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第8話
闇の戦巫女 12
メリナはチャームの魔法から身を護る鎧を着こんでいた。
恐らく、先ほどは私の反応を見るためにあえて裸となり、チャームの魔法を体に受けたのだろう。
そう考えるとメリナはチャームが睨んだ通り、甘い戦士ではなかった。
「この鎧は魔神シトリー様に託された物。
私がチャーム様の虜になった場合、作戦遂行に支障が出る恐れがあることを我が神が見越しての事です。
チャーム様。その御寵愛を受け止められない我が身をお許しください。
全ては魔神シトリー様の御心のままの事でありますので・・・」
メリナはそう言って恭しく頭を下げてから、私を沐浴の場の外に連れ出そうとした。
「やだっ!!
絶対、やだっ!!
お願いっ! せ、せめて中が見えないようにしてっ!! お願いっ!!」
オークとはいえ、男に裸体を見られることを恐怖した私は駄々をこねる子供のようにお尻を重しにして地面に座り込んで、私の腕を引っ張るメリナに抵抗した。
涙を流して大声で駄々をこねる私の姿を見て、メリナは呆れたようにため息をつくと腰ベルトにつけた携帯バッグの中から血止め用の布を手渡してくれた。
血止めの布は広げると低身長の私の胸元から局部まではどうにか隠せるかもしれない長さだった。
「これで前面か背面のどちらかはある程度、隠せると思います。
しかし、これ以上は信仰に抵触するのでお許しください。」
メリナは最大限の慈悲だとばかりに言った。
その時の彼女の目には私に対する軽蔑の意思が宿っているように見えた。
きっと彼女は今、色欲の魔神の妻、そして御子を産んだ聖母の恥じらいに失望しているのだろう。
(メリナは、私に失望したみたいね。
きっと彼女は色欲の魔神の妻となる私が淫乱な女であるべきと考えている。軽蔑も当然かも。
となると、彼女には気をつけないと、チャームに対してはともかく私には牙をむいてくる可能性があるわね。)
そんなことを考えながら私はブラの端に血止め用の布を巻きつけるようにして縛り付けた。
しかし、期待に反し、布地は私の局部までは届かなかった。局部だけを隠すほどしか面積のないパンツの布地を上から隠してはくれなかったのだ。
「ううっ・・・。恥ずかしいよぉ・・・。」
半べそをかきながら右手で局部を隠しながら歩く私。しかも布地は背面までは隠してくれない。
そんな姿をオークたちに晒すの?
そして、助けに来てくれるアルバート様たちにも?
その時を想像しただけでゾッとする私。
でも、私を再び神殿内部の祭殿にエスコートするメリナには、その気持ちは半分も伝わらなかった。
「ふふふ・・・。この程度の恥辱プレイで喜べるだなんて、本当に羨ましい話です。
擦れてしまった私ならもっと激しいものを望みます。」
「喜んでないもんっ!!」
私の反応を見たメリナは勝ち誇ったような表情でクスクスと笑った。
まさかドМについてマウントを取る人がいるとは思わなかったわ。
・・・ああ、なんて馬鹿らしいやり取り。
そんな馬鹿らしいやり取りをしてから神殿に戻った私が見たものは、やはり平伏して私を待っていたオークの軍勢だった。
恐らく、先ほどは私の反応を見るためにあえて裸となり、チャームの魔法を体に受けたのだろう。
そう考えるとメリナはチャームが睨んだ通り、甘い戦士ではなかった。
「この鎧は魔神シトリー様に託された物。
私がチャーム様の虜になった場合、作戦遂行に支障が出る恐れがあることを我が神が見越しての事です。
チャーム様。その御寵愛を受け止められない我が身をお許しください。
全ては魔神シトリー様の御心のままの事でありますので・・・」
メリナはそう言って恭しく頭を下げてから、私を沐浴の場の外に連れ出そうとした。
「やだっ!!
絶対、やだっ!!
お願いっ! せ、せめて中が見えないようにしてっ!! お願いっ!!」
オークとはいえ、男に裸体を見られることを恐怖した私は駄々をこねる子供のようにお尻を重しにして地面に座り込んで、私の腕を引っ張るメリナに抵抗した。
涙を流して大声で駄々をこねる私の姿を見て、メリナは呆れたようにため息をつくと腰ベルトにつけた携帯バッグの中から血止め用の布を手渡してくれた。
血止めの布は広げると低身長の私の胸元から局部まではどうにか隠せるかもしれない長さだった。
「これで前面か背面のどちらかはある程度、隠せると思います。
しかし、これ以上は信仰に抵触するのでお許しください。」
メリナは最大限の慈悲だとばかりに言った。
その時の彼女の目には私に対する軽蔑の意思が宿っているように見えた。
きっと彼女は今、色欲の魔神の妻、そして御子を産んだ聖母の恥じらいに失望しているのだろう。
(メリナは、私に失望したみたいね。
きっと彼女は色欲の魔神の妻となる私が淫乱な女であるべきと考えている。軽蔑も当然かも。
となると、彼女には気をつけないと、チャームに対してはともかく私には牙をむいてくる可能性があるわね。)
そんなことを考えながら私はブラの端に血止め用の布を巻きつけるようにして縛り付けた。
しかし、期待に反し、布地は私の局部までは届かなかった。局部だけを隠すほどしか面積のないパンツの布地を上から隠してはくれなかったのだ。
「ううっ・・・。恥ずかしいよぉ・・・。」
半べそをかきながら右手で局部を隠しながら歩く私。しかも布地は背面までは隠してくれない。
そんな姿をオークたちに晒すの?
そして、助けに来てくれるアルバート様たちにも?
その時を想像しただけでゾッとする私。
でも、私を再び神殿内部の祭殿にエスコートするメリナには、その気持ちは半分も伝わらなかった。
「ふふふ・・・。この程度の恥辱プレイで喜べるだなんて、本当に羨ましい話です。
擦れてしまった私ならもっと激しいものを望みます。」
「喜んでないもんっ!!」
私の反応を見たメリナは勝ち誇ったような表情でクスクスと笑った。
まさかドМについてマウントを取る人がいるとは思わなかったわ。
・・・ああ、なんて馬鹿らしいやり取り。
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