国家魔法探索士の椿〜未確認幻獣探し旅〜

和山忍

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四十二話 あの犬、もしかして・・・・・・

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 次の日──

 試験会場内の森林エリアの前に椿と柊と他の受験者約百名がいた。

 受験者の前には学校とかで使われる金属でできた台・・・・・・朝礼台と呼ばれる台とその周りに早川緑を含むと試験官達がいた。

 ようやく三次試験が始まる・・・・・・。

「試験官代表がまだ来てないみたいね」

「そうだね。けど、まだ時間前だから・・・・・・」

 と近くにあった時計台を見る。

 集合時間は八時であった。その八時まであと一分程であった。

 もしかして、どこかに隠れていたりして・・・・・・と椿が思うと、

「皆様こんにちは」

 とどこからか声がした。

 椿と柊を含む受験者が辺りを見渡す。

 この声、どこかで聞いたことあるような・・・・・・と椿が思っていると、朝礼台の上にボヤ~と何かが姿を現した。

「ん?・・・・・・!」

 現れたのはなんと犬であった。

「どうして犬が?」

「ていうか、その場から急に現れなかった?」

「いや、急っていうかボヤ~と現れなかった?」

「つうか、あの犬が『皆様こんにちは』って言ったのか!?」

 と言いながら受験者達が騒ぎ出す。

 あの犬もしかして・・・・・・


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