130 / 150
第二部
第9話 珍獣娘は注目の的!
しおりを挟む
「くっくっく……マルサネ……さん、だっけ?君、本当に面白いね……」
「?」
「あ~、なんか笑い過ぎて腹筋が攣りそう……ハハハ……」
佳彦はまだ一人、笑いのツボにはまりこんでいた。
「おい奏大、お前の友人。大丈夫か?」
あ~あ、佳彦。モンチッチ娘に不審がられてるぞ。笑い過ぎだ。
「ほっといてやれ。発作みたいなもんだ」
ひーひー言っている佳彦を無視して俺は本題に入った。
「そんなことより何でここに来たんだ? 朝はそんなこと、一言も……」
「奏大が出かけたら、急にワカナにこれを着せられたんだ」
とモンチッチ娘は制服を窮屈そうにつまむ。
……もう脱ぐなよ。頼むから。
「あたしには良くわからんが、ワカナもカノンも『学園ものこそ、異世界転生、ファンタジーものの王道よ!』とか昨夜から興奮して言ってた」
「は?」
「なぁ、奏大。王道、ということはこの世界の学園には王が居るのか?」
真剣な顔でマルサネは教室中を見回した。
「……多分どこの世界でも、王は公立高校には居ねーと思うぞ」
何、考えてんだ。あのクソ姉貴達!
ラノベの読みすぎだよ……そういえば、歌音姉ちゃんの本棚、異世界だの、チートだのそんなのばっかりだった気がする。
「王? 何なに? お国は王政とってるの?」
何とか笑い発作から立ち直った佳彦が、興味津々、俺達の会話に首を突っ込んできた。
「いや、王はいない。我が国は合議制で四つの領地を領主がそれぞれ治めている。一応、大公はおかれているが……輪番だし、それほど権力はないな」
「へぇ………」
「あ、補習授業がはじまるぞ」
予鈴が鳴り、教師が教室に入ってきた。
大丈夫かな? こいつ。授業とかわかるのかな?
担任の数学教師の念仏のような、抑揚のない解説に目を擦りながら横目で隣を見ると、マルサネは……白目を向いた状態で寝ていた。口は半開き、ヨダレも少し垂れている。
こっ、こえ~よぉぉぉぉぉ……!!
夜、これ思い出したら絶対寝れないヤツだぞ……。
俺は教科書を立て、ダイレクトに隣の寝顔が視界に入らないように防御した。
ふぅ、この顔。心臓に悪いわ……。
怖すぎる。
その後の授業も補習の為、座学が中心だったので、マルサネは座ったまま、同じ姿勢同じ顔で寝続けていた。
……年季入ってるな、この姿勢。
ピクリとも動かないマルサネの顔を見ないようにして、俺はそっと呟いた。
言動から勉強は元々、得意じゃないんだろうという予測がついた。時頭の良し悪しはともかく、勉強嫌いなんだろう。
勉強嫌いなのに、こいつが学校来る意味があるんだろうか? まぁ、この世界のことを学べってことかもしれないが、初日からいきなりとはまた姉貴達も酷なことを……。
しかし普通、知らない世界へきたらもうちょっと緊張するものだろうに。
こんなに堂々とよくもまぁ、眠れるものだ。
全く、大物だよ……このモンチッチ娘は。
……白目を剥いて、ど迫力の表情のまま寝ているマルサネの隣で俺はテキストの英文にマーカーを引いた。
黒板の前では教師が休み明けのテスト範囲の説明をしている。うわぁ、今回は結構量があるなぁ……。
休み明けすぐにテストがあるんだよな。それでちょうど部活もなくなるので、俺は毎日、涼しい図書館にでも籠ろうかと思ってたんだけど。
こいつ連れて、図書館でテスト勉強……できるだろうか。
はぁぁぁ……こいつのせいで赤点を採るのはゴメンだぞ……。
俺は出題範囲を眺めながらシャープペンシルを咥えて唸り声をあげた。
§§§
四時間目終了を知らせるチャイムが鳴って、
「早く行かないとAランチが売り切れるぞ!」
「お腹減ったぁ~」
「オレ今月ピンチだから弁当なんだ……」
「夏に遊び過ぎだろ!」
など、育ち盛りの高校生の叫びが充満する教室内に
「奏大!」
と、爽やかなソプラノ声が響く。
大好きだけど、俺が今、一番聞きたくない声かもしれない……。
「……何の用だよ、優姫!」
俺は焦ってガシガシと頭を掻いた。
先日、俺に佳彦が好きだと告白してきた幼馴染は、サラサラのロングヘアをなびかせて教室に入ってきた。
「噂の留学生に会いに来たに決まってるじゃない」
好奇心一杯に大きな瞳をキラキラさせている。
「あっそ」
俺はぶっきらぼうにそう言うと、優姫から視線を外した。
うう、今日も可愛いなぁ、クソッ。
態度とはウラハラに俺の心の中はハートマークだらけだ。
「ぷっ……」
俺の気持ちを知っている佳彦は、そんな俺を見て笑いの発作を堪えるかのように、口の端をギュッと引き結ぶ。
ちくしょー、佳彦め。俺にとっては笑いごとじゃないんだぞ……!
「奏大の家にホームスティしているんだって?随分と急だったのね。おばさんの仕事の関係?」
ウチの事情を知っている優姫は訳知り顔にたたみかける。
「あぁ……そんなところだな」
しどろもどろに答える俺には構わず、優姫は屈託のない笑顔をマルサネに向けた。
「こんにちは!あなたが噂の留学生ね?」
「マルサネ・ゲンメだ」
傲岸不遜な態度で挨拶するマルサネ。肩をいからせるから余計にでかく見える。
……猿が縄張り争いしてるみたいだ。
「私は松井優姫。よろしくね」
そんなマルサネの態度には全く意を介さず、優姫はふわっと笑って右手を差し出した。
マルサネは黙ってその手を握ったかと思うと、ニヤッと笑い、とんでもないことを言いやがった。
「奏大。お前この優姫とやらが好きなのか?ちっこくて、ふわふわしてて幼女顔。リツコにソックリな娘だな。母がそんなに好きか?」
「は……?」
モンチッチ娘の言葉に呆然と凍りつく俺。
「えぇ~? 私がおばさんに? そっかなぁ、似てるかなぁ……」
言われた優姫は眉を寄せて真剣に考え込んでいる。
……気にするところ、そこ?
俺としてはスルーされた前半が大ダメージなんですけど……。
「あぁ? 奏大ってマザコンだったっけ?」
佳彦もニヤニヤして言うものだから、
「何言っているんだ! んなわけないだろぉぉぉ!!」
真っ赤になって大声で必死に否定する俺。
「うるさいぞ、奏大。そんなことより、あたしは腹が減った」
俺の袖をつかんで、マルサネは切羽つまった顔で訴えてきた。
俺は色々と言いたいことはあったが、全てを諦めるとため息をついて立ち上がる。
この辺のあきらめの良さは、長年姉達に鍛えられた賜物だ。
「じゃ、食堂行くか……」
「あ、私も付き合うよ」
「面白そうだから、俺も~」
俺達の様子をざわつきながら、遠巻きに見つめるクラスメイトを後に教室を出ると、なぜか優姫といつも早弁をして食堂に来ない佳彦まで着いてきた。
食堂のランチルームへ佳彦と優姫、マルサネの四人で連れだって歩く。
今日は特に校舎中どこへいっても視線が痛い。
柔らかな王子然とした笑みを浮かべ、足が長く甘いマスクの佳彦、ロリ系美少女の優姫と歩いていると、普段から注目を浴びることには多いのだが……。
今日は違う。それだけではない。
絶対こいつのせいだ。
このデカい、モンチッチ娘。
佳彦に向けられる女子からのラブ光線には慣れっこになっていたが、そういう類いとは違う……そう。
まるでパンダかコアラを見るかのように、通りすがり、すれ違う生徒全員にジロジロと無遠慮に眺められた。
あ~、落ち着かねぇ。
だけど、どういう育ちか知らないが当人は珍獣を見るようにジロジロ眺められても、全く気にする様子はない。いっそ、その様子はモンチッチ娘のクセに清々しいほどだ。
ーー注目を浴びることに慣れている?
なぜか、そんな気がした。
この後、財布も持っていないクセに、マルサネはペロリと5人分のスタミナランチを平らげ、食堂のおばちゃんやギャラリーからやんやの喝采を浴びても平然としていたのだった。
俺は……財布の残金が気になって、さっぱり本日のオススメランチが喉を通らず。
結局、それも「なんだ、奏大は少食だな」とトレイごと引ったくられ、あっという間にマルサネに食べられてしまった。
……ひょっとして、モンチッチ娘。国で大食いバナナコンテストにでも出ていたの、か!?
「?」
「あ~、なんか笑い過ぎて腹筋が攣りそう……ハハハ……」
佳彦はまだ一人、笑いのツボにはまりこんでいた。
「おい奏大、お前の友人。大丈夫か?」
あ~あ、佳彦。モンチッチ娘に不審がられてるぞ。笑い過ぎだ。
「ほっといてやれ。発作みたいなもんだ」
ひーひー言っている佳彦を無視して俺は本題に入った。
「そんなことより何でここに来たんだ? 朝はそんなこと、一言も……」
「奏大が出かけたら、急にワカナにこれを着せられたんだ」
とモンチッチ娘は制服を窮屈そうにつまむ。
……もう脱ぐなよ。頼むから。
「あたしには良くわからんが、ワカナもカノンも『学園ものこそ、異世界転生、ファンタジーものの王道よ!』とか昨夜から興奮して言ってた」
「は?」
「なぁ、奏大。王道、ということはこの世界の学園には王が居るのか?」
真剣な顔でマルサネは教室中を見回した。
「……多分どこの世界でも、王は公立高校には居ねーと思うぞ」
何、考えてんだ。あのクソ姉貴達!
ラノベの読みすぎだよ……そういえば、歌音姉ちゃんの本棚、異世界だの、チートだのそんなのばっかりだった気がする。
「王? 何なに? お国は王政とってるの?」
何とか笑い発作から立ち直った佳彦が、興味津々、俺達の会話に首を突っ込んできた。
「いや、王はいない。我が国は合議制で四つの領地を領主がそれぞれ治めている。一応、大公はおかれているが……輪番だし、それほど権力はないな」
「へぇ………」
「あ、補習授業がはじまるぞ」
予鈴が鳴り、教師が教室に入ってきた。
大丈夫かな? こいつ。授業とかわかるのかな?
担任の数学教師の念仏のような、抑揚のない解説に目を擦りながら横目で隣を見ると、マルサネは……白目を向いた状態で寝ていた。口は半開き、ヨダレも少し垂れている。
こっ、こえ~よぉぉぉぉぉ……!!
夜、これ思い出したら絶対寝れないヤツだぞ……。
俺は教科書を立て、ダイレクトに隣の寝顔が視界に入らないように防御した。
ふぅ、この顔。心臓に悪いわ……。
怖すぎる。
その後の授業も補習の為、座学が中心だったので、マルサネは座ったまま、同じ姿勢同じ顔で寝続けていた。
……年季入ってるな、この姿勢。
ピクリとも動かないマルサネの顔を見ないようにして、俺はそっと呟いた。
言動から勉強は元々、得意じゃないんだろうという予測がついた。時頭の良し悪しはともかく、勉強嫌いなんだろう。
勉強嫌いなのに、こいつが学校来る意味があるんだろうか? まぁ、この世界のことを学べってことかもしれないが、初日からいきなりとはまた姉貴達も酷なことを……。
しかし普通、知らない世界へきたらもうちょっと緊張するものだろうに。
こんなに堂々とよくもまぁ、眠れるものだ。
全く、大物だよ……このモンチッチ娘は。
……白目を剥いて、ど迫力の表情のまま寝ているマルサネの隣で俺はテキストの英文にマーカーを引いた。
黒板の前では教師が休み明けのテスト範囲の説明をしている。うわぁ、今回は結構量があるなぁ……。
休み明けすぐにテストがあるんだよな。それでちょうど部活もなくなるので、俺は毎日、涼しい図書館にでも籠ろうかと思ってたんだけど。
こいつ連れて、図書館でテスト勉強……できるだろうか。
はぁぁぁ……こいつのせいで赤点を採るのはゴメンだぞ……。
俺は出題範囲を眺めながらシャープペンシルを咥えて唸り声をあげた。
§§§
四時間目終了を知らせるチャイムが鳴って、
「早く行かないとAランチが売り切れるぞ!」
「お腹減ったぁ~」
「オレ今月ピンチだから弁当なんだ……」
「夏に遊び過ぎだろ!」
など、育ち盛りの高校生の叫びが充満する教室内に
「奏大!」
と、爽やかなソプラノ声が響く。
大好きだけど、俺が今、一番聞きたくない声かもしれない……。
「……何の用だよ、優姫!」
俺は焦ってガシガシと頭を掻いた。
先日、俺に佳彦が好きだと告白してきた幼馴染は、サラサラのロングヘアをなびかせて教室に入ってきた。
「噂の留学生に会いに来たに決まってるじゃない」
好奇心一杯に大きな瞳をキラキラさせている。
「あっそ」
俺はぶっきらぼうにそう言うと、優姫から視線を外した。
うう、今日も可愛いなぁ、クソッ。
態度とはウラハラに俺の心の中はハートマークだらけだ。
「ぷっ……」
俺の気持ちを知っている佳彦は、そんな俺を見て笑いの発作を堪えるかのように、口の端をギュッと引き結ぶ。
ちくしょー、佳彦め。俺にとっては笑いごとじゃないんだぞ……!
「奏大の家にホームスティしているんだって?随分と急だったのね。おばさんの仕事の関係?」
ウチの事情を知っている優姫は訳知り顔にたたみかける。
「あぁ……そんなところだな」
しどろもどろに答える俺には構わず、優姫は屈託のない笑顔をマルサネに向けた。
「こんにちは!あなたが噂の留学生ね?」
「マルサネ・ゲンメだ」
傲岸不遜な態度で挨拶するマルサネ。肩をいからせるから余計にでかく見える。
……猿が縄張り争いしてるみたいだ。
「私は松井優姫。よろしくね」
そんなマルサネの態度には全く意を介さず、優姫はふわっと笑って右手を差し出した。
マルサネは黙ってその手を握ったかと思うと、ニヤッと笑い、とんでもないことを言いやがった。
「奏大。お前この優姫とやらが好きなのか?ちっこくて、ふわふわしてて幼女顔。リツコにソックリな娘だな。母がそんなに好きか?」
「は……?」
モンチッチ娘の言葉に呆然と凍りつく俺。
「えぇ~? 私がおばさんに? そっかなぁ、似てるかなぁ……」
言われた優姫は眉を寄せて真剣に考え込んでいる。
……気にするところ、そこ?
俺としてはスルーされた前半が大ダメージなんですけど……。
「あぁ? 奏大ってマザコンだったっけ?」
佳彦もニヤニヤして言うものだから、
「何言っているんだ! んなわけないだろぉぉぉ!!」
真っ赤になって大声で必死に否定する俺。
「うるさいぞ、奏大。そんなことより、あたしは腹が減った」
俺の袖をつかんで、マルサネは切羽つまった顔で訴えてきた。
俺は色々と言いたいことはあったが、全てを諦めるとため息をついて立ち上がる。
この辺のあきらめの良さは、長年姉達に鍛えられた賜物だ。
「じゃ、食堂行くか……」
「あ、私も付き合うよ」
「面白そうだから、俺も~」
俺達の様子をざわつきながら、遠巻きに見つめるクラスメイトを後に教室を出ると、なぜか優姫といつも早弁をして食堂に来ない佳彦まで着いてきた。
食堂のランチルームへ佳彦と優姫、マルサネの四人で連れだって歩く。
今日は特に校舎中どこへいっても視線が痛い。
柔らかな王子然とした笑みを浮かべ、足が長く甘いマスクの佳彦、ロリ系美少女の優姫と歩いていると、普段から注目を浴びることには多いのだが……。
今日は違う。それだけではない。
絶対こいつのせいだ。
このデカい、モンチッチ娘。
佳彦に向けられる女子からのラブ光線には慣れっこになっていたが、そういう類いとは違う……そう。
まるでパンダかコアラを見るかのように、通りすがり、すれ違う生徒全員にジロジロと無遠慮に眺められた。
あ~、落ち着かねぇ。
だけど、どういう育ちか知らないが当人は珍獣を見るようにジロジロ眺められても、全く気にする様子はない。いっそ、その様子はモンチッチ娘のクセに清々しいほどだ。
ーー注目を浴びることに慣れている?
なぜか、そんな気がした。
この後、財布も持っていないクセに、マルサネはペロリと5人分のスタミナランチを平らげ、食堂のおばちゃんやギャラリーからやんやの喝采を浴びても平然としていたのだった。
俺は……財布の残金が気になって、さっぱり本日のオススメランチが喉を通らず。
結局、それも「なんだ、奏大は少食だな」とトレイごと引ったくられ、あっという間にマルサネに食べられてしまった。
……ひょっとして、モンチッチ娘。国で大食いバナナコンテストにでも出ていたの、か!?
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる