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Episode.04
やっと楽になった気分です
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理浜大学付属総合病院救急病棟のエントランスに現れた裕二の大きな車、B社Gクラスに、鷹也の祖父母は固まり、乗ることをためらった。昨夜、駅前で迎えたときは、すんなりと、急いでこの車に乗ってくれている。その時は、鷹也のケガで頭がいっぱいだったこと、地元北海道では大型の4WD車は珍しくないこと、暗くて車種までは意識しなかったため、だった。だが今、明るい日差しの下に現れた車は、どこからどう見ても、超高級車の証となる大きなエンブレムが、正面バンパーに輝いている。
「兄の車なので、お気になさらずに」
「は、はい」
先ほどまでの、待合室の会話で、裕二の兄が優秀な会社経営である、とは聞いていた。が、家が買えるほどの高級車を家族に用意できるような収入があるとは、思っていなかったようだ。
「ボクも最初は驚いたんだ」
鷹也にそう言われても、と祖父母は戸惑を隠せない。それでも、いつまでもエントランスを占領するわけにはいかない。2人は鷹也に背中を押される格好で、こわばりつつ、車に乗り込んだ。
タワーマンションの正面玄関ホール前に車をつけ、鷹也と彼の祖父母を先に、手ぶらで下ろす。
「ロビーで待ってて」
そう言って、裕二は地下駐車場へ向かった。それを見送ってから、鷹也に促され、祖父母もマンションのエントランスロビーへ入る。
ホテルのロビーのような雰囲気に気圧され、ソファーにも座らずに待っている彼らの元へ、裕二はすぐに現れた。手には、鷹也と彼の祖父母の荷物がある。
「あ、先輩、すみません」
「ケガ人にも、お2人にも、持たせるわけには、いかないからな」
無傷の右手を出した鷹也ではなく、その後ろにいた男性コンシェルジュが手荷物を受け取り、屋内専用カートに置く。
そのまま促され、全員がコンシェルジュの後ろに従って、専用エレベーターに乗った。
案内されたのは、裕二の部屋の真下にある、2LDKの、家具家電備付のゲストルームだった。
障子で区切られた和室にベッドはなく、寝具は押入れに用意してある、とコンシェルジュは説明してから退室する。
「中のものは自由に使用できるので、気にせず、今日は休んでください
自分は自室へ戻るので、食事か買い出しが必要なら、お付き合いいたします」
遠く、富士山を望むベランダからの風景に圧倒されている鷹也の祖父母に、裕二が言った。それから、鷹也には、小さい声で、話しかける。
「あとで着替えを持ってくる
家族とこっちで過ごした方がいいだろう
あと、ご両親は上京する?」
「あ、おじいちゃんが大丈夫って連絡してくれて
両親は、今回は来ないって」
鷹也の後ろで、彼の祖父母が、すまなそうに小さく頭を下げた。
鷹也の両親は今、札幌で共働きをしている。飛行機にしろ、新幹線にしろ、時間も交通費もかかる。それを考えたら、仕方のないことだろう。当の鷹也も、両親が上京しないことに、むしろ、安心した様子だった。
少し時間を置いてから、裕二が、鷹也の着替えと、冷蔵庫に残されたスイーツを、ゲストルームに届ける。
裕二がインターフォンを鳴らし、持ってきた荷物を見せると、鷹也の祖父が部屋へ招き入れてくれた。鷹也と祖父母の話し合いが、ちょうど終わったタイミングだったらしい。
鷹也が、満面の笑顔で嬉し涙を拭いている。
「傷む前に召し上がってください」
そう言って手渡すと、鷹也の祖母も、涙の残る笑顔で嬉しそうに受け取ってくれた。
「昼食はどうしますか?
外食でも買い出しでも、付き合いしますよ」
裕二の言葉に、鷹也の祖父母が顔を見合わせた。
時刻はまだ、12時を過ぎていない。
「私たち、明日の便で帰ろうと思っているの」
「せっかくだから、その前に東京観光したいな、と」
おどろいた裕二が、鷹也の頭を、髪がくしゃくしゃになるくらい、なでまわす。
「おまえ、なぁ
普通なら1週間以上は入院するケガなんだぞ
永浜准教授の口添えで、退院できただけで」
「でも、全然痛くないし」
「それは、強力な鎮痛剤と最新ギプスのおかげだ」
久しぶりに祖父母に会い、自身を脅かしていた相手が警察に捕まったのだ、鷹也が開放的な気分になっているのは、裕二も理解はできた。
それでも、昨日の今日で、無理はさせたくない。
「今日は諦めておとなしくしてな
明日、車で一緒に羽田まで送ってやるから」
結局、鷹也と彼の祖父を部屋に残し、彼の祖母が裕二の案内で買物に出かけることになった。
翌朝、裕二の車に全員が乗り、羽田空港へ向かった。
帯広行きの便を待つ間、車椅子の鷹也と彼の祖父母は東京土産を選んでいる。
仲良く土産を選ぶ祖母と鷹也から少し離れ、彼の祖父が裕二に話しかけた。
「お世話になりっぱなしで」
「いえ、こちらこそ、大したおもてなしもできずに」
互いに頭を下げ、鷹也と彼の祖母の姿を遠目に見ながら、2人は当たり障りのない会話をする。
「……
正直に言って、高遠さんのことは、胡散臭いと思っていたんですよ」
「そんなにダメですか?」
「ご家族が裕福なだけですからね」
はっきりと言われ、裕二が苦笑いをする。
「あなたのような、裕福な高位アルファなら、女性もオメガも選びたい放題じゃないですか
なのに、よりによってウチの鷹也を
……
学生時代だけの、面白半分の便利なおもちゃ
ということはないですよね」
「それだけは、絶対にないです」
厳しい口調と眼差しの祖父に、裕二は即答した。
そこへ、土産を抱えた鷹也と祖母が近づいてくる。
「なんの話?」
「鷹也を、な
よろしく頼みます ってな」
祖父がそう答え、鷹也の頭を軽く2回、ぽんぽん と叩いた。
空港から戻る車の中で、裕二の心配をよそに、鷹也は楽しそうに、途切れることなく話し続けていた。
今までは、時折、黙って周囲を伺うような仕草を見せることがあった。が、今日は、空港の人ごみの中でも、そんなそぶりは全くなかった。
マンションへ戻り、専用エスカレーターに乗ってからやっと、鷹也は話すのを止めた。
「…… 疲れたか? それとも、傷が傷む?
ほら、もう着くから」
そう言って、裕二が鷹也の肩を抱き寄せる。左上腕の骨折を気遣い、そっと。
玄関ドアを閉めた途端、その場で、鷹也が裕二の背に話しかけた。
「……
裕二先輩、ボク、もう大丈夫だから」
驚いて、前を行こうとした裕二が振り返る。
「ボク、1人暮らしに戻ります
ケガが治ったらすぐにでも」
「ダメだ!」
ドアに鷹也を押さえつけ、裕二が唇を奪った。
そのまま、息が止まるほどの激しいキス。
舌をからめ、息が止まるほど吸われ、唾液が混ざる音が頭の奥に響き、何も考えられなくなる。全身の力が抜け、鷹也は、その場に座り込んでしまった。
「…… はぁあ くそっ」
耳まで赤くなった裕二が、ため息をついてから、脱力した鷹也を抱き上げる。
そのままリビングのソファーまで運び、鷹也を膝に乗せる。
「ずっと、ここにいろ
卒業するまで、獣医になるまで、一緒に住んでくれ」
後ろから鷹也を抱きしめたまま、裕二が絞り出すように言った。
「でも」
「獣医になったら、北海道に帰って、おじいさんの後を継ぐんだろ
その時は俺も一緒に北海道へ行く
おまえの家の近くで、調剤薬局でも、ドラッグストアでもするから」
裕二が、鷹也の首筋に唇で触れる。ギプスに気を使いながらも、腕の力は緩まない。
「でも、先輩
ボクは恋人を演じるだけ って」
「そんなの方便だ
そうすれば、一緒にいてくれると
逃げないと思ったんだ」
「でも、ボクは」
言葉に詰まり、裕二に向き直った鷹也の頬に、涙が流れる。その涙を、裕二がキスでぬぐった。
「全部知っている
鷹也が話してくれたじゃないか」
鷹也は、言葉を続けようとする。が、涙で喉の奥が詰まったようになり、声が出ない。
少しためらって、鷹也は右腕を裕二の背に回し、腰を浮かし、そっと、唇を重ねる。
一瞬で離れた鷹也を、裕二が目を丸くして見る。
耳まで赤くなった鷹也の、その耳元で、裕二がそっとささやいた。
「コレが、返事?」
小さく、鷹也がうなずく。彼に負けないくらい真っ赤になった裕二が、もう一度、さらに激しく唇を奪った。
「兄の車なので、お気になさらずに」
「は、はい」
先ほどまでの、待合室の会話で、裕二の兄が優秀な会社経営である、とは聞いていた。が、家が買えるほどの高級車を家族に用意できるような収入があるとは、思っていなかったようだ。
「ボクも最初は驚いたんだ」
鷹也にそう言われても、と祖父母は戸惑を隠せない。それでも、いつまでもエントランスを占領するわけにはいかない。2人は鷹也に背中を押される格好で、こわばりつつ、車に乗り込んだ。
タワーマンションの正面玄関ホール前に車をつけ、鷹也と彼の祖父母を先に、手ぶらで下ろす。
「ロビーで待ってて」
そう言って、裕二は地下駐車場へ向かった。それを見送ってから、鷹也に促され、祖父母もマンションのエントランスロビーへ入る。
ホテルのロビーのような雰囲気に気圧され、ソファーにも座らずに待っている彼らの元へ、裕二はすぐに現れた。手には、鷹也と彼の祖父母の荷物がある。
「あ、先輩、すみません」
「ケガ人にも、お2人にも、持たせるわけには、いかないからな」
無傷の右手を出した鷹也ではなく、その後ろにいた男性コンシェルジュが手荷物を受け取り、屋内専用カートに置く。
そのまま促され、全員がコンシェルジュの後ろに従って、専用エレベーターに乗った。
案内されたのは、裕二の部屋の真下にある、2LDKの、家具家電備付のゲストルームだった。
障子で区切られた和室にベッドはなく、寝具は押入れに用意してある、とコンシェルジュは説明してから退室する。
「中のものは自由に使用できるので、気にせず、今日は休んでください
自分は自室へ戻るので、食事か買い出しが必要なら、お付き合いいたします」
遠く、富士山を望むベランダからの風景に圧倒されている鷹也の祖父母に、裕二が言った。それから、鷹也には、小さい声で、話しかける。
「あとで着替えを持ってくる
家族とこっちで過ごした方がいいだろう
あと、ご両親は上京する?」
「あ、おじいちゃんが大丈夫って連絡してくれて
両親は、今回は来ないって」
鷹也の後ろで、彼の祖父母が、すまなそうに小さく頭を下げた。
鷹也の両親は今、札幌で共働きをしている。飛行機にしろ、新幹線にしろ、時間も交通費もかかる。それを考えたら、仕方のないことだろう。当の鷹也も、両親が上京しないことに、むしろ、安心した様子だった。
少し時間を置いてから、裕二が、鷹也の着替えと、冷蔵庫に残されたスイーツを、ゲストルームに届ける。
裕二がインターフォンを鳴らし、持ってきた荷物を見せると、鷹也の祖父が部屋へ招き入れてくれた。鷹也と祖父母の話し合いが、ちょうど終わったタイミングだったらしい。
鷹也が、満面の笑顔で嬉し涙を拭いている。
「傷む前に召し上がってください」
そう言って手渡すと、鷹也の祖母も、涙の残る笑顔で嬉しそうに受け取ってくれた。
「昼食はどうしますか?
外食でも買い出しでも、付き合いしますよ」
裕二の言葉に、鷹也の祖父母が顔を見合わせた。
時刻はまだ、12時を過ぎていない。
「私たち、明日の便で帰ろうと思っているの」
「せっかくだから、その前に東京観光したいな、と」
おどろいた裕二が、鷹也の頭を、髪がくしゃくしゃになるくらい、なでまわす。
「おまえ、なぁ
普通なら1週間以上は入院するケガなんだぞ
永浜准教授の口添えで、退院できただけで」
「でも、全然痛くないし」
「それは、強力な鎮痛剤と最新ギプスのおかげだ」
久しぶりに祖父母に会い、自身を脅かしていた相手が警察に捕まったのだ、鷹也が開放的な気分になっているのは、裕二も理解はできた。
それでも、昨日の今日で、無理はさせたくない。
「今日は諦めておとなしくしてな
明日、車で一緒に羽田まで送ってやるから」
結局、鷹也と彼の祖父を部屋に残し、彼の祖母が裕二の案内で買物に出かけることになった。
翌朝、裕二の車に全員が乗り、羽田空港へ向かった。
帯広行きの便を待つ間、車椅子の鷹也と彼の祖父母は東京土産を選んでいる。
仲良く土産を選ぶ祖母と鷹也から少し離れ、彼の祖父が裕二に話しかけた。
「お世話になりっぱなしで」
「いえ、こちらこそ、大したおもてなしもできずに」
互いに頭を下げ、鷹也と彼の祖母の姿を遠目に見ながら、2人は当たり障りのない会話をする。
「……
正直に言って、高遠さんのことは、胡散臭いと思っていたんですよ」
「そんなにダメですか?」
「ご家族が裕福なだけですからね」
はっきりと言われ、裕二が苦笑いをする。
「あなたのような、裕福な高位アルファなら、女性もオメガも選びたい放題じゃないですか
なのに、よりによってウチの鷹也を
……
学生時代だけの、面白半分の便利なおもちゃ
ということはないですよね」
「それだけは、絶対にないです」
厳しい口調と眼差しの祖父に、裕二は即答した。
そこへ、土産を抱えた鷹也と祖母が近づいてくる。
「なんの話?」
「鷹也を、な
よろしく頼みます ってな」
祖父がそう答え、鷹也の頭を軽く2回、ぽんぽん と叩いた。
空港から戻る車の中で、裕二の心配をよそに、鷹也は楽しそうに、途切れることなく話し続けていた。
今までは、時折、黙って周囲を伺うような仕草を見せることがあった。が、今日は、空港の人ごみの中でも、そんなそぶりは全くなかった。
マンションへ戻り、専用エスカレーターに乗ってからやっと、鷹也は話すのを止めた。
「…… 疲れたか? それとも、傷が傷む?
ほら、もう着くから」
そう言って、裕二が鷹也の肩を抱き寄せる。左上腕の骨折を気遣い、そっと。
玄関ドアを閉めた途端、その場で、鷹也が裕二の背に話しかけた。
「……
裕二先輩、ボク、もう大丈夫だから」
驚いて、前を行こうとした裕二が振り返る。
「ボク、1人暮らしに戻ります
ケガが治ったらすぐにでも」
「ダメだ!」
ドアに鷹也を押さえつけ、裕二が唇を奪った。
そのまま、息が止まるほどの激しいキス。
舌をからめ、息が止まるほど吸われ、唾液が混ざる音が頭の奥に響き、何も考えられなくなる。全身の力が抜け、鷹也は、その場に座り込んでしまった。
「…… はぁあ くそっ」
耳まで赤くなった裕二が、ため息をついてから、脱力した鷹也を抱き上げる。
そのままリビングのソファーまで運び、鷹也を膝に乗せる。
「ずっと、ここにいろ
卒業するまで、獣医になるまで、一緒に住んでくれ」
後ろから鷹也を抱きしめたまま、裕二が絞り出すように言った。
「でも」
「獣医になったら、北海道に帰って、おじいさんの後を継ぐんだろ
その時は俺も一緒に北海道へ行く
おまえの家の近くで、調剤薬局でも、ドラッグストアでもするから」
裕二が、鷹也の首筋に唇で触れる。ギプスに気を使いながらも、腕の力は緩まない。
「でも、先輩
ボクは恋人を演じるだけ って」
「そんなの方便だ
そうすれば、一緒にいてくれると
逃げないと思ったんだ」
「でも、ボクは」
言葉に詰まり、裕二に向き直った鷹也の頬に、涙が流れる。その涙を、裕二がキスでぬぐった。
「全部知っている
鷹也が話してくれたじゃないか」
鷹也は、言葉を続けようとする。が、涙で喉の奥が詰まったようになり、声が出ない。
少しためらって、鷹也は右腕を裕二の背に回し、腰を浮かし、そっと、唇を重ねる。
一瞬で離れた鷹也を、裕二が目を丸くして見る。
耳まで赤くなった鷹也の、その耳元で、裕二がそっとささやいた。
「コレが、返事?」
小さく、鷹也がうなずく。彼に負けないくらい真っ赤になった裕二が、もう一度、さらに激しく唇を奪った。
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