あばずれローニャ

黒神譚

文字の大きさ
50 / 150
第4話

初めての共同作業 8

しおりを挟む
アルバートを誘惑するために私が自分の胸をはだけさせようと下着に手をかけた瞬間、アルバートが私の首に掌を添えた。
次の瞬間、私の体にバチッと激しい衝撃が走った。それはまるで稲妻のように一瞬で全身を駆け抜ける衝撃だった・・・。

それからどれくらいの時間が経ったろう?
私が気が付いた時、私は腕一本さえ動かせない違和感の中にいた。

「・・・え?」

我が身に何が起こったのかわからずに、身をよじって自分を観察すると、なんと私の体は荷造り用の荒縄で拘束され地面に寝かされたいた。

「ええっ!! な、なによっ、これぇ~~~っ!!」

「・・・目が覚めたか・・・
 面倒なことになりそうだったから君を気絶させ、拘束させてもらった。」

私が声のした方向を見上げると、アルバートが座って焚火に当たりながら遠くを見ていた。
そこで私は彼に何をされたのか分かった。でも・・・

「・・・貴方がやったの? どうして?」

私が疑問に思ったことを訪ねると、アルバートは「君がおかしなことをしないためだ。」と答えた。
それから、私に何が起きたのか理解したアルバートは私の方を見ずに語りだした。

「・・・これで君のような女性がどうして阿婆擦あばずれと呼ばれているのかわかったよ。
 君は色欲の魔神シトリーの呪いにかかっている。
 そして、それは夜になると強くなる。理性を保てないほど・・・そうだね?」

私は「・・・はい」とだけ答えた。それ以上の言葉は必要なかったから。
彼の体を求めて乱れる私の変化を見て事情を察していることは明らかだった。
アルバートは私の返事を聞いてから、やはり私の方は一切見ずに独白のように淡々と語り始めた。

「君を気絶させてから、君の呪いを解こうと思った。」
「・・・だが、それは出来なかった。
 すまない・・・私の力で無理やり君の呪いを解こうとすれば、君もただでは済まないようだ・・・。」
「解呪する際に君の体をスキャンさせてもらって分かったことだが、君の体にかけられた呪いは信じられないほど君の体の内部にまで浸透している。一体化していると言っても過言ではない。」
「さすが、色欲の魔神シトリーの呪いだ。
 ここまで複雑な呪いを私は見たことも聞いたこともない。」
「君が神殿に解呪を依頼した話は記録に残っているし、担当した司祭から話も聞いていた。
 彼はかなり高位の司祭だったが、彼も君を解呪できなかった。その理由の一つは君が呪いの詳細を話さなかったからだ。詳細がわからなければ危険すぎて手の出ししようがない。」
「だが、幸か不幸かそのおかげで司祭は無理やり君の呪いを解こうとはしなかった。
 そのおかげで君は今無事でいられる。無理やり解呪していたら君は死んでいたかもしれない・・・。」

アルバートはそこまで話すと、ため息をついた。

「無念だよ。自分の無力さが虚しい・・・。」
「恐らく君を救うことは光の勢力には不可能だろう・・・。」

アルバートの説明は聞きたくなかった言葉だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

処理中です...