25 / 81
第二十五話 魔法少女
だが、しかし。この呼吸法、実はかなり厄介である。
何故なら、全ては自分のイメージの問題であるからだ。
『正解か不正解かは正解を得るまで分からない』のだ。
例えば野球の投球フォームならば正解をイメージしやすい。何故なら、プロの動きを視覚的に見る事が出来るからだ。自分の手を足を腰を体幹をどのように動作させればいいかの答えはそこにある。これを習得するには反復運動という名の修行と運動神経が要求される。運動神経は持って生まれたものであるから、投球フォームを真似たところで全員がプロ野球選手のように早く正確な投球が出来るわけではない。しかし、下手なりに投げることは出来る。
が、この呼吸法。全てがイメージの世界である。
例えば「鳥の気持ちになって羽ばたいてみろ」と言われた人は、各々で心の中で鳥になったイメージを作って羽ばたくだろう。しかし、そのときイメージした鳥の気持ちと言う物が本当に鳥の気持ちと一致するのかと言えば、そんな確証はない。もしかしたら鳥は空を飛ぶときに空を飛ぶことなんか考えていないかもしれないし、はたまた実は孔雀明王経を唱えながら飛んでいるのかもしれない。
全ては本当に鳥になってみなければ実証できないことだ。
そう、つまり『正解か不正解かは正解を得るまでわからない』のだ。
精霊を体内に取り込む呼吸法もこれと同じである。
実際には姿のみえない精霊が外気から体内を通って循環するイメージも人によっては想像する事はたやすいかもしれない。
だが、それが実際に精霊が通る形にあっているのかなど、精霊を体内に取り込むことが成功してからでないと正しいイメージが出来ていたかどうかなんかわからないのだ。
正解を導き出せるまで不正解を繰り返すしか方法がない。なんとも残酷な修業ではないか。
俺はアスモデウス神の祝福のおかげで呼吸法もイメージもなしに魔法を発動できる。
美野里はこの雲を掴むような呼吸法をすぐに会得できるだろうか?
しかし、こればかりはやってみなければわからない。先生も「それでは実際にやってみましょう」と言って実技を始めることにした。
実技を始めるために魔法訓練場に移動すると、なんと、ここで男女はいったん別れてそれぞれ更衣室で着替えだというのだ。
普通の制服とは違って魔法訓練で事故が起きないように耐火耐水耐電の加護が加えられた、まぁ、いわば体操服ならぬ魔法操服に着替えてから訓練場に集まることになっているそうだ。
一応男子の制服は軍服ベースに作られていてそのまま戦場にも立てる。だから、体育とかそのままで大丈夫なんだけど、体育の授業が実質おまけ教科になっている女子は可愛いだけの制服しか着ていないので、これに着替える必要が絶対にある。
男子も服を着替える理由は、まぁ、恐らく女子の前でのお色直しということなんだろう。
「美野里。一緒に着替えようぜ!
男同士、気兼ねする必要はないよな?」
俺はそう言ってきやすく誘う。出来るだけ自然に友達同士らしく。
もちろん。俺の狙いは決まっている。
ガーターベルトだっ!!!
着替えるときに必ずガーターベルト姿の可愛い美野里を拝める。
しかし、当然、美野里のことを聖女様と崇めている同級生たちと一緒にいるときにそんなことは出来ない。いま、ここで。俺達だけの訓練時間の今だけでしかチャンスはないのだっ!!
俺は本心を悟られぬように最大限気を使った。
だが、美野里のほうはそんな俺の考えはお見通しの様である。
スカートの裾を掴んで俺の顔を真っ赤な顔をしながら、「スケベっ!」と小さな声で拒否した。
そうして、アビゲイル先生までも呆れた目で俺に魔法操服を手渡すと、美野里を女子更衣室に連れて行ってしまった。
残念。全男子の憧れであるガーターベルトは今回もお預けの様である。
でも、ま。俺に誘われた時の恥じらう美野里の可愛い姿だけでも見れただけ有難い事だと思わねばならんな。
などと考えながら、男子更衣室で与えられた魔法操服に着替える。
パッと見た感じは普段の制服と同じだが、色が普段の赤茶系から青色ベースに変わり、背中に黒のマントを羽織るのが何だか魔法使いらしくていい。
いいねぇ、マント。多分、異世界に来ない限り一生着ることがない服だわ。
そんなこんなでちょっといい気分になって訓練場に行くと、美野里たちは未だだった。
ま、女は支度に時間がかかるしな。
なんて考えながら20分近くは待たされたと思う。ようやく現れた美野里は恥ずかしそうにアビゲイル先生の背中に隠れながら姿を見せた。
アビゲイル先生は大胆に胸元が開いたワンピース。脚部には深いスリットが入っていて、裾の間から見える黒のパンストがいやらしくテカっていた。
「すみません。剣一様。美野里様が恥ずかしがってしまって。
私は凄く似合っていて可愛いと思うのですが。」
そういって、自分の背中に隠れていた美野里を俺の前に晒すように押す。
「ああっ、せ、先生っ!!」
押されてよろける美野里は、自分を隠そうとしてくれていたアビゲイル先生の裏切りにあって恨めしそうに声を上げた。
そして、俺と目が合うと、やっぱり恥ずかしそうに下を向いてしまった。
頭にすっぽりとマントに装着されている白のフードを被り、ピンクのジャケットの下に白のYシャツ。そして胸元には大きなリボン。スカートの丈は制服の時よりもさらに短く、アビゲイル先生と同じく黒のパンストに包まれた太ももが艶やかに光っている。
膝上まであるピンクのハイヒールブーツには何か所通しているのか数えるのが面倒なほどの紐が通してあった。
そして手には小さなスティック。
そう。美野里は今、魔法少女のコスプレイヤーにしか見えない衣装を着ていたのだった。
「・・・・・可愛い。」
俺は不覚にも本心を隠せずにそう呟いてしまっていた。
それほど今の美野里は可愛かったのであった。
「えっ!?」
不覚にも美野里は俺の発した可愛いという単語に反応した。
「えっ?」
そして美野里の声に我に返った俺は自分が何を口走ったのか、そこでようやく自覚した。
「か、可愛いって・・・ボ、ボクのこと?・・・・・・」
美野里は『可愛い』という単語に反応し、恥ずかしそうに。それでいてどこか不安そうに俺に尋ねた。
俺は慌てて誤魔化した。
「あ、ああ・・・・可愛い可愛いっ!
その服っ! その服、まるでアニメの魔法少女みたいだなって!!」
とっさに思い付いたのは『服が可愛い』という言葉だった。
だが、その言葉を美野里は信じたようで、「ああっ、ふ、服ね。服のことかぁっ! あ、ははははは」と、乾いた笑いをすると恥ずかしそうに目を伏せた。
「可愛い・・・・・。」と、もう一度言ってしまいそうな自分をどうにか御しながら、俺はアビゲイル先生に声をかける。
「ああ。そ、それで先生。実技の授業ではどうすればいいんですか?」
だが、アビゲイル先生はニヤッと意地悪そうな笑みを浮かべると
「あら、 今日は初日ですし、もっとイチャイチャしてもらってても構わなかったのですよ?」などと口走る。
・・・・イチャイチャ。その単語に違和感を覚えて「い、イチャイチャ? いや。俺達男同士ですからね? 変な誤解をしないでくださいよ。」と、否定する。
美野里のほうも「そうだね。男同士だったら、おかしいよね。」と余裕の笑みを浮かべながら否定する。
そう。そうなのだ。俺達は男同士。決して変な気持ちにはならない。
なったとしてもそれは美野里が可愛すぎるから俺が美野里のことを女と錯覚しているだけだ。
その証拠に二人の胸を見比べたとき、俺は明らかにアビゲイル先生の魅惑のオッパイの方が好きだ。
・・・・すると、俺があんまり二人の胸を見比べていたのがバレてしまったのか、美野里は睨むし、アビゲイル先生なんかは俺を見ながら咳ばらいをして授業再開を告げるのだった。
何故なら、全ては自分のイメージの問題であるからだ。
『正解か不正解かは正解を得るまで分からない』のだ。
例えば野球の投球フォームならば正解をイメージしやすい。何故なら、プロの動きを視覚的に見る事が出来るからだ。自分の手を足を腰を体幹をどのように動作させればいいかの答えはそこにある。これを習得するには反復運動という名の修行と運動神経が要求される。運動神経は持って生まれたものであるから、投球フォームを真似たところで全員がプロ野球選手のように早く正確な投球が出来るわけではない。しかし、下手なりに投げることは出来る。
が、この呼吸法。全てがイメージの世界である。
例えば「鳥の気持ちになって羽ばたいてみろ」と言われた人は、各々で心の中で鳥になったイメージを作って羽ばたくだろう。しかし、そのときイメージした鳥の気持ちと言う物が本当に鳥の気持ちと一致するのかと言えば、そんな確証はない。もしかしたら鳥は空を飛ぶときに空を飛ぶことなんか考えていないかもしれないし、はたまた実は孔雀明王経を唱えながら飛んでいるのかもしれない。
全ては本当に鳥になってみなければ実証できないことだ。
そう、つまり『正解か不正解かは正解を得るまでわからない』のだ。
精霊を体内に取り込む呼吸法もこれと同じである。
実際には姿のみえない精霊が外気から体内を通って循環するイメージも人によっては想像する事はたやすいかもしれない。
だが、それが実際に精霊が通る形にあっているのかなど、精霊を体内に取り込むことが成功してからでないと正しいイメージが出来ていたかどうかなんかわからないのだ。
正解を導き出せるまで不正解を繰り返すしか方法がない。なんとも残酷な修業ではないか。
俺はアスモデウス神の祝福のおかげで呼吸法もイメージもなしに魔法を発動できる。
美野里はこの雲を掴むような呼吸法をすぐに会得できるだろうか?
しかし、こればかりはやってみなければわからない。先生も「それでは実際にやってみましょう」と言って実技を始めることにした。
実技を始めるために魔法訓練場に移動すると、なんと、ここで男女はいったん別れてそれぞれ更衣室で着替えだというのだ。
普通の制服とは違って魔法訓練で事故が起きないように耐火耐水耐電の加護が加えられた、まぁ、いわば体操服ならぬ魔法操服に着替えてから訓練場に集まることになっているそうだ。
一応男子の制服は軍服ベースに作られていてそのまま戦場にも立てる。だから、体育とかそのままで大丈夫なんだけど、体育の授業が実質おまけ教科になっている女子は可愛いだけの制服しか着ていないので、これに着替える必要が絶対にある。
男子も服を着替える理由は、まぁ、恐らく女子の前でのお色直しということなんだろう。
「美野里。一緒に着替えようぜ!
男同士、気兼ねする必要はないよな?」
俺はそう言ってきやすく誘う。出来るだけ自然に友達同士らしく。
もちろん。俺の狙いは決まっている。
ガーターベルトだっ!!!
着替えるときに必ずガーターベルト姿の可愛い美野里を拝める。
しかし、当然、美野里のことを聖女様と崇めている同級生たちと一緒にいるときにそんなことは出来ない。いま、ここで。俺達だけの訓練時間の今だけでしかチャンスはないのだっ!!
俺は本心を悟られぬように最大限気を使った。
だが、美野里のほうはそんな俺の考えはお見通しの様である。
スカートの裾を掴んで俺の顔を真っ赤な顔をしながら、「スケベっ!」と小さな声で拒否した。
そうして、アビゲイル先生までも呆れた目で俺に魔法操服を手渡すと、美野里を女子更衣室に連れて行ってしまった。
残念。全男子の憧れであるガーターベルトは今回もお預けの様である。
でも、ま。俺に誘われた時の恥じらう美野里の可愛い姿だけでも見れただけ有難い事だと思わねばならんな。
などと考えながら、男子更衣室で与えられた魔法操服に着替える。
パッと見た感じは普段の制服と同じだが、色が普段の赤茶系から青色ベースに変わり、背中に黒のマントを羽織るのが何だか魔法使いらしくていい。
いいねぇ、マント。多分、異世界に来ない限り一生着ることがない服だわ。
そんなこんなでちょっといい気分になって訓練場に行くと、美野里たちは未だだった。
ま、女は支度に時間がかかるしな。
なんて考えながら20分近くは待たされたと思う。ようやく現れた美野里は恥ずかしそうにアビゲイル先生の背中に隠れながら姿を見せた。
アビゲイル先生は大胆に胸元が開いたワンピース。脚部には深いスリットが入っていて、裾の間から見える黒のパンストがいやらしくテカっていた。
「すみません。剣一様。美野里様が恥ずかしがってしまって。
私は凄く似合っていて可愛いと思うのですが。」
そういって、自分の背中に隠れていた美野里を俺の前に晒すように押す。
「ああっ、せ、先生っ!!」
押されてよろける美野里は、自分を隠そうとしてくれていたアビゲイル先生の裏切りにあって恨めしそうに声を上げた。
そして、俺と目が合うと、やっぱり恥ずかしそうに下を向いてしまった。
頭にすっぽりとマントに装着されている白のフードを被り、ピンクのジャケットの下に白のYシャツ。そして胸元には大きなリボン。スカートの丈は制服の時よりもさらに短く、アビゲイル先生と同じく黒のパンストに包まれた太ももが艶やかに光っている。
膝上まであるピンクのハイヒールブーツには何か所通しているのか数えるのが面倒なほどの紐が通してあった。
そして手には小さなスティック。
そう。美野里は今、魔法少女のコスプレイヤーにしか見えない衣装を着ていたのだった。
「・・・・・可愛い。」
俺は不覚にも本心を隠せずにそう呟いてしまっていた。
それほど今の美野里は可愛かったのであった。
「えっ!?」
不覚にも美野里は俺の発した可愛いという単語に反応した。
「えっ?」
そして美野里の声に我に返った俺は自分が何を口走ったのか、そこでようやく自覚した。
「か、可愛いって・・・ボ、ボクのこと?・・・・・・」
美野里は『可愛い』という単語に反応し、恥ずかしそうに。それでいてどこか不安そうに俺に尋ねた。
俺は慌てて誤魔化した。
「あ、ああ・・・・可愛い可愛いっ!
その服っ! その服、まるでアニメの魔法少女みたいだなって!!」
とっさに思い付いたのは『服が可愛い』という言葉だった。
だが、その言葉を美野里は信じたようで、「ああっ、ふ、服ね。服のことかぁっ! あ、ははははは」と、乾いた笑いをすると恥ずかしそうに目を伏せた。
「可愛い・・・・・。」と、もう一度言ってしまいそうな自分をどうにか御しながら、俺はアビゲイル先生に声をかける。
「ああ。そ、それで先生。実技の授業ではどうすればいいんですか?」
だが、アビゲイル先生はニヤッと意地悪そうな笑みを浮かべると
「あら、 今日は初日ですし、もっとイチャイチャしてもらってても構わなかったのですよ?」などと口走る。
・・・・イチャイチャ。その単語に違和感を覚えて「い、イチャイチャ? いや。俺達男同士ですからね? 変な誤解をしないでくださいよ。」と、否定する。
美野里のほうも「そうだね。男同士だったら、おかしいよね。」と余裕の笑みを浮かべながら否定する。
そう。そうなのだ。俺達は男同士。決して変な気持ちにはならない。
なったとしてもそれは美野里が可愛すぎるから俺が美野里のことを女と錯覚しているだけだ。
その証拠に二人の胸を見比べたとき、俺は明らかにアビゲイル先生の魅惑のオッパイの方が好きだ。
・・・・すると、俺があんまり二人の胸を見比べていたのがバレてしまったのか、美野里は睨むし、アビゲイル先生なんかは俺を見ながら咳ばらいをして授業再開を告げるのだった。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
日本国破産?そんなことはない、財政拡大・ICTを駆使して再生プロジェクトだ!
黄昏人
SF
日本国政府の借金は1010兆円あり、GDP550兆円の約2倍でやばいと言いますね。でも所有している金融性の資産(固定資産控除)を除くとその借金は560兆円です。また、日本国の子会社である日銀が460兆円の国債、すなわち日本政府の借金を背負っています。まあ、言ってみれば奥さんに借りているようなもので、その国債の利子は結局日本政府に返ってきます。え、それなら別にやばくないじゃん、と思うでしょう。
でもやっぱりやばいのよね。政府の予算(2018年度)では98兆円の予算のうち収入は64兆円たらずで、34兆円がまた借金なのです。だから、今はあまりやばくないけど、このままいけばドボンになると思うな。
この物語は、このドツボに嵌まったような日本の財政をどうするか、中身のない頭で考えてみたものです。だから、異世界も超能力も出てきませんし、超天才も出現しません。でも、大変にボジティブなものにするつもりですので、楽しんで頂ければ幸いです。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
【完結】異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m