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第4章 遺された希望、遺した絶望
4-9 許されざる者 〜ロベルトの覚醒〜
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全身に紅い電撃を纏うジョニーが先制攻撃を仕掛けた。電撃を纏うと少々重い大剣がまるで羽のような軽さに変わる。
だが斬れ味は更に上がっているという不思議な大剣だった。彼は普段なら振りかぶるだけで精一杯の大剣を恐ろしい速さで振り下ろし、抉るようにスロータークイーンの装甲を引き裂いた。
傷口から緑色の毒々しい体液が噴き出す。ジョニーは構わず大剣をまるでナイフのように軽々と振り下ろし傷を更に抉る。
ギリアムはデュアルウェポンの剣撃モードのリミッターを外して、恐るべき速さで剣撃を加える。その時の彼は、後で思い出そうとしても記憶がなくなっていたらしい。
ただ、一心不乱に己をこのデュアルウェポンの刃の一つと見倣して、剣撃に身を任せた。
スロータークイーンに目に見える程の傷が無数に刻まれていく。しかし、女王虫も黙って殺されるばかりではなかった。
自身の後ろに付いている蠍の尻尾のような形の鉤爪の付いた尾で、ギリアムを掴み取った。
「何だと……!!」
その鉤爪でギリアムの体を締め付け、体を真っ二つにしようと鋏のように力を加える。
「く、クソぉ……! この……野郎……!!」
「ロベルト!」
「ジョニー……! 攻撃を加えろ! 奴を殺せ!」
「お前を放って置けるか!」
「貴様……俺に構って、こいつを仕損じたら許さんぞ!」
「……ちっ、判った!」
紅い電撃を纏うジョニーはなおも倒れないスロータークイーンに重い一撃を入れ続ける。
スロータークイーンの方はロベルトを喰らおうと醜い口を開けて尻尾で掴み口へ運ぼうとする。
必死にその鋏から逃れようとするロベルトはとある力と共に鋏を破壊しながら怒鳴った。
「……調子に乗るなよ……この……クソ虫がぁ!!」
その時、ジョニーは思わず攻撃をやめるとロベルトの身に何が起きたのか、呆然としてしまう。
するとロベルトの体に赤黒く放たれる力がジョニーの目に視えた。
そして周りはまるで沸騰したような熱に包まれており、焼けるような空気になっている。
「や、ヤバい、何か途轍もない熱がこの辺を包んでやがる」
俺も逃げないとやられる!
ジョニーは本能的にロベルトの周囲から熱を感じない場所まで撤退をした。
「このクソ虫が……ただで殺さねえ……てめえは地獄の炎でのたうち回して、炙り殺してやる……!」
後にこのスロータークイーンとの闘いの時に使った力は【許されざる者】という名前のギリアムの一つの力として皆に知れ渡る事になる。
スロータークイーンに覆い尽くす地獄の炎熱の炎は、周囲の密林にも燃え移り、漆黒の夜空を朱色に染め上げる程であった。
それを配下の羽虫退治をするハザードとジェニファーにもきちんと見えていた。
「あっちの方角はロベルト達がスロータークイーンとやってる方角だな」
「す、凄い……空が朱色になっている……」
「まさか、奴等、火を使ったんじゃ……」
「あの朱い色は炎ですよね……」
「消火を頼まないと密林が燃え尽きるぞ!」
「ハザードさん、イェーガーさんの部隊に連絡を取る手段は……?」
「とりあえず無線のチャンネルを教えて貰っておいた。すぐに無線で連絡を取る!」
「一体……どういう闘いを皆はしてるの……?」
ジェニファーは羽虫の退治をしながら、朱色に染まる空の方角を不安な気持ちで眺めていた。
「どうした? このクソ虫が……自慢のタフなその甲殻で、俺の炎熱を防いで見せろよ……!」
スロータークイーンが慟哭の叫びをあげる。
だが。ロベルトはその炎熱地獄を収める気にはなれない。
「弄んでくれた礼を払わないとな……じっくりと受け取れや……!」
ジョニーは熱の届かない場所へ避難を終えるとロベルトの隠された面を独り言でボヤいていた……。
「あいつはキレたら、手の付けられないところがあったからな……普段から怖いってのに、今頃、スロータークイーンは嬲り殺されているだろうなぁ」
ジョニーの言葉はその通りだった。
ロベルトの突然放った炎熱地獄にスロータークイーンは焼き付くされている。
慟哭の叫びが終わる頃にはスロータークイーンの無惨な焼け跡が残っていた。
骨の髄まで焼き尽くした結果、後に残ったのはスロータークイーンのひどく歪んだ骨だけが遺された……。
ロベルトはようやくスロータークイーンを葬ると事も無げに呟く。
「もう少し、手加減してくれればここまでの事はせずとも良かったのに……地獄の底にて後悔するんだな……」
自分自身が完全に怒りで我を忘れていた事に彼は傍と気付く。
「……やべえ。やっちまった」
周囲の密林が余りの炎熱に耐え兼ねて燃え盛っているではないか。
すると見計らったように消防車が何処からともなく走ってくると、消防活動がされる。
そこでロベルトは首を傾げる。
「一体、さっきのあの力は何だったんだ……? 無意識的に放ったあの炎熱地獄は一体……?」
一足も二足を早く覚醒した彼には、その力が何だったのか、まだわからないでいた……。
それは人間なら誰しもが持つ、ある『力』である事を教えられるまでは……まだ。
だが斬れ味は更に上がっているという不思議な大剣だった。彼は普段なら振りかぶるだけで精一杯の大剣を恐ろしい速さで振り下ろし、抉るようにスロータークイーンの装甲を引き裂いた。
傷口から緑色の毒々しい体液が噴き出す。ジョニーは構わず大剣をまるでナイフのように軽々と振り下ろし傷を更に抉る。
ギリアムはデュアルウェポンの剣撃モードのリミッターを外して、恐るべき速さで剣撃を加える。その時の彼は、後で思い出そうとしても記憶がなくなっていたらしい。
ただ、一心不乱に己をこのデュアルウェポンの刃の一つと見倣して、剣撃に身を任せた。
スロータークイーンに目に見える程の傷が無数に刻まれていく。しかし、女王虫も黙って殺されるばかりではなかった。
自身の後ろに付いている蠍の尻尾のような形の鉤爪の付いた尾で、ギリアムを掴み取った。
「何だと……!!」
その鉤爪でギリアムの体を締め付け、体を真っ二つにしようと鋏のように力を加える。
「く、クソぉ……! この……野郎……!!」
「ロベルト!」
「ジョニー……! 攻撃を加えろ! 奴を殺せ!」
「お前を放って置けるか!」
「貴様……俺に構って、こいつを仕損じたら許さんぞ!」
「……ちっ、判った!」
紅い電撃を纏うジョニーはなおも倒れないスロータークイーンに重い一撃を入れ続ける。
スロータークイーンの方はロベルトを喰らおうと醜い口を開けて尻尾で掴み口へ運ぼうとする。
必死にその鋏から逃れようとするロベルトはとある力と共に鋏を破壊しながら怒鳴った。
「……調子に乗るなよ……この……クソ虫がぁ!!」
その時、ジョニーは思わず攻撃をやめるとロベルトの身に何が起きたのか、呆然としてしまう。
するとロベルトの体に赤黒く放たれる力がジョニーの目に視えた。
そして周りはまるで沸騰したような熱に包まれており、焼けるような空気になっている。
「や、ヤバい、何か途轍もない熱がこの辺を包んでやがる」
俺も逃げないとやられる!
ジョニーは本能的にロベルトの周囲から熱を感じない場所まで撤退をした。
「このクソ虫が……ただで殺さねえ……てめえは地獄の炎でのたうち回して、炙り殺してやる……!」
後にこのスロータークイーンとの闘いの時に使った力は【許されざる者】という名前のギリアムの一つの力として皆に知れ渡る事になる。
スロータークイーンに覆い尽くす地獄の炎熱の炎は、周囲の密林にも燃え移り、漆黒の夜空を朱色に染め上げる程であった。
それを配下の羽虫退治をするハザードとジェニファーにもきちんと見えていた。
「あっちの方角はロベルト達がスロータークイーンとやってる方角だな」
「す、凄い……空が朱色になっている……」
「まさか、奴等、火を使ったんじゃ……」
「あの朱い色は炎ですよね……」
「消火を頼まないと密林が燃え尽きるぞ!」
「ハザードさん、イェーガーさんの部隊に連絡を取る手段は……?」
「とりあえず無線のチャンネルを教えて貰っておいた。すぐに無線で連絡を取る!」
「一体……どういう闘いを皆はしてるの……?」
ジェニファーは羽虫の退治をしながら、朱色に染まる空の方角を不安な気持ちで眺めていた。
「どうした? このクソ虫が……自慢のタフなその甲殻で、俺の炎熱を防いで見せろよ……!」
スロータークイーンが慟哭の叫びをあげる。
だが。ロベルトはその炎熱地獄を収める気にはなれない。
「弄んでくれた礼を払わないとな……じっくりと受け取れや……!」
ジョニーは熱の届かない場所へ避難を終えるとロベルトの隠された面を独り言でボヤいていた……。
「あいつはキレたら、手の付けられないところがあったからな……普段から怖いってのに、今頃、スロータークイーンは嬲り殺されているだろうなぁ」
ジョニーの言葉はその通りだった。
ロベルトの突然放った炎熱地獄にスロータークイーンは焼き付くされている。
慟哭の叫びが終わる頃にはスロータークイーンの無惨な焼け跡が残っていた。
骨の髄まで焼き尽くした結果、後に残ったのはスロータークイーンのひどく歪んだ骨だけが遺された……。
ロベルトはようやくスロータークイーンを葬ると事も無げに呟く。
「もう少し、手加減してくれればここまでの事はせずとも良かったのに……地獄の底にて後悔するんだな……」
自分自身が完全に怒りで我を忘れていた事に彼は傍と気付く。
「……やべえ。やっちまった」
周囲の密林が余りの炎熱に耐え兼ねて燃え盛っているではないか。
すると見計らったように消防車が何処からともなく走ってくると、消防活動がされる。
そこでロベルトは首を傾げる。
「一体、さっきのあの力は何だったんだ……? 無意識的に放ったあの炎熱地獄は一体……?」
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