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サタン@異世界編PART2
明かされる大司教の正体
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「行っけぇーー!!喰らえや!エーギル!!」
火球はみるみるエーギルに迫る。
「マ、マリアっ!!やめっ……!」
慌ててエーギルはバリアを張ろうとするも、間に合わないと判断して空中で横へ飛んだ。
ーーーそして、エーギルの右脚を火球が飲み込んだ。
「ぐ、ぐあぁあああ!!!」
脚が焼かれ、溶ける。
その溶け出した部分からは、人間ではない異形の脚が見え隠れしていた。
「今だ!クロエ!ペペン像を!!」
「了解しました!!」
横倒しになっているマリアの体の下にクロエが潜り込むと、胸あたりにペペン像が引っかかっているのが見える。
「ふっ!!」
ーーーパリンッ!!
気合いと共に、クロエが刀を振り下ろすと、ペペン像が砕け散る音が鳴り響いた。
「グォオオオオオオンンン!!(ぺぺン様ーーー!!)」
その瞬間、巨豚から大きな光が膨張したかと思うと、弾け飛んだ。
そのまま光は収束していき、人間になったマリアがそこに横たわっていた。
「なんとかなったか……」
俺は安堵し、「ふぅ~」と深い呼吸をした。
しかし、落ち着いたのも束の間、
「まだです!奴がいます!」
クロエが刀を構えて叫ぶ。
その先には、片足を失いながらもこちらへ悪意を向けるエーギルだった。
「な、何をやってるかわかってんのかテメェら……!ゲリ便の中に消化不良で残ってるコーンみてぇな人間ごときがァ!!オレに楯突きやがってよぉォ!?」
キレイな顔を存分に歪ませて、汚い言葉で罵るエーギル。
「本性出てんじゃねぇかよ、大司教さんよぉ!?」
「あァ?大司教だァ?笑わせんなよコーン野郎!!神……?んなもんいるわきゃねぇだろーが!!」
「例えがひどい……」
クロエが顔を歪ませる。
「すべてバカな人間から金を巻き上げつつ、プリビアスキャッチャーの実験をするための茶番なんだよ!!ゴミみてェな人間がオレたちの役に立つためには宗教が一番手っ取り早いんだよォ!!ボケェ!!」
片足から黒い液体をボタボタと垂らしながら、エーギルは「ギャハハハ!」と笑った。
「ってか、お前の足なんなんだよ。やっぱ人間じゃねーのか?」
「人間……?俺が……?笑わせんな下等生物モロコシがァ!!俺は世界の支配者魔王『ゼロ』の配下、エーギルだ!!」
「魔王ゼロ……?」
「その事実を知れただけでもありがたいと思え。これから死ぬお前らだからこそ教えてやったんだからよォ!!」
(まぁ、ライブ配信で2万人以上見てるんだけどな)
チラリと配信中のポーポーを見ると、ニヤリと笑ったような気がした。
「まぁテメーがクソキモい魔物だってことはわかったぜ。そのトカゲみてぇな足が何よりの証拠だ」
黒い鱗が火球の熱で所々溶けて剥がれ落ちようとしている。
「なんだと?プリビアスキャッチャーのウンカス実験体ごときがオレの美しい体にケチをつけるのか?……ふぅ。ならば殺してやろう。エレガントにな」
「あぁ。ビジュアルはキモいんだからせめて紳士的に頼むぜ。ゲボトカゲ野郎」
「……良いでしょう!!ならば、せめてピッピンプンスカ教会大司教として殺して差し上げましょう!『聖なる光』で焼かれるがいい!!」
その瞬間、巨大な『紫の魔法陣』がエーギルの目の前に出現した。
「思いっきり闇属性じゃねーか」
「めちゃくちゃです」
俺たちはツッコミながら攻撃に備えた。
「ククク!これで終わりにして差し上げましょう!見なさい!!魔王の力を!」
「魔王って言っちゃってるよ」
エーギルは懐から何やら大きな球のようなものを取り出すと、目の前に掲げる。
すると、巨大な球が怪しく光ったと思うと、最初に出会った時と同じ、纏わりつくような瘴気が俺たちを襲った。
ーーーーーーブワッ!!
「ぐっ……!これは……ヤベェ……!」
「うっ……!まずいですね……!吐きそうです……!」
俺とクロエは一発で戦意を喪失した。
(こんな瘴気を出す魔物って、どんだけヤベェ奴なんだ……)
横を見ると、クロエも口を押さえてうずくまっていた。
「ククク。わかりましたか?圧倒的な力の差が。諦めて大人しくしていれば、せめて苦しまずに消し去ってあげますよ」
エーギルは魔法陣から先ほどよりも2周り以上大きい巨大な黒槍を出現させた。
(ヤベェ……。とにかくこの瘴気をどうにかしねぇと……)
その時、この感覚はどこかで味わったことがある気がした。
しかもごく最近の話だ。
(この感覚、どっかで……)
俺が考えを巡らせていると、クロエが呟いた。
「も、もしかしてこれは……」
俺は何かに気づいたクロエの言葉を待った。
火球はみるみるエーギルに迫る。
「マ、マリアっ!!やめっ……!」
慌ててエーギルはバリアを張ろうとするも、間に合わないと判断して空中で横へ飛んだ。
ーーーそして、エーギルの右脚を火球が飲み込んだ。
「ぐ、ぐあぁあああ!!!」
脚が焼かれ、溶ける。
その溶け出した部分からは、人間ではない異形の脚が見え隠れしていた。
「今だ!クロエ!ペペン像を!!」
「了解しました!!」
横倒しになっているマリアの体の下にクロエが潜り込むと、胸あたりにペペン像が引っかかっているのが見える。
「ふっ!!」
ーーーパリンッ!!
気合いと共に、クロエが刀を振り下ろすと、ペペン像が砕け散る音が鳴り響いた。
「グォオオオオオオンンン!!(ぺぺン様ーーー!!)」
その瞬間、巨豚から大きな光が膨張したかと思うと、弾け飛んだ。
そのまま光は収束していき、人間になったマリアがそこに横たわっていた。
「なんとかなったか……」
俺は安堵し、「ふぅ~」と深い呼吸をした。
しかし、落ち着いたのも束の間、
「まだです!奴がいます!」
クロエが刀を構えて叫ぶ。
その先には、片足を失いながらもこちらへ悪意を向けるエーギルだった。
「な、何をやってるかわかってんのかテメェら……!ゲリ便の中に消化不良で残ってるコーンみてぇな人間ごときがァ!!オレに楯突きやがってよぉォ!?」
キレイな顔を存分に歪ませて、汚い言葉で罵るエーギル。
「本性出てんじゃねぇかよ、大司教さんよぉ!?」
「あァ?大司教だァ?笑わせんなよコーン野郎!!神……?んなもんいるわきゃねぇだろーが!!」
「例えがひどい……」
クロエが顔を歪ませる。
「すべてバカな人間から金を巻き上げつつ、プリビアスキャッチャーの実験をするための茶番なんだよ!!ゴミみてェな人間がオレたちの役に立つためには宗教が一番手っ取り早いんだよォ!!ボケェ!!」
片足から黒い液体をボタボタと垂らしながら、エーギルは「ギャハハハ!」と笑った。
「ってか、お前の足なんなんだよ。やっぱ人間じゃねーのか?」
「人間……?俺が……?笑わせんな下等生物モロコシがァ!!俺は世界の支配者魔王『ゼロ』の配下、エーギルだ!!」
「魔王ゼロ……?」
「その事実を知れただけでもありがたいと思え。これから死ぬお前らだからこそ教えてやったんだからよォ!!」
(まぁ、ライブ配信で2万人以上見てるんだけどな)
チラリと配信中のポーポーを見ると、ニヤリと笑ったような気がした。
「まぁテメーがクソキモい魔物だってことはわかったぜ。そのトカゲみてぇな足が何よりの証拠だ」
黒い鱗が火球の熱で所々溶けて剥がれ落ちようとしている。
「なんだと?プリビアスキャッチャーのウンカス実験体ごときがオレの美しい体にケチをつけるのか?……ふぅ。ならば殺してやろう。エレガントにな」
「あぁ。ビジュアルはキモいんだからせめて紳士的に頼むぜ。ゲボトカゲ野郎」
「……良いでしょう!!ならば、せめてピッピンプンスカ教会大司教として殺して差し上げましょう!『聖なる光』で焼かれるがいい!!」
その瞬間、巨大な『紫の魔法陣』がエーギルの目の前に出現した。
「思いっきり闇属性じゃねーか」
「めちゃくちゃです」
俺たちはツッコミながら攻撃に備えた。
「ククク!これで終わりにして差し上げましょう!見なさい!!魔王の力を!」
「魔王って言っちゃってるよ」
エーギルは懐から何やら大きな球のようなものを取り出すと、目の前に掲げる。
すると、巨大な球が怪しく光ったと思うと、最初に出会った時と同じ、纏わりつくような瘴気が俺たちを襲った。
ーーーーーーブワッ!!
「ぐっ……!これは……ヤベェ……!」
「うっ……!まずいですね……!吐きそうです……!」
俺とクロエは一発で戦意を喪失した。
(こんな瘴気を出す魔物って、どんだけヤベェ奴なんだ……)
横を見ると、クロエも口を押さえてうずくまっていた。
「ククク。わかりましたか?圧倒的な力の差が。諦めて大人しくしていれば、せめて苦しまずに消し去ってあげますよ」
エーギルは魔法陣から先ほどよりも2周り以上大きい巨大な黒槍を出現させた。
(ヤベェ……。とにかくこの瘴気をどうにかしねぇと……)
その時、この感覚はどこかで味わったことがある気がした。
しかもごく最近の話だ。
(この感覚、どっかで……)
俺が考えを巡らせていると、クロエが呟いた。
「も、もしかしてこれは……」
俺は何かに気づいたクロエの言葉を待った。
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