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8章 重なる魂
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マスカレードは、足にぐっと力を籠めると、どんっと飛び出すように突進してきた。速さはさっきの突撃の比じゃない。剣を腰のあたりに低く構え、全エネルギーをその一突きに集約させる気だ。
「フラン嬢、お下がりくだされ!」
エラゼムが大剣を盾のように構える。アダマンタイト製の大剣を持つエラゼムは、俺たちの中で最高の防御力を持っている。その最強の盾に、マスカレードの剣先が激突した。
ガシャーーーーン!バキィ!
「ぐぅ!」
うわ、すさまじい衝突音だ!衝撃波が空気を震わせると同時に、エラゼムが後ろに吹き飛び片膝をついた。まさか!エラゼムまで押し負けたのか?
「……~~~っぁあ~~~!しびれたぁ!」
いや、そうじゃない。マスカレードもまた、剣を持つ腕を押さえて、膝をついていた。両者の力は互角で、双方共に吹っ飛ばされたんだ。
「おっどろいたなぁ。まさか、僕のチャージで貫けない盾があるなんて。ちょっと油断したよ。あ~、しびれるぅ」
チャンスだ!マスカレードは今、ろくに腕が使えない!ちょっと汚い気もするけど、今更なりふり構っていられるか!俺が叫ぶよりも早く、フランがうずくまるマスカレードへと突っ込む。
「おっと。その手には乗らない、よ!」
「っ!」
マスカレードも俺たちの動きを予想していたようだ。素早く後方に飛び退ると、腰から何かを引き抜いた。
「甘く見るなよ!腕を振るくらいはできる!」
ビュン!きらりと光るものが、マスカレードの手から放たれる。投げナイフか!?フランはとっさに体をひねり、紙一重のところでナイフをかわした。ナイフはフランの銀色の髪をかすめ、そのまま明後日の方向に飛んでいく……って!!!!
「アルルカ、あぶない!」
「え?」
なんとあろうことか、フランのかわしたナイフの先には、唯一戦いに参加せずにいたアルルカが突っ立っていた。普段から俺と一緒にエラゼムの稽古を受けているフランならいざ知らず、戦いに我関せずでいたアルルカは、とっさにそのナイフを避けることができなかった。
ザクッ!
「いやぁ!」
ウィルの悲鳴。マスカレードの投げたナイフは、アルルカの眉間を直撃した。その衝撃で、アルルカの体がぐらりと後ろへ傾く。
「ふふふ……まずは一人、かな」
マスカレードがにやりと笑った。
「くそっ!」
俺はアルルカのほうへ駆け出した。いくらヴァンパイアといえど、急所を狙われたら無事かわからない。けど“ファズ”の呪文を使えば、まだ間に合うかもしれない!
「アルルカ、しっかりしろ!」
俺はアルルカのそばに駆け寄ってから、違和感を覚えた。アルルカの体はぐにゃりと後ろに傾いてはいるが、倒れてはいない。二本の足は地に張り付いたようにびくともせず、そのせいでアルルカの体は、ハリウッド映画のワンシーンのように、地面と平行を保っていた。
「あ、アルルカ……?」
ぐぃん!
うわ!アルルカが突然体を起こした。よ、よかった。無事ではあるみたいだな……?
「……くも」
「え?」
「よくも!あたしの美貌に傷をつけてくれたわねっ!!!!」
ブスゥ!アルルカは自分の眉間に刺さったナイフを引っこ抜くと、ばさっとマントを広げた。俺が呆気にとられる中、みるみるマントが変化し、コウモリのような皮膜の翼に変わる。アルルカは翼を羽ばたかせると、軽々と夜空へ舞い上がった。
「あんたたちはすっこんでなさい!あいつは、あたしの獲物よっ!」
え、え?これは、どういう展開だ?俺がおろおろしていると、腕の痺れから復活したマスカレードが再び剣を握り、こちらににじり寄り始めた。
「うわわ!と、とりあえず引こう!フラン!」
よくわからないが、ここはアルルカに任せよう!俺が叫ぶと、前に出ていたフランも後ろへ戻った。その背中を追撃しようと、マスカレードが走り出す!だが、フランがいなくなったことで視界が開けると、そこからアルルカの猛攻が始まった。
「メギバレット!」
ドンッ!パァーーーン!
空中にキラキラとした粒子が舞う。マスカレードの動きがぴたりと止まり、驚いたように自分の右肩を見つめている。ウィルたちの魔法でも、焦げ目一つ付かなかったマスカレードの革鎧。その一部が、ビリリと引き裂かれていた。
「……なにを、したんだ?」
マスカレードが右肩を押さえる。何が起こったのか理解できていないようだ……が、俺にはわかった。あれは、アルルカの魔法だ。氷の弾丸を猛スピードで撃ち出す、狙撃魔法。けど、どうして魔法が効いたんだろう?
「こんなもんじゃ済まさないわよ?あんたのその生意気な仮面の下も、あたしとお揃いにしてやるわ……!」
アルルカは上空で、いつかと同じように、竜をかたどった杖をライフルのように構えていた。銃口(?)からは、白い煙が筋を引いている。あの構えを見せたってことは、本当にやる気ってことなんだな?
「アルルカ!やる気なのはいいけど、殺しちゃだめだぞ!」
「はぁ?殺す気でいかないと倒せないわよ、あいつは!」
ドン!アルルカは俺の制止も聞かず、二撃目を放った。マスカレードは、今度は剣で弾をはじこうとしたが……
「ぐぁ!」
弾丸はマスカレードの膝に命中した。たまらず膝をつく。
「ふふん、あいつはあたしの弾を見切れはしないようね。ていうか、ふつうは弾をはじくなんてできないはずなのよ」
アルルカは得意げに杖をくるりと回す。ちっ、調子に乗ってぶっ殺したりしないだろうな?俺たちは殺しはしない主義だし、それだと奴のバックにいる組織の情報が聞き出せないじゃないか。けど今の状況を見るに、確実にマスカレードを押しているのも事実だ。俺は慎重に、両者の様子を伺う。
「くっ……なんであの魔法には、AMAがきかないんだ……?」
マスカレードが膝を押さえて、不可解そうにつぶやく。それは俺も不思議だったんだ。すると、それを耳ざとく聞きつけたアルルカが、ふんぞり返って得意げに語りだした。
「魔法?なぁーに言ってんのかしら。あたしのメギバレットは、空気中の水分を凍らせてから、何重にも加速して撃ち出す魔法なのよ。つ・ま・り、弾丸は百パーセント魔力を持たない、純粋な氷のつぶてってわけ」
あ、あのバカ。わざわざ手の内を明かさなくても、黙っとけばいいのに……隣でフランが呆れている。だが、おかげでマスカレードの鎧に傷をつけた理由が分かった。アルルカの魔法は、攻撃の最終地点では物理属性になっているんだ。
「なるほどね……それは道理で、AMAが機能しないわけだ」
マスカレードも納得したようにうなずくと、膝を払って立ち上がる。
「けどさぁ……術者本人を殺しちゃえば、それも関係ないよねっ!」
ビュン!再びマスカレードが、目にも止まらぬ速さでナイフを投げた!ナイフは闇夜を引き裂き、アルルカのもとへ一直線に飛んでいく。だがアルルカは翼を大きく羽ばたかせると、ふわりと数メートルほど上昇した。勢いのあったナイフもその高さまでは届かず、力なく失速して地面へと落ちた。カラーン。
「ふ……ふふ。きひゃははははは!あたしはねぇ、学んだのよ!」
うひゃ。アルルカがぞっとするような、甲高い笑い声を響かせる。学んだ?
「あたしの強みは、この遠距離射撃よ!前はちょーっと油断して接近戦をしちゃったけど、最初からこうして空を飛んでおけば、もう誰も手出しはできないわ!相手の手の届かないところから、一方的に超々射程の攻撃を押しつける……完璧にして、無敵!このあたしにふさわしい、究極の戦法だわ!」
あーっはっはっは!アルルカの高笑いが頭上からふってくる。確かに、その戦法は強力だ。だが……
「汚ねぇ……」
「最低」
「卑怯です……」
「せこいよね」
「見上げたものではありませんな」
俺たちがドン引いているとも知らず、アルルカは得意満面だ。
「さぁさあ!あんたの自慢の鎧は、いったい何発まで耐えられるかしらねぇ!メギバレットォ!」
ドン!ドンドン、ドン!
氷の弾丸が、まさに雨あられとばかりにマスカレードへ降り注ぐ。マスカレードは左右に飛んでかわそうとしたり、剣を闇雲にふるって見せたりしたが、弾丸は着実に命中していく。今まで知らなかったが、アルルカの射撃の腕はピカイチらしい。空を飛びながら、かつ闇夜の中で、かつ素早く動き回る標的に、あれだけ命中させられるなんて……すごい。
「くっ……そがぁ!」
ビュゥン!マスカレードがやけくそ気味に、三度目のナイフを放つ。それをアルルカは、空中で側転するようにぐるんとかわすと、お返しとばかりに弾丸を打ち込んだ。
ガキィーーーーン!
つづく
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読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
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マスカレードは、足にぐっと力を籠めると、どんっと飛び出すように突進してきた。速さはさっきの突撃の比じゃない。剣を腰のあたりに低く構え、全エネルギーをその一突きに集約させる気だ。
「フラン嬢、お下がりくだされ!」
エラゼムが大剣を盾のように構える。アダマンタイト製の大剣を持つエラゼムは、俺たちの中で最高の防御力を持っている。その最強の盾に、マスカレードの剣先が激突した。
ガシャーーーーン!バキィ!
「ぐぅ!」
うわ、すさまじい衝突音だ!衝撃波が空気を震わせると同時に、エラゼムが後ろに吹き飛び片膝をついた。まさか!エラゼムまで押し負けたのか?
「……~~~っぁあ~~~!しびれたぁ!」
いや、そうじゃない。マスカレードもまた、剣を持つ腕を押さえて、膝をついていた。両者の力は互角で、双方共に吹っ飛ばされたんだ。
「おっどろいたなぁ。まさか、僕のチャージで貫けない盾があるなんて。ちょっと油断したよ。あ~、しびれるぅ」
チャンスだ!マスカレードは今、ろくに腕が使えない!ちょっと汚い気もするけど、今更なりふり構っていられるか!俺が叫ぶよりも早く、フランがうずくまるマスカレードへと突っ込む。
「おっと。その手には乗らない、よ!」
「っ!」
マスカレードも俺たちの動きを予想していたようだ。素早く後方に飛び退ると、腰から何かを引き抜いた。
「甘く見るなよ!腕を振るくらいはできる!」
ビュン!きらりと光るものが、マスカレードの手から放たれる。投げナイフか!?フランはとっさに体をひねり、紙一重のところでナイフをかわした。ナイフはフランの銀色の髪をかすめ、そのまま明後日の方向に飛んでいく……って!!!!
「アルルカ、あぶない!」
「え?」
なんとあろうことか、フランのかわしたナイフの先には、唯一戦いに参加せずにいたアルルカが突っ立っていた。普段から俺と一緒にエラゼムの稽古を受けているフランならいざ知らず、戦いに我関せずでいたアルルカは、とっさにそのナイフを避けることができなかった。
ザクッ!
「いやぁ!」
ウィルの悲鳴。マスカレードの投げたナイフは、アルルカの眉間を直撃した。その衝撃で、アルルカの体がぐらりと後ろへ傾く。
「ふふふ……まずは一人、かな」
マスカレードがにやりと笑った。
「くそっ!」
俺はアルルカのほうへ駆け出した。いくらヴァンパイアといえど、急所を狙われたら無事かわからない。けど“ファズ”の呪文を使えば、まだ間に合うかもしれない!
「アルルカ、しっかりしろ!」
俺はアルルカのそばに駆け寄ってから、違和感を覚えた。アルルカの体はぐにゃりと後ろに傾いてはいるが、倒れてはいない。二本の足は地に張り付いたようにびくともせず、そのせいでアルルカの体は、ハリウッド映画のワンシーンのように、地面と平行を保っていた。
「あ、アルルカ……?」
ぐぃん!
うわ!アルルカが突然体を起こした。よ、よかった。無事ではあるみたいだな……?
「……くも」
「え?」
「よくも!あたしの美貌に傷をつけてくれたわねっ!!!!」
ブスゥ!アルルカは自分の眉間に刺さったナイフを引っこ抜くと、ばさっとマントを広げた。俺が呆気にとられる中、みるみるマントが変化し、コウモリのような皮膜の翼に変わる。アルルカは翼を羽ばたかせると、軽々と夜空へ舞い上がった。
「あんたたちはすっこんでなさい!あいつは、あたしの獲物よっ!」
え、え?これは、どういう展開だ?俺がおろおろしていると、腕の痺れから復活したマスカレードが再び剣を握り、こちらににじり寄り始めた。
「うわわ!と、とりあえず引こう!フラン!」
よくわからないが、ここはアルルカに任せよう!俺が叫ぶと、前に出ていたフランも後ろへ戻った。その背中を追撃しようと、マスカレードが走り出す!だが、フランがいなくなったことで視界が開けると、そこからアルルカの猛攻が始まった。
「メギバレット!」
ドンッ!パァーーーン!
空中にキラキラとした粒子が舞う。マスカレードの動きがぴたりと止まり、驚いたように自分の右肩を見つめている。ウィルたちの魔法でも、焦げ目一つ付かなかったマスカレードの革鎧。その一部が、ビリリと引き裂かれていた。
「……なにを、したんだ?」
マスカレードが右肩を押さえる。何が起こったのか理解できていないようだ……が、俺にはわかった。あれは、アルルカの魔法だ。氷の弾丸を猛スピードで撃ち出す、狙撃魔法。けど、どうして魔法が効いたんだろう?
「こんなもんじゃ済まさないわよ?あんたのその生意気な仮面の下も、あたしとお揃いにしてやるわ……!」
アルルカは上空で、いつかと同じように、竜をかたどった杖をライフルのように構えていた。銃口(?)からは、白い煙が筋を引いている。あの構えを見せたってことは、本当にやる気ってことなんだな?
「アルルカ!やる気なのはいいけど、殺しちゃだめだぞ!」
「はぁ?殺す気でいかないと倒せないわよ、あいつは!」
ドン!アルルカは俺の制止も聞かず、二撃目を放った。マスカレードは、今度は剣で弾をはじこうとしたが……
「ぐぁ!」
弾丸はマスカレードの膝に命中した。たまらず膝をつく。
「ふふん、あいつはあたしの弾を見切れはしないようね。ていうか、ふつうは弾をはじくなんてできないはずなのよ」
アルルカは得意げに杖をくるりと回す。ちっ、調子に乗ってぶっ殺したりしないだろうな?俺たちは殺しはしない主義だし、それだと奴のバックにいる組織の情報が聞き出せないじゃないか。けど今の状況を見るに、確実にマスカレードを押しているのも事実だ。俺は慎重に、両者の様子を伺う。
「くっ……なんであの魔法には、AMAがきかないんだ……?」
マスカレードが膝を押さえて、不可解そうにつぶやく。それは俺も不思議だったんだ。すると、それを耳ざとく聞きつけたアルルカが、ふんぞり返って得意げに語りだした。
「魔法?なぁーに言ってんのかしら。あたしのメギバレットは、空気中の水分を凍らせてから、何重にも加速して撃ち出す魔法なのよ。つ・ま・り、弾丸は百パーセント魔力を持たない、純粋な氷のつぶてってわけ」
あ、あのバカ。わざわざ手の内を明かさなくても、黙っとけばいいのに……隣でフランが呆れている。だが、おかげでマスカレードの鎧に傷をつけた理由が分かった。アルルカの魔法は、攻撃の最終地点では物理属性になっているんだ。
「なるほどね……それは道理で、AMAが機能しないわけだ」
マスカレードも納得したようにうなずくと、膝を払って立ち上がる。
「けどさぁ……術者本人を殺しちゃえば、それも関係ないよねっ!」
ビュン!再びマスカレードが、目にも止まらぬ速さでナイフを投げた!ナイフは闇夜を引き裂き、アルルカのもとへ一直線に飛んでいく。だがアルルカは翼を大きく羽ばたかせると、ふわりと数メートルほど上昇した。勢いのあったナイフもその高さまでは届かず、力なく失速して地面へと落ちた。カラーン。
「ふ……ふふ。きひゃははははは!あたしはねぇ、学んだのよ!」
うひゃ。アルルカがぞっとするような、甲高い笑い声を響かせる。学んだ?
「あたしの強みは、この遠距離射撃よ!前はちょーっと油断して接近戦をしちゃったけど、最初からこうして空を飛んでおけば、もう誰も手出しはできないわ!相手の手の届かないところから、一方的に超々射程の攻撃を押しつける……完璧にして、無敵!このあたしにふさわしい、究極の戦法だわ!」
あーっはっはっは!アルルカの高笑いが頭上からふってくる。確かに、その戦法は強力だ。だが……
「汚ねぇ……」
「最低」
「卑怯です……」
「せこいよね」
「見上げたものではありませんな」
俺たちがドン引いているとも知らず、アルルカは得意満面だ。
「さぁさあ!あんたの自慢の鎧は、いったい何発まで耐えられるかしらねぇ!メギバレットォ!」
ドン!ドンドン、ドン!
氷の弾丸が、まさに雨あられとばかりにマスカレードへ降り注ぐ。マスカレードは左右に飛んでかわそうとしたり、剣を闇雲にふるって見せたりしたが、弾丸は着実に命中していく。今まで知らなかったが、アルルカの射撃の腕はピカイチらしい。空を飛びながら、かつ闇夜の中で、かつ素早く動き回る標的に、あれだけ命中させられるなんて……すごい。
「くっ……そがぁ!」
ビュゥン!マスカレードがやけくそ気味に、三度目のナイフを放つ。それをアルルカは、空中で側転するようにぐるんとかわすと、お返しとばかりに弾丸を打ち込んだ。
ガキィーーーーン!
つづく
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