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Restart (最終話)
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-グルルルルルルッ!!
「はああああああアッ!」
-------------------------
話は数日前に遡る。
上級ギルドへ加入した俺は、以前飛ばされた洞窟の上級層へと、向かった。
上級層は、ゴーレムがいるとマスターから聞き、構えて歩いていた所ゴーレムが出現した。その直後、俺の体に異変が起き、体が光ったあと、すぐに光が消え、その後、湧き上がる自信に駆られ、ゴーレムへと剣を当てた俺は、ゴーレムを一撃で倒し、内に秘められていた力を覚醒させた。
その後、ドラゴンを倒す事に現実味が湧き、グレイスから、この国のドラゴンについて、詳しく聞いた。
どうやら、そろそろドラゴンが長年の眠りから覚めるらしい。その時、なんとか食い止めないと、この町、国が危ない、と聞いた。力が目覚めた俺は、それまでの間、レベル上げでさらに持っている力を高めた。
そうしていると、数日後、緊急警報が鳴った。『ドラゴンが目覚めようとしている。』との事だった。その警報を聞きつけた俺は、すぐさま準備をし、ドラゴン討伐のため町から少し遠い塔の最上階へと向かった。他の勇者たちには、内緒で、少し早めに向かった。それはなぜか。試したくなったのだ。自分の力を。死んでしまったら仕方ない、そう思っていた。
「頑張ってきてくださいよ!!」
そうグレイスに元気付けられ、早々に町を出た。
-------------------------
-グルルルルルルッ!!
「どうやら早くお目覚めのようだな…!俺の出番だ!」
そう呟いた後、俺はドラゴンに向かって走り出した。
「はああああああアッ!」
-スッ
持っていた剣を大きく振り上げる。
ドラゴンの威圧。大きく風を斬り、こちらへ手を振り上げた。
どちらが速いか。
速さの問題であった。だが、速さの特訓はしていない。防御力もレベル相応の物で、大してない。どうして、急いでしまったんだろう。そんな後悔した頃にはもう遅かった。
-ザクッ!
…ポタポタポタポタ。
「うっ!くはぁあアアッ!!!」
ドラゴンの手の爪が腹を貫通。
大きく体を損傷し、血の塊を吐き出した。
-頑張ってきてくださいよ!!
グレイスに、どんな顔すれば…
-いや、顔すら見せられないか。
ドラゴンが足を上げ、海斗の顔へと大きく踏み込んだ。
-グチャッ
腹が貫通した海斗の体は、次に大きく潰れて飛び散った。
無惨な姿であった。跡形も残る事なく、肉の破片が飛び散っただけであった。
-------------------------
「…!はっ…!」
ピヨッピヨッ
小鳥の鳴き声。
「ん~っ!朝か…って、ん!?」
「おはようございます!海斗様!」
「なっ!誰だお前!」
「もう~!そんな言い方無いじゃないですか!」
「なんでここにいる!?誰なんだ!」
「あ~。簡潔に申しますね。貴方は我が国の勇者に選ばれました!」
「はああ!?勇者ぁ!?」
「細かい事は後ですよ!ん~!それ~!」
「う…うお!なん…だ!」
-シュンッ
-------------------------
いつか夢見る、ハッピーエンドのその先を、海斗はいつ知る事になるのだろうか。
「はああああああアッ!」
-------------------------
話は数日前に遡る。
上級ギルドへ加入した俺は、以前飛ばされた洞窟の上級層へと、向かった。
上級層は、ゴーレムがいるとマスターから聞き、構えて歩いていた所ゴーレムが出現した。その直後、俺の体に異変が起き、体が光ったあと、すぐに光が消え、その後、湧き上がる自信に駆られ、ゴーレムへと剣を当てた俺は、ゴーレムを一撃で倒し、内に秘められていた力を覚醒させた。
その後、ドラゴンを倒す事に現実味が湧き、グレイスから、この国のドラゴンについて、詳しく聞いた。
どうやら、そろそろドラゴンが長年の眠りから覚めるらしい。その時、なんとか食い止めないと、この町、国が危ない、と聞いた。力が目覚めた俺は、それまでの間、レベル上げでさらに持っている力を高めた。
そうしていると、数日後、緊急警報が鳴った。『ドラゴンが目覚めようとしている。』との事だった。その警報を聞きつけた俺は、すぐさま準備をし、ドラゴン討伐のため町から少し遠い塔の最上階へと向かった。他の勇者たちには、内緒で、少し早めに向かった。それはなぜか。試したくなったのだ。自分の力を。死んでしまったら仕方ない、そう思っていた。
「頑張ってきてくださいよ!!」
そうグレイスに元気付けられ、早々に町を出た。
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-グルルルルルルッ!!
「どうやら早くお目覚めのようだな…!俺の出番だ!」
そう呟いた後、俺はドラゴンに向かって走り出した。
「はああああああアッ!」
-スッ
持っていた剣を大きく振り上げる。
ドラゴンの威圧。大きく風を斬り、こちらへ手を振り上げた。
どちらが速いか。
速さの問題であった。だが、速さの特訓はしていない。防御力もレベル相応の物で、大してない。どうして、急いでしまったんだろう。そんな後悔した頃にはもう遅かった。
-ザクッ!
…ポタポタポタポタ。
「うっ!くはぁあアアッ!!!」
ドラゴンの手の爪が腹を貫通。
大きく体を損傷し、血の塊を吐き出した。
-頑張ってきてくださいよ!!
グレイスに、どんな顔すれば…
-いや、顔すら見せられないか。
ドラゴンが足を上げ、海斗の顔へと大きく踏み込んだ。
-グチャッ
腹が貫通した海斗の体は、次に大きく潰れて飛び散った。
無惨な姿であった。跡形も残る事なく、肉の破片が飛び散っただけであった。
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「…!はっ…!」
ピヨッピヨッ
小鳥の鳴き声。
「ん~っ!朝か…って、ん!?」
「おはようございます!海斗様!」
「なっ!誰だお前!」
「もう~!そんな言い方無いじゃないですか!」
「なんでここにいる!?誰なんだ!」
「あ~。簡潔に申しますね。貴方は我が国の勇者に選ばれました!」
「はああ!?勇者ぁ!?」
「細かい事は後ですよ!ん~!それ~!」
「う…うお!なん…だ!」
-シュンッ
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いつか夢見る、ハッピーエンドのその先を、海斗はいつ知る事になるのだろうか。
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