【完結】偽物令嬢と呼ばれても私が本物ですからね!

kana

文字の大きさ
17 / 58

17

しおりを挟む
「「おはようユティ」」

「おはようリア、エド」

最近2人ともの機嫌がいいのよね。
まあ、理由は分かっているんだけれどね。


2ヶ月もあった長期休暇も終わり新学期が始まると、2人から以前言っていた交渉が上手くいったと報告してくれた。

リアとエドがアルスト殿下にデビュタントはエドがリアをエスコートするから必要ないと言えば、あっさりと『いいよ』って言ってくださったそうだ。

大変だったのはエドの方で、ブリジック侯爵令嬢に断るのに一悶着あったそうだ。

エドのところは『リアをエスコートする事になりましたので、ブリジック嬢のエスコートを断ってください』とエドが母親に言うと、このデビュタントをきっかけにエドとブリジック侯爵令嬢を婚約させるつもりだっのに!とエドのお母様とブリジック夫人との間で画策していたことを白状したらしい。

ブリジック嬢がエドのことを好きなことをいい事に、母親たちの間で将来子供たちを結婚させる気だったと。

それを聞いたエドは『ブリジック嬢と結婚するくらいなら家を出る』とまで言い出し、やっとオーラント夫人もエドがブリジック嬢のことが本当に嫌いだと分かってくれたらしい。

エドの気持ちも考えず、親友の娘だと言う理由だけで先走った事を夫の公爵に咎められ、エドの恋愛には口を出さないと約束してくれたらしい。

とは言っても、高位貴族に政略結婚は当たり前でエドだって恋愛結婚ができるとは思っていないと分かっているが、その相手がブリジック嬢でなければ、どんな相手でも受け入れると宣言して、エドの結婚相手にブリジック嬢が選ばれることは永遠に無くなったそうだが・・・

納得がいかないと、ブリジック嬢が母娘で休暇中に何度もオーラント公爵家に乗り込んできたそうだ。

公爵夫人が今まで見てきた礼儀正しく深窓の令嬢の仮面が剥がれたブリジック嬢の豹変ぶりと、ブリジック夫人の必死な形相に『騙されるところだった』『もう親友じゃない』と目が覚めたようだ。

エドが言わないだけで、母親が親友をやめると言い出すほどの事が何かあったのだろう。

『よかった。本当によかった。あのままアイツをエスコートしていたら婚約させられていたかもしれない。これで俺は自由だ!』

と、言ったエドの顔は今まで一番晴れ晴れとしていた。

そんな彼のネクタイには、私の渡したお土産のネクタイピンが付いているし、リアのチョコレート色の髪も私とお揃いで色違いの髪留めで纏められている。

デビュタントが終われば、リアとエドを我が家に招待する事になっている。

お父様は2人に紹介済みだから、今度は自慢のお兄様を紹介するの。
お兄様もリアとエドに会いたがっているものね。


私はデビュタントよりも、お友達を初めて我が家に招待することの方が楽しみだわ。



しおりを挟む
感想 101

あなたにおすすめの小説

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

虐げられてる私のざまあ記録、ご覧になりますか?

リオール
恋愛
両親に虐げられ 姉に虐げられ 妹に虐げられ そして婚約者にも虐げられ 公爵家が次女、ミレナは何をされてもいつも微笑んでいた。 虐げられてるのに、ひたすら耐えて笑みを絶やさない。 それをいいことに、彼女に近しい者は彼女を虐げ続けていた。 けれど彼らは知らない、誰も知らない。 彼女の笑顔の裏に隠された、彼女が抱える闇を── そして今日も、彼女はひっそりと。 ざまあするのです。 そんな彼女の虐げざまあ記録……お読みになりますか? ===== シリアスダークかと思わせて、そうではありません。虐げシーンはダークですが、ざまあシーンは……まあハチャメチャです。軽いのから重いのまで、スッキリ(?)ざまあ。 細かいことはあまり気にせずお読み下さい。 多分ハッピーエンド。 多分主人公だけはハッピーエンド。 あとは……

アルバートの屈辱

プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。 『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

旦那様には愛人がいますが気にしません。

りつ
恋愛
 イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。 ※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

〖完結〗もうあなたを愛する事はありません。

藍川みいな
恋愛
愛していた旦那様が、妹と口付けをしていました…。 「……旦那様、何をしているのですか?」 その光景を見ている事が出来ず、部屋の中へと入り問いかけていた。 そして妹は、 「あら、お姉様は何か勘違いをなさってますよ? 私とは口づけしかしていません。お義兄様は他の方とはもっと凄いことをなさっています。」と… 旦那様には愛人がいて、その愛人には子供が出来たようです。しかも、旦那様は愛人の子を私達2人の子として育てようとおっしゃいました。 信じていた旦那様に裏切られ、もう旦那様を信じる事が出来なくなった私は、離縁を決意し、実家に帰ります。 設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。 全8話で完結になります。

(完)そんなに妹が大事なの?と彼に言おうとしたら・・・

青空一夏
恋愛
デートのたびに、病弱な妹を優先する彼に文句を言おうとしたけれど・・・

醜い私は妹の恋人に騙され恥をかかされたので、好きな人と旅立つことにしました

つばめ
恋愛
幼い頃に妹により火傷をおわされた私はとても醜い。だから両親は妹ばかりをかわいがってきた。伯爵家の長女だけれど、こんな私に婿は来てくれないと思い、領地運営を手伝っている。 けれど婚約者を見つけるデェビュタントに参加できるのは今年が最後。どうしようか迷っていると、公爵家の次男の男性と出会い、火傷痕なんて気にしないで参加しようと誘われる。思い切って参加すると、その男性はなんと妹をエスコートしてきて……どうやら妹の恋人だったらしく、周りからお前ごときが略奪できると思ったのかと責められる。 会場から逃げ出し失意のどん底の私は、当てもなく王都をさ迷った。ぼろぼろになり路地裏にうずくまっていると、小さい頃に虐げられていたのをかばってくれた、商家の男性が現れて……

処理中です...