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モテ薬
R氏が博士の研究所を訪れた。
「どうだね。私が出資した薬の開発は?
一度飲むと、
惚れずにはいられないという薬。」
博士が答える。
「ええ。順調です。
ほぼほぼ完成と言っても良いでしょう。」
冷蔵庫の中から
厳重に保管されていた試験管を取り出しながら
話を続ける。
「私達はセミの観察からこの薬を開発しました。
彼等にとって鳴き声とは
子孫を残せるかを決める最も重要な事です。
しかし、
毎年彼等の鳴き声は変わることがない。
最も重要なのに、
改善されることがありません。
そこに注目する事で、
惚れ薬の可能性を見出したのです。
つまり、モテるために必要な物は
そんなに難しい事ではなく
過去から脈々と受け継がれた普遍的な…」
R氏はせっかちな性格だった。
博士の説明が終わる前に、試験管を奪い
一気に飲み干した。
「あぁ、何という事を…」
博士がうなだれる。
「説明は最後まで聞いてもらわないと困ります。
我々はセミの観察で悟ったのです。
むしろ進歩を止め、
モテない者を作った方が楽という結論に至り…」
「どうだね。私が出資した薬の開発は?
一度飲むと、
惚れずにはいられないという薬。」
博士が答える。
「ええ。順調です。
ほぼほぼ完成と言っても良いでしょう。」
冷蔵庫の中から
厳重に保管されていた試験管を取り出しながら
話を続ける。
「私達はセミの観察からこの薬を開発しました。
彼等にとって鳴き声とは
子孫を残せるかを決める最も重要な事です。
しかし、
毎年彼等の鳴き声は変わることがない。
最も重要なのに、
改善されることがありません。
そこに注目する事で、
惚れ薬の可能性を見出したのです。
つまり、モテるために必要な物は
そんなに難しい事ではなく
過去から脈々と受け継がれた普遍的な…」
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「あぁ、何という事を…」
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