国家魔法探索士の椿〜未確認幻獣探し旅〜

和山忍

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四十五話 捕獲瓢箪

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「・・・・・・」

「幻獣を捕獲してもらうのですが、物を自由に入れる魔道具があれば──」

 と言いながら、丸夫は胸元の赤く丸い石のペンダントに触れる。

「──気絶させれば生きたままでも生物を入れる魔道具もあります。それがこれです」

 丸夫は赤く丸い石のペンダントから瓢箪瓢箪を出す。

 瓢箪?
 
「この瓢箪の形をした捕獲瓢箪を使ってもらいます。これは人以外の魔力を持った生物を入れることができる魔道具です。言い換えれば魔力を持たない生物は入れることができません」

「・・・・・・」

「幻獣を気絶させ、捕獲しましたら・・・・・・」

 丸夫は指先から光の玉が放つ。

 椿を含む受験者達が上を見上げる。

 約八十メートルの所で光の玉が半径約三メートル程の花火のように爆散した。

「!」

「このように信号魔法でお知らせください。さすれば現場に試験官が向かい、合否を判定します。もし、信号魔法ができない方は──」

 と丸夫がペンダントから円柱の形をした物を出す。

「この魔道具『魔信号光弾』をお貸しします」

 とそれを手に持ちながら話す。

「幻獣の捕獲・・・・・・」

 と椿が呟くと突如、母に重症を負わせたワイバーンが頭をよぎった。

 一人で幻獣を気絶させて捕獲なんてできるのかな・・・・・・

 椿は手を震わす。

「・・・・・・」

 弱気になるな!大丈夫!この日の為にやることはやってきたんだ!これに合格すれば、立入禁止区域へ行ける。そうすればお母さんを助けられるかもしれない獏を──と思いながら、椿は手をギュッと握る。

「それでは皆さん。試験を始める前に二人一組になって下さい」

「・・・・・・え?」


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