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十二話
10月上旬──土曜日
「唐揚げ定食二つ、お待ちどう」
とカウンターに座ってる昴と美奈に渡す。
「ありがとう。仁奈ちゃん」
「ありがとうございます」
「さっそく食べよう美奈。いただきます」
「うん、そうね。いただきます」
昴と美奈が食べ始める。
「おぉこれは美味い!」
「ほんとに美味しい!」
二人が目を丸くして驚く。
「どうもありがとうございます」
仁奈は笑顔で礼を言った。
「このデザインでどうでしょうか?」
「う~ん。色はもう少しは濃い方がいいですかね」
「分かりました。じゃあ──」
と奥の席で丸眼鏡をつけたニキビの男とスーツ姿の金髪男が料理が来るまでの間、何やら商談をしていた。
「婚活で彼女になった人と初めてのデートに行くっすけど、遊園地と水族館のどっちがいいと思うっすか?」
「う~ん、なんでその二択かは気になるけど、水族館がいいんじゃないかな?雨でも行けるし」
「なるほど!ありがとうっす。兄さん!」
「ふふ、どういたしまして」
カウンターで同じ焼肉定食を食べながら、洋一が潤の恋愛相談にのっていた。
洋一が周りを見渡す。
「それにしても、さらにお客が増えたんじゃないか仁奈?」
「うん。そうね」
(先月の婚活パーティーのおかげでお客が増えたのは嬉しいけど、喜んでいいのか、複雑ね)
それから数時間後──十四時三十分。
「仁奈ちゃん。お疲れ様」
「はい。お疲れ様です」
給仕のおばさんが裏戸へと向かう。
(さて、十七時まで休憩を─)
引き戸が開く。
「ん?」
「こんにちは」
「あれ周助さん?どうしたんですか?」
「休憩中すみません。今、お時間って大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫ですけど、なんですか?」
「実はお願いがありまして」
「お願い?」
「実は・・・・・・」
周助はスーツの胸元から何かを取り出した。
「この映画って知ってますか?」
映画のペアチケットを出す。
「はい、知ってます!今話題の『雨の時に雨宿りしなかったら』という恋愛物ですよね?あたし、これのコミカライズを最終巻まで読んでました!・・・・・・どうしたんですか?そのチケット!?」
「知り合いから貰いまして」
「そうなんですか」
「僕はこれの原作小説を読んでいたので、観に行きたいと思うのですが、ペアチケットなもので・・・・・・もし、よかったらでいいんですけど一緒に・・・・・・」
「え!?いいんですか!?」
「はい。男同士で行くのは気がひけるので、仁奈さんのような女性とのほうが良くて」
「行きます!行きます!」
「それでいつが都合いいですか?」
「そうですね・・・・・・周助さんは基本土日休みなんでしたっけ?」
「はい。ただ、事件が起きると土日でも出勤することがあります。今日も事件があって、先程片付いた所です」
「そうだったんですか・・・・・・明日なんてさすがに駄目ですよね?お店が第一日曜日の定休日なので」
「構いませんよ。ただ、自分から誘っといてこんなこと言うのもなんですが、もし事件が起きた時は時間にもよりますが、行けなくなってしまうか途中で抜け出す形になってしまうことがあるので、その時はすみません」
「分かりました。その時は仕方ありません」
「ありがとうございます。では、明日の九時に永戸駅の前で大丈夫ですか?」
「はい」
「じゃあ、明日楽しみにしてます。では、これで失礼します」
「はい。こちらも楽しみにしてます」
周助は店を出る。
(映画か・・・・・・久しぶりだなぁ楽しみ)
次の日──映画館
「唐揚げ定食二つ、お待ちどう」
とカウンターに座ってる昴と美奈に渡す。
「ありがとう。仁奈ちゃん」
「ありがとうございます」
「さっそく食べよう美奈。いただきます」
「うん、そうね。いただきます」
昴と美奈が食べ始める。
「おぉこれは美味い!」
「ほんとに美味しい!」
二人が目を丸くして驚く。
「どうもありがとうございます」
仁奈は笑顔で礼を言った。
「このデザインでどうでしょうか?」
「う~ん。色はもう少しは濃い方がいいですかね」
「分かりました。じゃあ──」
と奥の席で丸眼鏡をつけたニキビの男とスーツ姿の金髪男が料理が来るまでの間、何やら商談をしていた。
「婚活で彼女になった人と初めてのデートに行くっすけど、遊園地と水族館のどっちがいいと思うっすか?」
「う~ん、なんでその二択かは気になるけど、水族館がいいんじゃないかな?雨でも行けるし」
「なるほど!ありがとうっす。兄さん!」
「ふふ、どういたしまして」
カウンターで同じ焼肉定食を食べながら、洋一が潤の恋愛相談にのっていた。
洋一が周りを見渡す。
「それにしても、さらにお客が増えたんじゃないか仁奈?」
「うん。そうね」
(先月の婚活パーティーのおかげでお客が増えたのは嬉しいけど、喜んでいいのか、複雑ね)
それから数時間後──十四時三十分。
「仁奈ちゃん。お疲れ様」
「はい。お疲れ様です」
給仕のおばさんが裏戸へと向かう。
(さて、十七時まで休憩を─)
引き戸が開く。
「ん?」
「こんにちは」
「あれ周助さん?どうしたんですか?」
「休憩中すみません。今、お時間って大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫ですけど、なんですか?」
「実はお願いがありまして」
「お願い?」
「実は・・・・・・」
周助はスーツの胸元から何かを取り出した。
「この映画って知ってますか?」
映画のペアチケットを出す。
「はい、知ってます!今話題の『雨の時に雨宿りしなかったら』という恋愛物ですよね?あたし、これのコミカライズを最終巻まで読んでました!・・・・・・どうしたんですか?そのチケット!?」
「知り合いから貰いまして」
「そうなんですか」
「僕はこれの原作小説を読んでいたので、観に行きたいと思うのですが、ペアチケットなもので・・・・・・もし、よかったらでいいんですけど一緒に・・・・・・」
「え!?いいんですか!?」
「はい。男同士で行くのは気がひけるので、仁奈さんのような女性とのほうが良くて」
「行きます!行きます!」
「それでいつが都合いいですか?」
「そうですね・・・・・・周助さんは基本土日休みなんでしたっけ?」
「はい。ただ、事件が起きると土日でも出勤することがあります。今日も事件があって、先程片付いた所です」
「そうだったんですか・・・・・・明日なんてさすがに駄目ですよね?お店が第一日曜日の定休日なので」
「構いませんよ。ただ、自分から誘っといてこんなこと言うのもなんですが、もし事件が起きた時は時間にもよりますが、行けなくなってしまうか途中で抜け出す形になってしまうことがあるので、その時はすみません」
「分かりました。その時は仕方ありません」
「ありがとうございます。では、明日の九時に永戸駅の前で大丈夫ですか?」
「はい」
「じゃあ、明日楽しみにしてます。では、これで失礼します」
「はい。こちらも楽しみにしてます」
周助は店を出る。
(映画か・・・・・・久しぶりだなぁ楽しみ)
次の日──映画館
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