魔法力士(旧タイトル: ギルドに冒険者登録しに行ったら、なれる職業が魔法力士しかなかった)

和山忍

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第七話 一緒に飲まないか?

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 タケシは、ヒターノ町の門に着く。

「こんにちは」

 タケシは前に合った門番に挨拶する。
 
「おっタケシ。クエストはどう・・・・・・」

「どうしました?」

「それはこっちのセリフだよ。その格好どうしたんだ?」

「?・・・・・・をわっ」

 タケシは自分が廻し姿のままだということに気づき、声を上げてしまう。

「服変化!」

 廻し姿から元の服装に戻った。

「・・・・・・実はというと──」

 タケシは門番に自分の職業に関しての話をする。

「なるほど、さっきの姿にならないと能力が発揮できないのか・・・・・・けど、そんなに悪くはないんじゃないか?」

「そうですか?」

「ああ、おまえの身体って割りと筋肉質だし、案外女性にモテるかもしれねえぞ」

「いやぁ、さすがにそれはないですよ。でも、ありがとうございます」

「どういたしまして・・・・・・そういや、まだ名乗ってなかったな。俺の名はカンタロウだ。改めて、よろしく」

「こちらそ、よろしくお願いいたします」

「なあ、今日夕方頃時間あるか?」

「ありますが・・・・・・何か?」

「じゃあ、タリーノという酒場で一緒に飲まないか?」

「ああ、はい」

「じゃあ、十八時頃に待ち合わせな」

「はい。わかりました」

 タケシはそのまま、町へと入って行く

 
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