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41話 オルクスvsラキュラス
「まったくあの怪力馬鹿めがこの私を殴り飛ばすとはラスル様がこのこを知ったらどうする事やら」
「おい、エルドレッドの場所教えろよ」
「げっ、貴様は……」
だいたい城から3キロほど離れたところにラキュラスはいた。
こいつまたアックスの事を馬鹿呼ばわりしてたな、懲りない奴め。
つか3キロくらい吹っ飛ばされんのに、無傷なあたりさすがは七獄の魔人ってところだな。
「早く話せば痛い目はみなくて済むぞ」
「ふん、誰が貴様に言うものか」
そう言ってラキュラスは俺から距離をとった。
ま、簡単には教えてくれないよな。
「アビリティ発動ー雷獄」
「なっ」
アビリティ雷獄、対象を指定し発動するもので、その対象の周りに雷の牢獄を出現させ閉じ込める術である。
「さぁこれでもう逃げられないぞ」
「チッ、厄介なものを、ギフトスキル発動ー痛覚遮断」
「なんだ?」
見るとラキュラスの身体の色が薄紫から黒へと変化していくのが確認できた。
「まったくこれやるのしんどいだぞ」
そうしてラキュラスは雷獄のダメージを無視して無理やり雷の牢獄をこじ開けた。
「おいおいマジかよ」
ラキュラスはそのまま傷を負いながら雷獄を通り抜けてしまった。
「アビリティ発動ーヒーリング」
嘘だろこいつ、身体を焼きながら雷獄を突破しやがった……。
「お、お前……」
「さてやろうか、四人目の王よ」
そう言うとラキュラスは俺をギロッと睨んだ。
いやいやいや、やるってそんなお前じゃ相手にもならないはず……。
「アビリティ発動ー爆弾錬成」
なんだ奴の身体から数字の入れ墨のようなものが出てきたぞ。
「一体何をするつもりなんだ」
「……オルクスよ、お前は魔人の特性を知っているかな?」
「なんだよいきなり」
「お前ら人には心があるだろ、怖いとか危ないとかそういった判断は心のそういったものを基準にするのだろう」
「あたり前だ」
「魔人にはその心がない、故に恐怖もないのだよ」
「へ?」
「爆ぜろ」
そう言うとラキュラスの身体は一瞬眩い閃光を放ち、爆発した。
自爆だと!?こいつ頭どうかしてるんじゃないのか。
「あ、危ねぇ」
俺は咄嗟にカウンター型の防護壁をはったお陰でなんとか無事で済んだ。
しかし今回の黒幕があっさり自縛とは、なんとも歯切れの悪い結末だな。
「ギフトスキル発動ー完全再生」
「なんだ?」
辺りに散らばったラキュラスの破片みたいなものが集まり出した。
おいおい嘘だろ。
「さすがにあの程度の自爆ではダメか」
「お、お前なんで生きて……」
「ふっ、どうせすぐにお前ならば私の術の仕掛けにも気がつくだろう、ではもう1発行くぞ」
「もう1発?」
「お前の足下をみろ」
足下だと、何を言って……これはまさか。
「それは私の右腕だ、あえて私に繋げずそこに置いておいた」
「まさかこれも」
「爆弾だよ」
「なっ!」
そうして俺の足下にあった右腕は爆発した。
こいつ、間違えない俺に勝つ気でいる。
こんだけレベル差あるのに挑んできてる、これはこっちもそれ相応の対応をしないと怪我するだけじゃ済まないな。
「ほぉ、ほぼ無傷ですか」
「いや結構効いたよ、すぐに治したから軽く見えるだけでちゃんと大ダメージだ」
「そうですか」
「アビリティ発動ー雷光」
「なんだ!?」
アビリティ雷光、自分自身を雷並みの速度で移動を可能にする術である。
「全然目で追えてないな」
「なっ!」
俺は一瞬にしてラキュラスの目の前へと距離を詰めた。
「喰らえ、雷光伝播」
俺はその勢いのままラキュラスの身体に掌底をかました。
雷光伝播、雷光を使った状態で大将に触れるとその運動エネルギーをそのまま相手に伝える事ができる。
「な、なんだとぉぉお」
そしてラキュラスはそのまま吹っ飛んだ。
まさかこいつがこんなに厄介な相手だったとはな。
まぁでもこれであいつも戦闘不能だろ。
さぁてエルドレッドの居場所を聞きますか。
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