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番外編〈第一部 終了ボーナストラック〉
番外編 カイロス時間~part3 嫁取りIN有華城!
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「右依流、何処にいってたの?」
……なぁ、この昔のヤンキーのような当て字どうにかならんのか、作者!
「あら?ウチの子も一緒じゃなかったの?」
成戸について大広間に入ると、正面の大柄な美女に声をかけられた。
あぁ、ソーヴェ様だ。
「ウチの子?」
思わず、俺は聞いてしまった。
「敏尖人よ」
……おいこら作者!この漢字表記何だかやらしくないか?
それはさておき、こちらの世界の蒼部様も年齢不詳な感じの美女だった。派手な柄の着物を着崩しているので一見、カブキ者のようだが、またなんとも艶っぽい。
それに対して、その反対側にボケッと座る我が親父殿。
これまた、平日の普段着のような絣の質素な着物を纏っている。全く緊迫感も、施政者としての威厳もない。
長身なので着物は良く似合ってはいるが……。
親父殿。この世界でもボンヤリか!
「さて、そろそろ織田の親書の期限が迫っておるがどうしたものだと思う?お前のことだ、考えがあろう」
息子に丸投げ感丸出しで親父殿は書状を俺に投げて寄越した。
「親書、ですか?」
俺の反応に怪訝な顔をする蒼部様。
そして、それに気がつかない親父殿。
俺が書状に目を通しはじめると目の前で蒼部様と親父殿は言い合いをはじめた。
「面倒くさいから、織田の姫は茶楽が後添えか側室として迎えたら?どうせ人質なんだし。形だけでしょ?」
「いや、それは……」
「お律ちゃんに悪いとか思ってるの?だったら、さっさとお律ちゃんをモノにしちゃいなさいよ」
「お前はまた、そんなことばかり言うな……」
「大体、いい年してお互いにモジモジしちゃって気持ち悪い!未亡人と男ヤモメなんだから、とっととくっつきなさいよ!焦れったい」
蒼部様が親父殿の胸ぐらを掴んで絞めにかかった。
いや、この光景も良く見たことがあるヤツだなぁ……。
お律ちゃん?
この世界にリツコも居るのかな?
「うっ、ゲホゲホ。ちょっとは手加減せんか……話を戻すが何といっても、織田の姫の事だ。何か企んでいるやもしれないぞ?」
咳き込みながらも蒼部様の手を振り払う親父殿。
「その時は始末するまでよ」
この世界の蒼部様もなかなか過激らしい。
「とりあえず、この姫とやらをどうするか早急に決めなければな。名は有瑠姫というらしいが。噂では有瑠斗という双子の兄がいるとか……」
「あぁ、都から降嫁した理是姫の産んだ子ね。あの娘も可哀想に人質に出され続けて……その娘もまた人質とは。戦国の世とはいえ、哀れよね」
「そういえば蒼部は同郷だったな」
「で?結局、茶楽の嫁にするの?」
「いやいや、それは年の差が。その姫、そもそも年は16らしいぞ?」
「童顔が好みのクセに、あんた幼女趣味はないもんね」
「右依流にはもう許嫁がおるしなぁ」
「はぁ!?」
いきなりとんできたキラーパスに書状を取り落とす俺。
許嫁?
誰だソレ!?
この世界の俺に許嫁が既にいるのか!?
「右依流、何を驚いておるのだ?」
「まぁ、婚約も形だけなので忘れてたのかしら?」
怪訝な顔をした二人に見つめられ、思わず俺は頭を抱えた。
「イヤ、まぁその……」
聞いてもいいんだろうか。
でも、許嫁がマルサネとか蛇姫だといわれたら……どうしたものだろう。
そんな苦悩する俺には全く構わず、親父殿は蒼部様と会話をマイペースにすすめた。
有難いことに彼は息子の様子がおかしいとは気がつかないようだ。
「ま、この際、嫁に貰うのは敏尖人でどうだ?軽鈍抜姫と丸紗音姫という候補はいるが、アヤツは気乗りしないようだし。四家から必ず嫁取りしないといけないというわけではあるまい」
「まぁ、私も別に……。あの娘の子なら嫁にきても文句はないわ」
蒼部様は肩をすくめて答えた。
どうやら俺の許嫁はマルサネでも蛇姫でもないらしい。
じゃあ、誰だ!?
でも、ここで聞くとヤブヘビか?
「よし、決まった。じゃ、この有瑠姫は敏尖人の嫁ってことで!まぁ、次の国主の嫁なら身分的にも向こうに文句は言われないだろ」
親父殿は俺の手から書状を取り上げると、アレコレ言いながら成戸を連れて蒼部様と書斎へ入っていった。
軽いな、この国の軍議……。四家は四公か。輪番で国主のシステムはここの世界でも変わらないとみえる。
ふーん。東家がここ江寿都。西家が伽瑠続、南家が伊崇記亜、北家が玄芽か。
領地の位置はそんなに元のユッカと変わらないな。
俺は壁に掛けられた地図を見ながら、お茶をゴクゴクと飲んだ。
しかし、ヴィンセントが政略結婚とは。名前も有瑠姫だし、アルルもいるんだろうか。
……何だか嫌な予感がする。
……なぁ、この昔のヤンキーのような当て字どうにかならんのか、作者!
「あら?ウチの子も一緒じゃなかったの?」
成戸について大広間に入ると、正面の大柄な美女に声をかけられた。
あぁ、ソーヴェ様だ。
「ウチの子?」
思わず、俺は聞いてしまった。
「敏尖人よ」
……おいこら作者!この漢字表記何だかやらしくないか?
それはさておき、こちらの世界の蒼部様も年齢不詳な感じの美女だった。派手な柄の着物を着崩しているので一見、カブキ者のようだが、またなんとも艶っぽい。
それに対して、その反対側にボケッと座る我が親父殿。
これまた、平日の普段着のような絣の質素な着物を纏っている。全く緊迫感も、施政者としての威厳もない。
長身なので着物は良く似合ってはいるが……。
親父殿。この世界でもボンヤリか!
「さて、そろそろ織田の親書の期限が迫っておるがどうしたものだと思う?お前のことだ、考えがあろう」
息子に丸投げ感丸出しで親父殿は書状を俺に投げて寄越した。
「親書、ですか?」
俺の反応に怪訝な顔をする蒼部様。
そして、それに気がつかない親父殿。
俺が書状に目を通しはじめると目の前で蒼部様と親父殿は言い合いをはじめた。
「面倒くさいから、織田の姫は茶楽が後添えか側室として迎えたら?どうせ人質なんだし。形だけでしょ?」
「いや、それは……」
「お律ちゃんに悪いとか思ってるの?だったら、さっさとお律ちゃんをモノにしちゃいなさいよ」
「お前はまた、そんなことばかり言うな……」
「大体、いい年してお互いにモジモジしちゃって気持ち悪い!未亡人と男ヤモメなんだから、とっととくっつきなさいよ!焦れったい」
蒼部様が親父殿の胸ぐらを掴んで絞めにかかった。
いや、この光景も良く見たことがあるヤツだなぁ……。
お律ちゃん?
この世界にリツコも居るのかな?
「うっ、ゲホゲホ。ちょっとは手加減せんか……話を戻すが何といっても、織田の姫の事だ。何か企んでいるやもしれないぞ?」
咳き込みながらも蒼部様の手を振り払う親父殿。
「その時は始末するまでよ」
この世界の蒼部様もなかなか過激らしい。
「とりあえず、この姫とやらをどうするか早急に決めなければな。名は有瑠姫というらしいが。噂では有瑠斗という双子の兄がいるとか……」
「あぁ、都から降嫁した理是姫の産んだ子ね。あの娘も可哀想に人質に出され続けて……その娘もまた人質とは。戦国の世とはいえ、哀れよね」
「そういえば蒼部は同郷だったな」
「で?結局、茶楽の嫁にするの?」
「いやいや、それは年の差が。その姫、そもそも年は16らしいぞ?」
「童顔が好みのクセに、あんた幼女趣味はないもんね」
「右依流にはもう許嫁がおるしなぁ」
「はぁ!?」
いきなりとんできたキラーパスに書状を取り落とす俺。
許嫁?
誰だソレ!?
この世界の俺に許嫁が既にいるのか!?
「右依流、何を驚いておるのだ?」
「まぁ、婚約も形だけなので忘れてたのかしら?」
怪訝な顔をした二人に見つめられ、思わず俺は頭を抱えた。
「イヤ、まぁその……」
聞いてもいいんだろうか。
でも、許嫁がマルサネとか蛇姫だといわれたら……どうしたものだろう。
そんな苦悩する俺には全く構わず、親父殿は蒼部様と会話をマイペースにすすめた。
有難いことに彼は息子の様子がおかしいとは気がつかないようだ。
「ま、この際、嫁に貰うのは敏尖人でどうだ?軽鈍抜姫と丸紗音姫という候補はいるが、アヤツは気乗りしないようだし。四家から必ず嫁取りしないといけないというわけではあるまい」
「まぁ、私も別に……。あの娘の子なら嫁にきても文句はないわ」
蒼部様は肩をすくめて答えた。
どうやら俺の許嫁はマルサネでも蛇姫でもないらしい。
じゃあ、誰だ!?
でも、ここで聞くとヤブヘビか?
「よし、決まった。じゃ、この有瑠姫は敏尖人の嫁ってことで!まぁ、次の国主の嫁なら身分的にも向こうに文句は言われないだろ」
親父殿は俺の手から書状を取り上げると、アレコレ言いながら成戸を連れて蒼部様と書斎へ入っていった。
軽いな、この国の軍議……。四家は四公か。輪番で国主のシステムはここの世界でも変わらないとみえる。
ふーん。東家がここ江寿都。西家が伽瑠続、南家が伊崇記亜、北家が玄芽か。
領地の位置はそんなに元のユッカと変わらないな。
俺は壁に掛けられた地図を見ながら、お茶をゴクゴクと飲んだ。
しかし、ヴィンセントが政略結婚とは。名前も有瑠姫だし、アルルもいるんだろうか。
……何だか嫌な予感がする。
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