木を叩いただけでレベルアップ⁉︎生まれついての豪運さんの豪快無敵な冒険譚!

神崎あら

文字の大きさ
22 / 87

第21話 オルクス対魔人

「……さすがにやりすぎたかな」

 勢い余って壁ごと魔人を吹き飛ばしてしまった。
 これは後でエイドリアンに怒られるかもな……。

「ね、ねぇあんた、怖くないの?」

 見るとティアナは怯えた目でこちらを見ていた。
 まぁこれが普通の反応だよな。
 レベル260って言えば、ティアナの倍以上のレベルだし、何よりあの容姿だ初見で怖くない奴なんていないよな。
 
「うーんと、怖いと言えば怖いけど俺あいつと一回戦ってるからそこまで怖さを感じないんだよね」
「あ、あんたねぇ、何サラッと凄い事言ってのよ、魔人と戦闘して生き延びるなんて普通に無理だから」
「あっはは」

 ティアナは半分呆れてそう言ったが、以前俺があの魔人と戦ってることを聞いて少し安心したのか、そこまで怯えなくなった。
 ま、まぁ強さ的にはあいつに負ける気はしないんだけど、メンタル的な部分では負けそうなんだよなぁ。
 以前戦った時もレベル差が40もあるベヒモスを見てビビるどころかやる気出してたし。
 ……ベヒモスか。

「まったく、じゃああの魔人はあんたに任せていいの?」
「ああ問題ない、というかティアナもやっぱりここにいてくれ、そこにいるガルムが守ってくれるだろうし」

 ガルムのレベルは200ある、あの魔人よりは低いが少なくともティアナよりは高い。
 それにもしもあの魔人クラスと戦闘になったとしてもティアナとガルムの二人なら協力して倒せるはずだ。

「え、あ、あんたは?」
「外で魔人達の相手をしてくる」
「あいつ一人じゃないの?」
「こっちに来てる魔人はざっと5体は感じるな」
「……大丈夫なの?」
「正直あいつと同等の魔人複数なら敵ではないけど、レベル500クラスとか出てきたら少し面倒かもな」
「ご、500ってあんた」

 広域知覚センサーで捉えた感じ、さっきのあいつを入れないで向かって来ている魔人は5体で、その中でも強い個体は2体おそらくレベル300以上はある。
 これは本格的にまずいかもな……よし、ベヒモス呼ぼう。

「まぁ大丈夫だよ、それじゃあ行ってくる」

 俺はさっきの攻撃で外と貫通してしまったところからひょいっと外へ出た。

「さてとまずは、アビリティ発動ー異空間の扉」

 敵が多いから流石に今回は一人で相手はしきれない。
 だからこいつらに手伝ってもらう事にした。

「よし、お前ら出てこい」
「うぃーすご主人、早いっすね自分ら使うの」

 最初に出てきたのはさっき作った魔獣、人狼のアロウだった。

「お、おう相手が多くてな俺だけだと少々キツくてさ、手を貸してくれるかな?」
「当然っすよ!そのための俺達っす、なぁ、お前ら!」

 アロウがそう言うと続々と扉から魔獣が出てきたが、あいにく言葉を話せるのは人狼のアロウのみである。
 本当は皆に言葉を話してもらいたんだけど、さすがに種族とかの関係で難しいんだよなぁ。
 何か良い手があれば良いんだけど。

「ありがとうアロウ、他のみんなもよろしく頼む」

 総勢12体、レベルはだいたい250前後。
 正直いってこの戦力はこの国の軍隊よりも強いと思う……ま、まぁ別に戦争しようってわけじゃないし、個人が所有してても大丈夫だよな……。
 おっとどうやら魔人達が来たようだ。

「なるほど、上から来たか」
「おいおい、なんだよなんだよ弱い人間ばっかりだと思ったらよぉ、こんな奴らもいるんだな」

 魔人は空からやってきた。
 どうやら浮遊系のアビリティを使っているらしく皆浮いている。
 というか、先頭にいるあのでかい奴、いかにも噛ませ犬みたいなこと言ってるな。
 まぁ実際、即殺するけど。

「よぉ魔人達、俺の名前はオルクス、この国のどこにでもいる普通の冒険者だ」
「おお、なんだてめぇ一番弱そうだな、悪いがお前の後ろのバケモン達に俺たちは用があるんだとっと失せな」

 しっかし、絵に描いたようなマヌケな台詞だな。
 どれどれ肝心のレベルは……190か。
 うん雑魚だな。
 魔人に関しては人と違って勝手に処理したからって問題が起こることはないだろうし。
 なによりこいつら、生かしておいたらここら一帯の人達に何をするかわかったもんじゃないしな。

「アビリティ発動ー指定爆撃サイズSS」
「うっ、な、なんだ」

 アビリティー指定爆撃、消費魔力1000~5000、効果は自分の指定したところの爆撃、サイズはSS~LLまでありSSは人体の臓器くらいの範囲を爆破し、LLは街一つ全体を爆破できる。
 今回俺はスキルー解析と合わせてこのアビリティを使用している。
 解析の能力によりこのでかい魔人の心臓の位置を把握し、そこだけを爆破した。
 故にこいつはもうじき死ぬだろう。

「アグリア!」
「な、なんだこれ、くっそ何をしやがった……」

 そうしてでかい魔人は心臓を押さえながら落下していった。
 ふぅ、とりあえず一匹はやったぞ。
 まぁ一番の雑魚だけど。
 さて、俺は一番強い奥のあの腕を組んでる魔人とやるか。
 えっとレベルは……582。
 おいおいこんなの勇者でも勝てないぞ、まったく。

 

 
 
 
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

召喚失敗から始まる異世界生活

思惟岳
ファンタジー
庭付き一戸建て住宅ごと召喚されたせいで、召喚に失敗。いったん、天界に転送されたジュンは、これからどうしたいかと神に問われた。 「なろう」さまにも、以前、投稿させていただいたお話です。 ペンネームもタイトルも違うし、かなり書き直したので、別のお話のようなものですけれど。

おっさんが雑魚キャラに転生するも、いっぱしを目指す。

お茶飲み人の愛自好吾(あいじこうご)
ファンタジー
どこにでも居るような冴えないおっさん、山田 太郎(独身)は、かつてやり込んでいたファンタジーシミュレーションRPGの世界に転生する運びとなった。しかし、ゲーム序盤で倒される山賊の下っ端キャラだった。女神様から貰ったスキルと、かつてやり込んでいたゲーム知識を使って、生き延びようと決心するおっさん。はたして、モンスター蔓延る異世界で生き延びられるだろうか?ザコキャラ奮闘ファンタジーここに開幕。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。