【完結】偽物令嬢と呼ばれても私が本物ですからね!

kana

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「「おはようユティ」」

「おはようリア、エド」

最近2人ともの機嫌がいいのよね。
まあ、理由は分かっているんだけれどね。


2ヶ月もあった長期休暇も終わり新学期が始まると、2人から以前言っていた交渉が上手くいったと報告してくれた。

リアとエドがアルスト殿下にデビュタントはエドがリアをエスコートするから必要ないと言えば、あっさりと『いいよ』って言ってくださったそうだ。

大変だったのはエドの方で、ブリジック侯爵令嬢に断るのに一悶着あったそうだ。

エドのところは『リアをエスコートする事になりましたので、ブリジック嬢のエスコートを断ってください』とエドが母親に言うと、このデビュタントをきっかけにエドとブリジック侯爵令嬢を婚約させるつもりだっのに!とエドのお母様とブリジック夫人との間で画策していたことを白状したらしい。

ブリジック嬢がエドのことを好きなことをいい事に、母親たちの間で将来子供たちを結婚させる気だったと。

それを聞いたエドは『ブリジック嬢と結婚するくらいなら家を出る』とまで言い出し、やっとオーラント夫人もエドがブリジック嬢のことが本当に嫌いだと分かってくれたらしい。

エドの気持ちも考えず、親友の娘だと言う理由だけで先走った事を夫の公爵に咎められ、エドの恋愛には口を出さないと約束してくれたらしい。

とは言っても、高位貴族に政略結婚は当たり前でエドだって恋愛結婚ができるとは思っていないと分かっているが、その相手がブリジック嬢でなければ、どんな相手でも受け入れると宣言して、エドの結婚相手にブリジック嬢が選ばれることは永遠に無くなったそうだが・・・

納得がいかないと、ブリジック嬢が母娘で休暇中に何度もオーラント公爵家に乗り込んできたそうだ。

公爵夫人が今まで見てきた礼儀正しく深窓の令嬢の仮面が剥がれたブリジック嬢の豹変ぶりと、ブリジック夫人の必死な形相に『騙されるところだった』『もう親友じゃない』と目が覚めたようだ。

エドが言わないだけで、母親が親友をやめると言い出すほどの事が何かあったのだろう。

『よかった。本当によかった。あのままアイツをエスコートしていたら婚約させられていたかもしれない。これで俺は自由だ!』

と、言ったエドの顔は今まで一番晴れ晴れとしていた。

そんな彼のネクタイには、私の渡したお土産のネクタイピンが付いているし、リアのチョコレート色の髪も私とお揃いで色違いの髪留めで纏められている。

デビュタントが終われば、リアとエドを我が家に招待する事になっている。

お父様は2人に紹介済みだから、今度は自慢のお兄様を紹介するの。
お兄様もリアとエドに会いたがっているものね。


私はデビュタントよりも、お友達を初めて我が家に招待することの方が楽しみだわ。



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