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第5話
目覚めちゃったら責任取ってよ!! 2
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最悪の目覚めの一悶着が終わってから、俺達は村長に朝食のもてなしを受けてから依頼を終了した証明書を村長に書いてもらい、再び3日の行程をかけて町に戻ることとなる。
その前にナタリアは部下たちとの別れを済ませた。
一人一人と熱い抱擁を交わし、女性同士で濃厚なキスを長々と行い別れを惜しんだのだった・・・。
すすり泣きによるものなのか喘ぎ声なのかわからない色っぽい吐息が田舎の村に響き、俺達を気まずくさせる。
(ううっ・・・。小さな子供までお見送りに来てくれているのに、こんな過激なシーンを見せつけて、ごめんなさい・・・)
自分のしている事でもないけど申し訳ない気持ちになってしまった。
そして今更だが、ナタリアってそっちの娘だったのだと、俺は気が付かされた。
となるとナタリアが大衆浴場で乳房を揉んだのは冗談ではなく、本当に俺を手込めにしてやろうと企んでの事だったのか・・・。
(じゃぁ、ナタリアが同行するこの旅は俺の貞操の危機ッ!?
ヤダ――っ!! 俺はイケメンが良い~~っ!!)
ちょっと怖くなっている俺にチャームが不吉なことを言う。
(いやいや・・・。案外、百合も落ちてみたらステキな世界かも知れないわよ?)
(ば、バカ言わないでっ!! そんなの絶対にお断りなんだからっ!!)
(あははっ! 冗談よ、冗談っ!!
こっちも男を落としてくれないと困るんだからっ!
一杯、子供を作って私の兄弟を増やしてね? ママ。)
(うう~っ。ひ、他人事だと思ってぇ~~っ)
チャームはケタケタ笑いながら、俺を弄ぶのだった。
でも、チャームとの会話のおかげか、俺は途中からナタリアが繰り広げる濃厚な百合の世界を気にしなくて済んだ。
いつの間にか彼女たちの別れの挨拶が終わり、冒険者を辞める女たちが俺とアルバートにも別れの挨拶をしてくれた。
「私達、これからは全員で団結して、どこかの町で雑貨屋を兼ねた飲食店を開こうと思います。
ナタリアが私達に十分な給金を支払ってくれていたおかげで資金もあるし、せっかく気の合う仲間を見つけたんだから、離れ離れになりたくないし。」
俺もアルバートも彼女たちの門出を祝福した。
「開店したら教会に言づけを頼んでくれたまえ、是非、来店させてもらうよ。」
「うんっ!! 必ず俺達3人で挨拶に行くからねっ!!」
俺とアルバートがそう告げてから、彼女たちは俺たちとは逆の方向へと進んでいった。
それを見送るナタリアの目から大粒の涙がいつまでも流れていた。
(ナタリアにとっては恋人との別れだ。寂しいだろう・・・)
俺はナタリアの心中をくみ取って震えるその肩を支えるように抱きしめてやるのだった。
やがて、ナタリアの情緒が落ち着いたころを見計らってアルバートが「では、二人とも町に戻ろうか?」と声をかける。
その声を聴いた俺達二人は「はいっ!」と同時に元気の良い返事を返した。
(息ピッタリ!! 俺達、意外と仲良くできるかもっ!!)
そんな風に思っていたが、その夜に問題は起きるのだった。
その前にナタリアは部下たちとの別れを済ませた。
一人一人と熱い抱擁を交わし、女性同士で濃厚なキスを長々と行い別れを惜しんだのだった・・・。
すすり泣きによるものなのか喘ぎ声なのかわからない色っぽい吐息が田舎の村に響き、俺達を気まずくさせる。
(ううっ・・・。小さな子供までお見送りに来てくれているのに、こんな過激なシーンを見せつけて、ごめんなさい・・・)
自分のしている事でもないけど申し訳ない気持ちになってしまった。
そして今更だが、ナタリアってそっちの娘だったのだと、俺は気が付かされた。
となるとナタリアが大衆浴場で乳房を揉んだのは冗談ではなく、本当に俺を手込めにしてやろうと企んでの事だったのか・・・。
(じゃぁ、ナタリアが同行するこの旅は俺の貞操の危機ッ!?
ヤダ――っ!! 俺はイケメンが良い~~っ!!)
ちょっと怖くなっている俺にチャームが不吉なことを言う。
(いやいや・・・。案外、百合も落ちてみたらステキな世界かも知れないわよ?)
(ば、バカ言わないでっ!! そんなの絶対にお断りなんだからっ!!)
(あははっ! 冗談よ、冗談っ!!
こっちも男を落としてくれないと困るんだからっ!
一杯、子供を作って私の兄弟を増やしてね? ママ。)
(うう~っ。ひ、他人事だと思ってぇ~~っ)
チャームはケタケタ笑いながら、俺を弄ぶのだった。
でも、チャームとの会話のおかげか、俺は途中からナタリアが繰り広げる濃厚な百合の世界を気にしなくて済んだ。
いつの間にか彼女たちの別れの挨拶が終わり、冒険者を辞める女たちが俺とアルバートにも別れの挨拶をしてくれた。
「私達、これからは全員で団結して、どこかの町で雑貨屋を兼ねた飲食店を開こうと思います。
ナタリアが私達に十分な給金を支払ってくれていたおかげで資金もあるし、せっかく気の合う仲間を見つけたんだから、離れ離れになりたくないし。」
俺もアルバートも彼女たちの門出を祝福した。
「開店したら教会に言づけを頼んでくれたまえ、是非、来店させてもらうよ。」
「うんっ!! 必ず俺達3人で挨拶に行くからねっ!!」
俺とアルバートがそう告げてから、彼女たちは俺たちとは逆の方向へと進んでいった。
それを見送るナタリアの目から大粒の涙がいつまでも流れていた。
(ナタリアにとっては恋人との別れだ。寂しいだろう・・・)
俺はナタリアの心中をくみ取って震えるその肩を支えるように抱きしめてやるのだった。
やがて、ナタリアの情緒が落ち着いたころを見計らってアルバートが「では、二人とも町に戻ろうか?」と声をかける。
その声を聴いた俺達二人は「はいっ!」と同時に元気の良い返事を返した。
(息ピッタリ!! 俺達、意外と仲良くできるかもっ!!)
そんな風に思っていたが、その夜に問題は起きるのだった。
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