483 / 860
12章 負けられない闘い
12-2
しおりを挟む
12-2
エラゼムの足下がぐぐっと持ち上がり、同時に真っ赤に赤熱した。そして次の瞬間、限界を迎えたかのように、盛り上がった地面の頂点がパクっと割れた。
ドゴォォォン!裂け目から、紅蓮の炎が吹き上がった。炎はさながら火山の噴火の如く、地面と、その下にあったリング基底の石材をあたりにまき散らす。細かな石片は客席にまでおよび、またも悲鳴が上がった。そして爆心地にいたエラゼムは、その凄まじい勢いをもろに食らい、吹っ飛ばされた。岩石が彼の鎧にガンガンぶつかる。だが彼は、爆発の瞬間、とっさに姿勢を低くしていた。そのおかげで衝撃がある程度殺され、エラゼムは吹き飛ばされつつも、片膝をついた姿勢で踏ん張ることができたのだ。
ところで、地面が爆発したということは当然、その衝撃は術者であるミカエルにも影響を及ぼす。ミカエル自身もまた、爆風によって高々と吹き飛ばされていたのだ。だがそれも含めて、ミカエルは計算済みだった。彼女は衝撃波に自ら飛び込むことで、エラゼムのはるか後方へと吹っ飛んだ。こうする事で、詰められた距離を強引に離したのだ。まさに攻防一体の荒業だった。
(無茶なことを!)
エラゼムは舌打ちをしたい気分だった。だが彼に舌はないので、代わりに飛んでいったミカエルの姿を追う。吹き飛んで離脱をしたところまではミカエルの思惑通りだったが、彼女は肝心の着地のことを失念していた。硬いリングの床に、小柄な体が強かに打ち付けられる。
「がっ……!」
体中の骨が砕けるような衝撃と痛みに、ミカエルは悲鳴すら上げられなかった。口から心臓が飛び出しそうだ。肺が委縮し、息が吸えない。あまりの痛みに、彼女の瞳から涙がぽろぽろとこぼれた。
「いかん。これ以上は……!」
ボロ布のように横たわるミカエルの姿を見て、エラゼムはこれ以上の試合は危険だと判断した。彼女のやりたいようにさせるつもりではあったが、もう看過できない。そうでなくても、おそらく彼女は立ちあがることすらできないだろう。
だというのにも関わらず、審判はなかなか試合終了のゴングを鳴らそうとはしない。彼らからしたら、まだミカエルは戦える状態なのだ。エラゼムはそんな連中に業を煮やしながらも、足早に彼女の下へ駆け寄ろうとした。その時だ。
「ぬぉっ……!?」
リングの中ほどまで来た時、突然エラゼムががくんと姿勢を崩した。見れば、彼の足下の地面が、ぐちゃぐちゃの泥沼のように変化しているではないか。それに足をとられて、エラゼムは動けなくなってしまった。さらに足を引き抜こうとしても、今度は石膏のように固くなって引き抜けない。
(これは……何かの魔術のようだが……)
だが、ミカエルはとても魔法が使える状態ではない。それなら、一体……?
(むっ!もしや、あの時!)
エラゼムの脳裏に、青い火花が蘇った。ミカエルが地面に放った、特に効果のなかった魔法。あれは、時限式で効果が発動するトラップだったのだ。不覚にもエラゼムは、その存在を失念していた。普段の彼ならそれはあり得なかっただろう。しかしミカエルの身を案じるあまり、足もとへの注意がおろそかになっていたのだ。
「……かかって、くれましたね」
まさにその時、うずくまっていたミカエルが、震える手を支えに体を起こした。
これこそが、彼女の描いた計画の大詰め。事前に仕込んでおいた、“四本目のスクロール”だ。奇しくも前試合のアルルカが似たような事をしていたが、彼女もまた、最後の最後にしかけが発動するように細工をしていたのだ。違う点を挙げるとすれば、それが勝利への決め手にならないことだが。
「これで、最後です……!」
ミカエルはなんとか体を起こして座ると、握り締めていた最後のスクロールを前に突き出した。腕を動かすたびに肩に激痛が走り、巻物を握るだけで辛い。それでも、あと少しなのだ。このスクロールには、大きな爆発を起こす魔法が封じ込められている。かなりの威力があるが、それを当てたところで、鉄の塊であるエラゼムには何のダメージもないだろう。だが、それは重要ではない。ミカエルからしたら、相手を罠に嵌め、そこに大技を撃ち込むという構図を見せる事が重要だった。
(これだけやれば、いいよね……?)
これが、ミカエルにできる精いっぱいだ。勝つ事なんてできはしないが、できる限りのことはした。観客も、少しは盛り上がったんじゃないだろうか。
もうミカエルには、何の手立ても残っていなかった。このスクロールを開いたら、あとはエラゼムの手によって倒されるのみだ。痛いかもしれないが、それでもミカエルは、その事に心底ほっとしていた。ミカエルは震える指に力をこめると、スクロールの封を切った。
だが、そこに油断があった。あるいは、気が緩んで力が抜けたか、はたまた痛みのせいで手先が狂ったか。
「ぇ」
するりと、ミカエルの指のすき間から、スクロールが滑り落ちた。一瞬の出来事に、ミカエルはとっさの反応すらできなかった。固まる彼女の目の前に、ぱさりと巻物が落ちる。スクロールはすでに、封が切られていた。そして魔法が発射される面は、あろうことかミカエルの方を向いていた。スクロールにすさまじい光が集まっていく。その光に照らし出された、ミカエルの恐怖に引きつった顔。
「っ!いかん!ぬおおぉぉ!!」
その顔を見たエラゼムは、思い切り剣を振りかぶった。スクロールはすでに臨界点を越え、太陽の如き輝きを放っていた。すべてが光に包み込まれ、そして……
ドカアアアァァァァン!
大きな爆発がリングを揺るがした。爆風と衝撃波が客席を襲う。真っ黒な黒煙が吹き上がり、のろしのようにもうもうと空に立ち上った。その煙によって、あるいは爆発の衝撃に頭を抱えたことで、観客たちはリングの様子を見られなくなってしまった。一方、リングの中では……
「う、うぅ……」
か細いうめき声と共に、ミカエルは顔を上げた。光に包まれ、何も見えなくなった直後、なにか強い力に突き飛ばされて、彼女は地面を転がった。おかげでまたあざが増えただろうが、さっきまでの状況は、あざどころの話ではなかったはず。
「そ、うだ……私、スクロールを……」
もしも、あのままスクロールが暴発していたら……間違いなく、ミカエルは粉々に吹き飛んでいた。だが彼女の五体は、今もしっかり体に残っている。
「どう、して……?」
ズキズキと頭と耳が痛むが、それでもミカエルは、あたりを見回した。そして煙のなかのものを見た瞬間、驚愕した。
ミカエルの目の前に、膝立ちで、彼女をかばうように両手を広げる、エラゼムの姿があったからだ。ミカエルは、すべてを理解した。彼が自分を突き飛ばして、爆風から守ってくれたから、今自分はこうしていられるのだと。よく見てみると、エラゼムの足首から先はなくなっていた。彼は自らの足を切り落とすことで、ミカエルの罠から脱したのだ。
「そ、んな……私が、やったことなのに……!」
ミカエルの目に、痛みとは別の涙があふれだした。今は体よりも、心が痛かった。
彼女の無事な姿を確認すると、エラゼムは満足そうにうなずいた。そしてゆっくりと、仰向けに地面へと倒れた。ガシャァァァン。
煙が晴れると、そこには倒れ伏したエラゼムと、満身創痍ながらも意識のあるミカエルの姿があった。アナウンスが大声で叫ぶ。
「決ぃまったああああああああ!なんという大番狂わせ!第二試合を制したのは、シスター、ミカエルだぁぁぁぁ!!!」
ウワアアアアァァ!コロシアム中から、阿鼻叫喚の叫びが上がった。まさかミカエルが勝つとは思っていなかったこともあるが、勝敗の結果で賭けをしていた客たちは、輪をかけてこれに驚いた。ほとんどの客は、エラゼムの勝利、もしくはミカエルが倒れるまでの時間に賭けていたからだ。コロシアム中に紙屑同然となった賭札が舞い、あたかも勝利を祝う紙吹雪のように見える。ごく一部の幸運な、もしくは先見の明があるギャンブラーは、その莫大な配当金額にふらりとよろめいた。この日、この試合は、歴史に残る番狂わせとして、後々まで語り継がれることとなった。
そんな中で、主役ともいえるミカエルだけは、一人茫然としていた。
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
====================
Twitterでは、次話の投稿のお知らせや、
作中に登場するキャラ、モンスターなどのイラストを公開しています。
よければ見てみてください。
↓ ↓ ↓
https://twitter.com/ragoradonma
エラゼムの足下がぐぐっと持ち上がり、同時に真っ赤に赤熱した。そして次の瞬間、限界を迎えたかのように、盛り上がった地面の頂点がパクっと割れた。
ドゴォォォン!裂け目から、紅蓮の炎が吹き上がった。炎はさながら火山の噴火の如く、地面と、その下にあったリング基底の石材をあたりにまき散らす。細かな石片は客席にまでおよび、またも悲鳴が上がった。そして爆心地にいたエラゼムは、その凄まじい勢いをもろに食らい、吹っ飛ばされた。岩石が彼の鎧にガンガンぶつかる。だが彼は、爆発の瞬間、とっさに姿勢を低くしていた。そのおかげで衝撃がある程度殺され、エラゼムは吹き飛ばされつつも、片膝をついた姿勢で踏ん張ることができたのだ。
ところで、地面が爆発したということは当然、その衝撃は術者であるミカエルにも影響を及ぼす。ミカエル自身もまた、爆風によって高々と吹き飛ばされていたのだ。だがそれも含めて、ミカエルは計算済みだった。彼女は衝撃波に自ら飛び込むことで、エラゼムのはるか後方へと吹っ飛んだ。こうする事で、詰められた距離を強引に離したのだ。まさに攻防一体の荒業だった。
(無茶なことを!)
エラゼムは舌打ちをしたい気分だった。だが彼に舌はないので、代わりに飛んでいったミカエルの姿を追う。吹き飛んで離脱をしたところまではミカエルの思惑通りだったが、彼女は肝心の着地のことを失念していた。硬いリングの床に、小柄な体が強かに打ち付けられる。
「がっ……!」
体中の骨が砕けるような衝撃と痛みに、ミカエルは悲鳴すら上げられなかった。口から心臓が飛び出しそうだ。肺が委縮し、息が吸えない。あまりの痛みに、彼女の瞳から涙がぽろぽろとこぼれた。
「いかん。これ以上は……!」
ボロ布のように横たわるミカエルの姿を見て、エラゼムはこれ以上の試合は危険だと判断した。彼女のやりたいようにさせるつもりではあったが、もう看過できない。そうでなくても、おそらく彼女は立ちあがることすらできないだろう。
だというのにも関わらず、審判はなかなか試合終了のゴングを鳴らそうとはしない。彼らからしたら、まだミカエルは戦える状態なのだ。エラゼムはそんな連中に業を煮やしながらも、足早に彼女の下へ駆け寄ろうとした。その時だ。
「ぬぉっ……!?」
リングの中ほどまで来た時、突然エラゼムががくんと姿勢を崩した。見れば、彼の足下の地面が、ぐちゃぐちゃの泥沼のように変化しているではないか。それに足をとられて、エラゼムは動けなくなってしまった。さらに足を引き抜こうとしても、今度は石膏のように固くなって引き抜けない。
(これは……何かの魔術のようだが……)
だが、ミカエルはとても魔法が使える状態ではない。それなら、一体……?
(むっ!もしや、あの時!)
エラゼムの脳裏に、青い火花が蘇った。ミカエルが地面に放った、特に効果のなかった魔法。あれは、時限式で効果が発動するトラップだったのだ。不覚にもエラゼムは、その存在を失念していた。普段の彼ならそれはあり得なかっただろう。しかしミカエルの身を案じるあまり、足もとへの注意がおろそかになっていたのだ。
「……かかって、くれましたね」
まさにその時、うずくまっていたミカエルが、震える手を支えに体を起こした。
これこそが、彼女の描いた計画の大詰め。事前に仕込んでおいた、“四本目のスクロール”だ。奇しくも前試合のアルルカが似たような事をしていたが、彼女もまた、最後の最後にしかけが発動するように細工をしていたのだ。違う点を挙げるとすれば、それが勝利への決め手にならないことだが。
「これで、最後です……!」
ミカエルはなんとか体を起こして座ると、握り締めていた最後のスクロールを前に突き出した。腕を動かすたびに肩に激痛が走り、巻物を握るだけで辛い。それでも、あと少しなのだ。このスクロールには、大きな爆発を起こす魔法が封じ込められている。かなりの威力があるが、それを当てたところで、鉄の塊であるエラゼムには何のダメージもないだろう。だが、それは重要ではない。ミカエルからしたら、相手を罠に嵌め、そこに大技を撃ち込むという構図を見せる事が重要だった。
(これだけやれば、いいよね……?)
これが、ミカエルにできる精いっぱいだ。勝つ事なんてできはしないが、できる限りのことはした。観客も、少しは盛り上がったんじゃないだろうか。
もうミカエルには、何の手立ても残っていなかった。このスクロールを開いたら、あとはエラゼムの手によって倒されるのみだ。痛いかもしれないが、それでもミカエルは、その事に心底ほっとしていた。ミカエルは震える指に力をこめると、スクロールの封を切った。
だが、そこに油断があった。あるいは、気が緩んで力が抜けたか、はたまた痛みのせいで手先が狂ったか。
「ぇ」
するりと、ミカエルの指のすき間から、スクロールが滑り落ちた。一瞬の出来事に、ミカエルはとっさの反応すらできなかった。固まる彼女の目の前に、ぱさりと巻物が落ちる。スクロールはすでに、封が切られていた。そして魔法が発射される面は、あろうことかミカエルの方を向いていた。スクロールにすさまじい光が集まっていく。その光に照らし出された、ミカエルの恐怖に引きつった顔。
「っ!いかん!ぬおおぉぉ!!」
その顔を見たエラゼムは、思い切り剣を振りかぶった。スクロールはすでに臨界点を越え、太陽の如き輝きを放っていた。すべてが光に包み込まれ、そして……
ドカアアアァァァァン!
大きな爆発がリングを揺るがした。爆風と衝撃波が客席を襲う。真っ黒な黒煙が吹き上がり、のろしのようにもうもうと空に立ち上った。その煙によって、あるいは爆発の衝撃に頭を抱えたことで、観客たちはリングの様子を見られなくなってしまった。一方、リングの中では……
「う、うぅ……」
か細いうめき声と共に、ミカエルは顔を上げた。光に包まれ、何も見えなくなった直後、なにか強い力に突き飛ばされて、彼女は地面を転がった。おかげでまたあざが増えただろうが、さっきまでの状況は、あざどころの話ではなかったはず。
「そ、うだ……私、スクロールを……」
もしも、あのままスクロールが暴発していたら……間違いなく、ミカエルは粉々に吹き飛んでいた。だが彼女の五体は、今もしっかり体に残っている。
「どう、して……?」
ズキズキと頭と耳が痛むが、それでもミカエルは、あたりを見回した。そして煙のなかのものを見た瞬間、驚愕した。
ミカエルの目の前に、膝立ちで、彼女をかばうように両手を広げる、エラゼムの姿があったからだ。ミカエルは、すべてを理解した。彼が自分を突き飛ばして、爆風から守ってくれたから、今自分はこうしていられるのだと。よく見てみると、エラゼムの足首から先はなくなっていた。彼は自らの足を切り落とすことで、ミカエルの罠から脱したのだ。
「そ、んな……私が、やったことなのに……!」
ミカエルの目に、痛みとは別の涙があふれだした。今は体よりも、心が痛かった。
彼女の無事な姿を確認すると、エラゼムは満足そうにうなずいた。そしてゆっくりと、仰向けに地面へと倒れた。ガシャァァァン。
煙が晴れると、そこには倒れ伏したエラゼムと、満身創痍ながらも意識のあるミカエルの姿があった。アナウンスが大声で叫ぶ。
「決ぃまったああああああああ!なんという大番狂わせ!第二試合を制したのは、シスター、ミカエルだぁぁぁぁ!!!」
ウワアアアアァァ!コロシアム中から、阿鼻叫喚の叫びが上がった。まさかミカエルが勝つとは思っていなかったこともあるが、勝敗の結果で賭けをしていた客たちは、輪をかけてこれに驚いた。ほとんどの客は、エラゼムの勝利、もしくはミカエルが倒れるまでの時間に賭けていたからだ。コロシアム中に紙屑同然となった賭札が舞い、あたかも勝利を祝う紙吹雪のように見える。ごく一部の幸運な、もしくは先見の明があるギャンブラーは、その莫大な配当金額にふらりとよろめいた。この日、この試合は、歴史に残る番狂わせとして、後々まで語り継がれることとなった。
そんな中で、主役ともいえるミカエルだけは、一人茫然としていた。
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
====================
Twitterでは、次話の投稿のお知らせや、
作中に登場するキャラ、モンスターなどのイラストを公開しています。
よければ見てみてください。
↓ ↓ ↓
https://twitter.com/ragoradonma
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる