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第47話 収入源
「今日は忙しくなりますね」
「ああ」
そう言って千手は書斎の窓を開けた。
あれから色々あってデリアリの第二広場に俺は屋敷を購入した。
しかし俺の所属する天心会では冒険者歴2年目未満の者は家を買ってはならないというルールがある。
そのため屋敷の所有者は俺ではなく、千手という事になっている。
なんでも冒険者歴何十年でも家を買えない人への配慮って事らしいけど、正直その気遣いのほうが辛いと思う……。
ま、別に欲しくて買ったわけじゃないし別に所有者の件に関してはいいんだけどね。
それはそうと今日は月に一度のムーファとシフォンがバーで稼いだお金を入金しに帰ってくる日である。
「オルクス様ー!」
「む、ムーファやめろ」
2階にある書斎の扉が開くと、ムーファが奥の机にいる俺めがけてタックルしてきた。
危うく吹っ飛ぶところだったが、アビリティ磁力操作でなんとか椅子と床のネジをくっつけて耐えることができた。
「お久しぶりですー」
「おお、シフォン」
タックルしてきたムーファとは違いシフォンは静かに部屋へ入ってきた。
まったくシフォンはかわいいなー。
「ではオルクス様、これが私たちの今月の稼ぎです!」
そう言ってムーファはドサっと机の上にお金の入った袋を置いた。
「おお!結構あるな」
「そうなんですよ!なんかゲルマン?とかいうおっさんがやたら私を気に入っててほぼ毎日来るんですよね!」
「え、ゲルマン?」
おいおいゲルマンってまさか……嘘だろ先生。
「もしかしてオルクス様のお知り合いですか?」
「い、いや知らない、そんなおっさん知らない」
「そうですか」
「さて今度は集めた情報の方を教えてもらおうかな」
「了解です!」
ムーファはそう言って右手をビシッと額につけた。
ムーファとシフォンにはお金稼ぎ以外に情報収集の仕事をしてもらっている。
彼女らの働くところにはこの国の官僚や金持ちなども多く利用しているので、そう言った情報を得るには色々都合がいい。
「まず軍関係の話なんですけど」
「うん」
「やっぱりエンダートと仲のよかった官僚は皆僻地に飛ばされてしまいましたね」
「やっぱりか」
あの一件でエンダートは王候補から降ろされた。
そのため奴と親しかった軍官僚も皆更迭されたのだろう。
まぁ自業自得だと思うけど。
「そしてエルナス王国のその後なのですが」
「お、どうしたまた攻めてくるのか」
「いえ、どうやらオルクス様の事があちらの国で話題になっているらしく」
「え、どうして?」
「なんでも屍の兵隊を率いる謎の男として議題に上がっているらしいです」
「……」
まぁ確かにあの国に対しては俺が自分で相手したけどさ、はぁ頼むからそっとしておいてくれないかなぁ。
「おっけー了解、他に何か言っておきたいこととかってあるかな?」
「特には……あ!兵隊さんが城にしこたま雷の砲弾を撃ち込んだ奴がいるって話ありましたけど、それはオルクス様だったりしますか?」
雷の砲弾?
……もしかしてエンダート達を引っ張り出す為にやったあれのことかな。
まずいなもしかして結構問題だったりしたか。
「ああ俺だよ」
「そうなんですか!直すのすっごい大変だったって兵隊さん達言ってましたよ」
「そ、そうか」
あのときは城の壁ほとんど破壊したもんな、そりゃ直すのに苦労するはずだよ。
まぁでも罪とかになっていないっぽいから一安心だな。
「オルクス様、少しいいですか?」
「どうした千手?」
「ミリオンがこちらへ向かってきています」
「お!あいつも今日帰りか、楽しみだな」
「そうですが、どうやらミリオンはまたオルクス様と手合わせがしたい様ですよ」
「え?」
「一先ず外を見て下さい」
そう言われて窓から外を見ると、数十メートル先に巨人化したミリオンが見えた。
「げっ」
「どうやら本人はこのままこの屋敷にタックルする気なのではないでしょうか?」
「いやいやまだ買ったばっかりだぞ」
「あれに我らの常識は通じませんよ」
「あ、オルクスさまー!」
窓から様子を窺っているとミリオンに見つかってしまった。
仕方ないここは奴を止めしかないか。
「千手、俺は外に出てあのアホを止めてくる」
「いってらっしゃいませ」
「おう!」
そうして俺は外に出た。
まったくミリオンには手がかかる。
でもなんであいつまで戻ってきたんだ?
「ああ」
そう言って千手は書斎の窓を開けた。
あれから色々あってデリアリの第二広場に俺は屋敷を購入した。
しかし俺の所属する天心会では冒険者歴2年目未満の者は家を買ってはならないというルールがある。
そのため屋敷の所有者は俺ではなく、千手という事になっている。
なんでも冒険者歴何十年でも家を買えない人への配慮って事らしいけど、正直その気遣いのほうが辛いと思う……。
ま、別に欲しくて買ったわけじゃないし別に所有者の件に関してはいいんだけどね。
それはそうと今日は月に一度のムーファとシフォンがバーで稼いだお金を入金しに帰ってくる日である。
「オルクス様ー!」
「む、ムーファやめろ」
2階にある書斎の扉が開くと、ムーファが奥の机にいる俺めがけてタックルしてきた。
危うく吹っ飛ぶところだったが、アビリティ磁力操作でなんとか椅子と床のネジをくっつけて耐えることができた。
「お久しぶりですー」
「おお、シフォン」
タックルしてきたムーファとは違いシフォンは静かに部屋へ入ってきた。
まったくシフォンはかわいいなー。
「ではオルクス様、これが私たちの今月の稼ぎです!」
そう言ってムーファはドサっと机の上にお金の入った袋を置いた。
「おお!結構あるな」
「そうなんですよ!なんかゲルマン?とかいうおっさんがやたら私を気に入っててほぼ毎日来るんですよね!」
「え、ゲルマン?」
おいおいゲルマンってまさか……嘘だろ先生。
「もしかしてオルクス様のお知り合いですか?」
「い、いや知らない、そんなおっさん知らない」
「そうですか」
「さて今度は集めた情報の方を教えてもらおうかな」
「了解です!」
ムーファはそう言って右手をビシッと額につけた。
ムーファとシフォンにはお金稼ぎ以外に情報収集の仕事をしてもらっている。
彼女らの働くところにはこの国の官僚や金持ちなども多く利用しているので、そう言った情報を得るには色々都合がいい。
「まず軍関係の話なんですけど」
「うん」
「やっぱりエンダートと仲のよかった官僚は皆僻地に飛ばされてしまいましたね」
「やっぱりか」
あの一件でエンダートは王候補から降ろされた。
そのため奴と親しかった軍官僚も皆更迭されたのだろう。
まぁ自業自得だと思うけど。
「そしてエルナス王国のその後なのですが」
「お、どうしたまた攻めてくるのか」
「いえ、どうやらオルクス様の事があちらの国で話題になっているらしく」
「え、どうして?」
「なんでも屍の兵隊を率いる謎の男として議題に上がっているらしいです」
「……」
まぁ確かにあの国に対しては俺が自分で相手したけどさ、はぁ頼むからそっとしておいてくれないかなぁ。
「おっけー了解、他に何か言っておきたいこととかってあるかな?」
「特には……あ!兵隊さんが城にしこたま雷の砲弾を撃ち込んだ奴がいるって話ありましたけど、それはオルクス様だったりしますか?」
雷の砲弾?
……もしかしてエンダート達を引っ張り出す為にやったあれのことかな。
まずいなもしかして結構問題だったりしたか。
「ああ俺だよ」
「そうなんですか!直すのすっごい大変だったって兵隊さん達言ってましたよ」
「そ、そうか」
あのときは城の壁ほとんど破壊したもんな、そりゃ直すのに苦労するはずだよ。
まぁでも罪とかになっていないっぽいから一安心だな。
「オルクス様、少しいいですか?」
「どうした千手?」
「ミリオンがこちらへ向かってきています」
「お!あいつも今日帰りか、楽しみだな」
「そうですが、どうやらミリオンはまたオルクス様と手合わせがしたい様ですよ」
「え?」
「一先ず外を見て下さい」
そう言われて窓から外を見ると、数十メートル先に巨人化したミリオンが見えた。
「げっ」
「どうやら本人はこのままこの屋敷にタックルする気なのではないでしょうか?」
「いやいやまだ買ったばっかりだぞ」
「あれに我らの常識は通じませんよ」
「あ、オルクスさまー!」
窓から様子を窺っているとミリオンに見つかってしまった。
仕方ないここは奴を止めしかないか。
「千手、俺は外に出てあのアホを止めてくる」
「いってらっしゃいませ」
「おう!」
そうして俺は外に出た。
まったくミリオンには手がかかる。
でもなんであいつまで戻ってきたんだ?
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