妖戦刀義

和山忍

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九十四話 あたしを満足させてね

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 結衣が水希に抱きついた。

 結衣は水希の身体をあちこち触り始める。

「ちょ、ちょっと」

「へぇ~なかなかいい身体してるね。あたしほどじゃないけど胸もまあまああるし・・・・・・」

「ちょっとそんな所触らな──!」

 水希は身体中に鳥黐とりもちのような糸が巻き付いてるのに気づく。

「ちょっとこれは一体!?・・・・・・」

「これはあたしの糸。玉穂姐様の為にあんたを利用させてもらうよ」

 と結衣は水希の耳元で囁く。

「何言ってんの!?変な冗談はやめてよ!」

「冗談じゃないよ。あたしは玉穂姐様と姉妹同然の間柄。お前からはたっぷり負の感情をいただく」

「負の感情をいただくってまさか・・・・・・」

「あたしを満足させてね」

 そう言って結衣はニヤリと笑う。

「冗談じゃないわ!そんなの嫌よ!」

 水希は手足の力を外側にいれた。その際に身体が揺れ、それに気づいた結衣が口を開く。
 
「無駄だよ。あたしの糸はそう簡単には千切れな──いたっ!」

 水希は結衣の首と肩の間を噛む。

 結衣は思わず、水希を突き飛ばす。

 水希は地面に倒れる。

 結衣は首と肩の間を押さえながら、水希を睨む。

「くはっ!」

 結衣は水希を蹴り飛ばす。その勢いで水希は地面を転がった。

「人間風情が生意気にあたしに噛みつきやがって!」

 結衣は左手からつばのない刀を取り出した。

「ほんとは洞窟に連れて行ってから痛ぶるつもりだったけど、いろいろと我慢できないや」

 結衣が水希に近づこうとした瞬間──

「!」

    
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