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第一章 見習い剣士と新人奴隷
第三十五話 好きと嫌い
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Szene-01 二番地区、泉広場
ルイーサからの話はエールタインへの告白であった。
ただあまりにも唐突なために受けきれないエールタインである。
「今後戦う時にもよく知った仲であれば上手く立ち回りやすいでしょ? 初めはそう考えてもらっていいわ。またこうしてお話をしましょう」
強引に話をまとめて自身の求める形へと誘導するルイーサ。
その圧にエールタインは押されっぱなしだ。
「は、はあ」
「深く考えなくていいのよ。私はあなたが好きであること。あなたも徐々に私に興味を持っていくこと。それだけよ」
「それだけって……」
「次回のお話については追って連絡するわ。それではまた」
ルイーサは軽くカーテシーをすると踵を返して歩き出す。
続いてヒルデガルドも会釈をした後にティベルダへ軽く手を振る。
ティベルダが小さく手を振り返すのを見てからルイーサの後を追った。
「ティベルダはあの子と仲がいいみたいだね。いつの間に?」
「魔獣討伐の時にリスさんを見せてもらってからです。でも話したのはその時だけで今日も話してはいないですから。仲がいいとまでは言えないと思います」
それぞれデュオ同士でしか会ったことがない。
ティベルダとヒルデガルドの関係はエールタインとルイーサの関係に比例する。
「そっか、ボクと同じだよね。あはは」
「ただ、同じ地区出身の人と分かって少し嬉しくて安心しました。仲良くなれるかな」
「友達か。ティベルダも色んな人と知り合えたらいいよね」
ティベルダは背中への抱き着きを解き、エールタインの横に座り直した。
「あの、エール様にはっきりお伝えしておきます! 私は、エール様しか好きじゃありません! エール様さえいればいいんです。私はエール様のモノでエール様は私のモノです!」
目を青とオレンジの二色で点滅させながら主人に熱く伝えるティベルダ。
「あん、はいはい。ティベルダは可愛いなあ。ちゃんと好きだから安心しなよ」
「本当ですか? 本当に好きですか?」
「好きじゃなかったら連れて歩かないよ。一日中一緒にいるでしょ?」
ティベルダは人差し指を口元に持っていき目線を空へやる。
そしてエールタインの言葉に納得したようだ。
「んふふ。毎日ちゃんと一緒にいましょうね! 私はエール様のために呼ばれたのですから、どこまでもいつまでもお供して、援護し続けます」
「なんだか緊張するなあ。目指してはいるけれど、本当に立派な剣士にならないとね」
Szene-02 二番地区泉広場、周辺雑木林
泉広場は雑木林に囲まれている。
その茂みに隠れて二組の見習い剣士たちをジッと見ている輩がいた。
「一組帰りましたね」
「ちっ、一気に始末したかったが……まあいい。残ったのはエールタインか」
「ルイーサと親しいんですかね」
「あの様子じゃそれなりにはって感じだな。剣聖の弟子ってことで規則破りを通されたんじゃ迷惑なんだよ。おまけにルイーサと付き合いがあるだとか、やりたい放題だなあ」
明らかにエールタイン達を気に入らない様子の連中。
それらを束ねていると思われる男が指示を出した。
「よし、これからちょうど日も沈む。やるぞ」
Szene-03 南北街道、三番地区沿い
泉広場でルイーサ達と別れて家路を歩くエールタインとティベルダ。
楽しそうに手をつないで歩いていた。
「そういえばルイーサさんに聞くのを忘れていたことがあった」
「何ですか?」
エールタインは何気なく足元を見てから目線を戻し、少しだけ斜め上の空を見上げた。
「ボクのことを女だって分かっていたでしょ。何の確認もなく初めから女として声を掛けてくれたからさ。自然過ぎて聞きそびれちゃった」
「そういえばそうですね……でも私も女の人だってすぐに分かりましたし。実は知られているのかもしれないですよ」
「そっか。ティベルダもボクが女だから来てくれたんだよね。でも今まで知られているって話は聞いたことが無いし」
町民の間では剣聖アウフの子供で、ダンが引き取って弟子にしたという認識しかないとされている。
ダンも極身近な者とはエールタインが女の子だとして話をしているが、身近な人は皆アウフのことを知っている人だ。
子供が女の子であることは初めから知っている。
ただ、アウフがエールタインのことを思い敢えて性別についての話を避けていたと考えられている。
それをアウフに近い者たちは暗黙の了解としてエールタインについて深く語らなかった。
「あの方は有名なのでしょうか。ルイーサ様が歩いていると町の人たちは道を譲っていらっしゃるので」
「住んでいる地区が違うからボクが知らないだけで有名なのかもね。ボクは町に行っても必要な所しか寄らないから情報が少ないんだよね」
エールタインは普段からできるだけ男として認識されていることを維持しようと動いている。
その方が動きやすいからだ。
偏見を持つものはいつの世も必ずいて、弱者と感じれば容赦なく攻撃してくる。
そういったことへの防御心も剣士になる要因になったのかもしれない。
そんな話をしていると、前から一人の男が声をかけてきた。
「すみませんが靴紐が切れてしまって。替えの紐ありませんかね」
突然男から声をかけられ、二人ともビクッとして立ち止まった。
「靴紐……ですか?」
「ええ。まだ家まで距離があるんでちょいと厳しくて」
男の話を聞いていたエールタインの後ろに迫る人影にティベルダが気づいた。
「エール様!」
「ん?」
その瞬間エールタインは羽交い絞めにされ、話しかけてきた男から鳩尾へ拳を叩き込まれた。
「ぐはっ!」
ティベルダも他の男に髪の毛を引っ張られ、顎が上がった所で首を掴まれる。
そのままエールタインから離され三番地区内の草原へと引きずられていった。
「人ってのは何にでも好き嫌いがあるだろ? 人が人を嫌いになるなんてことはよくあることだ。アンタはアンタを嫌い認定した奴と出会っちまった。いわゆる運が悪かったってことよ。ちょいと気晴らしさせてくれりゃあ済むことさ」
さらに七発、八発と鳩尾に拳と蹴りを入れられ、エールタインは気絶した。
ティベルダを引き離した男が声を上げる。
「ダンナ! こいつ奴隷だろ? 売るなり遊ぶなり使えそうだ」
「おい、静かにしろ……仕方ねえ、置いていくのも面倒なことになるかも知れないな。ついでに持っていくか」
ティベルダの首を掴んでいる男は、そのまま手に力を入れてティベルダを気絶させた。
賊は手際よく二人を麻袋に入れると用意していた荷車に乗せてその場を去った。
ルイーサからの話はエールタインへの告白であった。
ただあまりにも唐突なために受けきれないエールタインである。
「今後戦う時にもよく知った仲であれば上手く立ち回りやすいでしょ? 初めはそう考えてもらっていいわ。またこうしてお話をしましょう」
強引に話をまとめて自身の求める形へと誘導するルイーサ。
その圧にエールタインは押されっぱなしだ。
「は、はあ」
「深く考えなくていいのよ。私はあなたが好きであること。あなたも徐々に私に興味を持っていくこと。それだけよ」
「それだけって……」
「次回のお話については追って連絡するわ。それではまた」
ルイーサは軽くカーテシーをすると踵を返して歩き出す。
続いてヒルデガルドも会釈をした後にティベルダへ軽く手を振る。
ティベルダが小さく手を振り返すのを見てからルイーサの後を追った。
「ティベルダはあの子と仲がいいみたいだね。いつの間に?」
「魔獣討伐の時にリスさんを見せてもらってからです。でも話したのはその時だけで今日も話してはいないですから。仲がいいとまでは言えないと思います」
それぞれデュオ同士でしか会ったことがない。
ティベルダとヒルデガルドの関係はエールタインとルイーサの関係に比例する。
「そっか、ボクと同じだよね。あはは」
「ただ、同じ地区出身の人と分かって少し嬉しくて安心しました。仲良くなれるかな」
「友達か。ティベルダも色んな人と知り合えたらいいよね」
ティベルダは背中への抱き着きを解き、エールタインの横に座り直した。
「あの、エール様にはっきりお伝えしておきます! 私は、エール様しか好きじゃありません! エール様さえいればいいんです。私はエール様のモノでエール様は私のモノです!」
目を青とオレンジの二色で点滅させながら主人に熱く伝えるティベルダ。
「あん、はいはい。ティベルダは可愛いなあ。ちゃんと好きだから安心しなよ」
「本当ですか? 本当に好きですか?」
「好きじゃなかったら連れて歩かないよ。一日中一緒にいるでしょ?」
ティベルダは人差し指を口元に持っていき目線を空へやる。
そしてエールタインの言葉に納得したようだ。
「んふふ。毎日ちゃんと一緒にいましょうね! 私はエール様のために呼ばれたのですから、どこまでもいつまでもお供して、援護し続けます」
「なんだか緊張するなあ。目指してはいるけれど、本当に立派な剣士にならないとね」
Szene-02 二番地区泉広場、周辺雑木林
泉広場は雑木林に囲まれている。
その茂みに隠れて二組の見習い剣士たちをジッと見ている輩がいた。
「一組帰りましたね」
「ちっ、一気に始末したかったが……まあいい。残ったのはエールタインか」
「ルイーサと親しいんですかね」
「あの様子じゃそれなりにはって感じだな。剣聖の弟子ってことで規則破りを通されたんじゃ迷惑なんだよ。おまけにルイーサと付き合いがあるだとか、やりたい放題だなあ」
明らかにエールタイン達を気に入らない様子の連中。
それらを束ねていると思われる男が指示を出した。
「よし、これからちょうど日も沈む。やるぞ」
Szene-03 南北街道、三番地区沿い
泉広場でルイーサ達と別れて家路を歩くエールタインとティベルダ。
楽しそうに手をつないで歩いていた。
「そういえばルイーサさんに聞くのを忘れていたことがあった」
「何ですか?」
エールタインは何気なく足元を見てから目線を戻し、少しだけ斜め上の空を見上げた。
「ボクのことを女だって分かっていたでしょ。何の確認もなく初めから女として声を掛けてくれたからさ。自然過ぎて聞きそびれちゃった」
「そういえばそうですね……でも私も女の人だってすぐに分かりましたし。実は知られているのかもしれないですよ」
「そっか。ティベルダもボクが女だから来てくれたんだよね。でも今まで知られているって話は聞いたことが無いし」
町民の間では剣聖アウフの子供で、ダンが引き取って弟子にしたという認識しかないとされている。
ダンも極身近な者とはエールタインが女の子だとして話をしているが、身近な人は皆アウフのことを知っている人だ。
子供が女の子であることは初めから知っている。
ただ、アウフがエールタインのことを思い敢えて性別についての話を避けていたと考えられている。
それをアウフに近い者たちは暗黙の了解としてエールタインについて深く語らなかった。
「あの方は有名なのでしょうか。ルイーサ様が歩いていると町の人たちは道を譲っていらっしゃるので」
「住んでいる地区が違うからボクが知らないだけで有名なのかもね。ボクは町に行っても必要な所しか寄らないから情報が少ないんだよね」
エールタインは普段からできるだけ男として認識されていることを維持しようと動いている。
その方が動きやすいからだ。
偏見を持つものはいつの世も必ずいて、弱者と感じれば容赦なく攻撃してくる。
そういったことへの防御心も剣士になる要因になったのかもしれない。
そんな話をしていると、前から一人の男が声をかけてきた。
「すみませんが靴紐が切れてしまって。替えの紐ありませんかね」
突然男から声をかけられ、二人ともビクッとして立ち止まった。
「靴紐……ですか?」
「ええ。まだ家まで距離があるんでちょいと厳しくて」
男の話を聞いていたエールタインの後ろに迫る人影にティベルダが気づいた。
「エール様!」
「ん?」
その瞬間エールタインは羽交い絞めにされ、話しかけてきた男から鳩尾へ拳を叩き込まれた。
「ぐはっ!」
ティベルダも他の男に髪の毛を引っ張られ、顎が上がった所で首を掴まれる。
そのままエールタインから離され三番地区内の草原へと引きずられていった。
「人ってのは何にでも好き嫌いがあるだろ? 人が人を嫌いになるなんてことはよくあることだ。アンタはアンタを嫌い認定した奴と出会っちまった。いわゆる運が悪かったってことよ。ちょいと気晴らしさせてくれりゃあ済むことさ」
さらに七発、八発と鳩尾に拳と蹴りを入れられ、エールタインは気絶した。
ティベルダを引き離した男が声を上げる。
「ダンナ! こいつ奴隷だろ? 売るなり遊ぶなり使えそうだ」
「おい、静かにしろ……仕方ねえ、置いていくのも面倒なことになるかも知れないな。ついでに持っていくか」
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