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第6話
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翌日の夜、僕は小宮さんと2人で食事をした。小宮さんは疲れていたのかいつもよりお酒が進み、15分程度で酔い始めた。
「小動くんはさぁ~、彼女とか作らないのぉ~?」いつもとは違った甘えた声で質問され、僕の心臓はうるさかった。
「つ、作らないよ。ていうか僕なんか彼女できないし…。それに…」僕がずっと好きなのは小宮さんだけだった。続けずに言葉を止めた僕を、小宮さんがじっと見つめる。見つめあっていると少し照れたように小宮さんが笑った。そんなかわいい表情をされると僕は…
周りの人間も視界に入れないまま、僕は小宮さんにキスをした。
「…?」小宮さんはきょとんとしたまま僕を見た。一方の僕は顔を赤くして俯いた。
「…ごめん。」僕は言葉が見つからず謝った。小宮さんは小さく頷いてうん、と言った。
長い沈黙を経て、小宮さんはそろそろ帰るねと言い残して一人、駅へ向かった。
送るよ、と提案してみたものの予想通り断られた。1人で飲むのも寂しいので僕も家路についた。
翌日の朝、小宮さんからメールが来た。
『昨日はごめんなさい。酔っ払っていたので途中からしか記憶がありません。それとお願いなのですが、今度絢香が小動くんと2人で行きたい場所があるそうなので付き合ってあげてくれると助かります。予定が合えばよろしくお願いします。 小宮』
…途中ってどこからなんだ。
僕は勝手ながらもキスしたことを忘れていてくれればと祈った。
そんな時、絢香ちゃんから電話がかかってきた。
『もしもし…朝早くにすみません、ご迷惑でしたか…?』
「ううん、そんなことないよ。どうしたの?」
『今日の夕方5時くらいって…予定あったりしますか?』
「ないけど、どうして?」
『…小動さんにお話ししたいことがあって、いつでもいいんです、時間があれば話したいなって…。』
「電話じゃだめなのかな?いや、会って話すのも勿論いいんだけど電話とかメールの方が便利じゃない?」
『…できればお会いしたいです。』
「そっか、じゃあ5時に。どこ待ち合わせ?」
『前と同じ広場で待ち合わせでお願いします。』
「了解、じゃあまたね。」
僕は電話を切ったあと、忘れないようにスケジュール帳に予定を書き込むと、身支度をして家を出た。
「小動くんはさぁ~、彼女とか作らないのぉ~?」いつもとは違った甘えた声で質問され、僕の心臓はうるさかった。
「つ、作らないよ。ていうか僕なんか彼女できないし…。それに…」僕がずっと好きなのは小宮さんだけだった。続けずに言葉を止めた僕を、小宮さんがじっと見つめる。見つめあっていると少し照れたように小宮さんが笑った。そんなかわいい表情をされると僕は…
周りの人間も視界に入れないまま、僕は小宮さんにキスをした。
「…?」小宮さんはきょとんとしたまま僕を見た。一方の僕は顔を赤くして俯いた。
「…ごめん。」僕は言葉が見つからず謝った。小宮さんは小さく頷いてうん、と言った。
長い沈黙を経て、小宮さんはそろそろ帰るねと言い残して一人、駅へ向かった。
送るよ、と提案してみたものの予想通り断られた。1人で飲むのも寂しいので僕も家路についた。
翌日の朝、小宮さんからメールが来た。
『昨日はごめんなさい。酔っ払っていたので途中からしか記憶がありません。それとお願いなのですが、今度絢香が小動くんと2人で行きたい場所があるそうなので付き合ってあげてくれると助かります。予定が合えばよろしくお願いします。 小宮』
…途中ってどこからなんだ。
僕は勝手ながらもキスしたことを忘れていてくれればと祈った。
そんな時、絢香ちゃんから電話がかかってきた。
『もしもし…朝早くにすみません、ご迷惑でしたか…?』
「ううん、そんなことないよ。どうしたの?」
『今日の夕方5時くらいって…予定あったりしますか?』
「ないけど、どうして?」
『…小動さんにお話ししたいことがあって、いつでもいいんです、時間があれば話したいなって…。』
「電話じゃだめなのかな?いや、会って話すのも勿論いいんだけど電話とかメールの方が便利じゃない?」
『…できればお会いしたいです。』
「そっか、じゃあ5時に。どこ待ち合わせ?」
『前と同じ広場で待ち合わせでお願いします。』
「了解、じゃあまたね。」
僕は電話を切ったあと、忘れないようにスケジュール帳に予定を書き込むと、身支度をして家を出た。
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