1 / 1
本編
しおりを挟む
「またケンカ?」
静かなバーで項垂れている僕に呆れたような視線を向けているのは幼馴染である三宅悠。
いつも僕の愚痴に付き合って一緒に飲んでくれる良い奴なんだ。
「セックスが...下手だって...」
彼女の沙希ちゃんに昨日言われた言葉。
男のプライドがボロボロだよ...
「そんなこと言うなんて酷いねぇ。
そんな子のどこが良いわけ?」
悠は昔から僕の味方で今回も怒ってくれてなんだかホッとしてしまう。
...酷いなって一瞬思ったのも確かだよ?
でも、、、
「でも沙希ちゃん、
普段はいっぱい僕を甘やかしてくれるんだ...」
そう、優しくされるのが好きな僕はセックスが下手というレッテルと引き換えに甘やかされる時間が得られるなら全然平気なのだ。
「それさ、僕でも良くない?」
「.......ん?」
コトンとグラスを置いた悠が
僕の髪を撫でながらそう呟く。
「確かに悠も僕に甘いよねぇ~」
尻拭い、、、まではさせてないけど悠は昔から僕にすごく甘い
「はぁ...全然伝わってないか...」
「何?」
今度は僕の手を握りながら大きなため息を吐いた。
どうしたんだ?
「悠に今の彼女は合ってないよ。」
「でも背に腹は変えられないし...
明日マカロンあげなきゃ」
ケンカしちゃったからね。。。
どんどん悠の顔が無表情になっていくなぁと見つめていたらフイッと顔を逸らされた。
あ、なんか追加注文している。
“ホワイトルシアン”?
聞いたことないなー
大人びたバーでも浮いていないカッコいい幼馴染にボーと見惚れていると、目の前にコーヒーゼリーのような見た目の飲み物が置かれた。
「あす、これ美味しいよ」
さっき注文したのはこれらしい。
悠に勧められてコクッと飲んでみると、生クリームの甘さが口にフワッと広がった。
「美味しい!!」
さすが!
僕の好み分かっているなぁとゴクゴク飲み始めた僕をジーっとニコニコしながら見つめてくるからちょっと恥ずかしい。
そういえばなんか一瞬暗い雰囲気になったけどいつの間にかまたいつもの僕たちに戻った気がする。
「飛鳥は僕にだけ甘やかされていれば良いんだよ」
急に酔いが回り始め瞼を完全に閉じる直前、そんな言葉が聞こえたような気がした。
______________________
チュッチュ
「う~...くしゅぐったいぃ....」
唇に当てたれたムニュッとした感覚で意識が浮上する。
「あ、起きた?」
「んん...なんでゆう、はだかなの」
頭痛がしてもう一度眠りたかったが幼馴染の声がしたのでゆっくりと目を開けると鍛えられた身体を思いっきり晒している悠がいた。
「今から飛鳥と気持ち良くて甘いことをするからだよ?
起きるのを待ってたんだ」
何の話だ?と理解する前にグチュ...と卑猥な水音と共にナニかが僕の中に入ってきた
「え!?なになになに...」
一体何が?!
パニックになって慌てて身体を起こそうとすると悠がなんとキスをしてきたせいでビックリして固まってしまった。
「セックスが下手なんじゃないよ。
飛鳥は受け身の方が合うってだけ。
ちゃんと今から教えてあげるからね」
耳元で囁かれる。
受け身ってなに?
もしかして女の子側ってこと!?
ようやくやばい状況に気づいたがとっくに挿入されてしまっていた後だった。
「ちょっ...まっ...あぁ♡動かないでぇ」
「大丈夫、ゆっくりシようね」
「ん…っ!ああぁっ♡はぁーッ…」
こうして僕はズンズン奥を開かれ呆気なく処女を奪われてしまったのだった....
________________
後日、しっかり沙希ちゃんと別れてから悠と話し合うとこの日レディーキラーカクテルなるものを飲まされたことを知った。
悠はずっと僕のことが好きで狙っていたんだって。
全く気が付かなかった...
「飛鳥、僕と付き合ってください。
今まで以上に甘やかすしセックスも蕩けちゃうくらい気持ち良くするから....」
よくよく考えれば悠は元々僕の理想の恋人って感じだったし“これが灯台下暗しというやつかー”と思いながら返事をした。
もしかしたら僕の性癖は全部悠から影響を受けたものだったのかもしれない。。。
静かなバーで項垂れている僕に呆れたような視線を向けているのは幼馴染である三宅悠。
いつも僕の愚痴に付き合って一緒に飲んでくれる良い奴なんだ。
「セックスが...下手だって...」
彼女の沙希ちゃんに昨日言われた言葉。
男のプライドがボロボロだよ...
「そんなこと言うなんて酷いねぇ。
そんな子のどこが良いわけ?」
悠は昔から僕の味方で今回も怒ってくれてなんだかホッとしてしまう。
...酷いなって一瞬思ったのも確かだよ?
でも、、、
「でも沙希ちゃん、
普段はいっぱい僕を甘やかしてくれるんだ...」
そう、優しくされるのが好きな僕はセックスが下手というレッテルと引き換えに甘やかされる時間が得られるなら全然平気なのだ。
「それさ、僕でも良くない?」
「.......ん?」
コトンとグラスを置いた悠が
僕の髪を撫でながらそう呟く。
「確かに悠も僕に甘いよねぇ~」
尻拭い、、、まではさせてないけど悠は昔から僕にすごく甘い
「はぁ...全然伝わってないか...」
「何?」
今度は僕の手を握りながら大きなため息を吐いた。
どうしたんだ?
「悠に今の彼女は合ってないよ。」
「でも背に腹は変えられないし...
明日マカロンあげなきゃ」
ケンカしちゃったからね。。。
どんどん悠の顔が無表情になっていくなぁと見つめていたらフイッと顔を逸らされた。
あ、なんか追加注文している。
“ホワイトルシアン”?
聞いたことないなー
大人びたバーでも浮いていないカッコいい幼馴染にボーと見惚れていると、目の前にコーヒーゼリーのような見た目の飲み物が置かれた。
「あす、これ美味しいよ」
さっき注文したのはこれらしい。
悠に勧められてコクッと飲んでみると、生クリームの甘さが口にフワッと広がった。
「美味しい!!」
さすが!
僕の好み分かっているなぁとゴクゴク飲み始めた僕をジーっとニコニコしながら見つめてくるからちょっと恥ずかしい。
そういえばなんか一瞬暗い雰囲気になったけどいつの間にかまたいつもの僕たちに戻った気がする。
「飛鳥は僕にだけ甘やかされていれば良いんだよ」
急に酔いが回り始め瞼を完全に閉じる直前、そんな言葉が聞こえたような気がした。
______________________
チュッチュ
「う~...くしゅぐったいぃ....」
唇に当てたれたムニュッとした感覚で意識が浮上する。
「あ、起きた?」
「んん...なんでゆう、はだかなの」
頭痛がしてもう一度眠りたかったが幼馴染の声がしたのでゆっくりと目を開けると鍛えられた身体を思いっきり晒している悠がいた。
「今から飛鳥と気持ち良くて甘いことをするからだよ?
起きるのを待ってたんだ」
何の話だ?と理解する前にグチュ...と卑猥な水音と共にナニかが僕の中に入ってきた
「え!?なになになに...」
一体何が?!
パニックになって慌てて身体を起こそうとすると悠がなんとキスをしてきたせいでビックリして固まってしまった。
「セックスが下手なんじゃないよ。
飛鳥は受け身の方が合うってだけ。
ちゃんと今から教えてあげるからね」
耳元で囁かれる。
受け身ってなに?
もしかして女の子側ってこと!?
ようやくやばい状況に気づいたがとっくに挿入されてしまっていた後だった。
「ちょっ...まっ...あぁ♡動かないでぇ」
「大丈夫、ゆっくりシようね」
「ん…っ!ああぁっ♡はぁーッ…」
こうして僕はズンズン奥を開かれ呆気なく処女を奪われてしまったのだった....
________________
後日、しっかり沙希ちゃんと別れてから悠と話し合うとこの日レディーキラーカクテルなるものを飲まされたことを知った。
悠はずっと僕のことが好きで狙っていたんだって。
全く気が付かなかった...
「飛鳥、僕と付き合ってください。
今まで以上に甘やかすしセックスも蕩けちゃうくらい気持ち良くするから....」
よくよく考えれば悠は元々僕の理想の恋人って感じだったし“これが灯台下暗しというやつかー”と思いながら返事をした。
もしかしたら僕の性癖は全部悠から影響を受けたものだったのかもしれない。。。
48
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
絶対に追放されたいオレと絶対に追放したくない男の攻防
藤掛ヒメノ@Pro-ZELO
BL
世は、追放ブームである。
追放の波がついに我がパーティーにもやって来た。
きっと追放されるのはオレだろう。
ついにパーティーのリーダーであるゼルドに呼び出された。
仲が良かったわけじゃないが、悪くないパーティーだった。残念だ……。
って、アレ?
なんか雲行きが怪しいんですけど……?
短編BLラブコメ。
何故か男の俺が王子の閨係に選ばれてしまった
まんまる
BL
貧乏男爵家の次男アルザスは、ある日父親から呼ばれ、王太子の閨係に選ばれたと言われる。
なぜ男の自分が?と戸惑いながらも、覚悟を決めて殿下の元へ行く。
しかし、殿下はただベッドに横たわり何もしてこない。
殿下には何か思いがあるようで。
《何故か男の僕が王子の閨係に選ばれました》の攻×受が立場的に逆転したお話です。
登場人物、設定は全く違います。
シナリオ回避失敗して投獄された悪役令息は隊長様に抱かれました
無味無臭(不定期更新)
BL
悪役令嬢の道連れで従兄弟だった僕まで投獄されることになった。
前世持ちだが結局役に立たなかった。
そもそもシナリオに抗うなど無理なことだったのだ。
そんなことを思いながら収監された牢屋で眠りについた。
目を覚ますと僕は見知らぬ人に抱かれていた。
…あれ?
僕に風俗墜ちシナリオありましたっけ?
学園の卒業パーティーで卒業生全員の筆下ろしを終わらせるまで帰れない保険医
ミクリ21
BL
学園の卒業パーティーで、卒業生達の筆下ろしをすることになった保険医の話。
筆下ろしが終わるまで、保険医は帰れません。
つまりは相思相愛
nano ひにゃ
BL
ご主人様にイかないように命令された僕はおもちゃの刺激にただ耐えるばかり。
限界まで耐えさせられた後、抱かれるのだが、それもまたしつこく、僕はもう僕でいられない。
とことん甘やかしたいご主人様は目的達成のために僕を追い詰めるだけの短い話です。
最初からR表現です、ご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる