コウカイ列車に乗って

天咲 琴葉

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過去⑦

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どんな嫌がらせを受けても、決して折れず、揺らがない強さを持った茉里。

僕はいつしか、そんな彼女を幼馴染としてではなく、1人の女子として、大好きになっていた。

けれど、僕が自分の気持ちを自覚してから程なく――。

ある冬の日の放課後、茉里だけがクラスの男子のリーダーと女子のリーダーの所属するグループに屋上に呼び出される。

僕は心配になり、ついて行こうかと提案するが、それは笑顔の茉里に一蹴された。

「大丈夫。お話するだけだから!それに、私はどんなに脅されたっていじめられたって負けないからね!」

「茉里……」

それでも、なぜか嫌な予感を感じた僕は、放課後、こっそり茉里の後をつけ屋上に行ったのである。

そうして、その後はーー今、この場で目撃している通りだ。
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