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第六十九話 老兵は健在なり
高崎播磨の横薙ぎの一撃を言霊縛りにあって身動きがとれないウィリアムにとって絶体絶命の一撃だった。
その機械が描いたかのような美しい水平線は、本当に人間が描いたのかと思わせるほど見事な一撃だった。
恐らく剣を握っていた高崎播磨の手はウィリアムの体を真二つに切断したとしても何の抵抗も感じなかっただろう。包丁で豆腐を切るかのように手に感じるのは刃物の重さのみのはずだった。
・・・・・・はずだった。
なのに、結果的にウィリアムの体は無事だった。
「・・・・ぬ?」
高崎播磨は完全にウィリアムの体を切断したと確信し、決め台詞まで言い終えたというのに、自分の手に違和感を覚えて剣を握る我が手を見つめて声を上げた。
ウィリアムを切断したはずの手にした剣は、なんと飴細工のようにグニャリと曲がっていたのだった。
なんとダメージを受けたのはウィリアムではなく、高崎播磨の剣だけだった。それも一方的に剣だけがダメージを食らっていて、剣を握る高崎播磨はその衝撃を感じていなかったように見受けられた。
「・・・・・?」
胴を水平真二つに切断されたはずのウィリアムも自分の死を覚悟した後に自分がまだ生きていて、しかも全く無傷なことに驚いて自分の体を掌でさすっている。
その様子を高崎播磨も手にした剣とウィリアムを見比べながら呆然としていた。
二人とも理解不能な驚きのあまり思考が停止しているのだ。
「ばかっ! 戦いの最中だぞっ!」
俺が慌てて飛刀術で腰に差した小太刀を高崎播磨に向かって投げ放って初めて両者は我に返った。
「お、おのれっ!!」
我に返った高崎播磨は、あわてて俺の投げた剣を曲がった剣で払いのけると、後ずさって逃げた。
「あっ! そ、そうだったっ!!」
同時に我に返ったウィリアムは、未だ困惑の中にいるようで、つい覚えず彼らしからぬ不確かな真向切りで高崎播磨に切りかかってしまう。(※真向切りとは天地方向に垂直に切りつける技。)
「・・・おいっ!!!」と、俺が注意の声を上げようとした瞬間、高崎播磨はウィリアムの真向切りをサイドに避けながらクルリと回転して、馬のような後ろ蹴りをその脇腹にくれる。
「・・・・・ふっ!!!」
高崎播磨の後ろ蹴りは正確にウィリアムの右わき腹を蹴り上げたので、ウィリアムの腹圧は抜け、口からは勢いよく空気が漏れるような音が鳴った。
そして・・・・・遅れてくる激痛がウィリアムを襲った。
「~~~~~~っ!!!」
レバーブロー。肝臓を撃ち抜くその一撃はどんな屈強なボクサーであっても一撃で戦闘不能になる。
意識があり、何処かを骨折したわけでもない。にもかかわらず数多くの不撓不屈の男達をリングに沈めてきた実績がある一撃必倒の技である。
ウィリアムも前例にもれず、剣を手放してお腹を押さえてのたうち回った。
「ふむ。幻妙な術よ。
わが剣は軟弱化されたというのに、我が蹴りはそのまま・・・・か。」
高崎播磨はウィリアムが落とした剣を拾うと、しげしげと剣を見つめて感心したように言った。それからうずくまって身動きが取れないウィリアムを一瞥すると止めの一撃を放とうと剣を振り上げた。
「高崎播磨っ!!」と、飛び込みながらの俺の一刀がそれを阻止する。
高崎播磨は兎のように飛んで跳ね下がって、俺との距離を取った。
敵への注意を怠らずに足元のウィリアムをチラと見ると、どうやらダメージが大きすぎて自力での治癒魔法発動は不可能なようだ。
「すまん。ウィリアム。お前の治癒は後回しだ。
油断できるような敵じゃない。」
そう言いながら剣を誓願に構えると、ずいずずいっと間合いを詰めていく。(※正眼、青目ともかく。流派にもよるが一般的には敵に剣を突き立てるように構える。)
その時だった。
「それ以上、前に進むなっ!!」という師匠の叫び声が響き渡った。
見ると、俺の体は半歩、師匠の張った魔法円の外に出ていた。それを見て高崎播磨は笑う。
「・・・・・・見事だ。盲目の魔術師。
これほどの大魔術を私はおろか、味方にさえも感じさせぬほど忍ばせていたとはな・・・・」
その視線の先には師匠がいた。
「我が名はウルティア・ケイオス。闇魔法においてはこの世界に私に並ぶものはない。
だが、そちらも大したものだ。その体、いくつの呪法に守られているのか、この私にも読めん。
おかげでその体を遠隔呪法で腐食させてやろうと思ったのに剣しか破壊できなかった。
・・・・・・引くがいい異世界の魔術師よ。今宵は双方、手札が足りなかろう?」
俺達だけでなく、数名の巫女を従えて魔法を発動させている師匠の方が有利には見えるが・・・・師匠は疑っているのかもしれない。高崎播磨が何か秘術をまだ隠し持っている可能性について。いや、もしかしたら感じ取っているのかもしれない。高崎播磨のなにかを・・・・・。
「確かにな・・・・・・よかろう、ウルティア。
今宵はお前の言葉に従おう。
だが、次は殺す。
この世界に私が呼ばれた理由は勇者を殺すためかと思っていたが、違ったよ。
ウルティア、お前こそ我が天敵。私はお前を殺すためにこの世界に来た。そうだろう?」
「いかにも。高崎播磨、お前は私が殺す。」
双方はそう言って同意した。そして、高崎播磨は闇の中に駆けていき、消えた。
残された師匠は大魔法を発動させた疲れから、そのまま力尽きるようにしてその場に座り込んだ。すでに限界を超えていたというのに、それを高崎播磨に気づかれぬように余裕を見せていたのは芝居だったのだ。さすがこの世界随一の魔術師。駆け引きさえも超一級で敵を欺く心理テクニックさえも、むしろ魔術めいている。
俺は感心するばかりであった。
敵が去った後、高崎播磨に襲われた巫女や式鬼神にやられた騎士など負傷者の治療をして、馬車に乗り込むと再び美野里の下へと向かった。敵の得体の知れなさは未だ未知数だったからだ。俺達は焦るばかりだった。
だが、ウィリアムは言う。
「焦るなよ。そう悪いことばかりじゃないさ。
あの言霊縛りだったか? あの不可避の呪術を最悪のタイミングで食らってしまったが、逆に一度きりしか使えないあの一手をここで潰せたのは最高に良いことだ。
そして、最高のタイミングで発動させたというのに不発に終わったことは高崎播磨にとって痛恨の不幸であったはずだ。
つまり運の流れはまだこちらにあるってことだ。まだ、俺達は勝っている。」
「・・・ああっ!」
ウィリアムのいう事は全く正しい。
言霊縛りは人の無意識化に音声と言うエネルギー波を当てて体を硬直させてしまう技だが、これは奇襲専門でそれも一度きりの秘術だ。種がわかっていれば食らわないし、食らったところで体はその技を覚えてしまうので硬直することはない。
不可避であり必殺の一撃を俺達は不発に終わらせることに成功したのだ。恐らく高崎播磨は鬼王と同じように魔物にとって天敵となる俺かウィリアムのどちらかだけは絶対に仕留めておきたかったはずだ。それが出来なかった。
しかも二度とあの手は使えない。痛みのわけのようにして戦いは終わったが、実際は高崎播磨にとって痛恨のハイそうと言って差し支えない内容だ。
ウィリアムの言う通り、俺達はまだ勝っている。運はこちらにある。
「それにしても・・・・・異世界の魔法使いか。あいつは厄介だな。
剣一、あいつは他にどんな魔法を隠し持っていると思う?」
ウィリアムに問いかけられて俺は首を横に振った。
「悪いが俺にはわからない。
ウィリアム、お前も聞き及んでいるだろうが、俺がいた世界には魔法はない。科学と言う物が世界の常識だったんだ。科学が未発達の時代にはそういったものへの信仰も存在していたが、俺の時代には既に呪術は、その存在自体を否定されていた。そのようなことが出来るわけがないと。
だが、彼が生きていた時代は、世界の常識が魔法から科学への過渡期手前だったんだ。彼のそばには魔法が存在し、そして彼はその術を学んでいた。
俺が知っているのは、その残滓だけだ。到底、彼の呪術知識には及ばない。」
移動中の馬車の中、ウィリアムは諦めたように「それじゃ、どうしようもないな。」と呟くのだった。
その機械が描いたかのような美しい水平線は、本当に人間が描いたのかと思わせるほど見事な一撃だった。
恐らく剣を握っていた高崎播磨の手はウィリアムの体を真二つに切断したとしても何の抵抗も感じなかっただろう。包丁で豆腐を切るかのように手に感じるのは刃物の重さのみのはずだった。
・・・・・・はずだった。
なのに、結果的にウィリアムの体は無事だった。
「・・・・ぬ?」
高崎播磨は完全にウィリアムの体を切断したと確信し、決め台詞まで言い終えたというのに、自分の手に違和感を覚えて剣を握る我が手を見つめて声を上げた。
ウィリアムを切断したはずの手にした剣は、なんと飴細工のようにグニャリと曲がっていたのだった。
なんとダメージを受けたのはウィリアムではなく、高崎播磨の剣だけだった。それも一方的に剣だけがダメージを食らっていて、剣を握る高崎播磨はその衝撃を感じていなかったように見受けられた。
「・・・・・?」
胴を水平真二つに切断されたはずのウィリアムも自分の死を覚悟した後に自分がまだ生きていて、しかも全く無傷なことに驚いて自分の体を掌でさすっている。
その様子を高崎播磨も手にした剣とウィリアムを見比べながら呆然としていた。
二人とも理解不能な驚きのあまり思考が停止しているのだ。
「ばかっ! 戦いの最中だぞっ!」
俺が慌てて飛刀術で腰に差した小太刀を高崎播磨に向かって投げ放って初めて両者は我に返った。
「お、おのれっ!!」
我に返った高崎播磨は、あわてて俺の投げた剣を曲がった剣で払いのけると、後ずさって逃げた。
「あっ! そ、そうだったっ!!」
同時に我に返ったウィリアムは、未だ困惑の中にいるようで、つい覚えず彼らしからぬ不確かな真向切りで高崎播磨に切りかかってしまう。(※真向切りとは天地方向に垂直に切りつける技。)
「・・・おいっ!!!」と、俺が注意の声を上げようとした瞬間、高崎播磨はウィリアムの真向切りをサイドに避けながらクルリと回転して、馬のような後ろ蹴りをその脇腹にくれる。
「・・・・・ふっ!!!」
高崎播磨の後ろ蹴りは正確にウィリアムの右わき腹を蹴り上げたので、ウィリアムの腹圧は抜け、口からは勢いよく空気が漏れるような音が鳴った。
そして・・・・・遅れてくる激痛がウィリアムを襲った。
「~~~~~~っ!!!」
レバーブロー。肝臓を撃ち抜くその一撃はどんな屈強なボクサーであっても一撃で戦闘不能になる。
意識があり、何処かを骨折したわけでもない。にもかかわらず数多くの不撓不屈の男達をリングに沈めてきた実績がある一撃必倒の技である。
ウィリアムも前例にもれず、剣を手放してお腹を押さえてのたうち回った。
「ふむ。幻妙な術よ。
わが剣は軟弱化されたというのに、我が蹴りはそのまま・・・・か。」
高崎播磨はウィリアムが落とした剣を拾うと、しげしげと剣を見つめて感心したように言った。それからうずくまって身動きが取れないウィリアムを一瞥すると止めの一撃を放とうと剣を振り上げた。
「高崎播磨っ!!」と、飛び込みながらの俺の一刀がそれを阻止する。
高崎播磨は兎のように飛んで跳ね下がって、俺との距離を取った。
敵への注意を怠らずに足元のウィリアムをチラと見ると、どうやらダメージが大きすぎて自力での治癒魔法発動は不可能なようだ。
「すまん。ウィリアム。お前の治癒は後回しだ。
油断できるような敵じゃない。」
そう言いながら剣を誓願に構えると、ずいずずいっと間合いを詰めていく。(※正眼、青目ともかく。流派にもよるが一般的には敵に剣を突き立てるように構える。)
その時だった。
「それ以上、前に進むなっ!!」という師匠の叫び声が響き渡った。
見ると、俺の体は半歩、師匠の張った魔法円の外に出ていた。それを見て高崎播磨は笑う。
「・・・・・・見事だ。盲目の魔術師。
これほどの大魔術を私はおろか、味方にさえも感じさせぬほど忍ばせていたとはな・・・・」
その視線の先には師匠がいた。
「我が名はウルティア・ケイオス。闇魔法においてはこの世界に私に並ぶものはない。
だが、そちらも大したものだ。その体、いくつの呪法に守られているのか、この私にも読めん。
おかげでその体を遠隔呪法で腐食させてやろうと思ったのに剣しか破壊できなかった。
・・・・・・引くがいい異世界の魔術師よ。今宵は双方、手札が足りなかろう?」
俺達だけでなく、数名の巫女を従えて魔法を発動させている師匠の方が有利には見えるが・・・・師匠は疑っているのかもしれない。高崎播磨が何か秘術をまだ隠し持っている可能性について。いや、もしかしたら感じ取っているのかもしれない。高崎播磨のなにかを・・・・・。
「確かにな・・・・・・よかろう、ウルティア。
今宵はお前の言葉に従おう。
だが、次は殺す。
この世界に私が呼ばれた理由は勇者を殺すためかと思っていたが、違ったよ。
ウルティア、お前こそ我が天敵。私はお前を殺すためにこの世界に来た。そうだろう?」
「いかにも。高崎播磨、お前は私が殺す。」
双方はそう言って同意した。そして、高崎播磨は闇の中に駆けていき、消えた。
残された師匠は大魔法を発動させた疲れから、そのまま力尽きるようにしてその場に座り込んだ。すでに限界を超えていたというのに、それを高崎播磨に気づかれぬように余裕を見せていたのは芝居だったのだ。さすがこの世界随一の魔術師。駆け引きさえも超一級で敵を欺く心理テクニックさえも、むしろ魔術めいている。
俺は感心するばかりであった。
敵が去った後、高崎播磨に襲われた巫女や式鬼神にやられた騎士など負傷者の治療をして、馬車に乗り込むと再び美野里の下へと向かった。敵の得体の知れなさは未だ未知数だったからだ。俺達は焦るばかりだった。
だが、ウィリアムは言う。
「焦るなよ。そう悪いことばかりじゃないさ。
あの言霊縛りだったか? あの不可避の呪術を最悪のタイミングで食らってしまったが、逆に一度きりしか使えないあの一手をここで潰せたのは最高に良いことだ。
そして、最高のタイミングで発動させたというのに不発に終わったことは高崎播磨にとって痛恨の不幸であったはずだ。
つまり運の流れはまだこちらにあるってことだ。まだ、俺達は勝っている。」
「・・・ああっ!」
ウィリアムのいう事は全く正しい。
言霊縛りは人の無意識化に音声と言うエネルギー波を当てて体を硬直させてしまう技だが、これは奇襲専門でそれも一度きりの秘術だ。種がわかっていれば食らわないし、食らったところで体はその技を覚えてしまうので硬直することはない。
不可避であり必殺の一撃を俺達は不発に終わらせることに成功したのだ。恐らく高崎播磨は鬼王と同じように魔物にとって天敵となる俺かウィリアムのどちらかだけは絶対に仕留めておきたかったはずだ。それが出来なかった。
しかも二度とあの手は使えない。痛みのわけのようにして戦いは終わったが、実際は高崎播磨にとって痛恨のハイそうと言って差し支えない内容だ。
ウィリアムの言う通り、俺達はまだ勝っている。運はこちらにある。
「それにしても・・・・・異世界の魔法使いか。あいつは厄介だな。
剣一、あいつは他にどんな魔法を隠し持っていると思う?」
ウィリアムに問いかけられて俺は首を横に振った。
「悪いが俺にはわからない。
ウィリアム、お前も聞き及んでいるだろうが、俺がいた世界には魔法はない。科学と言う物が世界の常識だったんだ。科学が未発達の時代にはそういったものへの信仰も存在していたが、俺の時代には既に呪術は、その存在自体を否定されていた。そのようなことが出来るわけがないと。
だが、彼が生きていた時代は、世界の常識が魔法から科学への過渡期手前だったんだ。彼のそばには魔法が存在し、そして彼はその術を学んでいた。
俺が知っているのは、その残滓だけだ。到底、彼の呪術知識には及ばない。」
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