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サタン@異世界編PART1
ファンにあげる吸血鬼のサイン決定
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「え、いや、俺、サインとか……」
突然の展開に色紙とペンを持ちながらビックリしていると、フルーツジュース屋を偵察していたカトリーナが駆け寄ってきた。
「ちょっとサタン!遅いよ!!……あ、あれ?」
ジュース屋の店主と俺のやり取りを見て、頭に「???」を浮かべるカトリーナ。
「あ、ああ。簡単に説明すると、このジュース屋のおっさんとは和解した。そしてカニの動画見てたらしくてサインを求められてるけど俺、サインとか無いから呆然としてる」
カトリーナは説明不足感はあったものの、状況は理解してくれた。
「それじゃ、サタン!ここでサイン決めちゃおうよ!」
「はい?」
突然の提案に俺は首をかしげる。
「だって、これから絶対必要になるし!じゃああたしが3つ候補書くから!」
俺から紙と色紙を奪うと、カトリーナは3種類のサインを適当に書き始めた。
俺と店主は黙って見守る。
「じゃーん!!ほれ!カッチョ良いでしょ!どれにする??」
そこには以下3種のサインがあった。
①『サタン』という文字の横に俺の顔のイラストっぽいものが書いてあるサイン
②『さたソたソ』と書かれたお茶目なサイン
③SataaaaNと書かれたブランド名っぽいサイン
それを見て俺は言った。
「もう③の1択やん」
「え、なんで?」
「いや、まず①はこのイラスト書けないし。それに②は『さたソたソ』って自分で言ってたら終わりだろ」
俺は思ったことを言ったが、横からおっさんが口を出す。
「いや、俺は②だと思う」
「他人事だからって勝手なこと言うなよ!!」
さらにカトリーナが近くの子供2人に聞いたところ、「こっちの方がかわいい」と子供たちも②だった。
そして判決が出た。
「サタン、②で」
「いやー無いって!!絶対に!!」
「兄ちゃん、諦めも肝心だよ。ほら」
そう言うと、店主は改めてペンと色紙を渡してきた。
「マジかよ……。じゃあせめてお前も『かとりーなたソ』にしろよな。それならなんとなくグループのネタっぽくできるから」
俺は渡された色紙に『さたソたソ』と書きながら言った。
「やだよ、そんなダサいの」
「ふざけんな!!」
こうして俺のサインは決まったのだった。
突然の展開に色紙とペンを持ちながらビックリしていると、フルーツジュース屋を偵察していたカトリーナが駆け寄ってきた。
「ちょっとサタン!遅いよ!!……あ、あれ?」
ジュース屋の店主と俺のやり取りを見て、頭に「???」を浮かべるカトリーナ。
「あ、ああ。簡単に説明すると、このジュース屋のおっさんとは和解した。そしてカニの動画見てたらしくてサインを求められてるけど俺、サインとか無いから呆然としてる」
カトリーナは説明不足感はあったものの、状況は理解してくれた。
「それじゃ、サタン!ここでサイン決めちゃおうよ!」
「はい?」
突然の提案に俺は首をかしげる。
「だって、これから絶対必要になるし!じゃああたしが3つ候補書くから!」
俺から紙と色紙を奪うと、カトリーナは3種類のサインを適当に書き始めた。
俺と店主は黙って見守る。
「じゃーん!!ほれ!カッチョ良いでしょ!どれにする??」
そこには以下3種のサインがあった。
①『サタン』という文字の横に俺の顔のイラストっぽいものが書いてあるサイン
②『さたソたソ』と書かれたお茶目なサイン
③SataaaaNと書かれたブランド名っぽいサイン
それを見て俺は言った。
「もう③の1択やん」
「え、なんで?」
「いや、まず①はこのイラスト書けないし。それに②は『さたソたソ』って自分で言ってたら終わりだろ」
俺は思ったことを言ったが、横からおっさんが口を出す。
「いや、俺は②だと思う」
「他人事だからって勝手なこと言うなよ!!」
さらにカトリーナが近くの子供2人に聞いたところ、「こっちの方がかわいい」と子供たちも②だった。
そして判決が出た。
「サタン、②で」
「いやー無いって!!絶対に!!」
「兄ちゃん、諦めも肝心だよ。ほら」
そう言うと、店主は改めてペンと色紙を渡してきた。
「マジかよ……。じゃあせめてお前も『かとりーなたソ』にしろよな。それならなんとなくグループのネタっぽくできるから」
俺は渡された色紙に『さたソたソ』と書きながら言った。
「やだよ、そんなダサいの」
「ふざけんな!!」
こうして俺のサインは決まったのだった。
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