妖戦刀義

和山忍

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百四話 飛び立つ

「私も行くわ!」

「行くって、絡新婦相手なら俺の炎術と相性がいいし、俺だけで十分だぞ!?」

「そんなのわかってるわ!でも水希や風ちゃんを危ない目に遭わせた奴がどうしても許せないの!だから連れて行って欲しいの!」

「けど、瞬戻の術が仕掛けられてるか調べなくていいのか?」

「大丈夫!この村とその周りからはそんな妖気を感じないから!」

「・・・・・・わかった!じゃあ、ちょっと待ってろ」

 と空雄が言うと、二本指を立てて念じる。

 すると、全身を炭で塗ったような真っ黒い空雄の姿をした者が出てきた。

「こいつの背中に乗ってくれ」

「わかったわ!ありがとう」

 夏海がその空雄に似た者の後ろにおぶさる。

「そいつは俺ほど力はないから、飛行中あまり動かないでくれよ」

「うん。わかったわ!じゃあ、みんな行ってくるわね」

 と夏海は川次郎達の方を見て言う。

「気をつけてね」

「無理はせんようにな」

「お義母ごめんね、あたしも行きたいけど・・・・・・」

 水希が手を震わす。

 夏海が水希の頭を撫でて、

「いいのよ」

 と笑顔で答える。

「じゃあ行ってくる」

「行ってきます」

 と空雄と風太は川次郎達に挨拶してすぐに空へと飛び立った。そして夏海を乗せた空雄に似た者も一緒に飛び立つ。

 
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