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7章 大根役者
2-1 再びラクーンへ
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2-1 再びラクーンへ
翌朝、俺たちは早々にフォートメイヤーズの宿を出発した。朝早くだってのに、もうサラは起きていて、食堂をちょろちょろと動き回っていた。宿の娘っていうのは、どこも早起きなんだな。俺たちはぶんぶん手を振るサラに見送られて、宿を後にした。
外の麦畑には、すでに勤労な農家たちが働きに出ていた。俺たちは悪目立ちしないよう、町はずれまでは徒歩で移動し、人目がなくなってからストームスティードに乗り込んだ。朝のさわやかな空気に、刈られた下草のにおいが混じる中を走ると、すっきり目が覚める気がするぜ。
ストームスティードはとんでもないスピードで走るので、何日もかかる行程をいっきにすっ飛ばすことができる。このペースでいけば、もう何日かで三の国へ入れそうだな……けど、なにもこの前王都へ向かったときみたく、急ぐ旅路なわけじゃない。日が暮れるころには無理せず休み、近くの小川のそばなんかで野営をするのだった。
ところで。ここ何日か、毎晩のようにウィルとライラは額を寄せ合って、なにやらぼそぼそ話し合っている。なんでも、ウィルが新しい魔法を、ライラに教わっているそうなのだ。
「ほら、先日の王都での戦いのとき……私、魔法を撃てなかったじゃないですか」
どうやらウィルは、極度の緊張で魔法が出せなかったあの時のことを、まだ気にしていたらしい。
「あの、いじけているわけじゃないんです。桜下さん、いっぱい慰めてくれましたし……でも、どうしても気になっちゃって。弱いまま、足手まといのままだなんて、嫌じゃないですか」
……ウィルの言うことは、わかる気がした。以前、俺も自分の力の及ばなさを悩んだことがある。あの時俺はみんなに励まされ、そして強くなることを誓ったんだ。ウィルもきっと、同じ気持ちなんだろう。
「だからライラさんに、魔法を教わることにしたんです。魔法に関しては、ライラさんのほうが私より何倍も上手ですから。私、もっと強い魔法を使えるようになって、もっと皆さんの役に立ちたいんです」
そう言ったウィルの瞳には、後ろめたさは微塵も感じられなかった。ウィルがそんだけやる気になってるのに、俺が休んじゃいられないよな。
「エラゼム。また俺に、剣術の稽古をつけてくれよ」
いつかに基礎を教わって以来、ごたごたしてさっぱり稽古を出来ずじまいになっちまってたからな。俺の申し出に、エラゼムは二つ返事で快諾してくれた。
「もちろんです」
昼は移動し、夜は各々の練習に励む。そんな風にしながら、俺たちは着々と街道を南へと進んでいった……
ちなみに。ひとりあぶれたフランはしばらくいじけていたが、やがて俺とエラゼムの稽古に混じるようになった。フランの戦闘スタイルは完全に独学だったので、エラゼムから得るものは多いらしい(実際、フランは過去一度、エラゼムに腕をぶった切られている)。手のかかる生徒が増えても、エラゼムはかえって嬉しそうにしていた。
そんな日々を過ごした何度目かの朝、俺たちは少しぶりとなるラクーンの町へとやってきた。懐かしい城壁が前方に見える。ここまで来れば、三の国の国境までもう少しだ。
「今日中に国境まで行けるかな?」
俺がたずねると、騎手であるエラゼムがうぅむと唸った。
「どうでありましょう。国境の手前にはニオブ山脈が待ち構えておりますからな。山脈と言っても端の端ではありますが、それでもひと山越えねばならぬのは確かです」
山越えかぁ。ストームスティードの健脚ならいけそうな気もするけど、どうだろうか?俺たちが悩んでいると、アニがリィンと口を添えた。
『今までの進行スピードから計算するに、今日中に国境へ到達することは可能です。ただし、昼も夜もなく全速力で駆け抜ける必要があります』
「うぇ、それはさすがに勘弁だな」
『で、しょうね。そもそもそんな時間に行っても、門が閉まっているでしょう。そこで提案するのが、本日は山脈のふもとまで進んで、明日一気に山を越えるプランです。これならそこまで無理することなく入国できるのではないですか?』
「うん、そっちのがいいな。それにそっちだったら、ラクーンに寄っていけそうだし」
ラクーンには、以前世話になった姉妹の店がある。どうせならそこにも顔を出していきたいしな。
「承知しました。では、その行程でゆきましょう」
エラゼムはうなずくと、風の馬の首を町の入口へと向けた。あ、そういえば……今思い出したけど、ラクーンの町の入り口には関門があるんだ。キテレツな仲間が多い俺たちは、前回の検閲では旅の奇術団でごまかしたんだけど……どうしよう、今回もまたそれでいくか……?
しかし、俺の懸念は意外な形で解消された。というのも、ロアからもらったあのファインダーパスが、ここで効力を発揮したのだ。アニにパスを出せと促されるままに、金属のプレートを門番たちに差し出したところ、驚く事にほぼノーチェックで町へ入れてくれた。
「すごいな、これ一つだけで……」
『なんといっても、国が認めた証ですからね。普通は厳正な審査に合格しなければ貰えないものなんですよ』
へー、こんな小さな板切れが……何はともあれ、ラッキーだった。もう一度手品師のふりをするのもアレだったしな。
ラクーンの町は、相変わらず人と物であふれる賑わいを見せていた。前回人酔いでダウンしてしまったウィルは、今度こそと気合を入れている。逆に今回初めてラクーンを訪れたライラは、そのにぎやかさに目を丸くしていた。
「うわー……すっごい人の数。サイレン村の百倍はいるんじゃない?」
「それくらいは軽くいそうだなぁ。ライラ、はぐれないようにしろよ?」
「うん。だいじょーぶ、こうするから」
ライラはおもむろに俺の手を取ると、ぎゅっと握った。こうしていると、妹ができたみたいだな。
「さて、それじゃあ行くか。買い物はクレアの店ですればいいから、まずはクリスんとこに顔を出そう」
俺たちは人でにぎわう大通りを、大柄な店主と小さな看板娘がいる宿へ向かって歩き始めた。ライラは最初こそ人波におどおどしていたが、やがて魔法素材の露天商が増えてくると、俺の手を引っ張りまわしてあちこち覗きたがった。あっちへこっちへと引っ張られる俺の後ろを、エラゼムがゆっくりついてくる。鎧姿の彼を見た町民はさりげなく左右へよけ、それを熟知しているフランとウィルは、エラゼムの背中にぴったりと張り付き、人除けの盾として使っていた。まじめなエラゼムは不満一つ洩らさなかったが、どことなく歩き方がぎこちなかった……
大通りをある程度進んだら、一本逸れた裏道に入る。表より人気の少なくなったそこは、少し寂れた雰囲気が漂っている。その中の一つに、アンティークな色ガラスのはまった扉の『アンブレラ』の宿がある。その宿の軒先で、一人の小柄な女の子が、エプロンを付けて掃き掃除をしていた。俺たちが近づいて行くと、少女が顔を上げた。
「あ……」
「よう、クリス。覚えてるかな?前にここに泊まった……」
「もちろんです!桜下さん、それにエラゼムさまも!」
宿の看板娘、クリスはぱぁっと顔をほころばせた。
「またラクーンに寄られたんですね。お会いできてうれしいです!」
「おう、こちらこそだ。ただごめんな、今日はすぐ行かなきゃならないから、泊まってはいけないんだけど」
「あ、そうなんですね……うぅん、それでもうれしいです!」
クリスは一瞬肩を落としたが、すぐにエラゼムを見てにこりと笑みを浮かべた。クリスは、エラゼムにずいぶん懐いていたからな。邪魔になるかもとは思ったけど、立ち寄ってよかった。
「宿は順調か?」
「う~ん、ぼちぼち、という感じでしょうか。すごくお客さんがいるわけじゃないですけど、それでもちょっぴり褒められることが増えたんですよ」
クリスはすこし照れ臭そうに笑う。前来たときはドジな印象が目立ったクリスだけど、次代の店主として着実に成長しているようだ。
「みなさんは、これからどちらへ?」
「南を目指すつもりなんだ。町を出る前にクレアの店に寄っていくつもりだよ」
「ほんとうですか?わぁ、お姉ちゃんも喜びますよ!桜下さんたちのこと、とってもいいお客さまだって言ってましたから」
そ、それはどういう意味だ……?だがクリスは悪意のかけらもない笑顔だから、きっと悪い意味ではないのだろう。俺たちはそれから二、三言葉を交わしてから、アンブレラの宿を後にした。クリスは俺たちが見えなくなるまで、ずっと手を振って見送ってくれていた。
つづく
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読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
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翌朝、俺たちは早々にフォートメイヤーズの宿を出発した。朝早くだってのに、もうサラは起きていて、食堂をちょろちょろと動き回っていた。宿の娘っていうのは、どこも早起きなんだな。俺たちはぶんぶん手を振るサラに見送られて、宿を後にした。
外の麦畑には、すでに勤労な農家たちが働きに出ていた。俺たちは悪目立ちしないよう、町はずれまでは徒歩で移動し、人目がなくなってからストームスティードに乗り込んだ。朝のさわやかな空気に、刈られた下草のにおいが混じる中を走ると、すっきり目が覚める気がするぜ。
ストームスティードはとんでもないスピードで走るので、何日もかかる行程をいっきにすっ飛ばすことができる。このペースでいけば、もう何日かで三の国へ入れそうだな……けど、なにもこの前王都へ向かったときみたく、急ぐ旅路なわけじゃない。日が暮れるころには無理せず休み、近くの小川のそばなんかで野営をするのだった。
ところで。ここ何日か、毎晩のようにウィルとライラは額を寄せ合って、なにやらぼそぼそ話し合っている。なんでも、ウィルが新しい魔法を、ライラに教わっているそうなのだ。
「ほら、先日の王都での戦いのとき……私、魔法を撃てなかったじゃないですか」
どうやらウィルは、極度の緊張で魔法が出せなかったあの時のことを、まだ気にしていたらしい。
「あの、いじけているわけじゃないんです。桜下さん、いっぱい慰めてくれましたし……でも、どうしても気になっちゃって。弱いまま、足手まといのままだなんて、嫌じゃないですか」
……ウィルの言うことは、わかる気がした。以前、俺も自分の力の及ばなさを悩んだことがある。あの時俺はみんなに励まされ、そして強くなることを誓ったんだ。ウィルもきっと、同じ気持ちなんだろう。
「だからライラさんに、魔法を教わることにしたんです。魔法に関しては、ライラさんのほうが私より何倍も上手ですから。私、もっと強い魔法を使えるようになって、もっと皆さんの役に立ちたいんです」
そう言ったウィルの瞳には、後ろめたさは微塵も感じられなかった。ウィルがそんだけやる気になってるのに、俺が休んじゃいられないよな。
「エラゼム。また俺に、剣術の稽古をつけてくれよ」
いつかに基礎を教わって以来、ごたごたしてさっぱり稽古を出来ずじまいになっちまってたからな。俺の申し出に、エラゼムは二つ返事で快諾してくれた。
「もちろんです」
昼は移動し、夜は各々の練習に励む。そんな風にしながら、俺たちは着々と街道を南へと進んでいった……
ちなみに。ひとりあぶれたフランはしばらくいじけていたが、やがて俺とエラゼムの稽古に混じるようになった。フランの戦闘スタイルは完全に独学だったので、エラゼムから得るものは多いらしい(実際、フランは過去一度、エラゼムに腕をぶった切られている)。手のかかる生徒が増えても、エラゼムはかえって嬉しそうにしていた。
そんな日々を過ごした何度目かの朝、俺たちは少しぶりとなるラクーンの町へとやってきた。懐かしい城壁が前方に見える。ここまで来れば、三の国の国境までもう少しだ。
「今日中に国境まで行けるかな?」
俺がたずねると、騎手であるエラゼムがうぅむと唸った。
「どうでありましょう。国境の手前にはニオブ山脈が待ち構えておりますからな。山脈と言っても端の端ではありますが、それでもひと山越えねばならぬのは確かです」
山越えかぁ。ストームスティードの健脚ならいけそうな気もするけど、どうだろうか?俺たちが悩んでいると、アニがリィンと口を添えた。
『今までの進行スピードから計算するに、今日中に国境へ到達することは可能です。ただし、昼も夜もなく全速力で駆け抜ける必要があります』
「うぇ、それはさすがに勘弁だな」
『で、しょうね。そもそもそんな時間に行っても、門が閉まっているでしょう。そこで提案するのが、本日は山脈のふもとまで進んで、明日一気に山を越えるプランです。これならそこまで無理することなく入国できるのではないですか?』
「うん、そっちのがいいな。それにそっちだったら、ラクーンに寄っていけそうだし」
ラクーンには、以前世話になった姉妹の店がある。どうせならそこにも顔を出していきたいしな。
「承知しました。では、その行程でゆきましょう」
エラゼムはうなずくと、風の馬の首を町の入口へと向けた。あ、そういえば……今思い出したけど、ラクーンの町の入り口には関門があるんだ。キテレツな仲間が多い俺たちは、前回の検閲では旅の奇術団でごまかしたんだけど……どうしよう、今回もまたそれでいくか……?
しかし、俺の懸念は意外な形で解消された。というのも、ロアからもらったあのファインダーパスが、ここで効力を発揮したのだ。アニにパスを出せと促されるままに、金属のプレートを門番たちに差し出したところ、驚く事にほぼノーチェックで町へ入れてくれた。
「すごいな、これ一つだけで……」
『なんといっても、国が認めた証ですからね。普通は厳正な審査に合格しなければ貰えないものなんですよ』
へー、こんな小さな板切れが……何はともあれ、ラッキーだった。もう一度手品師のふりをするのもアレだったしな。
ラクーンの町は、相変わらず人と物であふれる賑わいを見せていた。前回人酔いでダウンしてしまったウィルは、今度こそと気合を入れている。逆に今回初めてラクーンを訪れたライラは、そのにぎやかさに目を丸くしていた。
「うわー……すっごい人の数。サイレン村の百倍はいるんじゃない?」
「それくらいは軽くいそうだなぁ。ライラ、はぐれないようにしろよ?」
「うん。だいじょーぶ、こうするから」
ライラはおもむろに俺の手を取ると、ぎゅっと握った。こうしていると、妹ができたみたいだな。
「さて、それじゃあ行くか。買い物はクレアの店ですればいいから、まずはクリスんとこに顔を出そう」
俺たちは人でにぎわう大通りを、大柄な店主と小さな看板娘がいる宿へ向かって歩き始めた。ライラは最初こそ人波におどおどしていたが、やがて魔法素材の露天商が増えてくると、俺の手を引っ張りまわしてあちこち覗きたがった。あっちへこっちへと引っ張られる俺の後ろを、エラゼムがゆっくりついてくる。鎧姿の彼を見た町民はさりげなく左右へよけ、それを熟知しているフランとウィルは、エラゼムの背中にぴったりと張り付き、人除けの盾として使っていた。まじめなエラゼムは不満一つ洩らさなかったが、どことなく歩き方がぎこちなかった……
大通りをある程度進んだら、一本逸れた裏道に入る。表より人気の少なくなったそこは、少し寂れた雰囲気が漂っている。その中の一つに、アンティークな色ガラスのはまった扉の『アンブレラ』の宿がある。その宿の軒先で、一人の小柄な女の子が、エプロンを付けて掃き掃除をしていた。俺たちが近づいて行くと、少女が顔を上げた。
「あ……」
「よう、クリス。覚えてるかな?前にここに泊まった……」
「もちろんです!桜下さん、それにエラゼムさまも!」
宿の看板娘、クリスはぱぁっと顔をほころばせた。
「またラクーンに寄られたんですね。お会いできてうれしいです!」
「おう、こちらこそだ。ただごめんな、今日はすぐ行かなきゃならないから、泊まってはいけないんだけど」
「あ、そうなんですね……うぅん、それでもうれしいです!」
クリスは一瞬肩を落としたが、すぐにエラゼムを見てにこりと笑みを浮かべた。クリスは、エラゼムにずいぶん懐いていたからな。邪魔になるかもとは思ったけど、立ち寄ってよかった。
「宿は順調か?」
「う~ん、ぼちぼち、という感じでしょうか。すごくお客さんがいるわけじゃないですけど、それでもちょっぴり褒められることが増えたんですよ」
クリスはすこし照れ臭そうに笑う。前来たときはドジな印象が目立ったクリスだけど、次代の店主として着実に成長しているようだ。
「みなさんは、これからどちらへ?」
「南を目指すつもりなんだ。町を出る前にクレアの店に寄っていくつもりだよ」
「ほんとうですか?わぁ、お姉ちゃんも喜びますよ!桜下さんたちのこと、とってもいいお客さまだって言ってましたから」
そ、それはどういう意味だ……?だがクリスは悪意のかけらもない笑顔だから、きっと悪い意味ではないのだろう。俺たちはそれから二、三言葉を交わしてから、アンブレラの宿を後にした。クリスは俺たちが見えなくなるまで、ずっと手を振って見送ってくれていた。
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