木を叩いただけでレベルアップ⁉︎生まれついての豪運さんの豪快無敵な冒険譚!

神崎あら

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第22話 十二魔獣の実力

「来いマリギュラ」

 俺は奥のレベル500オーバーの魔人を倒すべく、12体の魔獣の一人機械人形マリギュラを呼んだ。
 魔獣マリギュラはレベル240の筋力3000防御力5000、そしてアビリティ耐性33000の上位魔獣である。
 マリギュラは結構特殊な魔獣で、筋力と防御力が低い代わりにアビリティ体制がかなり高い。
 そしてこいつは身体中に多くの武器を仕込んでおり、鎖に投げナイフ、毒針など様々な暗器を持ち合わせている。
 そのため前線を張るというよりはサポート役の魔獣である。

「さてマリギュラ、俺があいつと正面でやりあうから、お前は援護を頼む」

 マリギュラは俺の言葉にコクっと頷いた。
 うーん、やっぱり話せた方がいいな。
 そうだ!そういうアビリティを作ってしまおう。
 アビリティ生成発動ー魔獣強化を生成。
 アビリティ魔獣強化、消費魔力10000で効果は自分の今までに作った魔獣全てに能力強化や言語解放を施せるというものだ。
 これを使えば話せるようになるはずだ。

「アビリティ発動ー魔獣強化!」
「な、なにしてんだいあいつ!」

 アビリティを発動させたことで、魔獣達が光出した。
 そしてそれを見て女の魔人が何か焦ったように大きな声あげた。
 さぁて、何が起きるかな。

「ご主人様、こんなに強化をしていただき誠にありがとうございます」
「お、マリギュラお前話せるようになったのか」
「ええ、それだけではありませんけどね」

 えーとどれどれ解析で見てみるか、ま、マジかよレベル310で筋力10000の防御力10000、そしてアビリティ体制が40000って……あ、あれこれもしかしてまたやり過たか……。
 つか、サポート役のマリギュラがこれって他の奴らはどうなっているんだろ。

「ま、まぁいいや、行くぞマリギュラ奥のあいつを倒すぞ!」
「ええ、ご主人様」

 にしても奥のあいつ、これだけの数の上位魔獣達が相手だってのに微動だにしないな。
 まぁあいつのレベルは582だからな、こんなもんじゃ話にならんのだろう。
 ま、俺は999だけどね。

「アビリティ発動ー雷撃一閃」

 俺は一直線に横に飛ぶ雷である雷撃一閃を奥の魔人に向けて放った。

「……強いな」

 奥の魔人はそう言うと片手でそれを受け止めた。
 マジか、おそらく今の技普通の魔人程度なら貫通しててもおかしくないのに。
 やっぱりこいつ結構強いな。

「……たしかお前の名はオルクスと言ったな」
「あ、ああそうだ」

 なんだあいつ、いきなり話しかけてきたぞ。
 つかあいつ、服装がやばいな。
 他の奴らは上下ともにかっこいい軍服みたいな制服を着てるのに、こいつだけほぼパンイチだ。
 へ、変態なのか。

「お前結構強いな、強い奴は好きだ、故に俺も名を名乗る」
「……」

 な、なにが"強い奴は好きだ"だよ。
 この前の山賊襲った魔人もそうだけど、なんで魔人って奴らはこうも戦闘狂なんだろうか。

「反応が薄いな、まぁいい俺の名はイブリス、第一界魔人である」
「……第一界魔人?」

 前にも聞いたことあったけどなんなんだ第一界魔人って階級みたいなもんなのかな。

「一つ訊ねたいのだが、お前ひょっとしてあの魔獣達を作ったのか?」
「あ、ああそうだけど」

 な、なんでそんな事を訊くんだ。
 もしかして魔獣生成って結構やばいアビリティだったりするのか。

「なんと、まさか人間が魔王様レベルのアビリティを使うとは驚きだな」

 魔王様レベル?何を言ってるんだ、魔獣生成なんてただの普通のアビリティだろ。

「……」
「ほぉ、どうやらよくわかっていないようだな、なら教えてやろう、本来魔獣生成は我々魔人族にのみ使用できる上位アビリティなのだ」
「え、マジ?」
「ああそうだ、もしも普通の人間が使おうものならその反動に耐えきれず、身体が砕ける」

 う、嘘だろ。
 じゃ、じゃあなんで俺は普通に使えるんだよ……。

 
 
 

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