86 / 150
第7話
危険が一杯、オーク群生地っ!! 1
しおりを挟む
2日後。俺達は冒険者たちを引き連れて闇の勢力が作った神殿に向かう。
この2日間、俺はいつも通り夜になったらアルバートに縛られて失神させられるという生活を送っていた。
でも問題はこれから。
町にいる間は宿の個室に閉じ込められているから良い。誰も俺の変化には気が付かないから。
しかし、野外キャンプになるとそうもいっていられなくなっちゃう。
そこでアルバートは一計を案じてくれた。
それは俺とナタリア、レジーナは女同士で仲良く一つのテントに泊り、男が手出ししないようにアルバートが結界を張って誰も通さないと言うものだった。
アルバートの腹心の部下で教会所属の聖騎士であるレジーナは俺の呪いについては既に知っていて、アルバートの作戦に文句は言わなかった。それどころか寝ている(失神している)俺の安全を保障する契約もしてくれた。つまり恋敵の俺が無防備な状態に絶対に手を出さないという事を神に誓ってくれたの。聖騎士が神に立てた誓いの重さを俺も一応は知っていたので信用できた。
「でも、いいの? レジーナ。
俺。一応、貴女の恋のライバルのつもりなんだけど?」
俺が契約の際に小声で尋ねた時、レジーナは顔を真っ赤にして驚いていた。
「いや。なんでわかるの?って顔されてもね。女の勘って奴だよ。
なんでわからないと思ったの?」
そう、俺だって一応は女なんだよ。レジーナの俺達に対する態度を見れば、アルバートに恋心を抱いていることくらいお見通しだよ。
しかし、レジーナは俺に恋愛感情を悟られて慌てに慌てていた。
「言わないでっ! 絶対にアルバート様には言わないでくださいっ!」なんて涙目になって俺に頼み込んできた。
「い、言わないよ。そんなこと・・・。」
俺の返事を聞いたレジーナはナタリアにも懇願した。
「本当ですね? ナタリア、貴女も黙っていてくださいねっ!?」
ナタリアも初対面の時に高慢な態度を見せた気位の塊のようなレジーナが懇願する姿を見せられてはさすがに反対も出来ない。というか、レジーナみたいな美女に頼まれて断れるような人じゃない。
そんな俺達の取り決めを知らないアルバートは馬車で移動する俺達が仲良くやっているか心配して、移動中の馬車と自分の馬を並走させながら話しかけてきた。
「3人とも。10日後に教会の応援が20名ほど来る。我々はそれまで持ちこたえなければいけない。
正直、君たちの戦力は期待しているんだ。仲良くするように頼んだぞ?」
確かに数名の上澄み冒険者以外は戦力として大して当てにできない。アルバートの心配は当然だった。
でも、それは俺達の取り決めを知らないから。
俺はワザとらしく馬を操るレジーナに抱きついて見せると
「大丈夫よ! 女の子同士、意外と気が合うの!
ねっ、レジーナ。」
「は? ははは、はいっ!」
ぎこちないレジーナの返事にアルバートは怪訝な表情を見せたけど、それでも表面上でも仲良くしているので良しとしたのか、それ以上は何も言わなかった。
この2日間、俺はいつも通り夜になったらアルバートに縛られて失神させられるという生活を送っていた。
でも問題はこれから。
町にいる間は宿の個室に閉じ込められているから良い。誰も俺の変化には気が付かないから。
しかし、野外キャンプになるとそうもいっていられなくなっちゃう。
そこでアルバートは一計を案じてくれた。
それは俺とナタリア、レジーナは女同士で仲良く一つのテントに泊り、男が手出ししないようにアルバートが結界を張って誰も通さないと言うものだった。
アルバートの腹心の部下で教会所属の聖騎士であるレジーナは俺の呪いについては既に知っていて、アルバートの作戦に文句は言わなかった。それどころか寝ている(失神している)俺の安全を保障する契約もしてくれた。つまり恋敵の俺が無防備な状態に絶対に手を出さないという事を神に誓ってくれたの。聖騎士が神に立てた誓いの重さを俺も一応は知っていたので信用できた。
「でも、いいの? レジーナ。
俺。一応、貴女の恋のライバルのつもりなんだけど?」
俺が契約の際に小声で尋ねた時、レジーナは顔を真っ赤にして驚いていた。
「いや。なんでわかるの?って顔されてもね。女の勘って奴だよ。
なんでわからないと思ったの?」
そう、俺だって一応は女なんだよ。レジーナの俺達に対する態度を見れば、アルバートに恋心を抱いていることくらいお見通しだよ。
しかし、レジーナは俺に恋愛感情を悟られて慌てに慌てていた。
「言わないでっ! 絶対にアルバート様には言わないでくださいっ!」なんて涙目になって俺に頼み込んできた。
「い、言わないよ。そんなこと・・・。」
俺の返事を聞いたレジーナはナタリアにも懇願した。
「本当ですね? ナタリア、貴女も黙っていてくださいねっ!?」
ナタリアも初対面の時に高慢な態度を見せた気位の塊のようなレジーナが懇願する姿を見せられてはさすがに反対も出来ない。というか、レジーナみたいな美女に頼まれて断れるような人じゃない。
そんな俺達の取り決めを知らないアルバートは馬車で移動する俺達が仲良くやっているか心配して、移動中の馬車と自分の馬を並走させながら話しかけてきた。
「3人とも。10日後に教会の応援が20名ほど来る。我々はそれまで持ちこたえなければいけない。
正直、君たちの戦力は期待しているんだ。仲良くするように頼んだぞ?」
確かに数名の上澄み冒険者以外は戦力として大して当てにできない。アルバートの心配は当然だった。
でも、それは俺達の取り決めを知らないから。
俺はワザとらしく馬を操るレジーナに抱きついて見せると
「大丈夫よ! 女の子同士、意外と気が合うの!
ねっ、レジーナ。」
「は? ははは、はいっ!」
ぎこちないレジーナの返事にアルバートは怪訝な表情を見せたけど、それでも表面上でも仲良くしているので良しとしたのか、それ以上は何も言わなかった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる