木を叩いただけでレベルアップ⁉︎生まれついての豪運さんの豪快無敵な冒険譚!

神崎あら

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第35話 スカルマンの軍勢


「あ、オルクス様ぁ!」
「おおロックか」

 俺がエルナス王国軍と戦闘はじめてだいたい30分くらい経った頃、ロック率いるスカルマン五千の軍がこちらへ到着した。
 
「……オルクス様、結構暴れましたね」
「そうか?」

 マルクスを倒してから約20分間俺は止むことなく雷を落とし続けた。
 その間に反撃してくる奴らもいたのでそういう奴には雷で作った竜や狼なんかを使って撃退し。
 兵が密集しているところには周囲の雷を集めた極大攻撃を撃ったりした。
 その甲斐あってほとんどの兵士を無力化できたが、加減をしなかったためここら一帯の地形をメチャクチャにしてしまった。

「お、おい化け物!お前は一体なんなんだ魔王なのか?」

 横たわる1人の兵士が俺にそう訊いてきた。
 魔王?そんな風に見えるのかよ俺は。
 せめて聖騎士とかって言ってくれないかな。

「いや違う、俺はベルグール王国が誇る英雄的な者だ」
「……英雄だとお前が」

 そう言いって兵士は力尽きてしまった。

「それではオルクス様、我々はこのまま作戦通り敵の本隊を急襲しますね」
「ああ頼む、もしも戦力が足りないと感じたら遠慮なくその指輪で知らせてくれ」
「了解でございます」

 ロックをはじめ13魔には魔具である絆の指輪を与えている。
 これは遠く離れた仲間への連絡手段のために俺が自作したものである。

「あとまだ次の作戦まで時間あるから俺も途中まで同行させてもらってもいいかな?」
「はい大丈夫です!」

 しっかしなるほど魔王か、どうしてさっきの兵士がそんなこと言ったのかなと思ったけど、後ろのこいつらか。
 ロックの後ろにはおびただしい数のスカルマン達の軍勢があった。
 これは確かに魔王だわ。



「オルクス様、この奥にどうやらいるみたいです」
「お、いたか」

 先行していたスカルマンの部隊がエルナス王国軍本隊の場所を見つけたらしい。
 このまま俺が行って敵の本隊と戦うのもいいが、それではなんだか味気ない気がする。
 そうだ!スカルマン達にやらせて俺は空中からその様子をみてみよう!

「では我々は敵本隊とこのまま戦闘を開始しますね、オルクス様はどうされますか?」
「俺はここで少し様子を見てるよ」
「了解致しました!ではこのロック行って参ります!」

 そう言ってロックはスカルマン五千を連れ、敵本隊の元へ向かった。
 さてと俺は上から少し観戦してみるか。
 アビリティー浮遊で上へいくと人間の集団にスカルマンの軍勢が迫っているのが見えた。
 この絵面はよろしくないかもな。
 ま、まぁでも侵略者は向こうなわけだしセーフだろ。

「いけぇお前たちぃ!」

 ロックの号令と共にスカルマン達は一斉にエルナス王国軍に襲い掛かった。
 上から見るとまるでオセロの黒が白に変わっていくかの如くスカルマン達が相手国の兵士を薙ぎ倒していくのがよく見えた。
 これ大丈夫かな?

『ーーオルクス様、デリアリ西門から10キロの地点にて魔人の一軍を確認』
『お、スガクか了解すぐ戻る』

 見張りに出ていた鳥人間のスザクから通信が入った。
 とうとう来たか今回の本命が。
 さてとこれからが本番だよな、本気でいかないとな。
 じゃ、じゃあなぁロックとスカルマン達、くれぐれもやり過ぎだけはやめてくれよ。

「いけぇ、お前達!」
「アビリティ発動ー瞬間移動」

 瞬間移動で飛ぶ寸前ロックの号令がまた聞こえた、ここまでやってれると絵面とかは別にして、とりあえずあいつにスカルマンを預けたのは正解だったかもな。



「あ、オルクス様」
「やぁスザク」

 俺は西の城門でスザクと落ち合った。

「状況は?」
「現在魔人の軍はここより8キロ地点におります」
「なるほどな」

 魔人の軍勢はおそらくだけど、人の軍勢より強い。
 故に魔人軍の相手は大量のスカルマン、そしてマリギュラ、千手に任せる事にした。

「マリギュラも千手も配置についております」
「よし、それじゃ魔人達はお前らに任せる」
「了解です、オルクス様はどうされるのですか?」
「俺はエンダートのところへ行く」
「あーあの噂の王子ですか」
「ああ」

 今回のエルドレッド王子が行方不明になってることや、タマキのことを魔人族が狙ってること、そしてこの魔人族とエルナス王国の同時侵攻全てにエンダートが関わってると思うので、俺はエンダートに直接会って話を聞く事にした。
 
「さて何年ぶりか忘れたけど久しぶりに王のいる城へ行くとするか」

 
 

 


 
 
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