木を叩いただけでレベルアップ⁉︎生まれついての豪運さんの豪快無敵な冒険譚!

神崎あら

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第17話 最強のアビリティ【魔境】シリーズ

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「あの家がエイドリアンの屋敷よ」
「あれか……」

 これがエイドリアンの屋敷かさすがに貴族の屋敷だけあってかなり大きいな。
 俺はティアナの案内でエイドリアンの屋敷まで来た。
 さぁてここからが本番だぞ。

「それでこれからどうするの?アンも一緒に連れてきてるし私はあまり無茶できないよ」

 着いて早々にティアナが連れてきたアンに寄り添いながらそう言った。
 まぁそうだよな、こんな小さい女の子を戦わせるわけにはいかないよなぁ。

「いや二人は戦いに参加しなくて大丈夫、ここからは俺が一人でやる」
「え、お兄ちゃん一人で大丈夫?」
「馬鹿ねアンこいつなら別に一人でも大丈夫よ」
「はは、まぁね」

 まぁ確かにエイドリアンには勝てるけど実はティアナ、君には勝てないんだよ……。

「よしじゃあ二人のいるところに結界をはるからちょっとそこから動かないでね」
「結界?」
「うん、アビリティ発動ー空間防壁」
 
 アビリティ空間防壁、消費魔力4000で指定した区域に防御結界をはるアビリティである。
 その強度はなかなかのもので、上位アビリティ以上の火力でなければ傷一つつかない。

「す、凄いよティアナ」
「またこんな上位アビリティを……はぁあんたって本当底が知れないわね」
「ありがと、よしこれで安全だねじゃいってくる!」
「暴れるのはほどほどにしなさいよー」

 暴れるって人をそんな手がつけられない怪物みたいに……まぁ怪物ではあるか。
 俺は二人を安全な結界の中に入れ、エイドリアンの屋敷へと向かった。

「おいエイドリアン!俺だオルクスださっさと出てこい」

 俺の声に反応して屋敷からエイドリアンがでてきた。

「げ、お、お前はさっきの冒険者か何しにきた!」
「はは、何しにってお前、そりゃあ捕らえにきたに決まってんだろ」
「な、お、お前この兵士の量を見て私を捕らえるだと?ざっと100人はいるんだぞ、捕まるのはお前の方だろ!」
「それはどうかな……」

 昔、ゲルマン先生に習ったアビリティがある。
 その当時は名前とイメージや使い方まで教わったけど、肝心の魔力が全然足りてなくて発動させることはできなかった。
 消費魔力20000以上、最強のアビリティ【魔境】シリーズ。
 これは環境に作用し、使用者が有利になる環境に作り替える力。
 先生はこれをアビリティの真髄と呼んでいた。

「ふっ、いくら余裕そうに振る舞っていようがこの量の上位術士相手に勝てるはずがない、さぁお前達奴を捕らえろ!」
「なぁエイドリアン、お前アビリティの真髄を知ってるか?」
「はぁ?何を言っておるんじゃ貴様」
「アビリティ発動ー【魔境】雷轟白夜」

 そうしてエイドリアンの屋敷全体に天から数多の雷が降り注ぎ、辺りに雷鳴が響き渡った。

 
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