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第2話
幼馴染が追ってくるっ!! 15
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ああ・・・。どうしよう・・・
俺、俺・・・。こんな朝日の下なのにっ!!
女としてアルバートの事が好きになっちゃってるっ!!?
どうしよう・・・。
やだ・・・どうしようっ!!
色々な思いがごちゃ混ぜになって本当にどうしていいのかわからなかった。
(・・・ニャッ!!)
(・・・ローニャっ!!)
(ママっ!! しっかりしてっ!! ママっ!!)
そんな風に混乱する俺の心を正気に戻そうと何度も悲痛な声を上げて俺を呼ぶチャームの声でやっと我に返ることができた・・・。
(チャ、チャーム~・・・
お、俺どうしたらいいんだよぉ~)
(ふうっ・・・やっと正気に戻ったのね。
ショックなのはわかるけど、しっかりしてっ!!)
(で、でも・・・俺、俺・・・こんな太陽の下なのにぃ~・・・)
情けない声でチャームにすがる俺にチャームは呆れたような声で語った。
(太陽の下でも今のあなたの意識は女性の部分がかなり強い。あなたの女性化が進んだのは当然呪いが強く成ってしまったことが原因で私としては嬉しい限りなんだけど・・・)
(な、なんで俺、急に女性化が進んじゃったんだ?)
(・・・そんなこと聞かなくても分かっているはずよ?
キスよ、あのキスよっ!!
ママはあいつのキスで女にされちゃったのよっ!! キス一つで男に惚れちゃうなんてまったく、どんだけチョロい女なのよっ!!)
ズバリと確信を突かれて俺は動揺した。
(す、すすすす、好きになってなんかっ・・・!!
・・・・ないもん・・・)
反論しながら、自分で見苦しい言い訳だと気が付いて・・・同時に恋心を自覚してしまって顔から湯気が出るほど恥ずかしくなった。
(違う、違うっ!!
好きじゃないっ!! 俺はあんな女ったらしのキザ男、全然好きになってなんかないもんっ!!)
その恥ずかしさから逃れるために俺はその場に生えていた、なんの罪もない雑草を引き抜きながら必死で見苦しい言い訳を繰り返した。
そんな俺の様子を見ながら(あ~あ、草が可哀想に)と呆れたように呟いていたチャームだったが、突然「あっ!!」と何かを思いついたかのような声を上げてその体を俺の顔の前に近づけて
(そうよ、ローニャッ!! そうやってアルバートへの気持ちを否定し続けなさいっ!
恋なんて熱病みたいなものよ。否定し続けたら絶対に忘れられるわっ!!)と励ましてくれた。
本当だろうか? 否定し続けたら彼への気持ちを忘れることができるのだろうか?
そう思ったとたんに悲しくなってポロポロと涙がこぼれた。
「やだぁ~~~っ!!・・・。この気持ちを忘れたくない~~~っ!!」
(あああああっ!!、もう、面倒くさい女ねっ!!
こんなことなら女性化が進まない方がよかったわっ!!
あ~、もうっ! ほらっ!! 大きい声出して泣かないのっ!! アルバートがこっちに来ちゃうでしょ~~っ!!)
俺がどうにか冷静さを取り戻して水汲みを始めることができたのはそれから暫く後の事だった。
俺、俺・・・。こんな朝日の下なのにっ!!
女としてアルバートの事が好きになっちゃってるっ!!?
どうしよう・・・。
やだ・・・どうしようっ!!
色々な思いがごちゃ混ぜになって本当にどうしていいのかわからなかった。
(・・・ニャッ!!)
(・・・ローニャっ!!)
(ママっ!! しっかりしてっ!! ママっ!!)
そんな風に混乱する俺の心を正気に戻そうと何度も悲痛な声を上げて俺を呼ぶチャームの声でやっと我に返ることができた・・・。
(チャ、チャーム~・・・
お、俺どうしたらいいんだよぉ~)
(ふうっ・・・やっと正気に戻ったのね。
ショックなのはわかるけど、しっかりしてっ!!)
(で、でも・・・俺、俺・・・こんな太陽の下なのにぃ~・・・)
情けない声でチャームにすがる俺にチャームは呆れたような声で語った。
(太陽の下でも今のあなたの意識は女性の部分がかなり強い。あなたの女性化が進んだのは当然呪いが強く成ってしまったことが原因で私としては嬉しい限りなんだけど・・・)
(な、なんで俺、急に女性化が進んじゃったんだ?)
(・・・そんなこと聞かなくても分かっているはずよ?
キスよ、あのキスよっ!!
ママはあいつのキスで女にされちゃったのよっ!! キス一つで男に惚れちゃうなんてまったく、どんだけチョロい女なのよっ!!)
ズバリと確信を突かれて俺は動揺した。
(す、すすすす、好きになってなんかっ・・・!!
・・・・ないもん・・・)
反論しながら、自分で見苦しい言い訳だと気が付いて・・・同時に恋心を自覚してしまって顔から湯気が出るほど恥ずかしくなった。
(違う、違うっ!!
好きじゃないっ!! 俺はあんな女ったらしのキザ男、全然好きになってなんかないもんっ!!)
その恥ずかしさから逃れるために俺はその場に生えていた、なんの罪もない雑草を引き抜きながら必死で見苦しい言い訳を繰り返した。
そんな俺の様子を見ながら(あ~あ、草が可哀想に)と呆れたように呟いていたチャームだったが、突然「あっ!!」と何かを思いついたかのような声を上げてその体を俺の顔の前に近づけて
(そうよ、ローニャッ!! そうやってアルバートへの気持ちを否定し続けなさいっ!
恋なんて熱病みたいなものよ。否定し続けたら絶対に忘れられるわっ!!)と励ましてくれた。
本当だろうか? 否定し続けたら彼への気持ちを忘れることができるのだろうか?
そう思ったとたんに悲しくなってポロポロと涙がこぼれた。
「やだぁ~~~っ!!・・・。この気持ちを忘れたくない~~~っ!!」
(あああああっ!!、もう、面倒くさい女ねっ!!
こんなことなら女性化が進まない方がよかったわっ!!
あ~、もうっ! ほらっ!! 大きい声出して泣かないのっ!! アルバートがこっちに来ちゃうでしょ~~っ!!)
俺がどうにか冷静さを取り戻して水汲みを始めることができたのはそれから暫く後の事だった。
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