隠れ勇者の居残りハーレム

Na7saka

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第一章 ファーストセックスから始まる物語

第21話 居残り事情 

「……おかえり」

「ああ、ただいま」

 膣液と精液でべとべとのしなびたちんこを丸出しに迎える。

 イヴはソファーに腰かけて鎧を外す。そこへ気軽に近づこうと思ったが、威圧的なオーラに足が止まってしまった。

 疲れている風には見えないものの、鎧には小さな汚れがついている。その鎧とスカートがなくなればトレーニング時の服装になった。

「嗅がないのか?」

 イヴが両手を頭の後ろに置いて誘ってくる。怯むには色っぽさが過ぎた。節操ない性欲に導かれ側へ寄って隣に座り、無遠慮に脇へ顔を埋めた。

「んっ……」

 蒸れた脇が頭をクラクラさせる。

「どうだ?」

「……一生嗅いでいたい」

「私は恥ずかしいんだがな」

「恥ずかしがるイヴが好きだから」

「石鹸の香りがする私じゃだめなのか?」

「汗臭いのと同じ程度には好きかな」

「だったら……」

「うおっ!」

 イヴに抱きかかえられ、お姫様抱っこをされてしまった。

「風呂場に行こう」

 ソファーで身体を横にするクロエを置いて風呂場に連れていかれる。こうして運ばれると、どうにも落ち着かないな。

「恥ずかしがる姿がいいというのは理解できた」

「……」

 今のイヴはひと味違う。魔物を相手にしてアドレナリン的な何かが出ているのか? イケメン度がいつにもなく増していた。

「あ、お湯沸かしてないけど」

「沸かす間に楽しめばいい」

 くっ、まったく優位に立てる気がしなかった。

 洗面所に入って下ろされ、イヴが服を脱ぎ捨てる。その間に奥の風呂場で浴槽へお湯を出して戻ると、下着も外して裸になっていた。

「ちょっ!」

 力強く腕を引かれて唇を奪われた。

「ちゅ、んっ、ぢゅるる……」

 いきなり舌を潜り込ませてきて咥内を犯される。背中に回った手が情熱的で自由が利かない。

「んっむ、んんっ、ぢゅ……♡」

 受け身だったイヴが求めてくる姿にちんこが硬さを取り戻した。

「ちゅぐ、んっ、ふぅ……」

 腕を上から押さえられているため動けず、ただただ貪られる。力ではやはり勝てないか。

「ん……興奮しているのか?」

 ちんこを掴まれて扱かれる。

「……そっちこそ」

「そうだな、いつになく興奮している。今すぐにオチンポをしゃぶりたいよ」

「イヴがいつの間にか変態に……」

「……積極的にと言ったのはクロクスだったはずだが」

 そういえば言った気もする。こっちが忘れていてもしっかり応えてくれるなんて。

 イヴが照れた顔を見せる。ここが立場を逆転させるチャンス、と思ったが腰に手を回されては身動きがとれなかった。

「今日は私が好きにさせてもらおう」

 男前な顔に戻っての宣言と共に、シャワーがつけられてお互いの身体が濡れていく。まだ赤さを残す左乳首を水が伝って美味しそうに映った。

「お返しだ」

 なんの、と聞く前にこちらの乳首が舌で攻められる。

「っ!」

「れろ、ちゅ……」

「ちょ、そんなことしても……!」

「ぢゅ、ぢゅるるる!」

 くすぐったさに変な声が出そうになる。

「ん、なるほど」

 イヴは何かを納得して顔を上げた。

「クロクスが私の乳首を舐める理由が少し分かった」

「俺も舐めていい?」

「そうだな……私に頼んでみてくれないか?」

 中々恥ずかしい注文をしてくる。積極性の答えがこれなのか。

「その……イヴの可愛い乳首を味わわせていただけないでしょうか」

 ついさっきまでご主人様と呼ばれていたのにな。しかし、魔物と戦ってきたなら精神的な疲れはあるに違いなかった。ストレスの軽減になるんだったら付き合うのが役目だ。

「ああ、私を気持ち良くさせてくれ」

 イヴが左のおっぱいを持ち上げる。目の前にピンと勃った乳首が虐めてくれと言わんばかりに存在感を示していた。

「んっ!」

 いきなりは吸わずに周りを舐め回す。

「あっ、ふっ……!」

 食感はともかく、乳首の味が美味しいなんていうことは当然ない。要は相手の反応が大事なのだ。

「んうっ♡」

 つまり、乳首を弄られていた俺の姿に納得されたのか。歯を立ててむず痒さを紛らわす。

「んっ! はぁ……♡」

 肩を押されて身体が離れた。

「そろそろお湯が入っただろう……」

 シャワーが止められて浴槽に促された。まだ半分しか入っていないけど、今回は素直に従って気持ち良くなってもらおう。

 浴槽に座ると後ろにイヴが入り込み、後ろから抱かれる形になった。

「逆じゃダメ?」

「ダメだ」

 経験のない感覚にそわそわする。

「クロクスは可愛いな」

「……」

 とことんにやってくるな。この際なので胸のクッションに頭を沈ませて楽しもう。

「そういえば、ミアが俺と仲良くしたら騎士団に利益があるとか言ってたんだけど」

 さらに、居心地の悪さを誤魔化すため気になっていたことを聞いてみる。

「ああ、いつ話すか考えていたんだが……」

 話しにくい事柄なのか微妙な間が空いた。

「率直に言えば力だ」

「力……権力みたいな?」

「それは後でついてくるかもしれないが、単純な戦闘力と捉えてくれ」

 そっちか。でも、つながりがよく分からない。仲良くするだけで強くなれたら世話もないし。

「勇者召喚の魔法は我が国、ネルクシア王国に古くから伝わるもので魔王に反応して初めて使うことができる」

 話が変なところにそれたな。

「長い年月を通して順風満帆に国を運営するのは難しい。誰かが身勝手を起こし腐敗の末に王が入れ替わることは何度も繰り返してきた。以前の魔王が現れたのは何百年も前で、国の変遷と共に勇者の詳しい情報は風化していった」

 ふむ、勇者について情報が少ないのは理解できた。

「だが、今回の魔王討伐を通じてある知見を得た。この世界の女性、それも異性と交わった経験のない身で勇者と性行為をすると絶大な力に目覚めるんだ。理屈は定かではないが、勇者の加護と呼ばれている」

 またなんとも頭の悪い話だ。ある意味、勇者らしいと言えばらしいが。

「つまり、俺は戦力を強化するためにいるのか」

「そうだな。それが元の世界へ帰さなかった理由だ」

 監禁されていた云々は嘘だったと。

「気分を悪くしたか?」

「いや、むしろ今知れて良かった気がする」

 たぶん初めから偽りなく言われてたら、自分をごく潰しと思わず好き放題にしていた自信はある。結果的に最低限のクズさ加減でやってこれたはずだ。

「魔王が倒された後に戦力を求める理由は?」

「この世界には五つの大国がある。我が国を含めた四つの国は協力し合い犠牲を顧みず魔王の対処に当たったのだが残りの一つの国、ガドゥルス王国が消極的だったんだ」

 その国だけ被害を抑えて乗り越えたわけか。

「監視を続けているが、魔王の討伐宣言後になって軍の動きが見逃せないものになっている」

 共通の敵がいなくなれば結局、人間同士が争うんだな。戦争への敷居が低いのは実に異世界じみていた。

「四つの国で協力して対抗するのは?」

「どの国も疲弊していてはそれも叶わないさ。ガドゥルス王国は大陸の中心にあって、最も近いのがネルクシア王国でな。まず私たちが相手をしなければならないんだ」

 他の国は様子見で、ガドゥルス王国とやらの消耗を待っているのか。大体の事情は見えてきた。

 イヴたちの助けになるのなら、このまま胸の柔らかさに沈むのもやぶさかではない。そう思うよう仕向けられている気はするが。そもそも、俺を縛って精液を搾り取ることもできたのだ。尊重はされていると思う。

 紅百合騎士団の面々が国の指示ありきで受け入れてると考えたら、多少もやもやはする。何かしら理由がないと好き勝手に遊ばせるわけもないんだが。

「騎士には模範的な行動を求められるが、戦場では限界もある」

 沈黙を汲み取ってくれたのか、イヴが浴槽にたまってきたお湯を手で波立たせて話す。

「極度のストレスを性的な欲求で満たそうとする者は多かった。規律を乱さない程度なら黙認もされていたよ」

 生々しさのある話題だな。

「紅百合騎士団の団員にしても、差はあるが戦場を経験している。しかし、自らを律してそれぞれが騎士の役目に忠実だった。国を想う気持ちは人一倍に強いんだ」

 そんな話を聞くと見る目が変わってしまうというか。

「ただ、少々変わり者も多くてな。シャルは拗らせていると言っていたか。クロエと話したのなら分かると思うんだが……」

 言わんとするところは分かった。まあ、あれぐらいは性癖の一種だ。元の世界で鍛えられたエロ力を舐めないでもらいたい。

「オナニーを知らなかったイヴは戦場で悶々としたとき、どうしてた?」

「私は……考えたこともなかったな。戦場で自然と発散していたよ」

「へえ……」

 戦闘狂の気があるな。

「色々聞いて、ちょっとは安心できた」

 一応は重要なポジション。殺されはしないと見ていいか。

「安心するのは早い。クロクスは自分の立ち位置と価値を正しく理解しなければならない」

「というと?」

「クロクスがここを離れて他の国へ行くとどうなると思う?」

「あー……」

 そういうことか。勇者の加護がどこまですごいかは測れないものの、俺が他の国で好き放題してしまえばこの国の優位が崩れるんだな。ガドゥルス王国に行ったら目も当てられないわけだ。

「勇者を名乗るなっていうのは……」

「勇者の加護については他の国も知っている。勇者のパーティには他の国の者が選ばれ、バランスを保っていた」

 厄介な話になってきたな。

「クロクスの素性を知るのは、紅百合騎士団に所属する者以外は陛下の周りにいる数人程度なんだが、時間が経つにつれ広がるものだ。そして、勇者の加護を受けた騎士が増えるとクロクスの価値は逆転していく」

 戦力が揃えば用済みどころか、存在がリスクになるんだな。

「初めから牢に閉じ込めておくとかは……」

「選択肢にはあったと聞いた」

「……自分が危うい立場にいるのを正しく理解できた」

「今後、方針が変わる可能性も考えておかないといけない」

 確かにそうだけど、わざわざ俺に話すのはマイナスでしかない事柄だ。

「イヴは俺の味方?」

「不誠実なのは趣味じゃなくてな」

 趣味って、もう少しムードのある言葉で言ってほしかった。

「私以外を団員の前で辱めていたら考えは変わっていたかもしれない」

 笑いながら言われてしまう。ギリギリセーフだったのか。あれを許すでも相当優しいが。

「ちなみに、シャルが興奮作用のある薬を食事に混ぜるよう指示していたらしい」

「……」

「性欲につながるかは分からなかったみたいだが、結果的に効果はあったな」

 まさかの新事実は驚きよりも安堵のほうが強い。しっかり誘われていたのなら罪悪感は薄れた。

「もしかして今も?」

「初日だけでやめさせたよ」

 結局は自分の判断でやりたい放題したわけだ。ま、勇者の役目だと正当化して自重はほどほどに、これからもいい汗を流すか。

「話を戻すが、クロクスの始末をつけるのなら私に命令が下るはずだ」

「イヴにだったら殺されてもいいかな」

「私は殺さないよ。クロクスを連れて逃げるぐらいはさせてくれ」

「趣味のために?」

「そう、趣味のためにな」

 騎士団の総長が上からの命令より趣味を優先するなんて。嘘だと突っ込むのは野暮だし、信じたい気持ちもあった。

「心配なら鍛えておくのも手だ。本気になった勇者に敵う相手はそうそういないさ」

 元々が勤勉な人間でもないし、本気になれるかと言われてもな。ぬるま湯に浸かりすぎてセックスしか頭になかった。セックスで自分も強くなれたらいいのに。

「例えば冒険者になるとか?」

「どの勇者も冒険者になって実力をつけていたし、やってみるのもいいだろう。紅百合騎士団の拠点に帰った後は王城に行く予定がある。その際に町まで連れて行こう」

「一人で行動していいってこと?」

「町に詳しい騎士はつける」

 そりゃそうか。俺の監視も任務の一端に違いないのだ。
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