木を叩いただけでレベルアップ⁉︎生まれついての豪運さんの豪快無敵な冒険譚!

神崎あら

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第40話 エルドレッドの行方

「ラキュラス!」

 エンダートは飛んでいくラキュラスを見てそう叫んだ。
 おいおい今回の騒動の黒幕飛んでちゃったんだけど、エルドレッドの事とかタマキの事とか色々聞きたかったのにこの"英雄王"ときたらまったく……まぁまだエンダートがいるから大丈夫だとは思うけど。

「おいエンダートたった今お前の後ろ盾はいなくなった、さぁ大人しくエルドレッドの居場所を教えろ」
「オルクスお前は二つ勘違いをしている、一つはラキュラスは私の後ろ盾ではないという事、そしてもう一つは私は決して弱くないという事だ」
「え?」
「こんなもの……ふんっ」

 そう言うとエンダートはどうやったかわからないが空間固定を解除した。

「オルクスよ、貴様がいくら強いからと言ってこの私ほど強くはないだろう、なんてたって私は魔人なのだからな」

 まずいな、エンダートのレベルがどんどん上がっていく。
 300、400、500⁉︎
 500以上とか七獄の魔人並みじゃないか。
 しかしこいつ12歳のくせに強すぎるな、仕方ない久しぶりにアレを使って黙らせるか。

「エンダート、もうお前が強いのわかったから、もうそのレベル上げみたいなやつしなくていいぞ」
「ふっ、なんだ私の上がっていくレベルに畏れをなしたのか?」
「いや違うけど……とりあえずこれでも喰らってくれ、アビリティ発動ー能力公開」
「なんだ貴様、自分のステータスを公開して己のレベルの低さをアピールして私から同情を誘おうとしているのだな……え、レベル999?」

 エンダートは俺のレベルがわかると静かになった。

「お、オルクスよお主便利なアビリティを持っておるな」
「へへまぁな」

 このアビリティ最近使っていなかったけど、もしかしたら結構強いのかも。
 消費魔力も少ないし今度から頻繁に使っていこうかな。

「嘘だありえん、あの世界最強と言われている"魔王"ですらレベル980だというのにそれよりも強いだと、しかもあのオルクスがだと」

 失礼な奴だな、こいつもどこかに飛ばしてやろうか。
 
「落ち着けエンダートよ、レベル950以上では数値の上では差はあるが実質的な力ではそこまで差はない、故にオルクスは私と同等だ」
「……それでは勝てぬではないか」
「お、おいしっかりしろ」

 エンダートはそう言ってガッカリと肩を落とした。
 慰めるつもりでこのおっさん言ったと思うんだけど、空回りしてるあたりやっぱし馬鹿なのかもな。

「さぁエンダート、もう観念してエルドレッド様の居場所を教えてくれないか?」
「知らん」
「え?」
「だから私は知らんのだ、兄はラキュラスが何処かへ攫っていった、それが何処なのかは私にもわからん」

 ふ、ふざけんなよ次期国王だぞ、仮にも弟なら場所くらいわかっておけよ。
 エルドレッドに何かあったら本当にお前が国王なんだぞ、どう考えたってそれが一番やばい、ラキュラス、ラキュラスはどこいった。
 ……ってあいつは空の彼方じゃないか。

「はぁ、なんでこううまくいかないんだろう……」
「どうしたオルクスよ悩み事か、私が何か助言をしようか?」
「いやいいよ、おっさん……じゃなくてアックスはこのままエンダートを見張っててくれないかな?」
「おう任せろ、オルクスはどうするんだ?」
「ラキュラスを追う」
「お、そうか頑張れよ」

 そう言ってアックスはグッと親指を立てた。
 いやあんたのせいだからな俺がラキュラスを追うハメになったのは。
 まぁでもあの流れじゃ殴るなっていう方が無理あるよな。

「エンダート!そんなわけだから俺は行くが、お前変な事とかすんなよ、俺と違ってアックスは優しくないからな!」
「ふっ、もう降参だ暴れるつまりはない」

 そう言ってエンダートは両手を上へあげた。
 若干信じられないけどここはアックスに任せよう。
 あのおっさん馬鹿だが強いし、大丈夫だろ。

「じゃあ任せたぞ!ギフトスキル発動ー広域知覚センサー」
「ほう、また便利なものをもっておるな」
「見つけた、アビリティ発動ー瞬間移動」



 

 
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