ランに舐められて顔がベタベタだからダメ!」
「俺は気にしない」
「私は気にするの!」
キスをしたがるルフランに負けて洗面所で顔を洗ってきた。
待ち構えていたルフランは私の手を引いてソファへ押し倒してきた。
上から私を見下ろすルフランが辛そうな?苦しそうな?目をしているのを見て安心したのに、攫われた時の恐怖を思い出し震えてきた。
「本当は怖かったの。負けないと自分に言い聞かせても怖かったの」
「ああ」
「傷物にされてルフランに相応しくなくなる事が一番怖かったの」
「たとえそうなっていたとしても俺はエリーから離れないし、エリーを手放さない」
そう言って私の瞼にキスを落とす。
ペロリと舐められて「エリーの涙もしょっぱいんだな。口付けのように甘いのかと思っていた」
私の大好きなルフランの口の端が上がるのを見て手が伸びた。
最初からハードなキス。
どんどん深くなる昨日よりも激しいキス。
もっと、もっと、もっと、深く・・・ルフランが欲しい。
私を見下ろすルフランの目に情欲が見える。きっと私も同じ目をしている。
それでも昨日の約束を守ろうと我慢するルフランが愛しい。
起き上がってルフランの胸のボタンを2つだけ外して鎖骨に吸い付いた。
くっきりとルフランの白い肌に私の付けた独占欲の赤。
「誰にも見せないでね2人だけの秘密よ。鏡でこの印を見たら私を思い出してね」
ルフランの耳に囁いて耳たぶを舐めた。
びくりとしたルフランが俺もエリーに付けたいと言い出した。
見えないところ・・・私も自分でボタンを2つだけ外した。
「ここに付けて」
ルフランは吸い込まれるように私の指定した胸に吸い付いた。
・・・・・・・ちょっと長くない?
「ルフランもう付いてるわよ」
「まだだ!消えない跡を残さないと」
馬鹿なことを言うルフランに、すぅーと熱が冷めて冷静になれた。
今の私たちただのバカップルじゃない!
「はい!お終いよルフラン!」
「嫌だ」
唇はもう吸い付いていないけれど、胸に顔を埋めて首を振るルフラン・・・
コイツ・・・確信犯だ。
ルフランの頭に拳骨を落とそうとした時、外からレイの犯人到着の合図が聞こえた。
慌てて離れてちょっとはだけた服装を直す。
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ノックの音の後に入ってきたのは満面の笑みのを浮かべた男だった。
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