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第二十九話 シンディー・プレストン
魔法訓練場の更衣室で着替え終わって座学教室に入ると、教卓には一人の女性が立っていた。
年のころは40歳前後か? 体は異常に痩せていて、彫りの深い顔が余計に浮きだつようになっている。その陰りを帯びた瞳は、やたらとギラギラ光っていて只者ではないことが一目でわかった。
「今日の授業は氷の魔女。シンディー・プレストン男爵か。
気を付けろ、剣一。彼女は非常勤講師でその上、超実践主義者でおおよそ人に物を指導するのに向いているタイプの人ではない。」
そう言ってウィリアムは自分の右手を目立たぬレベルで小さくパンパンと叩いた。そのジェスチュアで俺は察した。シンディー・プレストンの右手は木製の義手だった。
よく出来ているが構造上、指は動かせないだろう。本当に手の形をした木製品だ。
ウィリアムは続けて彼女の右手の由来を手短に話してくれた。
「彼女は20年前の勇者と共に魔王軍と戦ったんだ。その時、右手を失った。それ以来、女としての幸せは捨て、ずっと魔法研究に人生を費やしている。その情熱は勇者に向けられるものだと覚悟しておけ。」
「へぇ、名誉の負傷ってわけだ。」
シンディー・プレストン先生。俺は彼女の苛烈な半生を聞いて少し興味が出て来たその時だった。俺を見つけたシンディー・プレストン先生が俺を呼んだ。
「鬼谷 剣一様。今勇者様ですね。
アナタのお席は、特別に私の前にしました。」
「・・・・・。」
言われて何のことかと思ったら、シンディー先生は教卓の前の席を左手で指差していたので合点がいった。そこに座れってことね。
「特等席らしい。行ってくるよ。」
「ああ。気を付けてな。」
ウィリアムに別れを告げたとき、今度は美野里が魔法少女の様な恰好をした8人の同級生の女子たちと一緒に座学教室に入って来た。するとシンディー先生はまた俺の時と同じように美野里を呼ぶ。
「須加院 美野里様。今聖女様ですね。
どうぞ、剣一様のお隣のお席にお座りください。」
どうやらシンディー先生は気を使って俺達を隣同士にしてくれたようだ。
「じゃぁ、ボクは剣一君と一緒に行くね?」
「あ、はい。美野里様、お気をつけて・・・・・・」
同級生たちは名残惜しそうに美野里と別れを告げるが、大げさすぎるだろ。一緒の教室で勉強するというのに・・・・。どうやら美野里は相当、彼女たちに好かれているようだ。ウィリアムしかいない俺とは対照的だ。
しかし、よくよく考えたら、あいつら美野里のガーターベルト姿を見ているんだよな。くそ、羨ましい話だ。
すこし苛立った俺は「行くぞ。」と一言言って美野里の腕を掴むと教卓の前の責に行く。
「あっ、ちょ、ちょっと・・・まって。何を怒ってるの?」
慌てて美野里が不満を言うが、何を怒ってるのかだって? そんなこと俺にだってわかるもんか。
シンディー先生は俺達が席に着くのを確認すると鞭で教卓をバシバシ叩いて「少し早いですが、授業を開始します。」と、開講を宣言した。すると女子たちは「きゃぁっ!」と悲鳴に似た声を上げ、男子たちも慌てて自分の席に座るのだった。
その様子から察するに、ウィリアムの言う通り危険人物らしい。
「さて、本日は勇者様と聖女様が正式にあなた達と同じ組に加わることとなった初日です。
ですから初めに自己紹介から始めましょう。」
シンディー先生は俺達のために自己紹介から始めるなんて意外と話が分かる人じゃないか。
「先ずは私。シンディー・プレストン男爵から。年齢は38歳。
20年前に勇者様と共に戦い、その時の負傷で右手足を失って実戦から離れ、今は後進の育成をしています。
私の授業は実践本意。座学の授業を削っても実技の時間を増やします。とくに剣一様と美野里様には他の者よりも重い課題を与えますのでお覚悟ください。」
・・・・なるほど。ウィリアムの言う通りの人らしい。自己紹介から始めてくれるなんて気が利いているなと思ったが、眼光の鋭さから俺達にかける重圧が脅しではないらしい事がわかる。
そしてその重圧を美野里も感じているようで、不安そうな目をしていた。
美野里は未だ魔法が使えない。そんな美野里にシンディー先生の脅しじみた宣告はかなり応えたようで、可愛い目が不安で曇っていた。
俺は先生に見えないように机の天板の下を通して美野里の右手を握ってやる。
(大丈夫。俺が付いている。)
そんな思いが伝わったのか、美野里は安心したのか、俺の方を見て小さく笑った。
シンディー先生は、俺達の様子に気が付いているのかいないのか。無表情のまま俺に向かって「では、どうぞ。」と言いながら手で立つようにジェスチャーした。
そう言えば美野里は、転校生の自己紹介を楽しみにしていたな・・・・そんな事を思い出しながら俺は席を立ち、教卓の横に進むとクラスメイトの方に向かって自己紹介した。
「鬼谷 剣一だ。地球・・・・異世界でも学生だった。
家は神官の家系で俺は跡を継ぐ予定だった。
趣味で家伝の武芸、神道虎臥妙見流をやっていた。腕前は昨日見せたとおりだ。
それから昨日の転入の手続きの際に魔法属性のチェックを受けた。俺の適正は雷と闇らしい。あと、昨日の魔法の授業を通じて四種の魔法が使えるようになった。が、剣術と違い、魔法はヒヨッコだ。今後、使いこなせるよう成長し世界の平和の為に戦いたいと思う。以上だ。」
俺の自己紹介は美野里とウィリアムが苦笑するほど不機嫌そのものだった。
しかし、シンディー先生は無表情を崩さないまま、「では、続いて美野里様。」と交代を告げる。オレが座り、美野里が立つ。教壇の上では美野里とシンディー先生が立ち並ぶ。小柄な美野里はシンディー先生より小さく、誰かが「ちっちゃい。・・・・可愛い」と呟くほどだった。
そんな事は言われ慣れているのか美野里は何事も無かったように自己紹介を始める。
ただ、その始まり方に俺は魅せられてしまう。
どうもアビゲイルから聖女としての指導を受けているらしく、美野里は挨拶の前に短めのスカートの裾を両手で持つと右足を後ろに軽く引いてから深々と頭を下げた。
まるで舞台役者の挨拶のようだが、それがこの世界の女子の作法なのだということは考えるまでもない。美野里は既にレディのように振舞っていた。
「皆さん、改めましてよろしくお願いします。この度、異世界から聖女として召喚された須賀院 美野里と申します。先ほど紹介した剣一君とは召喚元の異世界で同級生でした。今年の誕生日を迎えると17歳になります。
異世界では役者志望で演劇部に所属していました。出来ればこの世界でも演劇をしていたいと願っています。
その為には聖女としての責務を全うし、平和な世の中を築かなくてはいけない事は重々承知しています。
ただ、魔法の無い世界から来ましたので、未だ魔法は習得できておりません。何としてでも早期に魔法を習得しなくてはと覚悟を決めておりますので、皆さんからのご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。」
言い終えると美野里は始めと同じようにスカートの両裾を軽く持って頭を下げた。
可憐だ。
その一言に尽きる。
コレが役者の実力なのだろうか?
美野里は男だと言うのに女子以上に愛らしく、そして何か特別なことをしているわけではないのに男心をくすぐる、どこか『儚さ』や『か弱さ』を秘めた妙な色気を放っていた。
まさに可憐と言う言葉がピッタリと当てはまる姿だった。
その姿には俺を含め多くの男たちが同時にため息をついたので、それらが一つに重なって大きなため息になるほどだった。その様子には流石の鉄面皮のシンディー先生も失笑せずにはいられなかった。
「ふふふ。男子の皆さん。いついかなる時も平常心を保てるようにしてくださいね。」
シンディー先生の笑い顔は先ほどまでの厳しい顔つきからは、とても想像ができないほど優しかった。また、その笑顔は同級生達も初めて見たようで「氷の魔女が笑った。」と独り言を言うものまで現れるほどだった。
年のころは40歳前後か? 体は異常に痩せていて、彫りの深い顔が余計に浮きだつようになっている。その陰りを帯びた瞳は、やたらとギラギラ光っていて只者ではないことが一目でわかった。
「今日の授業は氷の魔女。シンディー・プレストン男爵か。
気を付けろ、剣一。彼女は非常勤講師でその上、超実践主義者でおおよそ人に物を指導するのに向いているタイプの人ではない。」
そう言ってウィリアムは自分の右手を目立たぬレベルで小さくパンパンと叩いた。そのジェスチュアで俺は察した。シンディー・プレストンの右手は木製の義手だった。
よく出来ているが構造上、指は動かせないだろう。本当に手の形をした木製品だ。
ウィリアムは続けて彼女の右手の由来を手短に話してくれた。
「彼女は20年前の勇者と共に魔王軍と戦ったんだ。その時、右手を失った。それ以来、女としての幸せは捨て、ずっと魔法研究に人生を費やしている。その情熱は勇者に向けられるものだと覚悟しておけ。」
「へぇ、名誉の負傷ってわけだ。」
シンディー・プレストン先生。俺は彼女の苛烈な半生を聞いて少し興味が出て来たその時だった。俺を見つけたシンディー・プレストン先生が俺を呼んだ。
「鬼谷 剣一様。今勇者様ですね。
アナタのお席は、特別に私の前にしました。」
「・・・・・。」
言われて何のことかと思ったら、シンディー先生は教卓の前の席を左手で指差していたので合点がいった。そこに座れってことね。
「特等席らしい。行ってくるよ。」
「ああ。気を付けてな。」
ウィリアムに別れを告げたとき、今度は美野里が魔法少女の様な恰好をした8人の同級生の女子たちと一緒に座学教室に入って来た。するとシンディー先生はまた俺の時と同じように美野里を呼ぶ。
「須加院 美野里様。今聖女様ですね。
どうぞ、剣一様のお隣のお席にお座りください。」
どうやらシンディー先生は気を使って俺達を隣同士にしてくれたようだ。
「じゃぁ、ボクは剣一君と一緒に行くね?」
「あ、はい。美野里様、お気をつけて・・・・・・」
同級生たちは名残惜しそうに美野里と別れを告げるが、大げさすぎるだろ。一緒の教室で勉強するというのに・・・・。どうやら美野里は相当、彼女たちに好かれているようだ。ウィリアムしかいない俺とは対照的だ。
しかし、よくよく考えたら、あいつら美野里のガーターベルト姿を見ているんだよな。くそ、羨ましい話だ。
すこし苛立った俺は「行くぞ。」と一言言って美野里の腕を掴むと教卓の前の責に行く。
「あっ、ちょ、ちょっと・・・まって。何を怒ってるの?」
慌てて美野里が不満を言うが、何を怒ってるのかだって? そんなこと俺にだってわかるもんか。
シンディー先生は俺達が席に着くのを確認すると鞭で教卓をバシバシ叩いて「少し早いですが、授業を開始します。」と、開講を宣言した。すると女子たちは「きゃぁっ!」と悲鳴に似た声を上げ、男子たちも慌てて自分の席に座るのだった。
その様子から察するに、ウィリアムの言う通り危険人物らしい。
「さて、本日は勇者様と聖女様が正式にあなた達と同じ組に加わることとなった初日です。
ですから初めに自己紹介から始めましょう。」
シンディー先生は俺達のために自己紹介から始めるなんて意外と話が分かる人じゃないか。
「先ずは私。シンディー・プレストン男爵から。年齢は38歳。
20年前に勇者様と共に戦い、その時の負傷で右手足を失って実戦から離れ、今は後進の育成をしています。
私の授業は実践本意。座学の授業を削っても実技の時間を増やします。とくに剣一様と美野里様には他の者よりも重い課題を与えますのでお覚悟ください。」
・・・・なるほど。ウィリアムの言う通りの人らしい。自己紹介から始めてくれるなんて気が利いているなと思ったが、眼光の鋭さから俺達にかける重圧が脅しではないらしい事がわかる。
そしてその重圧を美野里も感じているようで、不安そうな目をしていた。
美野里は未だ魔法が使えない。そんな美野里にシンディー先生の脅しじみた宣告はかなり応えたようで、可愛い目が不安で曇っていた。
俺は先生に見えないように机の天板の下を通して美野里の右手を握ってやる。
(大丈夫。俺が付いている。)
そんな思いが伝わったのか、美野里は安心したのか、俺の方を見て小さく笑った。
シンディー先生は、俺達の様子に気が付いているのかいないのか。無表情のまま俺に向かって「では、どうぞ。」と言いながら手で立つようにジェスチャーした。
そう言えば美野里は、転校生の自己紹介を楽しみにしていたな・・・・そんな事を思い出しながら俺は席を立ち、教卓の横に進むとクラスメイトの方に向かって自己紹介した。
「鬼谷 剣一だ。地球・・・・異世界でも学生だった。
家は神官の家系で俺は跡を継ぐ予定だった。
趣味で家伝の武芸、神道虎臥妙見流をやっていた。腕前は昨日見せたとおりだ。
それから昨日の転入の手続きの際に魔法属性のチェックを受けた。俺の適正は雷と闇らしい。あと、昨日の魔法の授業を通じて四種の魔法が使えるようになった。が、剣術と違い、魔法はヒヨッコだ。今後、使いこなせるよう成長し世界の平和の為に戦いたいと思う。以上だ。」
俺の自己紹介は美野里とウィリアムが苦笑するほど不機嫌そのものだった。
しかし、シンディー先生は無表情を崩さないまま、「では、続いて美野里様。」と交代を告げる。オレが座り、美野里が立つ。教壇の上では美野里とシンディー先生が立ち並ぶ。小柄な美野里はシンディー先生より小さく、誰かが「ちっちゃい。・・・・可愛い」と呟くほどだった。
そんな事は言われ慣れているのか美野里は何事も無かったように自己紹介を始める。
ただ、その始まり方に俺は魅せられてしまう。
どうもアビゲイルから聖女としての指導を受けているらしく、美野里は挨拶の前に短めのスカートの裾を両手で持つと右足を後ろに軽く引いてから深々と頭を下げた。
まるで舞台役者の挨拶のようだが、それがこの世界の女子の作法なのだということは考えるまでもない。美野里は既にレディのように振舞っていた。
「皆さん、改めましてよろしくお願いします。この度、異世界から聖女として召喚された須賀院 美野里と申します。先ほど紹介した剣一君とは召喚元の異世界で同級生でした。今年の誕生日を迎えると17歳になります。
異世界では役者志望で演劇部に所属していました。出来ればこの世界でも演劇をしていたいと願っています。
その為には聖女としての責務を全うし、平和な世の中を築かなくてはいけない事は重々承知しています。
ただ、魔法の無い世界から来ましたので、未だ魔法は習得できておりません。何としてでも早期に魔法を習得しなくてはと覚悟を決めておりますので、皆さんからのご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。」
言い終えると美野里は始めと同じようにスカートの両裾を軽く持って頭を下げた。
可憐だ。
その一言に尽きる。
コレが役者の実力なのだろうか?
美野里は男だと言うのに女子以上に愛らしく、そして何か特別なことをしているわけではないのに男心をくすぐる、どこか『儚さ』や『か弱さ』を秘めた妙な色気を放っていた。
まさに可憐と言う言葉がピッタリと当てはまる姿だった。
その姿には俺を含め多くの男たちが同時にため息をついたので、それらが一つに重なって大きなため息になるほどだった。その様子には流石の鉄面皮のシンディー先生も失笑せずにはいられなかった。
「ふふふ。男子の皆さん。いついかなる時も平常心を保てるようにしてくださいね。」
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