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サタン@異世界編PART2
大司教に向けて散弾銃をぶっ放す男
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「普通なら一回口にすれば"魔の気"でアホみたいにむしゃぶりついてしまう怪物ウニですが……」
エーギルは足に回復魔法を掛けながら信心ワームとメイジーを観察する。
「プリビアスキャッチャーは『加護』のせいで魔王の芽が効きづらいのです」
信心ワームはパックリ開けた口の中に怪物ウニを含んでおり、そのキモい口をメイジーに近づけた。
「ふざっけんな!!!」
ーーーバァァァアンッ!!!
散弾銃の炸裂音が響く。
「ふん。そんなおもちゃに何の意味もありませんよ」
エーギルは防御魔法の盾を張り、銃弾を弾き飛ばした。
(う、撃てた!)
これでエーギルが人間でないことは確定した。
ーーーなら。
「うぉぉおおおお!!!」
ーーーバァン!
ーーーバァァアン!
ーーーバァァアアアン!
俺はとにかく引き金を引きまくる。
しかし、あまり散弾銃を撃った経験がなく、うまく照準が定まらない。
ーーーズババババァン!
ーーードゴォオオオン!
エーギルに当たらずそのまま天井を貫通してしまったり、色々な薬品が乗っていた棚を破壊したりと、側から見ても下手くそ過ぎて閉口するレベルだった。
「そんなにその女が大切なのですか……?知り合いでもないでしょうに。ふん。まぁいいです。とにかくムダな行動には変わりありません」
さらに防御魔法の盾が大きくなる。
「カ、カイさん。その攻撃はもう……」
クロエも俺の奇行に心配そうな目を向ける。
「オオオオオオラァア!!!」
ーーーバァァアアン!!
ーーーバァァアアン!!
ーーーバァンバァンバァァアアン!!
一発の銃弾すらかすることなく、全て盾に弾かれ、トンチンカンな方向へ飛んで落下する。
「はぁっ、はあっ、はあっ」
「ふん。チンピラ風情ができる攻撃などこんなものですか。知性のカケラも無い攻撃にガッカリしましたよ」
エーギルは疲労で膝を落とした俺を見下ろしながら鼻で笑った。
「はぁはぁはぁ……」
(クソ……息が上がって……)
「カイさん……なぜそこまで……」
クロエが不思議そうに呟く。
ーーー当然だ。
これまで会ったこともない男が、自分の主人が捕まったことに対してブチギレているのだ。
意味不明なことこの上ない。
「さて。チンピラが暴走して興が削がれましたし、そろそろ2人とも死んで頂きましょう」
エーギルは魔王の芽を持った左手を空へ掲げると、空間が歪み始めた。
「ぐっ……!これはっ……!」
恐ろしいほどの魔力を感じ、クロエが刀を防御の型に持ち変えた。
「はあっ!はあっ……」
俺は相変わらず疲労で立ち上がることができない。
「やけくそで散弾銃ムダ撃ちしてそんな息が上がっているようでは全く使い物になりませんね。……ゴミが。死になさい!『引き込むやつ』!」
「技名ダサっ!」
「いや、お前が言うな……」
クロエがツッコんだと同時に俺もツッコむ。
歪んだ空間がシュルシュルと回転していくと、ブラックホールのような全てを引き込む亜空間が生まれた。
「これが『引き込むやつ』です。死になさい」
「そんなのに引き込まれて死んでたまるかよ……!」
俺はなんとかガクつく足を押さえつけて立ち上がった。
「引き込まれなさい」
エーギルの声でさらに亜空間の引き込む力は強くなる。
ーーーグググ。
俺とクロエも少しずつ亜空間に迫っていく。
「ぐっ!これは……!足を離した瞬間持っていかれる……」
クロエの言う通り、亜空間から離れようとジャンプしたり、体勢を変えたりしたら、その瞬間体を引き込まれる。
俺たちはなすすべなく、大人しくズルズルと引きずられるしかなかった。
エーギルは足に回復魔法を掛けながら信心ワームとメイジーを観察する。
「プリビアスキャッチャーは『加護』のせいで魔王の芽が効きづらいのです」
信心ワームはパックリ開けた口の中に怪物ウニを含んでおり、そのキモい口をメイジーに近づけた。
「ふざっけんな!!!」
ーーーバァァァアンッ!!!
散弾銃の炸裂音が響く。
「ふん。そんなおもちゃに何の意味もありませんよ」
エーギルは防御魔法の盾を張り、銃弾を弾き飛ばした。
(う、撃てた!)
これでエーギルが人間でないことは確定した。
ーーーなら。
「うぉぉおおおお!!!」
ーーーバァン!
ーーーバァァアン!
ーーーバァァアアアン!
俺はとにかく引き金を引きまくる。
しかし、あまり散弾銃を撃った経験がなく、うまく照準が定まらない。
ーーーズババババァン!
ーーードゴォオオオン!
エーギルに当たらずそのまま天井を貫通してしまったり、色々な薬品が乗っていた棚を破壊したりと、側から見ても下手くそ過ぎて閉口するレベルだった。
「そんなにその女が大切なのですか……?知り合いでもないでしょうに。ふん。まぁいいです。とにかくムダな行動には変わりありません」
さらに防御魔法の盾が大きくなる。
「カ、カイさん。その攻撃はもう……」
クロエも俺の奇行に心配そうな目を向ける。
「オオオオオオラァア!!!」
ーーーバァァアアン!!
ーーーバァァアアン!!
ーーーバァンバァンバァァアアン!!
一発の銃弾すらかすることなく、全て盾に弾かれ、トンチンカンな方向へ飛んで落下する。
「はぁっ、はあっ、はあっ」
「ふん。チンピラ風情ができる攻撃などこんなものですか。知性のカケラも無い攻撃にガッカリしましたよ」
エーギルは疲労で膝を落とした俺を見下ろしながら鼻で笑った。
「はぁはぁはぁ……」
(クソ……息が上がって……)
「カイさん……なぜそこまで……」
クロエが不思議そうに呟く。
ーーー当然だ。
これまで会ったこともない男が、自分の主人が捕まったことに対してブチギレているのだ。
意味不明なことこの上ない。
「さて。チンピラが暴走して興が削がれましたし、そろそろ2人とも死んで頂きましょう」
エーギルは魔王の芽を持った左手を空へ掲げると、空間が歪み始めた。
「ぐっ……!これはっ……!」
恐ろしいほどの魔力を感じ、クロエが刀を防御の型に持ち変えた。
「はあっ!はあっ……」
俺は相変わらず疲労で立ち上がることができない。
「やけくそで散弾銃ムダ撃ちしてそんな息が上がっているようでは全く使い物になりませんね。……ゴミが。死になさい!『引き込むやつ』!」
「技名ダサっ!」
「いや、お前が言うな……」
クロエがツッコんだと同時に俺もツッコむ。
歪んだ空間がシュルシュルと回転していくと、ブラックホールのような全てを引き込む亜空間が生まれた。
「これが『引き込むやつ』です。死になさい」
「そんなのに引き込まれて死んでたまるかよ……!」
俺はなんとかガクつく足を押さえつけて立ち上がった。
「引き込まれなさい」
エーギルの声でさらに亜空間の引き込む力は強くなる。
ーーーグググ。
俺とクロエも少しずつ亜空間に迫っていく。
「ぐっ!これは……!足を離した瞬間持っていかれる……」
クロエの言う通り、亜空間から離れようとジャンプしたり、体勢を変えたりしたら、その瞬間体を引き込まれる。
俺たちはなすすべなく、大人しくズルズルと引きずられるしかなかった。
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