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チートなしガチプレイ編

その2-9 自動釣り機はお宝の匂い

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 マインクラフトに於いて釣りは、ポーションの材料を集めるにも必要だし、もっと言うとエンチャントされた本を釣り上げるのが目的だ。
 そして様々なお宝が釣りで手に入る。でも海釣りも飽きがきてしまうと海まで降りるのも面倒くさくなる。
 そこでYou Tubeを少し漁って自動釣り機は作れるのか検索をかけてみる。上がっていますね、ごまんと自動釣り機の動画。
 自動釣り機で鍵を握るのは『ホッパー』というアイテムだ。なかなかこれは有能アイテムだと思う。チェストとホッパーを繋ぐとホッパーを通してアイテムが流れる仕組みらしい。この【アイテムが流れる仕組み】を活用したものをマインクラフトでは自動〇〇と呼ぶ。
 筆者はまずホッパーをクラフトしたことがなかったのでレシピの確認からだ。チェスト一つと鉄のインゴットでできるのか……早速作ってみる。
 できたのは何やら不思議な物だ。例えが古いがフラスコを逆さにしてアイテムが流れる管があるようなアイテムだった。興味があれば自分自身でクラフトして見ると解るだろう。
 釣りでお宝が手に入るなら自動釣り機を作るといい。という事で自動釣り機の作り方を動画で探す。それを早速観るがホッパーの変哲を全く知らない筆者には、いまいちピンと来ない。
 とりあえず動画の通りに作ってみるか。
 これが4時間にものぼる作業になるとは考えてなかった。
 
 とりあえず動画の通りに材料を組み合わせて見たが、動作がおかしい。原因はホッパーの繋ぎ方の間違いだった。
 このホッパーの曲者たるや、なかなかのものである。しゃがみながらチェストに繋がるように付けないと意味無しアイテムだ。そこから更に押す方のボタンを取り付けて、その上側にホッパー付きトロッコを落とすという荒業。
 トロッコを落とすにはレールが必要で特定のブロックに落とすならガラスなどのブロックを使って仮の足場を用意してホッパー付きトロッコを落とすブロックまで誘導したら、仮の足場を破壊してホッパー付きトロッコを落とす。
 ホッパー付きトロッコの真上には溶岩が必要で、溶岩の後ろにはガラスと水槽代わりのチェストと看板、トラップドアが3つ必要だ。これらはその辺の木を伐採して作ればいい。
 トラップドアは更に言うともう一つあると助かる。自動釣り機の戦利品のチェストのブロックに落下を防ぐ予防線の為に必要だ。
 組み上げる言葉4時間の格闘の末にそれは完成した。動作確認をして利用を開始してみる。
 すると──なんてことだ! 次から次へお宝が釣れる。最初のお宝はエンチャントに【宝釣り3】、【入れ食い3】、【耐久力3】の釣り竿。修理すれば使えるので金床に持ち帰る。愛用の釣り竿と合わせてそれを修理する。

 今度はそれから釣りを開始するとエンチャントされた弓が釣れている。例えば修繕のエンチャントの弓や、【火炎1】、【パワー4 】、【耐久力3】の弓だ。金床があるとこれらは合わせて修理も可能に。釣りによるレベルをこの修理に使って組み合わせると、何とも言えない恍惚感を感じた。
 そうか──新しい武器を持てばその性能を試したくなる。力を持てばそれを振るいたくなる──と同じ心境なんだな。
 実生活ではそんな力が手に入ったら堕落する所まで堕落する。
 マインクラフトはそういった所も学びとして教えるゲームなのか……と考え込む筆者だった。
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